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第72話「生命の神秘・男の甲斐性」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い？」…が眷属育成計画中なのですw

第72話「生命の神秘・男の甲斐性」

竜脈生活41日目。

本日の昼食はとろろ蕎麦。ツルッとネバネバ、サッパリ食べれて消化に良し。

ご馳走様でした。

4R （シリュウ）は小さな蛇の身体でいつも残さずペロリと食べる。

しかし今回ばかりは好き嫌いがあるようで、乙女ちゃんとクロちゃん弟はギブアップ。菅原（すがわら）くんと橘花（たちばな）くんは『おいしい。おいしい。』と食べ尽くしていたけど。

『お腹一杯ニョロよ。』

食器の片付けは1階担当メイドのビビさん共に。頭にヒヨコのココちゃんとリリ君を載せての、癒やしタイムでもある。

その後、俺は地下室に足を伸ばした。勿論、ちゃんとした理由もある。

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(*^ω^*)でも野良ネズミさんって、とろろ蕎麦食べるんでしょうか？

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「ネズミって雑食だから大丈夫じゃないか？」

まあ、普段は何を食べているか知らないけど（笑）。

そこら辺は全て地下担当メイドのイシヒメにお任せっきりだしな。

階段を降りて、壁越しに様子を伺う。何故かこれがスタンダードになりつつある。

地下室は予想外な事が起こる事が多いし、万全を期すべきだろう。

いつもは格闘技を磨き合っているフロアが静かだ。そこでは、なんと忍者犬のシマが、

3体のお面を相手に戦術の講釈をしている…らしい？俺にはよく分からないが、ふむふむと感心する天狗のお面と、腑に落ちない風の鬼のお面に、そもそも話を聞く気がない河童のお面だ。

『ワフッ！！』

シマの怒りの鉄拳が河童のお面を吹き飛ばす。まあ、これは仕方ない。

「おい。シマ！」

俺の声掛けに、驚いたようにシマが振り返る。

「ふ〜む。忍者犬のシマに気付かせないとは、俺の隠密能力も大したものだな。」

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(*^ω^*)御主人様の場合、竜脈吸収率がもはや100%なので、家の中とほぼ同化しているといいますか…隠れようと思ったら誰も気付かないと思いますよ？

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何？その新情報は？初耳ですけど。

と、ここでアレが来た。早速、俺は柱の陰に隠れる。

『…？』

金魚の金さん、俺が居ないと見越して、また上に戻って行った。

何故か「小竜魚」とやらに進化した金さんは、もはや水槽と言う枷から解き放たれ、俺のストーカーと化しているのだ。

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(*´ω｀*)あらぁ。全然、気付きませんでしたねぇ。私がいるのに。

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それな。ちゃんと電子情報枠（ウィンドゥ）は浮かんでいるのに…。

「しかし、おかげで良い方法が発見できたな。今度からこの手を使おう。」

と見ると、なぜかシマが伏せ状態。お面たちも平伏状態だった。

『ワフゥ…。』

なになに？感服しました？ただの隠れんぼだけどね。

「そうそう。シマには競走会の参加賞っでコレをあげよう。」

俺は「宝物庫〈Ω〉」から第六周期複合（セシウス）鋼の鉤爪を取り出した。

正直、タロさんとシマとどちらでも良いのだが、ここは忍者犬のシマの方がお似合いだろう。

『ワフッ！ワフッ！！』

シマ、歓喜の回転走り。おいおい、ハチミツになっちゃうよ。

いそいそとシマの右腕に鉤爪をセット。まるで腕時計のベルトのようなゴムバンドで外れないように補強してある。よく考えたものだ。

「どうだ、シマ？」

『ワフ〜ッ！！』

スイング練習？シュバァーン！！と危ないよっ！？

ちなみに装備済みのシマの身体情報（ステータス）を参照してみる。

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シマ♂

種族〈魔犬〉

階級〈茶柴・魔種〉

カテゴリー〈1.6-〉

戦闘力 22

防御力 20

生命力 15

回避値 15

知能値 8

器用値 8

魔力値 15

闇属性（テネブライ）15

土属性（テラ）8

戦技（バトルアーツ）

噛み付き

薙ぎ払い

影縫い

固有能力（パーソナルスキル）

冥府の回法〈煉獄の魂〉

幽体（アストラル）複合（・ダブル）素体〈竜脈因子〉

矢嶋流隠密術〈師範〉

竜脈補正効果（契約）

能力（スキル）

勇気嗅覚疾走牙野性影忍

魔力系（マグス）術式

下位（基本三原理）闇属性（テネブライ）付加（ギフト）

下位（基本三原理）闇属性（テネブライ）魔道弾（ブリッド）

下位（基本三原理）闇属性（テネブライ）誘導波動（ソリュード）

称号

忍者犬（NEW）

装備

第六周期複合（セシウス）鋼の鉤爪〈爪〉（NEW）

属性：第六周期複合（セシウス）鋼LV100〈特殊兵装（レア）級〉

付与効果：耐久値強化

物理特化〈引裂き〉

鞘〈銀模様〉

耐久値：150+α

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ちなみに、第六周期複合（セシウス）鋼を使用した武具はどれも「特殊兵装（レア）級」となっている。

よく分からないが、俺のジャージは通常（ノーマル）級…ってことだ。悲しいね。

「ところで、野良ネズミさんはいるかい？」

『ワフッ！』

シマは案内する気満々のようで、クルリと向きを変える。クルンクルンの尻尾がブンブンと振られる。付いて来いって言ってるようだ。

「よし。行こう。」

俺はシマについて行き、おや？ここは父さんのお土産置き場のフロアだな。

その入り口を京都土産の模擬刀…の付喪神（ツクモガミ）が守っている。シマが『ワフッ！！』と言えば、模擬刀は道を開ける。ステンレスの棚の道を越えて、その最奥、そこにダンボールが置かれていた。

『あっ。家主しゃまっ…さま。どうしてここに？』

妖怪グループのリーダー、生き人形の紅葉（モミジ）もいた。

「ああ。イシヒメに聞いて来たんだ。」

そう。俺達はイシヒメの進言により、こうしてやって来たのだ。

そんな時、おにぎりを抱えた土霊族（ノーム）のチョメ君も現われて。

『ちゅ…。』

おにぎりをダンボールの中に差し入れて。

『チュ〜。』

おにぎりを受け取ったのは…それはチョメ君の嫁？野良ネズミさんであった。

案外、元気そうだ。最近、食欲が無いと聞いていたのだが。

「食欲はありそうだな？ちょっと、とろろ蕎麦でも食べてみるかい？」

野良ネズミさんは、俺が「宝物庫〈Ω〉」から取り出した小どんぶりを器用に両手で受け取る。そしてスプーンを使用して、チュルチュルと食べ始めた。う〜ん。これ本当にネズミだろうか？かなり巨大化してるしなぁ。

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(=´∀｀)あ。御主人様、伝えるの忘れてましたけど、DS（ディス）さんから報告を受けていました。野良ネズミさんは〈化け鼠〉に進化していますよ？

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…化け鼠って何だよ。もう妖怪になってんじゃん。

「…え、て言うか、土霊族（ノーム）の奥さんが化け鼠ってどうなの？」

『チュ…。』

チョメ君、俺を見て困った顔。

まあ、もはや手遅れなのだが。婚約（エンゲージ）しちゃってるしね。

「しかし、チョメ君も心配だろう。奥さんの調子が悪いんじゃ？」

最悪、練丹でも仙丹でも使って回復させるけどな。

『チュ？』

『え？家主しゃま。違います。この子は妊娠しているんでしゅ…ですよ。』

は？

「はぁぁぁあああ！！？？」

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(*^ω^*)多分、そんな気はしてました。

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知ってたら言えよっ！？

「…そ、そうだったのか。しかし、それはある意味、めでたいなぁ。良かったな！チョメ君！！」

『チュ〜！！』

身体全身を使って喜びを表すチョメ君。しかし、やる事はやっていたわけだ…そうか、男だもんな（笑）。

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Σ（゜д゜lll）御主人様、笑い方がキモいです。

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だまらっしゃい！！

「…ならばこそ、野良ネズミさんなんて名前で呼ぶわけにはいくまい。今から名前を与えようと思う。」

『チュ！？』

さすがの野良ネズミさんも、食べる手を止めて俺を見上げた。

紅葉（モミジ）もチョメ君も歓喜の表情で静観している。シマもお座り状態。尻尾だけがパタパタ振られている。

「…そうだな。この日のために名前は準備してある。その名はユズリハだ。」

漢字で書くと「譲葉」だ。勿論、葉っぱの名前だ。そこは初志貫徹である。

妖怪グループの連中は、絶対に葉っぱの名前を付けようと辞書から拾い上げてある。ネットが使えないのが痛い。

ポピコーーーン♪

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〈報告〉(｀_´)ゞ

地祇《田崎蓮人》と契約可能な個体が発生しました。

契約可能個体名〈ユズリハ〉

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あっ。まさかの契約可能か。

ユズリハの場合は、名前を与えるまでに長い期間があったからなぁ。その影響かも知れない。まあ、一概には言えないが。

それに、妊娠直後に名前を与えた事が良い方向に向かいそうな気もする。あくまで直感であるが。

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契約可能個体名〈ユズリハ〉と

契約（親和性が一定レベルを越えた固有存在との相互契約を結ぶ事が可能）

を実行しますか？YES・NO

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だが、その前にだ。

「契約する前に、チョメ君とユズリハには競走会の参加賞として渡すものがある。」

俺は「宝物庫〈Ω〉」から第六周期複合（セシウス）鋼製の針を2本取り出した。それを1つづつ、手渡す。

彼等にとっては、丁度良い具合に杖のような大きさだ。

「大事に使ってくれ。では契約をするぞ。」

『チュ！』

ユズリハ…元野良ネズミさんも同意の構え。これで夫婦揃っての契約になるのだ。

俺はYESをクリック。するとユズリハの身体の毛色が真っ白に変化した。まるでハツカネズミのように。思わぬ変化だ。

『ちゅ〜！！？？』

チョメ君の興奮がただ事じゃ無い。俺にはよく分からないが、どうやらより一層、美人になった（？）そうで。

「まあ、夫婦仲が良くなる事は良い事だ。多分、かかあ天下だろうけど。E5（エコ）さん、契約鑑定を。」

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(*^ω^*)はい、御主人様。ユズリハさんの身体情報（ステータス）を表示しますね。

ユズリハ（譲葉）♀妊娠中

種族〈化け鼠〉

階級〈旧鼠（きゅうそ）・アルビノ種〉

カテゴリー〈0.9+〉

戦闘力 12

防御力 8

生命力 9

回避値 10

知能値 8

器用値 5

魔力値 5

土属性（テラ）6

戦技（バトルアーツ）

百裂拳

回転竜美脚

固有能力（パーソナルスキル）

あやかし再誕〈不屈魂〉

婚約（エンゲージ）〈チョメ君〉恋愛比例1：10

竜脈補正効果（契約）（NEW）

能力（スキル）

逃走野生女傑穴掘り格闘怪力不屈（NEW）

称号

哺乳類最強女子（NEW）

装備

第六周期複合（セシウス）鋼の針〈針〉（NEW）

属性：第六周期複合（セシウス）鋼LV80〈特殊兵装（レア）級〉

付与効果：耐久値強化

物理特化〈貫通〉

鞘〈銀模様〉

耐久値：120+α

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何でしょうか？この格闘系の化け鼠は？

そして、確かに妊娠中の表記。

「だが、これでホッとしたなぁ。紅葉（モミジ）、ユズリハの面倒を頼むぞ。」

『はい！家主しゃま…さま！！』

我が家に子供が生まれる。なんとも不思議な気分…いや、先にヒヨコとかも生まれてたっけ？ともあれ、これぞ生命の神秘と言うやつだ。

後は気にしてもしょうがない。俺は帰路につくのだった…。

『ちゅ！』

「あれ？チョメ君は残らないのか？」

『ちゅ〜。』

え？別居状態？確かにチョメ君の住処は2階だけども、妊娠中ですよ？

『ちゅ、ちゅ〜（涙）。』

食べ物だけ持って来いと？それはヒドい。男の甲斐性以前の問題だ。

俺は同情の涙を流すのであった…。

◆ ◆ ◆

田崎蓮人

種族〈竜脈種（真種）〉

階級〈地祇〉

所属国〈災害竜脈の地〉

カテゴリー〈11.9+〉

戦闘力 242+6

防御力 169+6

生命力 235+6

回避値 181+6

知能値 26

器用値 25

魔力値 302+7

無属性（ウーデニア）256+6

地属性(テラ）273+7

固有能力（パーソナルスキル）

竜脈適正「高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異種言語LV1

宝物庫〈Ω〉

能力（スキル）

打撃調理計算博識精密操作努力竜脈再生霊子

統治隠密（NEW）

召喚系（インウォーカティオ）術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属（ファミリア）

E5（エコ）さん

DS （ディス）さん

4R （シリュウ）

G3（ジザ）さん

契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君（若彦）

乙女ちゃん

ユズリハ（野良ネズミさん）（NEW）

称号

召喚士

装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性：中炭素鋼（カーボンスティール）改LV220〈秘跡武具（サクラメント）級〉

付与効果：神の遊具〈風属性（エア）〉

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金（マテリアル）〉

耐久値：400+α

中炭素鋼バール（真）〈打撃武器〉

属性：中炭素鋼（カーボンスティール）改LV120〈特殊兵装（レア）級〉

付与効果：物理強靭化・打撃強化〈強〉

破砕〈中心核破壊〉

耐久値：200+α

E5（エコ）

種族〈電子の妖精〉

階級〈緑の蝶妖精（フェアリ）？〉

属性：電子属性（エレクトロン）20

カテゴリー〈1.5+〉

耐久値：500

Yシャツ〈服〉（NEW）

属性：麻（リネン）LV15〈通常（ノーマル）級〉

付与効果：物理防御

爽快感

耐久値：40

下ジャージ（PUMA）〈服〉

属性：化学繊維（レーヨン）LV20〈通常（ノーマル）級〉

付与効果：物理抵抗

保温

耐久値：50

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