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〈24〉

 「この世に不幸な人がいると知っている以上自分が幸せになってもその人たちがいることを知ってしまっている時点で本当に幸せになれたとは思えないんだよね。つまり幸せになるのが自分が一番最後じゃないと本当の幸せとは言えなくない?」

 放課後の帰宅部2人、アイドル1人のいつもの布陣であるが何かずいぶん久しぶりな気がしないでもない。そしていまの寝言は帰宅部の片割れ金井翔太である。

 私の心の闇を中和するのに彼の寝言は嫌いじゃない。おそらくまた夜更かしして考えたのであろうこのピントハズレの人生論は女同士の腹の探り合いに疲れたJKの私にとっては一服の清涼剤になり得る。

 そして寝不足は美の敵だって言っただろうと何故か私が言ったことになっているのは心の中で金井君に説教をすることまでがセットだからである。

 確かに言ってることはわからんでもない。しかし落第生のお前にはそれを言う資格などないのだ。まず自分を救ってから出直して来い。いいか金井それはもっと優秀な人が言うことなんだ。お前は自分の幸せに専念しろ。私が許す。しかしこういうことをネットに書き込まず(書き込んでないよな?)私や美樹に言うだけえらいぞなどと頭の中でプラスマイナス両方の評価をしているうちに

 美樹が「金井君深いわ~、金井君て実は頭いいよね?」など金井君が言ってほしそうなこと全部言いやがった。美樹は金井君をダメにする。

 彼は少年期特有の病気にかかっているだけだから時間が解決するだろうがあまり長く続くようだと誰かが殴ってやらねばならない。しかし森本君はダメだ。彼は金井君を殴らない。高校までの付き合いと割り切っているから。だとすると残るのは私か?…私なのか?

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