表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うつ病リーマン冒険譚  作者: うつ病リーマン
3/3

成就

Chapter3

------

----

--

-

程なくし、リーテの住まうロワイエ何とかの城門を越し、駐留部隊の指揮所に着陸した。


(全然ビビってねぇし、、)


「小隊長帰還!敬礼!」


「…後は頼む。」


はっ!

手綱を部下A?へと渡し、飛竜はノソノソと自分の房に連れて行かれた。


「了解! して、その者こそが領土侵犯をしたものですか?!」


(、、正解です〜)


「中々どうしてこの者手強い故、中隊長へ期間報告へゆく」


了解!

快活な返事と共に持ち場へと戻る部下Bを後に、

先へ進む彼女の影に隠れる。


(何か自衛隊を思い出すなぁ、、)


手から滝の如く溢れる汗のせいもあり、何度か振り落とされそうになるも、何とか地に足を着けた事に感謝。。


「此方へ来い、話は中隊長に報告の後行う。」


レンガ造りといったら良いのか、高い城壁を持つこの都市。中でも、この指揮所は一線を画す程に白く美しい。


(さながら西洋の宮殿だな、、)


ぶっきらぼうな言葉にも何故か気品を感じる彼女の後を追い、中隊長とやらのご尊顔を拝見しようではないか。


---

--

-


螺旋階段をのぼり、戸を開けると赤い絨毯が広がる長い廊下に出た。


「この先に中隊長がいらっしゃる。くれぐれも粗相をするでないぞ?」


(言われなくても分かってますよ、、)


ガチャリ、ガチャリと彼女は進む。


「そのアーマーは重くないのか?」


「…慣れだ。」


(重いようだ、、)


程なくして突き当りの兵が敬礼をすると、答礼を返し、

目の前の純白に金の装飾が施された扉に向かい、三回のノックの後、

「リーテ入ります!」


「…入れ」


(さぁ、どうなることやら、、)


「アドリアーナ小隊、リーテ大尉帰還致しました!」


「よろしい。して、その者か。」


「はっ!我が領地侵犯を察知し、すかさずアルバレスタを飛ばし向かった所、眼前でこの者は姿を消し、背後を取られてしまいました!」


(正直に言うあたり、この女好感もてるぞ、、)


「ハッハッハッ!」

アドリアーナ小隊の面子が潰れたな!


何故かご機嫌な中隊長の机上には、ご丁寧にネームが掘られた木製の盾があり、どうやら「ヘンリッサ・カナベラル」と言うらしい。


続けて、「して、その者名は何と申す?」


「トウヤ カサイと申します。目が覚めると、あの平原に居ました。」


「?家名持ちとは、お主貴族か?」


(そういう設定にしとこ、、)


「この地へ来るまでは、辺境伯を賜っていました。」


成る程、、失礼した。

今までの「変人」扱いから「貴族」扱いに変わったようで、改めて名乗られた。


(嘘だけどね〜、、なんか、得した気分)


話を戻し、俺の希望をリーテが伝えたところ、その腕、身分を考慮し、特例で市民権の上の特例貴族権を得ることに成功した。


これで食いっぱぐれないだろうか。。


Chapter4へ続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ