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第97話「八幡様の迷惑費・タダより怖いものはなし」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属 …育成計画中なのですw


第97話「八幡様の迷惑費・タダより怖いものはなし」


竜脈生活65日目。


昨日の会議にて、我が家の方針が決まった。

会議は紛糾したものの、眷属以外は俺をいたわる意見に満ち溢れ、俺は健やかに1日を過ごすことできた。夜も安眠できたわけである。


「しかし、けしからん。2L (トゥエル)まで金の亡者と化すとは…。」


音声【申し訳ありません。反省しています。】


とは言ったものの、あんまり気にはしていないが。

眷属って俺の分身みたいなものだから、俺がお金に執着している部分が顕在化したとも言える。だって人間だもの。


『2L (トゥエル)お兄ちゃんを許してあげてっ!』


橘花たちばなくんは言うけれども、そもそもの根本的な間違いがある。


音声【ありがとう。お兄ちゃん、頑張るよ!】


ヲイッ!!


「いやいやいや。2L (トゥエル)はお兄ちゃんでは無いでしょう?」


『兄上殿、もはや手遅れだと思いますが。』


ちょっと待ってクロちゃん弟よ。そのセリフは久しぶりに聞いた気がするが、俺の聞き間違いであって欲しい言葉だ。俺は耳を塞いで逃げ出した。脱兎のごとく、3階から逃げ出すのだった。


「…と、そんな事を言い出すんですよ、弟たちが。」


『あ…マ、マア、ヒトソレゾレナノデハ?カレラニハ、カレラノイキカタガアル。』


深いです。言葉に深みがありますね。さすがはカア君です。


「確かに、別に2L (トゥエル)が男であろうが女であろうが、俺の眷属である事は変わらないし、それで俺の対応が変わるわけでは無い…はず。多分な。」


『ナラバヨシ…デハナイカ?』


「そうねぇ。そうだよねぇ。」


何だか、心がスッキリした気がする。足が赴くまま屋上に来てしまったが、門番兼監視役のカア君に心を打ち明けた甲斐があったな。


『シカシ、オトウトタチガ、スキダナ?』


うん。俺、弟大好きだなぁ。


「弟がいなかったからなぁ。実の弟がいたら、目に入れても痛くないぐらい可愛がってたと思うなぁ。危険な道に進んでいたかもなぁ。」


『エッ…ソ…ソウカ…。』


なに?その間は?


「ところで、カア君はホチョさんと仲がいいけど、ホチョさんって喋れるの?」


俺はホチョさんが喋っているところを見たことがない。常に無言だしな。

だが元々、九官鳥って喋れるって言うし、父さんが何も仕込んでないとも思えない。


『…ソレハ、ワタシカラハイエナイ。キミタチノ、モンダイダカラネ。』


ええぇぇ。俺たちの問題って何でしょう??


だが、これで分かったことがある。ホチョさんは喋れるくさい。だが邪神とかの類では無いはずだ。だって、ホチョさんは俺が子供の頃から店先で飼われていたのだから。


「まあいいや。俺は弟たちに嫌われるのは、もっと嫌だし…。」


『お兄ちゃんを嫌いになんてならないよぅ!!』


あっ。俺の胸に飛び込んで来たのは…それは橘花たちばなくんだった。

橘花たちばなくんだけじゃない、そこには菅原すがわらくん、クロちゃん弟、乙女ちゃんもいた。そして2L (トゥエル)もだ。


「お、お前たち、どうしたんだ?」


『兄上が悲しそうだったので、みんなで追い掛けて来たんです。話を聞いてしまってすみません。』


『兄さん、可愛い美少女なら私だけで十分でしょ?』


え?俺は耳を疑った。いや、耳をかっぽじってもう一回聴いてみようか?


「乙女ちゃん、え?なんて?」


『いや、乙女!待て!!その薙刀をしまえ!!』


クロちゃん弟が乙女ちゃんを羽交い締めにする。なんで!?何で怒ってるの??


『兄上、逃げてくださいっ!!』


菅原すがわらくんの絶叫が屋上に響き渡った。


◇ ◇ ◇


「…と、そんな事になっちゃたんですよ。どうしましょう?」


『……。』


あれ?このシチュエーションはデジャヴでしょうか?俺は足が赴くまま、1階の店舗フロアに避難していた。そこで九官鳥のホチョさんリーダーと対面していたのだ。


「俺は乙女ちゃんも妹だと思っているんですが、妹に関してはどう接したら良いかイマイチ分からないんですよねぇ…。」


『……。』


ホチョさんは無言だ。返事はない。ちょっと寂しい。


「でも、弟たちは本当にみんないい子なんですよ!ああ、俺は幸せだなぁ。」


『……。』


とは言え、自分の素直な気持ちを吐露できてスッキリはしました。


「後で乙女ちゃんに謝ろうと思うんだけども…。」


そして、そんな様子を海産物軍団は静かに聞いていた。エビちゃん、イカちゃん、タコ兄弟も花子さんも。勿論、あの金さんもだ。サザエとハマグリ?あれは食材ですね!


「みんなも話しを聞いてくれてありがとう。」


『…ゲンキダシナサイ…カメ。』


うおっ!?亀の花子さんが喋れるのは知っていたが、あんまり喋らないから、急に喋るとビックリするんだよな。

そして、花子さんは俺を慰める言葉をくれたのだ。ありがとう。


『ピチッ!ピチッ!!』


ヒレを打ち鳴らして、金さんが自己アピール。それは、どうでも良いか。

しかし、海産物軍団は個性豊かなメンツが揃ったものだ。エビちゃん、イカちゃんも丸々と太って元の原型?が見当たらない。そして、何となくだが、エビちゃんがオスで、イカちゃんちゃんがメスな感じがする。


「エビちゃんは男かな?イカちゃんは女でしょ?」


『『?』』


首をかしげるエビちゃん、イカちゃん。自分たちもよく分かっていないようだ。


「ふ〜む。でもタコ兄弟は男だよね?」


『にゅる(^。^)』


タコ兄が肯定の頷き。相変わらず、タコ君は兄の陰に隠れているが、カートゥン蛸となっている彼等も漫画キャラのようなタコとなっている。むやみに可愛いのは、これはこれで問題だな。


「諸君には内緒だが、近々、秋刀魚さんまかマグロを物質再構成マテリアライズしようと考えているのだが…あっ。言っちゃった。」


『……!?』


ホチョさんの眼光が俺を貫く。また余計なことを計画しやがって?的な。


「あっ。違うのよ。秋が終わる前に秋刀魚さんまを増量しようという計画ですよ?みんなで食べたいじゃない?」


大根おろしとスダチで、醤油派とポン酢派で揉めそうではあるが。


『ソレ…タベルカメ。』


花子さんが喰いついたっ!!と言うことで、了承を得たと判断します。ああ、良かった。秋が終わる前に説得できて。


感謝を込めて、神棚に柏手(かしわで)を2回ほど放つ。


「美味しい秋を迎えられますようにぃ…あれ?」


あっと言う間に場面が変わってしまった。まあ、もう慣れてはいるのだが。

それに、この景色も結構、見慣れてもいる。


「え〜と、八幡ハチマン様?」


だが、いつもは居る筈の八幡ハチマン様の姿はない。頭上のオーロラから、1人の人影が降りて来た。


「あれ?あなたは?」


何だろう。見覚えがあるって言うか、その子は涼やかな風貌で、男とも女ともつかぬ不思議な魅力を持つ人物だった。だが、腰まで伸ばした銀色に輝く髪を見ると、極上の美女と言っても過言ではないだろう。

そして何より、背の羽根と頭の光輪から察するに、彼女は天使エンジェルである。


「そうかぁ。2L (トゥエル)にそっくりなんだよね。2L (トゥエル)も成長したら、君みたいになるのかな?」


『ふふふ。そうですね。主の影響を受けて、彼女は私に似ていますものね。』


おっと。その主って俺じゃないよね?多分、八幡ハチマン様の事だろう。と言うか、八幡ハチマン様の「全能神の祝福」の影響だよね。


『申し遅れました。わたくし、天使長のミカエルと申します。美香さんと呼んで下さい。』


あっ。この人、掲示板で出てたな。

つぅか、ミカエルとか俺でも知ってますけど?四大天使の1人ですよね。


「…帰って良いでしょうか?」


『困ります。帰らないで下さい。』


そして、なんとなく違和感があったのだが、その正体はミカエルさんはバリバリのキャリアウーマンスーツ姿であり、やり手眼鏡をクイっと指先で持ち上げ、片手にはファイルブックを抱えている。

天使長なのに…すごい仕事が出来そう。しかも紫色のキャリアウーマンスーツです!


『美香さんとお呼び下さい。』


この人、しつこいな。


「で…その美香さんが何の用でしょうか?八幡ハチマン様はいないんですか?」


『はい。我が主は、ただいまお昼寝中でありますね。』


なげぇな、昼寝??


「んじゃ、帰っても良いですか?」


『ダメです。こちらの損害賠償目録の確認をして頂かない限りは、八幡神宮統括本部に私が怒られますので、どうかよろしくお願いしますね』


と言うなり、その分厚いファイルブックを俺に手渡して来た。いや、かなりズッシリ来るんですけど?


「コレ…なんですか?」


『はい。損害賠償目録を記載したファイルとなっております。今回、蓮人様には邪神の封印地として請け負って頂いた対象として、その評価額に応じた景品を選択して頂き、贈呈するシステムが採用されました。』


神様世界も、もはやギフト業界にシフトしているわけですか。


「どんなものがあるんですか?」


『そうですね。ファイルを確認して頂けたら分かりますが、私のオススメは神仙界豪華ホテル露天風呂巡りです。300歳は若返りますよ。』


いや、それ俺は生まれる前に戻るじゃん?胎児以下ですよ。


「って言うか、俺は竜脈の外に出れないんですけど?」


『…そうでしたね。であれば、箱庭システムや能力スキル創造クリエイト想像原典エニグマ、クリスマスの聖者、御進物ギフト作製、神玉プロマコス、天地開闢、神の右手、仏具創造などがオススメですね。』


スラスラ〜っと、まるで営業でもしているかのような謳い文句を美香さんは言う。


しかし、聞いているだけでもちょっと怖い名称が並んでいるな。小心者の俺には正視に耐えない事態である。


「…とりあえず、八幡ハチマン様には感謝していますとお伝えください。」


『ハイ。説明書を良く読んでから御使用をお願いします。選択した商品の変更、返却は不可能となります。相応の欠陥が発見された場合のみ、カスタマーズサービスにて対応をさせて頂きます。』


なんかの電気機器のような解説だ。ちょっとヤバい。何かの宗教勧誘のような気分だ。


「あの。これって消費期限とかって?」


『向こう1000年間の保証期間となっております。その期間内にあって、随時ファイル内容の更新、バージョンアップもありますので御了承下さい。』


えええぇぇぇ。もう訳がわからないな。と言うか、タダより怖い物はないと知った俺なの

であった。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈秘匿種(真人)〉

階級〈地祇〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈18.6+〉

戦闘力 428+12

防御力 356+12

生命力 351+12

回避値 352+10

知能値 42+2

器用値 25

魔力値 522+15


無属性ウーデニア426+10

地属性(テラ45 8+10


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異種言語LV1

宝物庫〈Ω〉


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 還元 猫愛


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


E5(エコ);)6}<da¥

種族〈電子のsZ|>?€〉

階級〈£#]の蝶妖精フェアリ$/Ⅷw)-〉

属性:€\%|?}\+

カテゴリー〈-s72&〉

耐久値:-7hxi-?,


BOYシャツ〈服〉(NEW)

属性:化学繊維レーヨンLV10〈通常ノーマル級〉

付与効果:兄弟愛+

物理抵抗

耐久値:25


ポケット付きジーンズ〈服〉

属性:厚地織布デニムLV30〈通常ノーマル級〉

付与効果:保存機能(微)

物理抵抗

耐久強化

耐久値:60+α


◆ ◆ ◆


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