第67話「擦り切れた魂・カア君の場合」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第67話「擦り切れた魂・カア君の場合」
竜脈生活36日目。
誕生日を迎えた翌日。
俺はいつものようにダラダラと余暇を過ごす。午前中はヴァースキちゃんを呼び出して情報収集だ。なんとなくだが、現実世界での俺の立場が見えてきた。
情報統制されているが、俺と我が家が竜脈に孤立している事は日本政府も理解しているようだ。
何より驚くのは、政府の上の方(?)は神々との情報交流があり、その役目を担うのが「裏天皇家」の…だと言うことかな。
しかしヴァースキちゃんは人間社会にあまり馴染みがないようで、情報が上手く集まらないのが現実。一進一退の状況だ。
「ところで、ヴァースキちゃんは八幡様がヤバい魂を送って来てるの知ってるか?」
ザザザッ…(∩´﹏`∩)え〜と。でも素体は無力ですから大丈夫だと思いますの…そこまでは良く分からないですの…ザザザッ
やっぱりヴァースキちゃん。なんの役にも立たない案件。
「素体って…まあ、物質再構成で再生された素体ってことだろうが。そう考えると怪しいのは…エビちゃん、イカちゃんあたりか?」
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(*^ω^*)さすがに魂の身体情報鑑定までは無理ですね。
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そりゃそうだろ。あの擬似太陽だって、八幡様が言うまで、そんなヤバい魂が入ってるとは気付かなかったしな。
ザザザッ…ヽ(*^ω^*)ノ魂で思い出しましたの。ちょっと調べたんですが、屋上にいるカラスさんの扱いには注意して下さい…ザザザッ…アレは…ザザザッ…ザザザッ
「あっ!?おいっ!!」
ザザザッ…ザザザッ
まただ。毎回、良いところで話をブチ切るヴァースキちゃんの所業。
相変わらず制限時間15分と言う短さ。これ、何とかならないかなぁ?
しかし、気になる事を言っていたな。
「屋上のカラスって、カア君のことだろ?」
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(*´Д`*)カア君さんは、普通に迷い込んできた野生のカラスさんですよね?
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「ああ、その筈だが…ちょっと気になるな。」
気になったらもう止まらない。俺は早速、足を屋上に向ける。
階段を登っていくと、途中で観葉植物6姉妹の1人、青の樹精の千歳に遭遇した。
『…j6/)。』
「見回りご苦労さん。今日は千歳が見回り担当かぁ。もしかして、菅原くんとデートか?」
『a7/(!?』
お淑やかで温和な雰囲気の千歳の顔が真っ赤に染まった。イイねぇ。青春だねぇ。
それに、菅原くんには、こんなお姉さんタイプが似合いそうだ。あの子は色々な面で気が回るが、恋愛面は鈍感そうだからな。
「ともあれ、仲良くしてやってくれると嬉しいな。兄として。」
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(*´∀`*)御主人様の恋愛活動は破綻してますからね。菅原くんさんには頑張ってもらいたいです。
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「ヲイ!!何度も言ってるけど、言い方!」
確かに、竜脈で孤立した今、俺に恋愛活動も何もクソ関係ないけど。せめて弟達を応援したいと言う兄心だ。
さあ、気を取り直して屋上にやって来たぞ。
屋上はいつもの通りの晴天だ。
o(`ω´ )oピカッ!
「…ああ、擬似太陽の中の人もありがとう。」
Σo( ゜Д゜ )o!?
「…ああ、大丈夫。八幡様に聞いてるから。」
o(*´︶`* )oホッ
「……。」
分かって見ていると、すごい表情があるな、コイツ。太陽なのに。邪神?なのに。
とりあえず、現実逃避をして俺はカラスのカア君の姿を探す。
最近じゃ、隅っこの給水タンクの上を住処にしていた筈だ。
いた。給水タンクの上で腹を丸出しにして寝ている。当初の野生感は皆無じゃないか?
それで良いのか、カア君よ?
少し離れた場所では乙女ちゃんがトマト猫に、橘花くんが精霊牛に、そしてクロちゃん弟は麒麟の號竜に騎乗しての練習中だ。やっぱり菅原くんは今日は休みのようで。ニヤリ。
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(*^ω^*)最近、カア君さんは昼間寝てますね。こんなに騒がしいのに、みんな日向ぼっこが大好きになっちゃったみたいです。
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「今なら、そっと近付けるな。」
実は、今迄のカア君は警戒心が強すぎて、さすがの俺も半径3メートル以上は近付けなかったのだ。だが今がチャンスだろう。
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∑(゜Д゜)それ大丈夫ですか?カア君さんについては、懐くまで放置作戦って言ってましたよね?
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そうだが、状況が変わったのだ。時には心を割って話す必要もあるのだ。家主として。いや、男としてなっ!
「大丈夫、大丈夫。ちょっと頭を撫で撫でするだけだから。」
差し足、忍び足で俺は給水タンクに忍び寄る。
3メートル…2メートル…もうチョイ。
そんな時、カア君の身体から何かが抜け出した。何かと言えば、それはアレだ、人魂?
確か、菅原くんの前身である電霊に似ている。
「…コレなんだ?」
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( ゜д゜)あら珍しい。これは〈霊魂〉ですね。幽体離脱状態ですよ。
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「ええ?魂…カア君のか?」
すると、カア君の霊魂はぶるりと震えた。
『…田崎 蓮人殿か?』
「ああ、はい。そちらはカア君ですか?」
『…ああ、そうでもあるし…そうでもないとも言える。』
ええ〜。禅問答ですか?
『…こうして眠りについている間は意識が浮上するが…普段はカラスの意識に引っ張られている。そう言う意味ではカア君そのものだろう。』
良く分からないが、カア君である事は間違いないようだ。
「と言うことは、ちょっと普通のカラスさんじゃない事は間違いないと?」
カア君の霊魂はちょっと逡巡するようにチカチカと瞬く。
『…そう。私の魂は擦り切れ、もう消滅間近だった。鳥として繰り返し転生をし続け、最後の最後でこの竜脈に巻き込まれた。これは…偶然なのだろうか?』
ああ。そう言うことかぁ。それは間違いなく、何者かの干渉が働いているんだろうな。確証は無いけどさ。
「それで、カア君はどうしたいんだ?」
『…私は…早く消滅したかった。私が犯した罪故に…だが…。』
「だが?」
『…ここで過ごすうちに、竜脈の力が私を満たし、私の自我を再構成していった…そして眼に映る景色…ほのぼのとした穏やかな日常が…とても懐かしく心に響くのだ…。』
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(´;Д;`)なんだか良く分からないけども、カア君さん可哀想です。
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いや、まだ真相に辿り着いてない。感情論だけじゃ危険だろ。
「…俺としては、来るものは拒まない方針だぞ?カア君がここに居たいなら、ずっと居ればいいさ。何が問題なんだ?」
『…私の罰だ。私を匿えば…君は天津神達から目を付けられる可能性がある…。』
ええぇぇ。天津神って…確か、日本の神様だよねぇ。聞いたことがある。
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∑(゜Д゜)天津神は〈天照大御神〉様を頂点とする高天原の神々の総称ですよ。天皇家の御先祖様です。
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大物感がすごい。
「…天照さんに睨まれるのかぁ。怖いなぁ。」
『…故に…私の肉体であるカラスを…。』
「だけど、その天照さん達は、俺が竜脈に巻き込まれてから、一度も俺を助けてくれてないんだよねぇ。そうだろ、E5(エコ)さん?」
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(*^ω^*)そうですね。天津神の中で御主人様に接触しているのは、恵比寿様だけですね。でも恵比寿様は正式な天津神の範疇には入っていないと思われます。
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「え?恵比寿様って…天津神なの?」
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(*´Д`*)そうですよ。ただ、伊奘諾様と伊邪那美様の間に産まれた最初の神様ですから、ちょっと特殊みたいです。外天津神って言うそうですよ。
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なら、別に天津神に気を使う必要は無いだろう。
「メールを一つもよこさない天照さんに義理立てする必要は皆無なので、カア君はここで匿うことに問題は無いと判断する。」
音声《ひょっひょっひょ。主は明快で心地良いのう。それでこその主じゃな。》
うおっ。いつの間にか、立体映像のG3(ジザ)さんが居た。
「いつの間に?」
音声《工房に籠っておったが、楽しそうなので来てみたのじゃ。》
楽しそうって何んだよ?
「ともかく…カア君の本当の名前を聞いておこうか?」
『…何故?』
「え?本当の名前があるなら、そっちの名前の方が良くないか?」
困惑するように震える人魂。
『…私が聞きたかったのは違うのだが…そうだな…私の名は天若彦だ。』
天若彦か…カッコいい名前だな。
『…む。話はここまでだ。私が目覚めてしまう…。』
おっ。どうやら、本体のカア君のお目覚めのようだ。カア君がパチリと目を開けると同時に、天若彦の人魂は消えてしまった。
「やあ。おはよう、カア君。」
『カァ(驚)!?』
これはいつものカア君だ。俺の顔を見て驚愕し、大慌てで離れようとする。
音声《これはアレじゃのう。名前を真名で再命名し直せば、契約できる算段が高いようじゃぞ。》
「え〜?どうやって再命名するんだ?」
既にカア君、避難済み。反対側の手摺りに一時退避。
音声《これはスタンダードに力尽くで屈服させるしかないのぅ。》
それ、俺が1番苦手なやつじゃない?
音声《真名は魂と結びついておるのでのう。上手くいけば、あやつの魂が完全に覚醒するやも知れぬのじゃ。》
「いや、だからさ。どうやって屈服させるの??」
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(・ω・`)暴力反対ですよ。
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それ、激しく同意。
そして打つ手なし…と思いきや、突如に出現!?ああ、あの影、あの翼、その姿は誰だ?その名は…我らがリーダー、九官鳥のホチョさんだっ!!
『カァ!?』
逃げるカア君。だが遅い。
空中での旋回行動も、ホチョさんの前では紙飛行機同然。クルリと先回りしつつ、蹴りでカア君をはたき落とす。
『カァッ!?』
「ああっ!?カア君!」
屋上に叩きつけられるカア君。ちょっと痛そう。でも大丈夫そうだ。
音声《主。後で練丹を飲ませれば大丈夫じゃろう。》
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(´;Д;`)ひぇぇぇ。カア君さ〜ん。
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そして現在、ホチョさんはカア君を踏みつけて、これぞまさに屈服中。え?
格の違いが甚だしいぞ。
「…す、凄いな…ホチョさん。正直、ちょっと恐いです。」
『……。』
対してのカア君。ぐうの音も出ない状況。致し方なしか。
「う〜ん。じゃあ、カア君。お前の名前を変更するぞ。今からお前の名前は…若彦だ!」
『…カァ…ア???』
ポピコーーーン♪
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〈報告〉(`_´)ゞ
地祇《田崎 蓮人》と契約可能な個体が発生しました。
契約可能個体名〈若彦〉
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おお。G3(ジザ)さんの想定通りだ。
しかし、ボ〜とした感じの元カア君、若彦の様子から見て、後ひと押しか?
俺は契約実行をYES。
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地祇《田崎 蓮人》と個体名〈若彦〉との間に契約が結ばれました。
〈若彦〉は竜脈補正効果(契約)を受け、種族〈大鴉〉 に進化しました。
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『カァ…カ…あ…アア、ドウモ。コンゴトモヨロシク。』
「ああぁぁぁ。喋ったぁぁぁ!?」
カア君…じゃなかった。若彦が喋りました。
それを見届けてから、ホチョさんは颯爽と去って行きました。男前かよ。
「身体の調子はどうだ、若彦?」
『…ア、アア、ダイジョウブ。』
いやぁ。まさか、こんな展開になるとは思いもよらなかったな。
雰囲気、カア君+天若彦を足して2で割った感じ。ちょっと何を言ってるか分からない感じだけど。
音声《興味深いのう。ちょっと身体情報を見せてもらっても良いかな?》
『イ…イイデスヨ。』
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(*^ω^*)はい。では若彦さんの身体情報を開示します。
若彦♂
種族〈大鴉〉
階級〈ハシブトガラス・妖種〉
カテゴリー〈0.7-〉
戦闘力 5
防御力 6
生命力 8
回避値 6
知能値 10
器用値 10
魔力値 5
風属性7
戦技
羽ばたき
固有能力
先触れの翼〈天津〉
竜脈補正効果(契約)(NEW)
能力
孤高 警戒 飛翔 爪 嘴 妖 天(NEW)
息吹の法(NEW)
天尾羽張の息吹〈魂魄消滅〉
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音声《ほほう…大鴉とは、どうやら妖怪かのう?じゃが、天津神の力も受け継いでいる様子。う〜む。興味深い。》
G3(ジザ)さんがマッドなサイエンスな眼つきになって来たぞ。これは危険だ。
「ちょ…カア君…じゃなかった。若彦。行くぞ!」
『…カ…あ、ヨケレバ、フダンハ…カアクンでイイデス。』
え?普段はカア君で良いの?やった。やっぱりカア君の方が呼びやすいよね!
「行くぞ、カア君!!」
『カァ!!』
うわっ。急にカア君が俺に懐いたせいで、みんなびっくりしているようだ。
ああ、なんか楽しいな。
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田崎 蓮人
種族〈竜脈種(真種)〉
階級〈地祇〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈10.9+〉
戦闘力 211+6
防御力 139+6
生命力 205+6
回避値 151+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 267+7
無属性226+6
地属性238+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
妖精言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
若彦(NEW)
称号
召喚士
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
中炭素鋼バール(真)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼改LV120〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化〈強〉
破砕〈中心核破壊〉
耐久値:200+α
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
上下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:40
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