表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

78/487

第78話「作製失敗・さらばバール(真)」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第78話「作製失敗・さらばバール(真)」


竜脈生活47日目。


_________________________________


(*´ー`*)朝から何ですが、この取り引きは考え直した方が良いと思います。


_________________________________


とは言われても、事の発端は昨日に遡るわけだ。


思いがけず、我が家に誕生した「金烏きんうのトト君」。

それは置いておいて(?)、その後、俺は導かれるようにG3(ジザ)さんの工房に吸い込まれてしまった。


そこで見せられた設計図を凝視。資材が少ない中で、よくもここまでの物を…と感心してしまったのが運の尽き。

求められるままに、俺は肌身離さず持ち歩いていた…このバール(真)を手放す約束をしてしまったのだ。


「約束してしまったものは仕方ない。それに興味があるのも事実だな。」


やはり、2人の熱意に巻き込まれてしまったわけだ。

そう言うことで、俺は朝から4R (シリュウ)を起こしに来た。

ちなみに竜脈供給の為、今回は4R (シリュウ)も強制参加である。


「お〜い。4R (シリュウ)はいるかい?」


ガチャ。


冷蔵庫を開けたが、いつもの場所に青い小蛇の姿はない。


_________________________________


∑(゜Д゜)これは家出ですね!御主人様が、子育て禁止令を出したからですよっ!!


_________________________________


「…そんなこと言ったってあんた。」


『あれ?親方様、どうしたニョロか?』


ヒョッコリと顔を出した4R (シリュウ)は、いつもの場所ではなく、キッチンの片隅…ヒヨコさんスペースにてヒヨコ3兄弟と共に寝ていたようだ。


おそらくビビさんが設えたのだろう、その場所は大皿にフカフカのタオルを敷き詰めて、とても良い寝室と化していた。


『ピィ❤︎』『ピュ♡』『ピッ☆』


なに、この合唱。すごい可愛いです。横から白、黒、金の綿毛だ。


「ああ、4R (シリュウ)。今、手は空いているか?」


『大丈夫ニョロよ。』


差し出した手を登って4R (シリュウ)は俺の右肩に移動した。


『俺は親方様と一緒に行くニョロ。お留守番を頼むニョロよ。』


だが、産まれたばかりのトト君は興味津々で?もしくは親から離れたくなかったのか?俺の左肩に飛び乗った。金色の綿毛が頰をくすぐる。


『こら。トト、だめニョロよ。』


「まあまあ。たまには良いだろ。ココちゃん、リリ君、お留守番頼むぞ。」


『ピィ❤︎』『ピュ♡』


だが、この時の俺は忘れていたのだ。トト君は邪神である事を…。



さて、4R (シリュウ)とトト君を伴い、拡張物置部屋の奥、G3(ジザ)さんの工房に足を踏み入れる俺。


既に工房には主要メンバーが揃っていた。

工房主のG3(ジザ)さん。錬金術のDSディスさん(大人モード)。観葉植物6姉妹シスターズからさかき芍薬しゃくやくの2名。助手として試作妖怪仙人2号だ。


「遅れたな。すまん。」


研究机に広げられた設計図。そこには重厚な形状を持った黒色の鎧が描かれていた。

何が良いって、某FFの黒騎士を思わせる、あの天野さん風の全身鎧ですよ。興奮しない方がおかしいでしょ?


音声《一部、形状を見直してみたのじゃ。それと、精製素材を洗い出したのじゃ。》


音声『在庫が不足しておりますので、今回が最後の精製となりますな…。』


残念そうにDSディスさんが言葉を付け足す。


必要素材はなになに…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


眩耀げんようの鎧袖・精製素材一覧》


◯神鉄5g〈触媒〉

◯黒燐×1〈心臓核〉

◯緑珠「祝福」×1〈補助核〉

◯小判×3〈伝達経路パトス回路〉

◯練丹×3〈人工細胞維持〉

第六周期複合セシウス鋼100g〈外殻〉

中炭素鋼カーボンスティール50g〈内骨格〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おそらく、これで在庫はほぼゼロとなるのだろう。ギリギリのラインだ。

そして、この中の中炭素鋼カーボンスティールを、俺の持つバール(真)で代用する目算である。


音声『何よりも、この眩耀げんようの鎧袖が優秀であるのは、常に自律稼動し、いざと言う場合には旦那様に自動装着されると言う機能ですな。』


何、その機能?初耳ですが?


「そんなの聴いてませんでしたが?」


音声『言っておりませんので。』


コイツ等、図ったな。


『でも、これを着た親方様は強そうニョロよ?』『ピッ☆』


そう言ってくれるのは嬉しいが、そのまま厨二病が歩いているもんじゃないか?勝手に歩いてくれる護衛くらいに思っていたのに、中身が俺とか、ちょっと引く。かなりドン引くと思います。


「…しかしまあ、ここまで来たら引けないか。」


音声《そんな事より、まずは主よ。さあ、例のものを…。》


そうだな。ならば俺は腰のベルトからバール(真)を引き抜き手渡す。


G3(ジザ)さんはニコニコ顔だ。ん?次を寄越せと?

俺は「宝物庫〈Ω〉」からミミちゃんが等価交換した小判を3枚取り出して渡した。


音声《…違うっのじゃ!!1番肝心な…王桃を頂くのじゃ!!》


「は?どういうことだ?」


そもそも、王桃の残り1つはDSディスさんのものだ。


音声『はっ。それがですな、ワタクシとの交渉で、G3(ジザ)殿の有する黒燐と交換という形をとりました。』


「で、結局作るのは俺の鎧って、そんな交換で良いのか?」


音声『問題ございません。何よりも、旦那様の防衛機能増加は最優先事項でございます。』


_________________________________


(*^ω^*)御主人様って誰かに命を狙われてましたっけ?


_________________________________


そんな覚えはありませんが?


「まあ、本人達が納得しているなら構わないけど。」


しょうがないので、ウキウキと王桃を頂こうと手を出すG3(ジザ)さんに引き渡す。


音声《ひょっひょっひょ。確かに頂いたのじゃ!》


やっと本題に移る事ができるな。俺達は神炎炉に移動。


音声『では、まずは本体となる鎧の精製を行いますぞ。』


音声《了解じゃ。では主よ、電子情報枠ウィンドゥ表示を確認するのじゃ。》


ほほう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


《神仙術式》の開始準備完了しました。


この神炎炉は《電脳統合システム〈OMOIKANE〉》と結合リンクしています。使用にはG3(ジザ)の承認が必要です。※地祇《田崎 蓮人》はそのその規定外です。


素材の確認

①黒燐

第六周期複合セシウス鋼100g

中炭素鋼カーボンスティール50g


適合する技能を確定…選択して下さい。

〈神炎炉〉調整技能-

〈宝貝〉作製技能-


《竜脈生成率…90%》


精製予測…「黒燐の鎧」変異率40%


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈神炎炉〉を選択し、俺は神炎炉の発動を見守る。内部で荒れ狂う炎が感じられる。

ああ、俺のバール(真)よ。溶けてドロドロの塊になっていく。さらばっ!!


『あっ、トト、やめるニョロよ!』


『ピィ★』


なんだなんだ?止めようとする4R (シリュウ)と、神炎炉を覗き込もうとするトト君に、全員が巻き込まれて、てんやわんやの大騒ぎ。トト君はピカピカと輝いているし、もう訳が分からん。


『熱いからダメですよっ。』『悪いヒヨコちゃんですね。』


最後は芍薬しゃくやくさかきに捕まったトト君。4R (シリュウ)は尻尾でバチバチと頭を叩いている。ちょっとかわいそう。つぶらな瞳が涙目だ。


「え〜と、そう言えば12時間後だっけ?精製完了は?」


音声《じゃな…。》


という事は、続きは明日と言うことか。早とちりして4R (シリュウ)を連れて来てしまったわけである。

だが、予測は軽く裏切られる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


《危険》《神炎炉》の許容量を超えています。


《竜脈生成率…150%》


精製予測…:ga7).「這い寄る混沌」変異率150…160…170%


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あっ。危険とか言ってるけど?」


神炎炉が明らかに赤熱化しているんですが。


音声《これはいかんのぅ。このままでは破裂するのじゃ。》


その割には飄々としているよな、この爺さん。


_________________________________


Σ(゜д゜lll)まだ死にたくないでーーーーーーす!!!


_________________________________


落ち着け。


「何か手はないのか?」


音声《いざとなれば、工房だけを切り離して、亜空間を放棄しますのじゃ。》


それは、つまり作製失敗を肯定すると言うことか。それは…断じて認めんぞ。


「諦めるなっ!何か手がある筈だろう?どうだ、DSディスさん?」


眉間に皺を寄せたDSディスさんは、覚悟を決めたように頷く。


音声『人材、素材ともに揃っております。今、この場にて錬金アルケミア術式を発動し、眩耀げんようの鎧袖を完成させましょう。』


『そんな事が可能なんですかっ!?』


それはさかきの不安そうな声。一方の芍薬しゃくやくは科学者狂いの目で興奮している。ヤバいな。捕まえているトト君を潰さないでね?


音声《儂の発勁で神炎炉を覆うのじゃ。少しは時間も稼げよう。急ぐのじゃ!》


『私は治癒キュアを継続してかけます。頑張ってください!』


G3(ジザ)さんのフォローに回るさかき。彼女は唯一の「信仰系ピスティス術式」の使い手である。


音声『では始めましょう。旦那様、4R (シリュウ)を介して霊子の供給をお願いします。今回ばかりは、4R (シリュウ)だけでは霊子量が不足しますので。』


「これで、いいのかな?」


俺は4Rシリュウの尻尾をチョイと掴む。


『良いニョロよ。じゃあ、親方様の霊子を吸収、変換して譲渡を開始するニョロ!!』


あっ。なんか貧血みたいな感覚が来た。まあ、特に問題は無いけど。


音声『霊子の供給を確認。〈竜脈解析vr6.5「霆」〉との結合リンクを開始…成功。詳細コントロールをE5(エコ)殿に委任。』


_________________________________


(*´꒳`*)固有存在〈E5〉電脳システムとの結合リンクを許可します。


結合リンク成功…〈錬金アルケミア術式〉の主導権を固有存在〈DS〉へ移譲。


_________________________________


音声『移譲を承諾。1号殿、急ぎ素材を!!』


『バフッ!』


必要なものは神鉄5gに緑珠、小判3枚、練丹3個だ。試作妖怪仙人1号がせっせっと運び、DSディスさんの前に並べる。その一つ、神鉄の粉を触媒に使用する為、袋から取り出した。

それが霊子の波に包まれて消えていく。次に祝福済みの「緑珠」も同様に、光と化して神炎炉に吸い込まれていく。


_________________________________


〈神鉄の粉〉を霊子分解開始…成功…空間フィールド転換中。


〈緑珠「祝福」〉を補助核として〈黒耀〉に接続する事で〈霊子核エメット〉を作成しました。〈霊子核エメットは〈心臓核〉に変異中。変異率80…90…100%


_________________________________



神炎炉の中で何が起きているかは分からない。しかし、幾分、熱気は収まったようにも見える。あくまで気分的なものだが。


_________________________________


引き続き〈猫の小判〉×3を霊糸化、伝達経路パトス神経として流用。


伝達経路パトス神経と〈心臓核〉の接続を完了しました。


〈補助核〉と伝達経路パトス神経の接続を完了しました。


〈這い寄る混沌〉との神経結合開始…成功しました。


_________________________________


順調…順調かぁ?腑に落ちない単語を見た気がするが、余計なチャチャはDSディスさんの集中を妨害する恐れがある。口はチャックだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


《危険》生体部分の損傷70%


《補助核…緑珠の機能低下中》


《竜脈生成率…180%》


精製予測…「混沌の鎧袖」変異率180…190…200%


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


音声《いかんっ!もう限界じゃぞ!!》


G3(ジザ)さんの弱音とは珍しい。かなり追い込まれていると見える。その神炎炉を包む発勁がほころび始めている。


音声『旦那様!練丹では保ちません…ここは仙丹の使用の許可を!!』


「何だって!?」


しかし、仙丹の在庫は1つだけ。いかなG3(ジザ)さんでも、素材が希少すぎて増産出来ないアレを!?


「はい、ど〜ぞ。」


すかさず手渡す「仙丹」は、即座に光に変わって流れていく。

タンスの肥やし状態だったので、使い場所があって良かったよ。


_________________________________


〈仙丹〉を霊子分解開始…成功…〈補助核〉の修復を開始します。


〈人工細胞γ〉の増殖を確認。


変異率収束中…200…180…160%


_________________________________


どうやら、成功したようだ。

神炎炉が煙を上げて、その炉を開口させていく。


音声『旦那様、お気を付け下さい。』


『ピッ★』


トト君、大喜び?


ガチャン!!


動く鎧。その気配。おおっ、カッコいいな。アンバランスな肩の棘とか、もう厨二病全開だぞ。


_________________________________


(*´Д`*)あら?まだ無償・自我構築プログラム「version1.4」で補助していないのに、勝手に動いてますよ?


_________________________________


「名付けもしてないけどね?」


今回、本来であれば必要な手段をすっ飛ばしている。おそらく、八幡ハチマン様の厄介払いが影響しているのだろう。これは後で請求しなければいけない事案だ。


『ギギギ…ワタシは…這い寄る混沌…ニャイ…ア…』


「ハイ、ストップ!!!お前の名前はニャイ。それ以上でもそれ以下でもないぞ。」


鎧でも、呆然自失とかあるんだ。


『ギギギ…あ…鎧?…生き物ですらないのっ!!??』


だよねぇ。


『ピッ★』


『ギギギ…自慢すんなっ…ギギギ』


トト君とニャイの喧嘩が始まった。まあ、ほっとこう。

ちなみに、ニャイの正式名称?は「鎧袖・黒燐王ルミナス」となった。


そして、妙に軽くなった俺の腰。さらば、我がバール(真)よっ!!!


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈竜脈種(真種)〉

階級〈地祇〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈13.1-〉

戦闘力 278+6

防御力 205+6

生命力 271+6

回避値 217+6

知能値 26

器用値 25

魔力値 337+7


無属性ウーデニア292+6

地属性(テラ315+7


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異種言語LV1

宝物庫〈Ω〉


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉


称号

召喚士


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


E5(エコ)

種族〈電子の妖精〉

階級〈緑の蝶妖精フェアリ?〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈1.5+〉

耐久値:500


白シャツ〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV13〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

清潔感〈微〉

耐久値:40


ストライプジーンズ〈服〉

属性:厚地織布デニムLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:御洒落度+

物理抵抗

耐久強化

耐久値:60+α


◆ ◆ ◆


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ