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〈45〉

 金井君と舞香が通信機器で将棋のネット対戦をしている。彫刻の「考える人」が2体向き合っているような格好で金井君が「あっ」と言った。

 私は2人の対戦を以前後ろで見たことがあって、金井君は強い駒が取られたときによくこの感嘆符を上げている。

 金井君は2級まで上がったが3段の舞香との実力差は大人と子供ほどの差があるらしく、どちらかと言えば指導対局のようなものらしい。

 絵美里は「異世界転生した悪役令嬢は僕の妹であり幼馴染でありレベル999である」という長いタイトルの割には全く内容の見えないライトノベルを読んでいる。

 明後日は2月14日か…と思えば舞香は今年どうするんだろうなどと余計なことが頭をよぎったが、まあ舞香は金井君とこの関係がベストと踏んでいるんだろうなともすぐに思い返し、私は売店で買ったお茶をすすった。

 バレンタインなどという他人が作ったイベントなどに絶対乗るものかという、そういったもので自分の人生を汚されてたまるかと思ってる私だが、もちろん99%は渡す相手がいないことの強がりでもある。

 しかし残りの1%に以前金井君が言った「恋愛して結婚して家族を持って」という人生のレールに乗ることで人生の側に自分が吸収されることの恐怖があると言った感覚が少しだけわからなくもない。

 そしたら絵美里が「あんた考えすぎなのよ」とページをめくりながら言った。

 だからなんで私の考えていることがわかるのか?ま、まあいい

 「そっかあ」と私は一応絵美里に返したが、同時に金井君も「そっかあ」と言ってその直後、舞香に投了していた。

 バレンタインは森本君が20個で3年から3個、同学年から10個、1年から7個もらっていて学年のぶっちぎりのトップだった。

 金井君は鈴音と美樹からパッケージにでっかく「義理」と印刷されているどこに売ってるのかわからん奴をもらっていて、2年のツートップ女子から同時にもらうという快挙?を達成していた。

 

 

 

 

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