第81話「突然のモテ期・存在自体が稀少な橘花くん」
次回から急展開\(^-^)/の予定?
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第81話「突然のモテ期・存在自体が稀少な橘花くん」
竜脈生活50日目。
前日の約束以来、俺の側から離れる事がなかった橘花くん。
昨夜は久し振りに弟達と遅くまでトランプに興じた。結果、勝ったのは菅原くんであったが…。
一方、菅原くんとの「兄弟契約」の件は電撃の様に我が家を駆け巡った。
通常の契約では無い今回の兄弟契約は、相互の意思契約でもあり、乙女ちゃんと同じ小精霊であった菅原くんを一気に強化している。
本体のTVとの一体化がその証拠であろう。
結局、少し小型だが、予備のTVを2階から持って来て設置している。
何を言いたいかといえば、皆が注目をしているわけだ。
次の橘花くんとの契約を。
「…さあ、コーヒー牛乳も飲んだことだし、早速、屋上に行くか。」
今頃、弟達は飲み込む様にシリアルを口に詰め込んでいるのだろう。
ビビさんに怒られるさまが目に浮かぶようだ。
屋上に顔を出すと、まずいつもの様に出迎えてくれたのはカラスのカア君だった。
「カア君、おはよう。何か困っていることないかい?」
『かぁ…、イヤ、トクニハ。シンパイハ、ワタシガゲンインデ…フツゴウガ、オキナイカト…。』
カア君は心配性だな。
まあ、カア君の中身は「天若彦」と言って、天津神から天罰を喰らった神様であるらしい。それを我が家で匿っている状態だ。
「心配しなくて良いよ。良く分からないけど、国津神達が助けてくれるらしいから。」
そう言えば、そこら辺がどうなっているのか、一度、恵比寿様に確認を取ろうと思っていたんだった。
『…クニツカミ…ガ?』
「そうそう。後で、恵比寿様に聴いてみるよ。」
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(*´ー`*)限定されているとは言え、そんな簡単に神様と交信できるのは御主人様ぐらいですからね?普通はあり得ませんよ?
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分かっていますよ。そもそも、ついこの間まで神様の実在を信じていなかった俺ですよ?
「メールはもっと酷いことになってるし。そう言えば、月夜見命様も味方?らしいぞ。」
『かっ!?…ツクヨミ、サマ…マデッ!?』
開いた口が閉まらないカア君を残して、そそくさと俺達はポンカンの苗木に向かった。
屋上のあちらこちらでは、日向ぼっこ中のミミちゃん、ロンちゃん、ルル君、ハナちゃんの姿。それぞれに声掛けモフモフ(?)をして通り過ぎる。
「えっと、いつも太陽をありがとう…クツグァ擬似太陽さん。」
o(`ω´ )oピカッ!!
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(*^ω^*)もはや、お互いに隠す気ゼロなんですね。
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そこは、厨二病的なヤツとか、増えすぎてどうでも良くなったという結果でしかない。
そんなことより今日の本題、目の前には橘花君の本体である「ポンカンの苗木」があった。その隣には乙女ちゃんの本体である「アルプス乙女の苗木」も並んでいる。
懐かしいなぁ。最初は乙女ちゃんも橘花くんも、ただ葉っぱが寄り集まっただけの「木霊」だった。赤色とオレンジ色のもさもさでしかなかったのだ。
『お兄ぃちゃぁぁぁ〜〜ん!!』
この声は、振り返れば橘花くんが俺の胸に飛び込んで来た。ボスンと。
ああ、よくも成長したものだ。オレンジ色の木霊は恥ずかしがり屋で、いつも木陰で隠れていたのに(笑)。
「橘花くん、本体に戻れるか?」
『うん!出来るよっ!!』
すかさず、橘花くんの身体は光となって苗木に吸い込まれた。
少し遅れて、乙女ちゃんや菅原くん、クロちゃん弟が駆けつける。
『はぁはぁ。ちょっと…早すぎるわよ!もうっ。』
乙女ちゃんは不満タラタラ。そして何故か、2階の観葉植物6姉妹も勢揃いしていた。代表して葛葉が前に出る。
『地祇様。今回は特別な契約をするとのことで、同席させて頂こうかと。よろしいでしょうか?』
そりゃ、こんな美女にニコリと微笑まれて、拒否できる俺ではありません。
「それは構わないが、いつもの契約と大差はないぞ?」
『いえ。いずれはわたくし達も至る一体化。その目に焼き付けておきたく思いますわ。』
何でしょう?その熱い視線は?この美女6人に凝視されるとか、緊張せざるをえない状況だ。だが、そんな中の乙女ちゃんの姿に、俺はホッと息をつく。
『ちょっと兄さん…その溜め息は何ですか?』
あわわ。溜め息じゃないよ。これは溜め息じゃないんだよぉ。
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(´∀`=)御主人様に女心は分かりません。諦めましょう。
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「コラコラ。これは安堵の溜め息なんだよっ!変な誤解を生むだろうがっ。」
『まあ、そう言う事にしておくけど、も。』
乙女ちゃんの怒り回避、成功か?やっぱり、どう見てもサイズ感が違う。出るところは出て、引っ込むところは 引っ込んでいる。とても素晴らしい「くびれ」だ。
『…ちょっと兄さん…どこ見てるのよ…何か言いたいことがあるのかしら?』
「えっ!?そうじゃないよ!?いつも見慣れている方が安心するんだよっ!?」
自分で言っていて、全くフォローになっていない事に気付く俺。非常に疲れた。
多分、昨日の疲れが溜まっているのだろう。
『地祇様っ!いつでも私が相手をするわよっ!』と名乗りを上げたのが八手だ。
純エルフ風の目鼻立ち。だが、彼女も超が付く美人。思わず目尻が下がる。
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(*^ω^*)御主人様、目がキモいです。
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ヲイッ!そのスタンダードはやめてもらえないだろうか?
『あら?なら私も立候補しましょうか?』と青髪美女の千歳が手を挙げる。
え?それは何の立候補でしょうか?ちょっと動悸が…。
『そう言うことなら、あの工房で見せた地祇様の勇姿…忘れられませんわ。』と榊までも言い出す始末。
神秘的な雰囲気の榊だが、そう言われて悪い気はしない。血圧が上がる。
『じゃあじゃあ。あたしも御奉仕しますので、お酒解禁をお願いしまっす!!』とは鳳来だ。
それは…いろんな意味で問題多発するのでダメです。
『研究資金の為に枕営業しますけど…。』とか言う芍薬は、もう目的がすっきりしていて、逆に気持ちいいなぁ??
と言うか、何でいきなり俺はモテモテなんだろうか?
今頃、モテ期が到来なのか?
『ちょっと、あなた達っ!!いい加減にしなさいっっ!!』
乙女ちゃんのおかんむり。一気に空気はシュンとなった。
もう、そんな顔を真っ赤にして怒る必要性は無いだろう?リンゴだけに(笑)
「まあ、みんな冗談だから気にするな。冗談なのは俺が1番、よく分かっているさ。」
『あら?冗談でなければ良いなら、わたくしも…。』と、リーダーの葛葉が進み出る。それに立ち塞がる、乙女ちゃん。
両者ともフフフ…と微笑を浮かべて眼光がバチバチし合っているのは気のせいだろうか?
周囲の樹精でさえ、ちょっと顔色を変えて後退している。
『兄上殿、さすがにコレは止めた方が良いと思いますよ。』
クロちゃん弟よ、いや、これは冗談でしょ?こう言うサプライズでしょ(え)?
『兄上、大変です。橘花が怒ってます!』
「はっ!?」
菅原くんの声に振り返れば、放置されていたポンカンの苗木がチカチカと光って揺れている。
「コラっ、みんな!!今から契約するから、静かにするようにっ!!特にソコの両名!廊下に立っていなさいっ!!」
乙女ちゃんと葛葉は驚愕の眼差し。
だが、そんなのもう無視。優先度はこっちが先だ!急ぐぞ。
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( ゜д゜)はぁ。そう言うところが御主人様らしいと言えばそうなんですけど。女心に鈍感すぎます。
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ん?何か言った?
俺はみんなが見守る中、そっと苗木に手を添える。
よく見ると、このポンカンの苗木も大きく成長している気がする。幹が太く逞しくなった。
そして橘花くんの想いも伝わってくる。その芯に強い絆がある。
「俺は橘花くんとの兄弟契約を希望する!」
瞬間、苗木は強く輝き始めた。
ポピコーーーン♪
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〈報告〉(`_´)ゞ
地祇《田崎 蓮人》と契約〈兄弟〉可能な個体が発生しました。
契約〈兄弟〉可能個体名〈橘花くん〉
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「おっし!兄弟契約可能だぞ。やったなぁ。」
これで橘花くんも大幅強化が可能となったわけだ。
『ギギギッッ…。』
ん?この歯ぎしりは…まさかの乙女ちゃん!?見なかったことにする俺。
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契約〈兄弟〉可能個体名〈橘花くん〉と
契約〈兄弟〉(義兄弟の盃を交わした固有存在との魂の絆を結ぶ事が可能)
を実行しますか?YES・NO
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ワクワクしながらYESを押す。
橘花くんの本体である苗木が光の粒子になって消失。残されたのはプランターの鉢のみ。
そして光は徐々に纏まり、一つになり…そこにはいつもの見覚えのある男の子の姿が…えっ!?
『た、橘花、お前、その姿はっ!?』
『そ…そんな。こんなの、橘花じゃないわよっ!?』
『橘花?本当に橘花なのか??』
上記、順にクロちゃん弟、乙女ちゃん、菅原くんの発言である。
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地祇《田崎 蓮人》と個体名〈橘花くん〉との間に兄弟契約が結ばれました。
〈橘花くん〉は竜脈補正効果(兄弟契約)を受け、階級〈小精霊〉から〈稀少聖霊〉 に進化しました。
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なんと、橘花くんがサラサラの衣服をまとっているではないかっ!?
え?階級進化?そんな事より、ほぼ全裸の橘花くんが、橘花くんと言えばぼ全裸がスタンスなのに、風にたなびくポンチョのような衣服を着ている衝撃!?これはただ事ではない。一同騒然。
『ん?僕だよっ!?なんで、みんな逃げるのっ!?』
まるで鬼ごっこ状態。
『うわぁあぁぁ〜ん(号泣)。』
あっ。泣き出した。みんな、やり過ぎだぞ。
悪ふさげが過ぎる。
「ごめんごめん。冗談だよ〜。」
『あははは』とみんなで橘花くんを囲んだ。泣き笑いで橘花くんが微笑んだ。
後回しになったが、橘花くんの身体情報が下記。
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橘花くん♂
種族〈蜜柑の樹霊〉
階級〈小精霊→稀少聖霊〉(NEW)
カテゴリー〈1.4-〉
戦闘力 15
防御力 20
生命力 15
回避値 8
知能値 10
器用値 8
魔力値 10
木属性14
聖属性10(NEW)
戦技
穴掘り
固有能力
精霊核〈サンストーン〉
竜脈補正効果(兄弟契約)(NEW)
一体化〈精霊昇華〉(NEW)
能力
純真 蜜柑 花 精霊 浮遊 騎乗 勇気 弟(NEW)
精霊系術式(NEW)
花精の接吻(魂縛・隷属化)
花精の洗礼(目眩し・幻覚)
称号
田崎家の弟〈三男〉
装備
第六周期複合鋼・軍事用八徳スコップ〈農具〉(NEW)
属性:第六周期複合鋼LV100〈特殊兵装級〉
付与効果:耐久値強化
物理特化〈打撃〉
耐久値:150+α
聖者の霊衣〈服〉(NEW)
属性:聖属性LV200〈特殊兵装級〉
付属効果:物理無効〈木属性〉80%守護膜+
自己再生(超)・自己修復(超)
聖属性増幅50% ・魔力ダメージ反射50%
耐久値:400
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菅原くん同様、大幅な強化を経たと思われる数値。そして階級の「稀少聖霊」?これはちょっと解析不明。橘花くんは存在自体が稀少なので問題なしだ。
だが個人的な注目点は、ポンチョの高性能さだ。コレは規格外じゃないか?
と言うことで、高性能な我が弟の結果報告に、クロちゃん弟と乙女ちゃんも唸るばかりであった。しかし、こればかりは仕方ない。ソコ、歯ぎしり禁止!!
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田崎 蓮人
種族〈竜脈種(真種)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈13.7-〉
戦闘力 296+6
防御力 223+6
生命力 289+6
回避値 235+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 359+7
無属性310+6
地属性336+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん(NEW)
称号
召喚士
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
カッパ寿司Tシャツ〈服〉(NEW)
属性:化学繊維LV25〈通常級〉
付与効果:お寿司食べたい〈微〉
物理抵抗
耐久値:30
下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:40
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