第8話「摩訶不思議な現象の始まり。その1」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第8話「摩訶不思議な現象の始まり。その1」
皆さん、お久しぶりです。もとい、おはようございます。
一夜が明けました。そう、不貞寝をしました。
運良く元の状態に戻ってるかな?夢だったオチかな?
そんな淡い期待は脆くも砕け散り、昨夜食べた赤いキツネのしょっぱさしか心に残りませんでしたが、何か?卵入れたけど、マイルドさは微妙でした。
我がベットを占領するミミちゃんとルル君をそっと横に押しのけて、俺はベットから降り立つ。ふあぁぁ〜。
一応、手の届く場所にバール(中)を常備。何があるか分からないしね!しかし、このバールさん、手にズッシリ来ますね。ある意味、落ち着くけども!
そんな事より、今日も朝から日課の労働ですよ。
基本、家庭の事情で朝食を食べない習慣。
毎朝、コーヒー牛乳一杯の食生活なのは、家が魚屋で仕事が早いの一点ばりなのだが、今から考えると職務怠慢じゃね?子供の栄養かたよるだろーが!と思わなくもない。
まずは屋上の、水やりですね。
ダッシュで屋上へと階段を駆け上がる。それに意味はない。
あれ?あんまりバール(中)の重さが気にならない気がする。まあ、あくまで気のせいだけどね。
屋上への扉を開ける。ギィ。
『……。』
「……。」
目が合ったんだが、せめて感情表現のある鳴き声をくれないか?
それにしてもデカいカラスである。しかし黒光りがちょっとすすけてる。
これはあれだな、要は空腹であると、そんな感じだ。屋上のベランダの真ん中でグッタリしてますよ。
「…そんな目で見られてもね。」
『……。』
結論、勝ったか負けたかで言えば、無論、負けましたけど。
ゴメンね、ホチョさん、ホチョさんの餌を拝借するしか是非もなし!
ダッシュで1階まで急降下。全力疾走。
居間を抜けて台所を通り過ぎる前に、俺ははたと止まる。冷蔵庫をガチャリと開ける。30歳で全力疾走とか死ぬの?
「ゴホっ、っゴホ…ふぃ〜〜麦茶もう一杯!!」
朝の麦茶は最高ですね!
…ん?
あれ?昨日飲んだ麦茶…俺って補充しましたっけ?昨日の時点でポッド半分しか無かった筈だけどもぉ?気のせいかな?
まあ、昨日の今日だから疲れてまぼろしぃ〜〜の可能性も無きにしも非ず。
にしても、ちょっと微妙に記憶の誤差?冷蔵庫の中身が微妙に引っかかる。
ジッと見つめてみる……俺って赤いキツネに卵入れたよね?
あれ?卵パック新品じゃね?どういうこと?
じゃあアレか?俺が赤いキツネ食べたの妄想かな?まぼろしぃいい〜〜!?!?
良く分からない事は現実逃避してホチョさんに挨拶。
「おはよ、ホチョさん!!」
何気なく餌をビニール袋に確保してそそくさと退却。
『……。』
ホチョさんの視線が痛い。
俺は逃げるように階段を駆け上がる。
背後で仏壇がカタカタ揺れた気がしたが、相変わらずシーちゃんが鎮座してたので問題なし。
さて、小皿に餌を入れて俺はカラスにご飯タイム。
『……。』
そっと皿を近づけるが動かない。動かないし食べない。まあ、警戒してるんだろう。
こう言う場合は無理に干渉しないのが一番だ。
カラスを放置して俺は水やりだ。
ベランダの蛇口を開き、俺はホースを持つ。シャワー部分の噴射口から水を出し、順番にプランターを回る。ざっと30分。
畑仕事してるなぁああ。良い汗、良い汗。
しかし、この青い空間…太陽光なくない?植物成長すんの?
うちのナスとキュウリの運命やいかにっ。
…2階のプチトマトのプランターも屋上持ってくるかな…なんて考える俺であった。
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田崎 蓮人
種族〈人間〉
階級〈一般市民〉
所属国〈日本〉
カテゴリー〈1.0+〉
戦闘力 6
防御力 8
生命力 6+1
回避値 8
知能値 26
器用値 25
魔力値 0+1
無属性0
固有能力
竜脈適性「低位」(NEW)
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力
称号
一小市民
装備
中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化
耐久値:100
i poon E5〈最新型の携帯機種〉
属性:精密機器LV20〈特殊兵装級〉
付属効果:電子機器
耐水機能
耐久値:31
上下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:40
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