第82話「世界の行方・恵比寿様の暴露」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第82話「世界の行方・恵比寿様の暴露」
竜脈生活51日目。
菅原くんに続いて、橘花くんと兄弟契約をした次の日。
弟達も各々、行動を開始した。
稀少な聖霊となった橘花くんは、そのポンチョ姿を御披露目に行っている。
このポンチョは性能も高性能だが、何より彼の弟っぽさを損ねない可愛さは個人的にナイスだと思う。いや、逆にプラス要素と言ってもいい。むしろ良し。
『ガガガ…欲しい…蓮人様の加護を生み出すポンチョが…しかし、この右手の封印を解くわけには…ガガガ』
こいつ、更に悪化してないか?
扉の陰からコソコソと、こちらの様子を窺うのは侍従見習いのニャイである。あの中途半端な隠れ方はアピールでしかない。
ましてや、厨二病全開の黒棘鎧だ。目立たない筈もない。
そんな通行の邪魔でしかないニャイと遭遇したは…それは最近、みんなのマスコット?となりつつある妖怪仙人3号ことBRである。紫色のたぬき。スカーフがワンポイント。いたずらっ子である。
『ニャイ、邪魔だよっ。何やってんの?』
『ガガガ…大人は忙しいのだ。話しかけるでない…ガガガ。』
この2人?相性はあまりよろしくない。その後の展開は想像通りだ。
『見習いのくせに。あとでサボってたってDSさんに報告しておくねっ!』
『ガガガ…小僧、地獄を見たいらしいな?よかろう…今一度、我が混沌なる力を味あわせてやろうか…ガガガ』
放っておこう。せいぜい、混沌なる失敗料理が出てくる程度の事例である。思い出すだけで喉と舌がヒリヒリする。
そして追いかけっこが始まり、DSさんとG3(ジザ)さんに怒られるまでがいつもの流れである。
『オイラを捕まえられるもんなら、捕まえてみろ〜だっ!』
始まった。そのまま屋上へ向かったようだ。クロちゃん弟と、パワーアップした菅原くんにとっちめられれば良いのだ。
と言うことで、その隙を見計らって俺は1階へと向かった。
その途中、ストーカーの金さんとばったり出くわす。ストーカーなので、計画的ばったりなので偶然では無い。
いつもなら気配を消してやり過ごすところだが、本日の目的地が1階、店舗フロアなので致し方なし。
「金さん。ホチョさんリーダーにまたしばかれるぞ?」
『ピチピチッ!』
悪い事してないよ!とヒレを叩いてアピールしている。それにしても、普通に空中を遊泳する金魚ってあり得ないな。
「あれ?金さん、また尾ビレが伸びて綺麗になったんじゃないかぁ?」
『ピチッ!!』
そんな照れた顔をするんじゃないよ。金魚の機微まで分かるようになった俺。なんか複雑。
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( ゜д゜)御主人様は正直、どっちでもイケますよね??
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お前は何を言っているんだ?どっちってどっちだよ?
そんなこんなで、金さんを引き連れたまま店舗フロアに顔を出してみた。
今ではシャッターを開けたままにしてあるので、開放感がある。まあ、その先には何もないわけだし、落ちてもループしているだけだ(実体験)。
俺が顔を見せると、飛び跳ねていたエビちゃん、イカちゃんがオズオズと水槽に戻って行った。別に怒ってませんけど?
「話には聞いていたが、本当にエビちゃんもイカちゃんも飛べるんだな。」
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(*^ω^*)それでも、水槽はまだ必需品みたいですけどね。金さんは例外ですよ。
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それはタコ兄弟も同様のようで。
「さすがにタコ兄弟は飛ばないよなぁ。ある意味、安心した。」
『にゅる(^。^)』
ペコリと頭を下げるタコ兄。デフォルメされたタコ具合が更に強まっているように見える。
弟のタコ君は相変わらずの臆病さ。兄の陰に隠れている。
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(*´ω`*)そうそう。DSさんから報告がありまして、竜脈解析で判明したのが、以下の通りです。
エビちゃん♂ 種族〈カートゥン海老〉
イカちゃん♀ 種族〈カートゥン烏賊〉
タコ兄♂ 種族〈カートゥン蛸〉
タコ君♂ 種族〈カートゥン蛸〉
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…なんですか?カートゥ…ン?
「意味不明だな。」
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(*^ω^*)カートゥーンとは、一般的にユーモラスな傾向を踏まえたイラストレーションのことを指すものですね。日本風に言うと、漫画的な?
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そのまんまやないかぃ!!
ともあれ、まず先にホチョさんリーダーに敬礼をする俺。
「ホチョさんリーダー、ご苦労様ですっ!!」
『……。』
その冷めた目線。そしてその冷めた視線はそのまま金さんを捉え、金さんが硬直する。
『…ピチッ。』
あっ。金さんが自分の水槽に帰って行きました。ある意味、ホッとした。
「そんな事より、ホチョさんリーダー。最近、カア君と仲良いみたいですねぇ?カア君は喋れるし…ほんとは喋れると違いますの〜??」
『……。』
視線を逸らす九官鳥のホチョさん。この強情さ、誰に似たもんだか?
「はぁ、育ての親の父さんにそっくり…。」
ともあれ、挨拶回り?が終わったので、俺は神棚に向かい合う。そして柏手を2回打つ。
「恵比寿様。恵比寿様。声が届いていましたら、どうかよろしくお願いしま〜す。」
◇ ◇ ◇
あっ、早っ!?
と言うか、場面の切り替わりが今までの比じゃないんですけどっ!!
俺たちはいつもの水底に佇んでいた。
『やあ!呼んでくれてありがとう。今日は何用だい?』
いつもの鯛だ。いや、いつもの恵比寿様だった。
「ああ、恵比寿様。今日は…あの鮫は居ないよね?」
俺は辺りを見渡す。水底は静かだ。あのピンク色のヤツは目立つからな。
『うん。居ないよ。本当は大綿津見神が来たがったけど、あいつが来たらココに入りきらないからね。』
…何それ?どんだけ大きいの?確か、大綿津見神って乙姫のお父さんだったっけ。やばいな。
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(*^ω^*)御主人様なんて、プチっと潰されちゃいますね!プチっと!
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黙らっしゃい!
「そんな事より、あれから天津神とやらの動向はどうなっているんですか?」
全てはカア君…の中の魂「天若彦」が発端である。
『うん、それね。天津神と言うより、高天原の連中が世界神界会議に提訴した案件が沸騰ワードだよね。』
「沸騰ワードとか、神界も俗っぽいですね。」
『まあ、神様って暇人だからねぇ。やる事がないから。でさ、それが〈我々を不当に貶めた決議に遺憾。代償として災害竜脈を接収する。〉とか言い出したから、まあ大変。』
ん?災害竜脈って、ココの事じゃないの?
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( ゜д゜)ぎゃーーース!?私はまだ死にたくありませんよっ!!
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「落ち着け。そんな事になってたら、もうとっくに只事じゃないだろう?」
『そうそう。しかし八幡大神には驚くよね!!あの方、ココに旧支配者の魂を封印したから、不可侵認定するってブチ込んで来たんだよ。それも5体もって!!』
…いや、ちょっと待って。色々と突っ込みたい事が山ほどあるけど、それってただの厄介払いだよね?御本人がそう言ってましたけど?
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(*^ω^*)その前に、えっと…クツグァさんと、ヨグソトースさんと、ニャイアラルラトテップさんと…誰っ!!??あと2人誰っ!!??
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「E5(エコ)さん、やめとけ。もう後の祭りだから…。」
『それだけじゃなくてね、議会に国津神一同と別天津神連名で、天津神糾弾の訴状を提出して大わらわだよ。さすがに大山津見神を説得するのは骨だったけど、まさか月夜見が協力してくれるとは思わなかったよ〜。』
ちょっと待って。さすがに情報量が多いな。
月夜見って、先日のお月見でメールをくれた神様だよね?
「そう言えば、月夜見命様は高天原をディスってたなぁ。」
『一応、月夜見は天照の弟だからね。本気になったら結構、強い神様なんだよね。あの子を味方にするなんて、君は大したもんだよ。』
褒められているんだか何だか良く分からない気分だ。
『でね…今、一番問題視されているのは、世界中の各神界で、邪神認定されている魂を、こちらに引き取ってもらおうか?案件が持ち上がっていてだね…。』
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Σ(゜д゜lll)ちょっと!!それは絶対に断ってください、御主人様っ!!!
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いや、俺ももう邪神はお腹一杯ですよ??
「それは結構です。断固、お断りです。」
『だよね〜。これは八幡大神も黄帝も良い顔しなかったから、条件付きで保留になっているよ。』
条件付きで保留って言うのも、ちょっとアレな気がしないでもないが…。
「ともあれ、天津神はもうちょっかいを出してこない…と言う事で良いんですね?」
『と言うか、出せない。かな?竜脈接収とか言っちゃったからさ、龍神連盟の怒りを買っちゃった訳だよ。君達のよく知っている九頭龍大権現が手を回したみたいだね。』
「誰ですか?そんな大権現とか言う人は知りませんが?」
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( *`ω´)和修吉様ですよっ!!「九頭龍大権現」和修吉竜王様ですっ!!!
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あぁ。ヴァースキちゃんかぁ。アレも一応は竜神だったのかぁ。
「最近、出番が無いと思ったら、裏方で働いていたわけだな?偉いな。後で褒めておこう。」
『で、龍神連盟って、世界中の竜やドラゴンが加盟しているから、実質、高天原なんて目じゃないんだよね。逆に遺憾を議会で叩き付けられたって経緯さ。』
何だか、手に負えない連中が次々話題に上がってくる。正直、耳を閉じたい。
「…あ、恵比寿様、もういいです…あの…。」
『あとね、西洋妖精議会の議長のオベロンのクソ野郎がね、田崎家2階の妖精聖域認定を世界神界会議に申請中なんだよ。あの馬鹿、勝手な事をしくさって(怒)。今度、叩きのめしてやる。』
アレ?話が止まりませんよ?
『それだけじゃないよ。古代猫神連合の総長バステトさんが、猫八部衆の名義登録を神界商標に申請しているみたい。何をやってるんだろう?いや、何がしたいんだろう?意味が分からないよ。』
こっちが聞きたいよ。バステトさんって誰だよ?
「もう良いです。恵比寿様!!大体の話は分かったので、今日はもう帰って下さい!!」
『えぇぇ〜!?ヒドイよ。なんて言い草だい??まだまだネタはあるんだよぉ??』
まだあるのかよ?もう要らんよ。俺は走り出した。
『ちょっ!?コレだけ受け取ってよ!この〈五色の勾玉〉は后土さんから渡すようにって…君のとこのキュウ…』
あっ、どうやら逃げ切ったようだ。浮遊感と共に、俺は店舗フロアに戻って来ていた。
そして俺を見詰める九官鳥のホチョさんの視線。これは変わらず冷めた目線で、ある意味ホッとするなぁ。日常的な雰囲気だ(え)。
「そう言えば、恵比寿様、最後になんか言ってなかったか?」
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( ゜д゜)確かに何か言ってましたね。后土さんとか?キュウなんとか?
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キュウなんとかって何だろう?分からん。
だが、俺の手の中には、握りこぶし大の大きな勾玉があった。これが恵比寿様の言っていた「五色の勾玉」なんだろう。5つの光が交差している。不思議な輝きだ。その中心は赤い。
なもんで、こんな危険な物はすぐに「宝物庫〈Ω〉」に収納。
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《宝物庫〈Ω〉展開》
在庫:22種類
◯1万4千990神貨
◯五色の勾玉〈朱〉〈相生相剋へと導く因子〉
◯若水〈月の霊水〉
◯竜宮城割引チケット×5〈お得な割引チケット〉
◯碧血の七星剣
◯第六周期複合鋼の大太刀(火)
◯騎士盾槍・第六周期複合鋼ロング・スピア〈小型〉
◯第六周期複合鋼製の針(×8)
◯第六周期複合鋼の扇子〈菊華模様〉
◯第六周期複合鋼・軟鋼弓〈小型〉
◯第六周期複合鋼の大楯〈星〉(×2)
◯第六周期複合鋼の鞍 (×1)〈小型〉
◯小判〈500円玉等価交換〉×6
◯水風船〈神の遊具〉
◯練丹〈下級仙薬〉×8
◯恵比寿の幸札〈幸運を招く御札〉
◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉
◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉
◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉
◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉
◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉
◯布袋の運札〈運命を超える御札〉
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この勾玉は〈朱〉らしい?そして相生相剋?さっぱり分からない。
また厄介なものを貰い受けてしまったようだ。これもタンスの肥やしとなるのだろうか?それは神のみぞ知る…というところか?あっ、ホチョさんリーダー、御迷惑をお掛けしました。では退散。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈竜脈種(真種)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈13.9+〉
戦闘力 302+6
防御力 229+6
生命力 295+6
回避値 241+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 366+7
無属性316+6
地属性343+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
称号
召喚士
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
E5(エコ);)6}<da¥
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
上下ジャージ(PUMA)〈服〉
属性:化学繊維LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:50
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