第87話「初めての屋上探訪・思わぬリコピンの契約」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第87話「初めての屋上探訪・思わぬリコピンの契約」
竜脈生活55日目。
何度見返してみたところで、無い袖は振れないと言う結果になった。
神界のネット通販事情は、もはや俺には手が届かない。反応炉なんて問題外である。
そんなこんなでネットサーフィン(情報収集)に午前中は時間を割いていた。
「最後に、あのホームページを見てみようか?」
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(*^ω^*)あのホームページって何ですか?まさかっ!?
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音声【E5(エコ)先輩、龍神連盟ブログですね。】
そう。もはや毎日の日課となっている、ブログの更新確認である。
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龍神連盟ブログ〔今日の九頭龍様〕ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3仮設版(vr1.2)
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活動報告(NEW)◯◯家について
ブログ\(^-^)/10月11日更新
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代表・和修吉 龍子
※誹謗中傷は一切受け付けません
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ブログはっ…と、おっ?ちゃんと更新されているな。俺は「ブログ\(^-^)/10月11日更新」をクリックして表示させた。
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台風14号さんへ。
2020.10.11 09:20:54
⊂((・x・))⊃日本列島に接近中の台風14号さんに警告しますの。
進路変更、及び低気圧への変化を要請しますの。特に伊豆半島への上陸は許可しませんですの。
この要請に従わない場合は、直接殴りに行きますの。
BY 和修吉 龍子
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「…なんだ、このブログは。ネタとしか思えんな。」
だが、おそらくこれがネタではなく、業務連絡でしか無いのだろう。
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(*´꒳`*)台風と言うのは、大抵は生まれたての幼竜か、風神か雷神ですからね。今回は多分、幼竜だと思いますよ。
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そんな新事実は聞きたく無かったよ。
「伊豆半島への上陸はって、モロにピンポイントだな。おそらく、田崎家跡地の防犯の観点からか?」
音声【映像を見る限り、台風が来た場合、建設ネットや足場とか飛びそうですね。隠蔽は難しいかと。】
2L (トゥエル)の言う通り、どことも知れぬ空間に電線が続いているのが発覚したら、今度こそ異世界転移が何ちゃらと、大騒ぎになる事が予想される。日本国政府では、それほど情報統制も出来ないだろうしな。
ちなみに「活動報告(NEW)◯◯家について」だが、これは初日に閲覧済みである。
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◯◯家について
2020.09.30 09:35:12
日本国伊豆半島の災害竜脈について、龍神連盟は不可侵区域と認定する。
尚、不要な接触を避ける事。違反者の身の安全は保証しない。
上記、連盟幹部一同の総意とし、この管轄を和修吉竜王に一任する旨、世界神界会議に上申する予定である。
異議のある者は筆頭、黄竜陛下まで。
筆者 娑伽羅竜王
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何だこれ?である。
これ、普通の日本国内のブログである。誰でも閲覧できると言うのに、どうなの?ヴァースキちゃんである。
とは言え、やっぱり黄竜のお爺さんが絡んでいたわけだな。ヴァースキちゃん、暗躍し過ぎである。
「ネットサーフィンは終了だ。目ぼしい情報は無しだな。」
音声【では、電子情報枠表示を閉じます。】
2日かけて情報を収集したが、やはり限界があると言わざるをえない。
さて、お昼の準備までには少し時間がある。俺はヨッコイショと、立ち上がった。
現在、俺たちは3階のコタツで過ごしていたわけだ。
「んじゃま、紹介を兼ねて、2L (トゥエル)と一緒に屋上に行こうかな。」
音声【はい。よろしくお願いします。】
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(*´∀`*)2L (トゥエル)さんは、まだ屋上には行ったことありませんね?
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音声【はい、E5(エコ)先輩。3階、2階、1階だけですね。】
そう。2L (トゥエル)は、屋上はまだしも、濃いキャラ揃いの1階店舗フロアと地下室には足を踏み入れてはいないのだ。
いずれにせよ紹介することになるだろうが、案外に2L (トゥエル)は精神的に強いようなので、大丈夫だろう。ボーイッシュ美少女キャラだけに!!
俺たちは3階から屋上に向かった。屋上の入り口は、もはや開け放たれている。途中、見回り中の樹精の八手とすれ違った。八手は観葉植物6姉妹の中でも活発な性格だ。顔は純エルフ風なのに。
「何か変わりはあるか?」と聞いたら、「ハッピー君とBR君が最近はヒドいですね。」とのこと。八手にまでそう言わせるとは、ちょっとお灸をすえる必要がありそうだな。
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(´∀`*)ハッピーさんについては、今に始まったことでは無いですよね?
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「それはそうだが、皆に示しがつかんし、正直、甘やかし過ぎてるのは自覚している。でもさ、ハッちゃんもそうだが、ロンちゃんやタロさん、シマにクロちゃん弟だって、天寿を全うしたけど戻って来てくれたんだ。自由に生きていて欲しいんだよ。」
音声【閣下、素晴らしいです。僕は永遠に付き従いますよ。】
ええ?どこら辺にそんな忠誠度UP条件ありました?しかし、そんな美人な顔でジッと見られると、こっちが恥ずかしくなるじゃないか。サラサラの銀髪が眩しい。
「…いや、その、ありがとさん。」
そそくさと足早に入り口を潜ると、俺は頭上の擬似太陽を仰ぎ見る。
o(`ω´ )oピカッ!!
「クツグァさん、今日も太陽をありがとう。」
音声【邪神にまで御礼を言うとは、閣下の深い慈愛の心に僕は感動ですっ!!】
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(*´ー`*)あ、御主人様。2L (トゥエル)さんって、このキャラで確定なんですね?
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そうね。崇拝キャラで通していくみたいね。
「まあ、それは良いや。それより、屋上の監視員兼リーダーのカア君を紹介しよう。」
『か、カ…カンシイン、デハナイ。ダガ…ヨロシクタノム…。』
入り口の屋根上から、俺達を覗き込むのは大鴉のカア君である。カア君もだいぶ筋肉がついたようだ。当初はヨレヨレのガリガリの息も絶え絶えだったカア君も、こうして喋れるようにまでなった(え)。
音声【妖怪でしょうか?】
「中身は天津神の天若彦だ。神様だけど、ここではカア君だな。神様扱いはしない。」
音声【そうですか。何やら複雑な事情がある様子。僕は2L (トゥエル)と言います。よろしくお願いします。】
お互いに真面目な2人だ。礼儀正しくお辞儀をしていた。ともかく、この後はざっと屋上を巡って説明。
説明とは言っても、バルコニーが広がるだけの開けた場所だ。端は柵で囲われているし、一部がガーデニングエリアになっている。
「ココにあるプランターの植物達は、林檎の苗木が乙女ちゃんの本体で、茄子の苗が精霊牛、胡瓜の苗が精霊馬の本体だ。あと、プチトマトの苗もな。とても大事なので、こうして監視役がいるわけだ。」
『ミャフ?』
ハナちゃんである。緑色の虎模様のハナちゃんは、よくココで日向ぼっこをしている。どうやら、自身も光合成をしているようなのだ(?)。え?猫って植物だったっけ?
音声【ハナさんは、この場所が心地良いそうです。邪魔する敵は容赦しないそうです。】
…敵って誰さ?
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(*´∀`*)それって、ハッピーさんとかBRさんですね?
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ああ、それね。
「ロンちゃんもたまにココにいるのは、弟が悪さしないように見張ってんだろうなぁ。」
音声【ロンさんとハッピーさんは姉弟で、どうしてあんなに性格が違うんですか?】
…俺はそっと目を逸らした。だって、俺の育て方が間違えたなんて言えないから。
「…え〜と、あと反対側は給水タンクがある。その奥に給湯器の建物だ。今は號竜達の厩馬になっている。行ってみよう。」
不自然にも話を切り替え、俺は足早に反対方向へと向かった。慌てて2L (トゥエル)も追いかけて来た。
今日も元気に菅原くんと橘花くんが剣の立会い練習をしている。
お互いに第六周期複合鋼製の小太刀とスコップを駆使し、柔軟な対応で攻め合っている。受けては返し、押されては引いての駆け引きだ。
アレは俺には無理だなぁ。
音声【閣下、菅原くんは先鋭な剣先…まさに糸を縫うように刀を操りますね。その才能は天賦と見受けられます。】
「そうそう。俺もそう思うよ。何しろ、男前だし、日本刀が似合うよね。着物姿が良い!」
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(*´ω`*)始まりましたね、ブラコンが…。
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音声【一方の橘花くんは、攻撃よりも防御に関して、的確な受身を繰り出しています。隙が無いため、効果的な一撃を受けませんし、反撃も無理をしていないので、実戦では強いですよ、彼は。】
「そうでしょ、そうでしょ!俺もそう思ってたよ!可愛いくて強いなんて、もう最高だよねっ!!」
俺の弟達は最高なんですよ。ああ、分かってくれる眷属がいて良かった。心から良かったよ。
そんなこんなで、厩馬兼給湯器室に顔を出す。最近になって、この給湯器室を厩馬として利用し始めたのだが、実質、俺がお風呂の時ぐらいしかお湯を使わないわけで。それでも、その時間に発生する暑い湯気が好きなのだと言うのだ、彼等は(汗)。
「紹介しよう、右から號竜。精霊馬。精霊牛。そしてトマト猫だ。」
音声【天使の2L (トゥエル)です。怪我をしたら治療するので、いつでも僕に言ってね。」
そう。なんと2L (トゥエル)は、観葉植物6姉妹の榊に次ぐ、2人目の治癒能力の持ち主なのだ。その信仰系術式は榊よりも優れている事も判明。さすがは天使である。
『あれ、兄さん?2L (トゥエル)さんを連れて来たの?』
おっと、乙女ちゃんが世話に来ていたようだ。それだけではない。クロちゃん弟も直前まで、號竜のブラッシングをしていたようだ。
『兄上殿、號竜の鱗が少しづつ増えていますよ。見てください。』
え?いや、そりゃまあ、少しって言うか、ほんとに微妙なところですよ、クロちゃん弟。逆に良く気づいたね?レベルですが、ソワソワしているクロちゃん弟を無碍にも出来ない。
「…そうね。少し増えたのかなぁ?うん。増えたね!!麒麟ぽいね!!」
そう言って、號竜の首を撫でるとスリスリと俺に顔を寄せる黄色い子鹿のような…コレも一応は麒麟なのですが。まあ、嬉しそうにスリスリしてくるし、尻尾はパタパタ揺れてるし、細かいことは良いかな。可愛いし。
「…ちなみに號竜は麒麟で、元は俺の愛車のスイスポね?」
音声【…は?】
唖然とする2L (トゥエル)を置き去りに、俺は精霊馬と精霊牛、そしてトマト猫を御紹介。
「ちなみにトマト猫は妖獣です。新種ですね。乙女ちゃんの乗騎です。」
音声【…え?】
『兄さん、説明が雑すぎっ!!』
乙女ちゃんがホッペを膨らませた。そんなに怒ることでもないだろう?
「え〜と、トマト猫の成分はリコピンです。名前もリコピンにしようか?うん、可愛いよね?どう、リコピン?」
ポピコーーーン♪
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〈報告〉(`_´)ゞ
地祇《田崎 蓮人》と契約可能な個体が発生しました。
契約可能個体名〈リコピン〉
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『えっ!?あなた、その名前で本当に良いの!?本当に??』
『ナ〜。』
ちょっと、乙女ちゃん。それはどう言う意味なの?俺の命名に不満があるのかな?
本人のリコピン(?)はスゴい喜んでいますけど。俺にスリスリしてますけど。
う〜ん。しかし、真っ赤なトマトに赤い手足…髭、尻尾。コレ、本当に猫?
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契約可能個体名〈リコピン〉と
契約(親和性が一定レベルを越えた固有存在との相互契約を結ぶ事が可能)
を実行しますか?YES・NO
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勿論、俺は速攻でYESを選択する。
乙女ちゃんが止める間も無くYESを選択する。
こうして、トマト猫ならぬリコピンは俺と契約を交わしたのだった。だが、トマト猫と言う言葉がなくなってしまったのは残念でもあるが。
「ちょうど良いんで、E5(エコ)さん、契約鑑定してくれる?」
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(*´꒳`*)はい、了解です。身体情報を表示しますね。
リコピン♂
種族〈妖獣〉
階級〈トマト猫・新種〉
カテゴリー〈0.8+〉
戦闘力 8
防御力 6
生命力 10
回避値 10
知能値 6
器用値 8
魔力値 5
木属性5
光属性8
戦技
引っ掻き
果汁攻撃
赤い弾丸(NEW)
固有能力
変異配合栽培核〈タンタル石〉
竜脈補正効果(契約)(NEW)
能力
果実 野菜 猫 跳躍 天然(NEW)
称号
乙女ちゃんの騎獣(NEW)
_________________________________
…リコピンは種族が妖獣。階級がトマト猫・新種でした。
とても、その、特殊な身体情報と言うしかない。
『しょうがないわね。じゃあ、リコピン。これからもよろしくね。』
『ナ〜。』
なんだかんだ言いながら、乙女ちゃんとリコピンは嬉しげにスキンシップをしている。
微笑ましい風景であった。
あっ。精霊馬と精霊牛が羨ましげに俺を見ている…気がする。いや、いつかはお前達にも名前を…とは思っているのだ。だが、あいにく、茄子と胡瓜の成分を俺は知らないのだ。
俺は心の中で謝るしかないのであった…。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈竜脈種(真種)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈14.5+〉
戦闘力 320+6
防御力 248+6
生命力 243+6
回避値 260+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 387+7
無属性334+6
地属性364+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン(NEW)
称号
召喚士
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
E5(エコ);)6}<da¥
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精$/Ⅷw)-〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:-7hxi-?,
白地Yシャツ〈服〉(NEW)
属性:麻LV20〈通常級〉
付与効果:物理防御
清潔感+
耐久値:40
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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