表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/64

〈30〉

 私の瞑想はそんなに心配を誘う行為だったか?別に本当に深い意味はない。ただちょっと余計なことを考えすぎているような気がするから考えないように瞑想していただけだ。

 「鍋島さんもパンク聴かない?」と金井君なりの気の遣い方がこれらしい。

 「パンクってヘビメタだっけ?」と本気で答えたら、金井君に両手の人差し指で指された。

 「金井君はあれなの?将棋は初段になったの?」ととりあえず韜晦の一言でお茶を濁す。

 「いや…まだ3級っす…」

 とまだ段が取れないことに気恥ずかしさがあるのか敬語になっている。

 「師匠は3段になってるっす」

 師匠とは舞香のことで、金井君は舞香のことを師匠と呼ぶようになっている。舞香と金井君は将棋を通じて仲が接近しているが、好きな男子には下の名前を呼び捨てにしてほしいのが女心である。つまり近づいてるようで離れているのがこの辺からもうかがえる。

 「師匠もパンク聴いてくれてるっすよ」と金井君が言ったが、そりゃ聴くだろと私は心の中で突っ込む。

 「わかった今度聴くからお前も勉強しろよ」と痛いところをついてやったら

 「…」

 と絵に描いたようなだんまりを決め込みやがった。

 そこで昼休み終了のチャイムが鳴ると、また美樹は金井君に飛び乗り(最近おんぶが流行っているらしい)教室に向かう。

 美樹の馬になりたい男子はたくさんいるだろうが馬になりたいと思ってる時点で馬にはなれない。そういう嗅覚が美樹にあるのがわからないから美樹の馬になれないんだろうな~と特定の誰かをイメージしたわけじゃないがなんとなくそんなことを思いながら、今度は私が森本君の背中に飛び乗り、森本君の鼻に指をかけて鼻フックにしてから2人の背中を追った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ