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〈18〉

 「で?最後指揮はちゃんと振ったの?」と森本君が言った…

 「あんたあれねえ…それがどっちかわからないところがいいんでしょう!」と私は返す。この野郎…ま、まあいい。最後まで聞いてくれたのはうれしい。

 いつの間にか美樹は金井君の膝頭を枕に、というには高すぎるが、後頭部を膝頭にあずけ両手をみぞおち辺りに祈るように組んで寝てしまった。

 もうこれだけでもさながら埋葬されるお姫様と言ったなにか劇的なドラマ性を感じないわけにはいかない。ただ寝ているだけで画になるなんて、本物の美人はやっぱすげ~なあとおっさんのような感想を私は持ってしまった。

 金井君は美樹の頭を揺らさぬように膝を床にぴったりつけ止めている。

 ここだけ見ても美樹は金井君を「自分を好きにならない男子」として非常に重宝しているのがよくわかる。

そしてこの2人には離れられないことをあきらめたかのような妙な熟年感があり、2人を1つの物として見ればあの鮭を咥えた木彫りの熊の置物のようなそれを見てもまったくプラスもマイナスも感じないようなありきたりさがそこにある。

 美樹だけを見れば映画のワンシーンのような奥行きがあるのに金井君と密着することで金井君の無機性が美樹の絶対美を相殺するのだ。これはある意味凄い才能ではないか?とも思うがでは何の役に立つかと思えばなんにも思い当たらない。それが金井翔太という生物らしかった。

 「んで、もう1つの方は?」と森本くんが言うので私は次の話しを始めた。

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