第73話「妖怪達の反乱・精霊立ち入り禁止」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第73話「妖怪達の反乱・精霊立ち入り禁止」
竜脈生活42日目。
その日、想定外の事態が発覚した。場所は地下室。
地下室と言えば、昨日は元野良ネズミさん、ユズリハの妊娠が発覚したばかりだ。
一体何が起きたのか?と思えば、ストライキであると言う。
だが報告者は地下室担当メイドのイシヒメだ。どうも要領を得ない。そもそもユズリハの妊娠も、情報不足だったしな。
「何が原因なんだ?」
副音声『彼等の主張は、精霊の入室拒否なのです。』
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(*^ω^*)精霊と言うと、樹精さん達のような精霊でしょうか?ところで御主人様、私も〈電子の妖精〉だって覚えていますか?
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妖精と精霊の違いや如何に?
「ともあれ、情報が少なくて何ともしようがあるまい。」
となれば情報収集だよ。地道な作業が身を結ぶ。
2階へと足を向けた俺達は、今回はすんなりと入室。入室拒否は無いようだ(笑)。
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(゜ω゜)笑い事じゃありませんよ、御主人様。今回も同じ匂いがします。女の勘です。
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「いや。女の勘ってあんた…前回は確かに乙女ちゃんのせいだったけど。」
副音声『ようこそ、旦那様。本日はどのような作戦行動にて?』
敬礼する2階担当メイドのキュラさん。別に作戦行動とかでは無いです。そんな大げさな者ではない。
「樹霊達から話を聞きたいのだが、誰かいるかな?」
副音声『はっ!現在、榊と芍薬は工房へ出向中。八手は屋上の巡回任務中。鳳来は泥酔中。葛葉と千歳のみが対応可能であります。』
泥酔中って何だ?
「…なら、その2人を呼んでくれ。」
副音声『はっ!了解しました。』
軽快な返事と共に、キュラさんは走っていった。
居間で待つ間、俺の対面席にチョメ君が暗い顔で座っている。え?父親の顔になる男の顔がソレですか?
『ちゅ!』
なになに…自分も地下室には入れなくて困っている、と。
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(*^ω^*)土霊族も精霊の一種ですからねぇ。
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「よく分からんが、それは困ったもんだなぁ。」
問題続出である。そうこうしているうちに、キュラさんが葛葉と千歳の両名を引き連れて戻って来たようだ。
『地祇様。今日はどういった御用件でしょう?』
相変わらず、畏まった様子の葛葉である。
「いや。どうやら地下室のメンバーがストライキを起こしているらしくてな。何か知らないかと思って。」
『残念ですが、わたくし達は先の地祇様の誕生会以来、地下室には訪れておりませんので。千歳はどう?』
『そうですね。わたくしにもとんと見当がつきませんわ。お力になれず、申し訳ありませんわ。』
千歳は淑女然とした感じの美女。青い髪が印象的だ。
にしても、結局は情報無しか。
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( ゜д゜)あのですね。妖怪グループさんは、精霊の入室拒否をしているそうでして…何が原因かを探しているんです。
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『まあ、そんな事が?では地下室によく出入りしている精霊が関与しているのでは?』
「…ああ、確かに。」
と考えると、俺は目の前に座るチョメ君を見つめた。
『ちゅ!?』
俺じゃない!とチョメ君は憤る。いやいや、別に疑ってないから。冗談だから。
と、ここで千歳が思い出したように言う。
『そう言えば、先の競走会では彼等はクロさんを応援していましたよね。クロさんは皆から信頼もありますし、尋ねてみてはいかがでしょうか?』
「う〜む。クロちゃん弟か?」
そう言えば、最近はクロちゃん弟が地下室に赴く回数が減ったため、急遽、戦力?として忍者犬シマを投入した経緯があるわけだ。
そうと決まれば、俺達は2階から屋上へと駆け上がる。
この時間は、乙女ちゃんと弟達は屋上にて騎乗訓練中なのである。みな、最近入手した武具を如何に騎乗時に効率良く扱えるかで試行錯誤中なのであった。
特に乙女ちゃんは競走会の優勝景品「火坑の薙刀」の扱いに四苦八苦しているようだ。頑張れ。
「あ、カア君。ちょっとクロちゃん弟を呼んでもらっていい?」
『あ…アア。ワカッタ。』
最近は屋上入り口の屋根上を根城にしているカア君。中の人?が覚醒して以来、とても社交的になりました。嬉しい限りです。
カア君はひとっ飛び、麒麟の號竜をブラッシングしているクロちゃん弟の元へ。そしてペチャクチャ。クロちゃんが振り返り、俺はチョイと手を上げる。
嬉しそうにクロちゃん弟がやって来たけど、正直邪魔しちゃったみたいでゴメン。
『兄上殿。どうされたんですか?』
「ゴメンな。あのね、ちょっと地下室でゴタゴタが起きたんで、同行して欲しいんだよね。」
『え?地下室ですか?それは構いませんが、何が起きたのですか?』
まあ、核心を突く情報は集まっていない。それでも俺達は地下に向かいながら、状況をクロちゃん弟に説明した。。
『なるほど。しかし、何かしらの原因があるはずですね。彼等も兄上殿を尊敬していますから、聞けばちゃんと答えてくれる筈ですよ。』
いやぁ。そんな照れるなぁ。
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( ´_ゝ`)御主人様をあまり誉めないで下さい。調子に乗るので。
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ヲイっ。
「…そろそろ気配を消すぞ。」
俺は階段を降りながら、周囲の気配を探る。ん?ちょっと柱の陰に隠れてみる。
『ピチピチッ……。』
金魚の金さんだ。尾びれがますます綺麗になってきている。そして金さんは俺のストーカーでもある。
『ピチッ…。』
キョロキョロしながら、その場を立ち去る金さん。難は去った。
『兄上殿。金さん殿は男ですよね?』
「うん。そうね。」
クロちゃん弟、正直な疑問を口にするんじゃない。
さて、今日も地下室の中央フロアは静かだ。と思いきや、妖怪グループが2つに割れて睨み合っている。これはどうしたことか?事前情報とも異なるぞ。
見ると、一方は「生き人形」の紅葉をリーダーとした付喪神達。
相対するのは、アレは父さんの京都土産の5重の塔だろう。それを中心とした付喪神のグループだな。
『兄上殿。あの5重の塔と達磨は武闘派ですが、それほど悪いもの達ではありませんよ。むしろ、侠気がありますから。』
そうか。状況だけ見ると、弱いものイジメをしているようにも見えるが、そこは視点を変えるべきか。やはりクロちゃん弟が居て正解だな。
紅葉一派は、地下担当メイドのイシヒメ、忍者犬のシマ(妖怪じゃない?)、模擬刀の付喪神、天狗のお面。
5重の塔の一派は、達磨の付喪神、鬼のお面、河童のお面。
面白く割れたな。
『だからっ、家主しゃまは、そんな差別をする方じゃないのでしゅ!!』
おおっ!?聞き耳を立ててたら、なんか話題の中心は家主様…つまりは俺?つまりは俺が原因か??
『兄上殿、僕がまず行きましょうか?』
「いや、ここは俺も行くぞ。と言うか、一緒に行って!!」
もう、凄い怖いです。でもクロちゃん弟が居たら安心ですよ。
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(*^ω^*)もう。御主人様、カッコ悪いですよ?
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知ったことか。
俺達は対立するグループに割り込む。
「はいはい。お前達、どう言うことか説明してもらおうか?」
『僕が翻訳します。両方の意見を聞かねば、判断できませんからね。』
この突然の乱入劇に一同は騒めく。
『や、家主しゃ…様っ!?』
「ああ、紅葉。先に彼等の意見を聞いてからだ。」
『でも!家主しゃま!!お願いします。私達を嫌いにならないで下さしゃいっ…。』
ん?嫌いになるとはどう言うことだ?
副音声『旦那様。紅葉は、彼等の意見が妖怪グループの総意と取られ、旦那様が反感を抱くのでは?と怯えているなのです。』
ああ。そう言う意味かぁ。イシヒメの説明に納得だ。
「しかしだな、そりゃひとつ屋根の下で暮らしていれば不満の一つや二つは出てくるさ。」
『ええ。そのようです。兄上殿。』
お。5重の塔に聴き込みをしていたクロちゃん弟が、俺にそう告げた。
『彼等の主張としては、兄上殿が自分達よりも精霊達を優遇している、名前を与えていると言っていますね。』
「…あ〜。それは、そう言われると、そうかもしれんなぁ。」
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(*´Д`*)ここで全肯定。さすが御主人様。男らしいですね!!
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それは誉めてんだよね?ねえ?
「いや。それは正直にすまんと思うが、正直に言うと気にしてなかったなあぁ。」
あっ。紅葉も唖然の顔。
「しかし、どうしていきなり、そんな話になってんだ?昨日だって、ユズリハ(元野良ネズミさん)に名前をつけたばっかりだぞ?」
『はっ!?そう言えばそうでしゅねっ!?』
付喪神達、動揺をしている。5重の塔も達磨と顔を見合わせて困惑している。そして、申し訳ないようにクロちゃん弟に喋っているようだ。
『…え、え〜とですね、兄上殿。どうやら、鳳来が原因のようです…ね。』
「え?鳳来って、2階の観葉植物6姉妹の?」
確か、泥酔中って言ってなかったか?
副音声『そう言えば、鳳来は毎夜、酒を持って彼等と酒盛りをしていたのです。』
『兄上殿…そこで、鳳来の自慢話しが始まったようで、兄上殿が精霊達を優遇しているから、全員に名前があるのだと…そう言うことらしいですね。』
おおうっ。何てこった。でも精霊馬とかは名前付けてないんだが?
そして勿論、鳳来は一週間の酒盛り禁止令に悶絶の憂き目と相成るのだが、その前にみなに言っておくことがある。
「先に言っておくが、ゆくゆくは、お前達全員に名前はつけるぞ。無論、全員が葉っぱの名前だ。期待して待っていろ。」
そんな、言いたい事だけを言って俺は地下室を後にする。
そして、そんな俺をクロちゃん弟が何とも言えない目で見つめてくるのは何だ?呆れられたのか?
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(*´ω`*)何だかんだ言って、うまくまとめちゃうんですよね。呆れてものが言えません。
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あぁぁぁ。やっぱり呆れられてたぁぁぁ。
この怒りを鳳来にぶつけようと思う。うん。
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田崎 蓮人
種族〈竜脈種(真種)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈12.1+〉
戦闘力 248+6
防御力 175+6
生命力 241+6
回避値 187+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 309+7
無属性262+6
地属性280+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
称号
召喚士
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
中炭素鋼バール(真)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼改LV120〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化〈強〉
破砕〈中心核破壊〉
耐久値:200+α
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
GUNZEのシャツ〈服〉(NEW)
属性:化学繊維LV18〈通常級〉
付与効果:汗吸引
物理抵抗
耐久値:35
下ジャージ(PUMA)〈服〉
属性:化学繊維LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:50
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