第74話「妖怪大将の訪来・家内安全への道」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第74話「妖怪大将の訪来・家内安全への道」
竜脈生活43日目。
昨晩、鳳来の嗚咽が一晩中響き渡り、はっきり言うと寝不足である。
原因はと言うと、それは自業自得の禁酒令だ。
事情聴取の結果、観葉植物6姉妹の鳳来は泥酔の為、無自覚と発覚。酒を持ち込んでの地下室での宴が、あの結果を生み出したのは事実。俺は2階担当メイドのキュラさん及び、リーダーである葛葉に監視を厳命したのである。
今回ばかりは甘い処分をするわけにはいかない。なぜなら、俺は依怙贔屓はするけども、同じ屋根に住む者同士で差別はしない。
『兄上殿、おはようございます。』
『兄さん、おはよう。』
おや?珍しい取り合わせだな。クロちゃん弟と乙女ちゃんが揃ってコタツでぬくぬくしている。普段なら、既に屋上に行っている時間だ。
「珍しいなぁ。菅原くんと橘花くんは?」
『ええ。私達で相談して、これからは地下室の付喪神さん達とも交流した方が良いんじゃないかって事になったの。それで今、2人は地下室に遊びに行ってるわ。』
ほほう。それは素晴らしいが、どうしてそんな結果に?
『僕が兄上殿の、昨日の勇姿を説明したのです。あれは誰にも真似できませんよ!あの一言で、全員が感動していましたからねっ!!』
ん?いや、あれはそんな雰囲気じゃなかったよ?むしろ呆れられてたよ。
「そんな大したことは言ってないよ。と言うか、クロちゃん弟が一緒に行ってくれたおかげだよ。」
『あ、兄上殿、そんな…。』
照れるクロちゃん。まあ、俺も照れるけど。
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(*^ω^*)相変わらずのブラコンですね。
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否定はしない。そして、これこそ依怙贔屓。
「んじゃ、乙女ちゃんも6姉妹の指導をしっかり頼むぞ。さすがに今回は甘い処分は出来ないからなぁ。」
『わかってるわ、兄さん。みんな納得しているから大丈夫よ。』
そう言ってもらえると助かる。と言うか、小心者の俺は他人の評価が気になるのだ。致し方なし。
◇ ◇ ◇
いつもの様に1日が過ぎていく。何かが変わるわけでもない。だが我が家は良い方向に向かっているのだろう。
それもこれも御先祖様に感謝だな。
あと、仏壇の上に鎮座している猫又のシーちゃんにも感謝しておこう。
『ミャ?』
要約すると、『なにアタシを見てるのよ?』とのこと。手厳しいです。
しかし、いつになったら猫達の言葉が分かるようになるのだろうか?クロちゃん弟が特殊パターンだとは分かっちゃいるけれど。
「ともあれ、今日も一日よろしくお願いします。」
仏壇に向かって手を合わせる俺の手首を、あれ?これなんだ?ガッチリと掴む謎の手。
それは仏壇の中からニョキと生えており。
「ナニコレ、超怖い。」
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Σ(゜д゜lll)ギャァーース!?オバケッ!!
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あっという間に俺は仏壇の中に引き込まれていた。
クロちゃん弟と號竜を引き出した事はあるけど、自分が引っ張り込まれるとは想定外である。
「…それにしても、仏壇の中ってこうなっているんだ?思ったより寂しそうな風景だなぁ。何にもないし。御先祖様もつまらないだろう。」
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(*^ω^*)御主人様、違いますよ。ここは亜空間に繋がっていますから。初期設定を忘れないで下さいね。亜空間の扉はシーちゃんさんが管理していますね。
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初期設定とか言うんじゃないよ。
とは言え、どんよりとした霧の漂う空間に取り残された俺達。シーちゃんの気配は感じるので、出口は何となく分かるけども。
『すまんのぅ。乱暴な方法で呼んでしまって。』
そうそれだ。俺を呼んだ人物が姿を現した。着物姿のお爺さん。紋付袴のヤクザの親分みたいな雰囲気である。
「…え〜と。どちら様でしょうか?」
とか言いながら、だいたいの予想はついているが。
昔のアニメによく登場していた人物である。ぬらりと現れてひょんとそこにいる妖怪だ。
『うむ。儂がぬらりひょんじゃて。よろしくのぅ。』
正解だった。
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Σ(゜д゜lll)これは大変ですよ!御主人様が依怙贔屓している事実が、妖怪のお偉い様に伝わっちゃったんですよっ!?
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それをわざわざ言うんじゃないよっ(怒り)!!
「…あの、どういった御用件で?」
『そう畏まるでない。儂もメールやらが苦手でのぅ…こうして会った方が伝えやすいのじゃ。』
これアレだ。怒られるパターンだな。昨日の一件のせいだ。
『いや、じゃからそうではないと言っておろう?』
あっ。逆に怒られた。
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(*´Д`*)謝って下さい!御主人様、すぐに謝って下さいっ!!
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『まあ、待て。逆に感謝しておるのだ。何故なら、我々妖怪は国津神の一派に属しておるので、天津神に一泡吹かせてくれたお主にな。』
「え?妖怪って神様なんですか?」
『と言うよりも、神々が零落した存在が妖怪じゃな。もしくはその子孫じゃよ。』
新事実、発覚。それで国津神が俺を擁護しているって意味が理解出来た。我が家は付喪神が多いからなぁ。
「シーちゃんも猫又だし、だから、ぬらりひょんさんと俺が会うのを止めなかったのかぁ。」
『事前に話は付けてあったからのぅ。あの猫又は強力じゃが、亜空間の制御に特化し始めているのじゃ。妖怪を束ねるにはちと心許ないのぅ。』
またしても新事実発覚。シーちゃん、伊達に仏壇に鎮座していなかった事実。
『お主は家主として、非常に優秀じゃ。付喪神達にとっては、お主は創造主にも等しい存在となっている。昨日の一件を見れば明らかじゃな。』
なに、この誉め殺し?
「褒めても何も出ませんよ?」
『気にするな。だが、お主が選んだ「生き人形」がいかんな。アレでは弱過ぎて、妖怪を束ねることが出来んのじゃ。』
ああ、それかぁ。でも紅葉は紅葉で頑張ってはいるんだけどなぁ。
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(*´Д`*)紅葉さんは頑張ってますよっ!!シマさんもフォローしていますしっ!!
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「そんなに興奮するなよ、E5(エコ)さん。俺も紅葉をリーダーから外すつもりはないぞ。」
ホッとした顔のE5(エコ)さん。全く、俺は良い眷属を持ったものだな。
『そこでじゃ、この〈夜行の刻印〉をお主に与えようと思う。』
ぬらりひょんさん、俺に御守り袋を手渡した。神社で良く売っているアレだ。表面には「家内安全」の文字。
「…家内安全。俺がもっとも望むものだな。」
『それをお主が真にリーダーに相応しいと思う妖怪に与えるが良い。』
俺を試すかのような、ぬらりひょんさんの目。
確かに、侠気のある5重の塔や達磨、もしくは天狗のお面あたりが相応しいのかも知れない。
「分かった。有り難くいただいておくよ。」
そして、衝撃の事実が発覚する。
『そうそう。そなたの眷属の青い子蛇殿な…子育てに集中するあまり、竜脈の防壁が弱まり、見たい放題になっておるでのぅ。注意した方が良いぞ。では、さらばじゃ。』
4R (シリュウ)ぅぅぅーーーーー!!??
どうりで、ぬらりひょんさんがうちの内情に詳しいわけだ。
ちょっと4R (シリュウ)を怒って来ます。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈竜脈種(真種)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈12.3-〉
戦闘力 254+6
防御力 181+6
生命力 247+6
回避値 193+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 309+7
無属性268+6
地属性287+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
称号
召喚士
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
中炭素鋼バール(真)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼改LV120〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化〈強〉
破砕〈中心核破壊〉
耐久値:200+α
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
納豆Tシャツ〈服〉(NEW)
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:消臭効果+
物理抵抗
耐久値:60
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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