第88話「初めての店舗フロア探訪・酒盛り解禁日の夜」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第88話「初めての店舗フロア探訪・酒盛り解禁日の夜」
竜脈生活56日目。
本日の昼食はバラ寿司丼である。
漬けにしたマグロは昨夜からの仕込みだ。ちょうど良く醤油が染み込んでいて、大好評である。
『美味しいニョロ。この喉越しが最高ニョロね!』
いえ。バラ寿司丼は飲み物ではありませんよ、4R (シリュウ)。
『兄上、マグロの赤身が僕は好きです。マグロを復活させませんか?』
いや、その提案は却下した方が良いだろう。菅原くんがマグロ好きなのは、薄々察していたが。
「海産物軍団は、もうこれ以上増やせないよ。それにマグロって泳いでいないと死んじゃうらしいよ?水槽じゃ無理だね。」
『そ、そうですか…。残念です…。』
既に金魚?の金さんでお腹いっぱいの俺である。
「一応は秋だし、秋刀魚ぐらいなら良いなぁ。秋刀魚の塩焼きに大根おろし…最強のコンビネーションだが、エビちゃんイカちゃん同様、それを食べれるか?と言えば微妙だな。」
『ダメだよ!エビちゃん達を食べちゃダメだよっ!!』
全否定の叫びを上げる橘花くん。
『ちょっと、橘花!兄さんがそんなことするわけないじゃないの。仮定の話でしょう?座りなさいよ。食事中でしょ。』
乙女ちゃんのフォローはなかなか厳しい。もう橘花くんは泣き出す寸前。
『乙女殿、もう少し穏便に。さあ、デザートのわらび餅ですよ。座って食べましょう。』
クロちゃん弟、すかさず完全なフォローに回る。さすがは我が家の長兄。もはやコレがいつものサイクルである。
音声【微笑ましいですね。僕はココに生まれることが出来て良かったです。】
と言う新加入の2L (トゥエル)の全肯定で締めくくられるのが最近の流れだ。
だが、お酢の御飯はちょっと苦手のような2L (トゥエル)であった。
食器洗いと片付けが終わった。食器洗い中も、食器棚の横のヒヨコ3兄弟を見ているだけで心が癒される俺である。
白、黒、金の綿毛のような可愛いヒヨコは、モコモコでつぶなら瞳。ココちゃん、リリ君、トト君である。トト君は邪神だけども(え)。
「何をやっても癒されるしかないとか、もう最高だなぁ。」
副音声『旦那様。片付けは私だけで十分だ。』
そうビビさんは言うけれども、俺の癒しを奪わないでほしい。
ビビさんさんは1階担当メイドである。女騎士兼勇者にして、料理上手と言う設定の持ち主である。
「いや、洗濯だけでも助かっているんだ。ただでさえ今日は負担を掛けているし、これ以上は、俺が駄目になるからなぁ。」
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(*^ω^*)まあ!?御主人様、ちゃんと自覚してたんですねっ??
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ヲイっ!そう言うツッコミ、もはやE5(エコ)さんしかしてこない件について。だが事実、こいつはツッコミが的確すぎて頼りになるんだよね。なにせ、ほぼ全員が俺をむやみに信奉しているし。
「俺だって、やるときはやる子だからな。」
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(*´∀`*)はいはい、分かっていますよ。美味しいところだけ持っていくのが御主人様ですからね。
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誤解を招くような事を言うんじゃないよ。
手を拭き終わり、俺は2L (トゥエル)を呼び寄せる。目的は、まだ紹介していない1階店舗フロアのメンバーに合わせる為だ。
「え〜と、1階の店舗フロアに出る為には、このキッチンのある廊下を通らなけれならない。我が家の正面側のドアの先だ。ちなみに、反対側は地下室への階段があるぞ。」
この廊下は、いつの間にか我が家最強の4R (シリュウ)と、その子供のヒヨコ3兄弟のテリトリーとなっている。まあ、2台の冷蔵庫もあるし、見張り役として欠かせない存在となっていた。
音声【4R (シリュウ)さんに用がある場合は、ココを伺えば良いんですね。】
「そうだな。大抵はココに4R (シリュウ)はいるぞ。もしくは冷蔵庫の中だ。」
音声【え?冷蔵庫の中??なぜですか?】
そこらへんは詳しく聞かないでくれ。俺に隠れてヒッソリと卵を温めている気が…しないとも限らん。風の噂だが。ビビさんと言う風の噂だが。
なので、もはや廊下はスルーする。
「ここが店舗フロアだ。1番、重要なのは神棚とホチョさんリーダーだ!!」
声を大にして言いたい。ホチョさんリーダーの支配するフロアであると。
「ああ、ホチョさんリーダー。新人の2L (トゥエル)だ。よろしく頼む。」
『……。』
九官鳥のホチョさんですが、相変わらずの冷めた視線です。檻の中でお休み中だったようで。
音声【閣下、凄いですね。契約もしていないのに、既に彼は風霊族に進化していますよ。かなりの霊子量…強いですね。おそらく、4R (シリュウ)さんに次ぐ力があるのでは?】
「えっ…そうね。そりゃ、ホチョさんリーダーだからねぇ。」
とは言いつつ、俺はドキドキが止まらない。我が家最強の4R (シリュウ)に次ぐ力の持ち主とか、ホチョさんどうなってるの?
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(*^ω^*)風霊族とは4大精霊の一種ですね。ちなみに、チョメ君さんは土霊族ですから、残りは水霊族と火霊族です。
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「…それは、4つ揃うと何かサプライズがあるのかな?そもそも、さすがに古参で契約していないのはホチョさんだけなんですけどもぉ?そこら辺はどう思っていらっしゃるんでしょうか?う〜ん?」
『……。』
無視ですね。見事に顔を逸らしました。
「と言う事で、ホチョさんリーダーには逆らわないようにね。そして、ソコの金さん!!」
ビクっと、俺の背後に回り込もうとした金さんを見咎める。とても尾びれの綺麗な金魚だ。大きさは両手のひらで包み込める程度。まあ、俺たちは見慣れているからあれだが、これでもデカい。デカすぎだろうな。
音声【金魚…ですか?コレは?浮いてますが?】
「ああ、金さんは何だっけ?一応は竜らしいな。」
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(*´ω`*)正確には、種族〈竜種・第1位階〉 で階級〈小竜魚〉ですね。
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音声【麒麟に続いて竜までも…御見逸れ致しました、閣下!!】
そう言う崇拝キャラはもう良いのだが。
「金さんは水槽から解き放たれたものの、ホチョさんリーダーが見張っているので悪さは…たまにするが、してもストーカーぐらいだから大丈夫だぞ?」
言ってて、自分が何を説明しているのか訳が分からんな。
音声【ああ、ストーカーですか。それは僕と同じですね。僕も閣下のストーカーですから。】
それはちょっと違う気がする。
「奥で寝ているのが亀姫の花子さんだ。花子さんはちゃんと喋れるんだぞ。」
黒光りする鏡のような甲羅が自慢の花子さんである。地雷注意である。
そして喋るけど、滅多に喋らないのが花子さんでもある。
音声【花子さん、よろしく。】
『…カメ。』
あっ。ちょっと喋った。でもすぐ寝た。これが花子さんクオリティ。
ちょっと2階のミチに性格が似てるのかな?でも花子さんは食欲も貪欲である。
そのあとはエビちゃん、イカちゃん。タコ兄弟の紹介を無難にこなす。
彼等は、俺がいると大人しくしているらしいが、普段は飛び回っているそうだ。
音声【飛び回る?それは何かの比喩でしょうか?】
「いや、数分間ならエビちゃんとイカちゃんは飛べるらしいよ。不思議だねぇ。」
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(*´∀`*)不思議で済ましてしまうのが御主人様らしいですけどね。
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音声【閣下、あちらの貝類は?】
うん?それは食材のサザエとハマグリのことでしょうか?大量発生した残滓である。
「それには触れないでもらえたら嬉しいな…。」
音声【なるほど。しかし、この貝は両方とも妖怪化してますね?】
聞きたくない!遅かれ早かれ気付くと思っていたけど、まだ聞きたくない。あえてスルーし続けてきたのに。しかも妖怪て(涙)。
こうして、1階店舗フロアーでの面通しが終了した2L (トゥエル)。残すところは地下室だけとなったが、それは夜のお楽しみ…と言うことにしておこう。
◇ ◇ ◇
今夜の夕食は…既に準備は完了。ビビさん以外のメイド5人衆は別行動にて、朝から動いていたのだ。
「さあ、みんなで地下室に行くぞ!今日の夕ご飯は地下室だっ!!」
『お兄ちゃん!?夜に地下は怖いよっ!!』
橘花くんがもう既に限界MAXか。
音声【僕が守ってあげるかあら大丈夫だよ。】
『ありがとう、2L (トゥエル)お兄ちゃんっ!!』
聞き捨てならない言葉だ。お兄ちゃんじゃないよ〜。2L (トゥエル)はお姉ちゃんでもあるんですよ??橘花くん??
俺は一同を引き連れて、地下室へと向かった。
勿論、2L (トゥエル)は初めての経験である。足元に注意するよう声を掛けながら、ゆっくり薄暗い階段を降りて行く。え?暗いって?それは勿論、サプライズの為である。
『『『2L (トゥエル)さん、田崎家にようこそっ!!!』』』
声と共に証明がパッと点く。すると垂れ幕にデカデカと「ようこそ」の文字。
音声【こ…これは??】
驚きの2L (トゥエル)。ちゃぶ台が並べられ、その上には様々な料理が並ぶ。とは言っても、冷凍食品ばかりだけどね。
料理だけではないぞ。今夜は酒盛り解禁歓迎会だ。禁酒令2週間の最終日に当たり、我が家の缶ビールを増産、そして樹精の鳳来は歓喜の酒造りに勤しんでいたのだ。
『地下室へようこそ。そして田崎家へようこそ。私は妖怪グループの紅葉と言いましゅ…す。』
大事な所で噛む紅葉はスタンダード。座敷童子の紅葉が御挨拶をして、2L (トゥエル)を上座に案内する。
まあ、これは二番煎じだ。俺の誕生日サプライズを、今度は俺が2L (トゥエル)にしたと言うところだ。
「遠慮するな、2L (トゥエル)。今日はお前の歓迎会だからな。」
音声『そうですな。お飲み物は何になさいますか?アルコールならばビール、カシスオレンジがあります。更に鳳来謹製の樹酒も御座いますよ?』
宴会場では、このDSさんの指示にてメイド5人衆が飲み物を配り終えていた。
面白いことに、付喪神達はビールを一択。
樹霊達は樹酒で、猫八部衆もイケる口はカシスオレンジをチョビチョビと。
ちなみに俺は体質で甘いものしか飲めないのでカシスオレンジを受け取った。
音声【では僕は、ノンアルコールで…ええ、ウーロン茶をありがとう。】
ウーロン茶、コーラ組は乙女ちゃん、菅原くん、橘花くんだ。乙女ちゃんからコップを受け取った2L (トゥエル)は感極まって涙を一筋落とす。
『えっ!?2L (トゥエル)さん、大丈夫??』
慌てる乙女ちゃん。ちょっと俺もびっくりしたが、2L (トゥエル)の表情は直ぐに元に戻る。
音声【ああ、すみません。ちょっと、天使としてはあるまじき事ですが、感情が不安定のようです。申し訳ないです。】
「ふ〜ん。いいんじゃないか?我が家は感情が不安定な奴が多いからなぁ。」
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(*´ω`*)そうそう。その筆頭が御主人様だから良いんじゃないでしょうか?
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「ヲイ、バカ。お前は俺を何だと思ってんだ?」
ギャアギャアと言い合いしながら、俺たちは乾杯の音頭を取る。
こうして見渡してみると、おっと、あそこにいるのはチョメ君とユズリハのネズミ夫婦だな。ユズリハのお腹は大分でかくなったようで、セッセッとチョメ君が食べさせている。甲斐甲斐しいぞ、チョメ君。
4Rは飲み物なんて良いから、とにかく食べている。花子さんもその横で大口でキャベツを齧ってる。誰だ?キャベツ丸ごと持ち込んだ奴は?さらにその横ではハッピーがエビフライに噛り付いている。こら、尻尾だけを食べるんじゃない!とクロちゃん弟に叱られている。今日のお目付役はクロちゃん弟のようだ。
片隅では、ホチョさんとカア君がチョビチョビとお酒を嗜んでいるのもいつもの風景だ。彼等は大人だからなぁ。
音声【閣下、E5(エコ)先輩、僕はここに居ても良いんでしょうか?幸せすぎて…僕は自分の心が分かりません。】
「自由に生きれば良いさ。我が家は…ほら、この蟻たちだって、俺と一緒に残ってくれた大事な家族だからさ。」
そう言って、俺はピザのカケラを蟻に渡した。蟻は大喜びでそれを抱えて、巣穴に運んで行く。ちょっと待て、行列を作るんじゃない(汗)。
菅原くんは、女郎蜘蛛に焼売を渡してラブラブ気味。モテモテだな、おい。俺と大違いだよ…ヒドイよ。
『兄上!?これは違うんですっ!!僕の1位は兄上ですよっ!!2位は…精霊馬かな?』
慌てて否定するのが更に怪しい。
こうして夜は更けて行った…。
途中、金さんとBRが乱入して大騒ぎとなったが、忍者犬のシマと、その母犬タロさんの活躍でグルグル巻きの刑になっていた。見張り役の侍従見習いのニャイだが、既にグルグル巻きになっていたというオチである。ニャイ、弱し。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈竜脈種(真種)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈14.8-〉
戦闘力 326+6
防御力 254+6
生命力 249+6
回避値 266+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 394+7
無属性340+6
地属性371+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
称号
召喚士
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
E5(エコ);)6}<da¥
種族〈電子のsZ|>?€〉
階級〈緑の蝶妖精$/Ⅷw)-〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈-s72&〉
耐久値:-7hxi-?,
黒地Yシャツ〈服〉(NEW)
属性:麻LV25〈通常級〉
付与効果:物理防御
暖色+
耐久値:35
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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