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prologue
この作品は僕が最初に書いた物語となります。至らないところが多々あると思いますが、どうか最後までお付き合いくださいませ。
深い深い霧に包まれた森の奥。誰も立ち入らないような場所にその城は在った。
その城に朽ちた様子見られない、だが外壁に生い茂るツタを見ればもう何年もずっと手入れがされていないことは明白だった。
ここだけ見ればただの廃城かもしれない。だが、この城は違う。城のどこから見ても目に入るほどの巨大な歯車が、この城には備え付けられていた。
この巨大な歯車は、この城の設備を動かす核であり、永い年月をたった一人で過ごしてきた孤独な主を見守る者の心臓でもあった。
自分が造られたときから永劫に近い時間を眠り続けている主を見守りながら、今日も歯車は回り続ける、自分の主を見つけ出してくれる、そんな人が現れるその時まで…




