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〈27〉

 もちろん言葉で確かめなくても私は知っていた。

 だが舞香よ金井君の人間力はゼロ、下手したらマイナスだぞ。たしかに金井君は成績には表れない何かを持っている。しかしその何かはお金になるのだろうか?日々の糧になるのだろうか?などと考えてしまっている自分がいる。だいたいまだ付き合ってすらないし、そんなことはまだずっと先の話でしかも本人が気にすればいいことだ。身内ですらない私がどうこう言う立場にないことは重々承知のつもりである…あるがしかしだやはりどうしても口頭で直接聞かねばならぬ何かがあった。すると

「いざとなったら私が食わす」とまだこちらは何も言ってないのに舞香が言った。

 たいした覚悟じゃないか、そしてなぜ私の考えていることがわかる?絵美里はどう思ってるんだろうと絵美里の方を見れば

 「いいんじゃない?ほっとけば」とページから目を離さずそう言った。

 だからなぜ私の考えていることがわかるのだ。

 まあそうだろう。舞香から相談を持ち掛けられたわけじゃないのに私に口を出す資格などないのだ。これは私のエゴだろうか?友人を気遣っている風を装って自分の中の何か汚いものを満たそうとしてないか?そういう思考が頭をもたげた時に

 「ありがとうな」と舞香に言われた。

 何かが伝わったらしいがしかしこの一言で救われたのは私の方だった。


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