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第64話「地下室の暗闘・忍者参上」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第64話「地下室の暗闘・忍者参上」


竜脈生活33日目。


ファンキーでサイコな柄模様のイカすクマのぬいぐるみが歩いていた。それも2体だ。

歩く姿を見ると、ボヨンボヨンと腹が揺れている。正直、可愛い。定番の安定感。抱きつきたい。


しかし、この2体は「妖怪仙人」だ。仙骨を埋め込まれた正真正銘の仙人である。

そしてG3(ジザ)さんの助手でもある。

G3(ジザ)さんに確認したところ、仮名は「試作妖怪仙人1号」と「試作妖怪仙人2号」と言うらしい。ひどい名前だ。


「試作妖怪仙人1号」の色は青黄色で、仙骨は金鉱石で作られている。

対しての「試作妖怪仙人2号」の色は赤白で、仙骨は銀鉱石で作られた。一応は兄弟って事らしい。


「ハッちゃん、良かったな。」


『ニャビャ〜。』


現在、暴れん坊のハッピーは1号と2号に戯れていた。と言うか、遊んでもらっていると言った方が正しいのだろうか。しかしデカい。むやみにデカい。身長、180㎝はあるだろう。


「…ちょっと抱きついてもイイかな?」


『ボフッ。』


お許しが出たので、ちょっと1号に抱きついてみる。程よいフワフワ感。暖かい手触り。原形をそのままに巨大化したと言う、ある意味お得な商品である(?)。


「あぁ。いいなぁコレ。なんか眠たくなって来たぞ。」


察して、1号は俺を包み込むように抱きとめた。そんな俺にハッピーが抱きついて来た。更に2号がくっ付いて来る。俺はクマのぬいぐるみにサンドイッチ状態。

ああ。なに、この幸福感?



ウトウトとする事、2時間後、はたと目を覚ます。


_________________________________


(*゜▽゜*)御主人様、なんですかこの状況は?


_________________________________


雑魚寝状態ではあるが、俺は1号と2号のフワフワに包まれ、幸せな時間を過ごしていたようだ。枕がわりはハッピーである。それは決して無駄な時間ではない。


「…さて、お昼の準備に向かうとするか。」


1号、2号は目覚めたようだが、ハッピーはまだ熟睡中。口から舌を出してグピ〜グピ〜言っている。これが我が家の「聖獣」ですよ?


「すまないな、1号。2号。ハッピーの面倒を頼む。」


『ボフッ。』『ボフッ。』


分かったことは、このクマさん達はとても優しい子だと言うことだ。大きい子って心が優しいって言うもんね。

そんなクマさん達をG3(ジザ)さんの手元に残しておくのは心配だなぁ。大丈夫かな?

後ろ髪を引かれつつ、俺は物置部屋から立ち去るのだった。



1階キッチンに顔を出すと、既に1階担当メイドのビビさんが食材の準備をしていた。

その頭の上には仲良く白と黒のヒヨコちゃんが鎮座している。


「…羨ましい。」



ボソっと呟いてしまったが、白いヒヨコのココちゃんが気付いて、俺をつぶらな瞳で見つめた。瞳はウルウルしている。


『ピィ❤︎』


あっ。跳んで来た。飛べない羽根をバタバタとさせて、その一生懸命な姿が愛おしい。


『ピュ♡』


2匹目。黒いヒヨコのリリ君も飛び出した。


俺は優しくキャッチ。フワフワの綿毛天国ですか?



副音声『旦那様。とても懐かれているな。』


_________________________________


(・ω・`)御主人様は、動物にだけは好かれますからね。


_________________________________



ねえ。それ褒めてるの?褒めてんだよね!?



ともあれ、好かれる事は良い事だ。たとえ相手が種族「ココトリス」と「バジリリク」だとしてもだ。大丈夫、見た目はヒヨコちゃんだから(え)。


「今日のお昼は何だったっけ?ああ、チャーハンか。」


ならば俺も食材準備に加わろうとした矢先に、背中にお声が掛かる。ちなみにココちゃん、リリ君は俺の頭の上に移動している。


副音声『旦那様。御報告があるのです。』


おや?この独特な話し方は、おそらくは地下担当メイドのイシヒメだろう。

そして地下と言えば天外魔境な領域。一体、何が起きたと言うのか?


「どうした、イシヒメ?付喪神ツクモガミ達に何か問題が起きたのか?」


副音声『それとは別件の報告なのです。』


矢嶋流隠密術の使い手にして「白銀の閃光」との異名を持つ…と言う設定のイシヒメ。

童顔小柄な体格であるが、銀色模様のメイド服がよく似合う。


しかし別件とは何事か?地下室に関しては、ほぼこのイシヒメとクロちゃん弟と紅葉もみじに丸投げ状態だった。紅葉もみじ付喪神ツクモガミのリーダーとして認定した「生き人形」である。



「地下室は何かあっても、クロちゃん弟がいれば制圧できるだろう?」


_________________________________


(*´ω`*)クロちゃんさんは、最近は御主人様や弟さん達とベッタリですよね?


_________________________________


ああ。そうでした。

最近のクロちゃんは3階に入り浸り。もしくは屋上で乗麒麟の練習に没頭しているのだ。


「…くっ。俺とした事が…戦力不足かぁ。」


後悔、後に立たず。


副音声『戦力に関しては問題ないのです。新戦力があるのです。』


「…え?新戦力ぅ〜?」


そんなもんあったか?


副音声『地下室へ来ていただければ分かるのです。』


まあ確かに、ここでウダウダしていても何も解決はしないだろう。ちょっと行って見てきますか。


「ココちゃんとリリ君は危ないからお留守番な。良い子でまってるんだぞ。』


『ピィ❤︎』『ピュ♡』


お返事もしっかりして良い子だ。離れがたい温もりだよ。


_________________________________


(・ω・`)行きますよ、御主人様?


_________________________________



「はいはい。行きますよぉ。」


急かされながら、俺は久しぶりに地下室へと降りて行った。

階段はひんやりと冷たい。


そして階段の途中からでも分かる、ガツン!ガツン!とぶつかり合う音。


「おいおい。またいつものアレか?」


副音声『妖怪にとっては、力が全てなのです。格付けは重要な要素なのです。』


つまり、誰が1番強いかの勝負が日夜、ここでは繰り広げられている。え?地下格闘技場じゃないかって?ちょっと考えると怖いので深く考えないでおこう。


で、現在の格闘状況をコッソリと覗き見る。なんかコレ、前もあった気がするな。


_________________________________


∑(゜Д゜)まあ!?見てください、御主人様!?


_________________________________


「ああ。これは一体…。」


驚愕すべき戦闘技能。それは影から影へと潜り、移動しながらの神出鬼没。飛び出た瞬間、煌めく白刃。


対する天狗のお面は翻弄されていた。今回は木の葉を出す暇もないようで、峰打ちがガツン!ガツン!とお面を打つ。圧倒的じゃないか?

しかし、問題はその対戦相手だろう。


「これって忍法じゃないのか?」


副音声『修行の成果なのです。』


「あ〜。そうか、イシヒメの仕業かぁ。」


忍者と言えばイシヒメ。イシヒメと言えば忍法。それを叩き込まれたとみえる。


『ワフッ!ワフッ!』


そう。それは茶柴のシマだ。柴犬の小さい口で、なんと付喪神ツクモガミの模擬刀を咥え、見事に忍犬よろしく斬撃を放つ。峰打ちだが。


シュタっと着地し、影に沈む。もはや気配もなく、どこから現れるか分からない。

先に降参したのは天狗のお面だった。それを受けて紅葉もみじが手を上げる。勝者!シマって感じか。


『ワフ〜ン!!』


勝利の雄叫びか。影から飛び出したシマが吠える。近所迷惑ですけど?


_________________________________


(*´꒳`*)御主人様。シマさん、すごい強くなってますねぇ。


_________________________________


と言うか、戦い方次第だろうな。地下室だけあって、影は至る所にあるし、一概に強いかと言われたらアレだぞ。


「しかしまあ、確かに地下のメンバーでは頭一つ飛び抜けてはいるな。大したものだ。」


副音声『お褒めに預かり、嬉しいのです。』


イシヒメが嬉しそうにお辞儀をした。シマにはイシヒメの戦闘法が相性が良いようだし、それに模擬刀も随分懐いているようだ。面白いコンビだ。


『あっ?家主様っ!!』


あっ。ヤバい。紅葉もみじに見つかった。


紅葉もみじは元々は博多人形の陶器製だったのだが、今や動くからくり人形のような姿となっている。見掛けは小さな着物姿の女の子。いや、地下で出会ったらトラウマものの恐怖しかないだろ。種族「生き人形」ですよ、あなたっ!?


『家主様、よくぞ来てくだしゃいましゅ…た。』


噛んだよね?今、噛んだよねぇ?


恥ずかしそうに下を向く紅葉もみじ。なに、この気持ち?


「…そんなに気にするな。イシヒメから、喋れるようになったとは聞いていたが、まだ慣れていないせいだろう?」


『家主様ぁ…。』


感涙むせびく紅葉もみじを置いて、本当はどう触れたら良いか分からなかったのは内緒だが、俺は熱気渦巻く地下室への広場に足を踏み入れた。


まだか、まだかと、中央で待ち構えていたシマは、誉めて誉めてとハッハッハッしている。

その周りに付喪神ツクモガミが集合し、俺の動きを一挙手一投足を見詰めていた。ちょっと緊張するのでやめて欲しいんですが…。


だが、シマが俺に隠れて修行していて、今や地下メンバー最強の地位に就いた努力は認めるべきだろう。


「よく頑張ったな、偉いぞシマ!」


俺は頭を両手で掴んでゴシゴシと撫でてやった。久し振りの手触りだ。懐かしいなぁ。もう止まらないぞコレ。うおぉぉ。我が愛犬の手触りに涙がホロリと零れ落ちる。


『ハッハッハッ…!!!』


「偉いぞ!偉いぞ〜!!」


『ハッハッハッ…!!!』


無様にも、シマは腹を向けて失神寸前であった。アソコ丸出しである。

まあ、犬だからしょうがないけど。


『『『……。』』』


それは付喪神ツクモガミ達の生暖かい視線だった。


「…やりすぎたか。」



ポピコーーーン♪



_________________________________


〈報告〉(`_´)ゞ


主格《田崎 蓮人》と契約可能な個体が発生しました。


契約可能個体名〈シマ〉


_________________________________



え?口からよだれ出して半目のシマですけど?

格闘場勝者の面目丸潰れのシマですよ?


_________________________________


契約可能個体名〈シマ〉と

契約(親和性が一定レベルを越えた固有存在との相互契約を結ぶ事が可能)

を実行しますか?YES・NO

_________________________________



そうね。臭いものには蓋をするってちょっと違うか?旅はかき捨て?とにかく早く済ませて脱出するべきだろう。シマの為にも、俺の為にもな(断言)!!


「よし、YESだ。」


俺はすぐさま承諾のYESを選択する。

失神したシマに無断で契約完了。無駄な時間はいらない。


そして当のシマは、その手脚が黒く変色した。心なしか、黒い霧のようなものも帯びているような気もする。だが観察は適当に、俺は失神したシマを担いで地下室からスタコラサッサと逃げ出した。


『あっ!?家主様ぁぁぁ。』


もはや紅葉もみじの声もスルー。何物も俺の足を止めることは出来ないのだよ!

これ以上の羞恥心は俺の心が保ちません(涙)。


_________________________________


(・ω・`)御主人様。シマさんの身体情報ステータスは見ますか?


_________________________________



「ああ。移動中だが出してくれ。」


_________________________________


(*´Д`*)はい。契約鑑定を行います。


シマ♂

種族〈魔犬〉

階級〈茶柴・魔種〉


カテゴリー〈1.6-〉

戦闘力 22

防御力 20

生命力 15

回避値 15

知能値 8

器用値 8

魔力値 15


闇属性テネブライ15

土属性テラ8


戦技バトルアーツ

噛み付き

薙ぎ払い

影縫い


固有能力パーソナルスキル

冥府の回法〈煉獄の魂〉

幽体アストラル複合・ダブル素体〈竜脈因子〉

矢嶋流隠密術〈師範〉

竜脈補正効果(契約)(NEW)


能力スキル

勇気 嗅覚 疾走 牙 野性 影 忍(NEW)


魔力系マグス術式 (NEW)

下位(基本三原理)闇属性テネブライ付加ギフト

下位(基本三原理)闇属性テネブライ魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)闇属性テネブライ誘導波動ソリュード


_________________________________



…魔犬であることは知ってましたけどね。


魔犬+忍者のハイブリットでしょうか?というか、シマのよだれで背中がベトベトですが(怒)。シャワー行きたい。



そして俺が去った地下室では動揺が巻き起こっていた。


『家主様…羨ましいでしゅ…。』


紅葉もみじは一体、何が羨ましいのか?それに付喪神ツクモガミ一同も激しく同意する。

そう。それは撫でられまくって失神したシマに嫉妬、羨望の眼差しだったのだ、アレは。


こうして、彼らの格闘訓練はますます激しくなっていくことを、俺はまだ知らなかったのである…。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈竜脈種(真種)〉

階級〈主格〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈10.3-〉

戦闘力 193+6

防御力 121+6

生命力 187+6

回避値 133+6

知能値 26

器用値 25

魔力値 237+7


無属性ウーデニア208+6

地属性(テラ217+7


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

妖精言語LV1

宝物庫〈Ω〉


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ(NEW)


称号

召喚士


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


中炭素鋼バール(真)〈打撃武器〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV120〈特殊兵装レア級〉

付与効果:物理強靭化・打撃強化〈強〉

破砕〈中心核破壊〉

耐久値:200+α


E5(エコ)

種族〈電子の妖精〉

階級〈緑の蝶妖精フェアリ?〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈1.5+〉

耐久値:500


長袖おしゃれシャツ〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:精彩化〈微〉

物理抵抗

耐久値:30


ジーンズ迷彩柄〈服〉(NEW)

属性:厚地織布デニムLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:カモフラージュ

物理抵抗

耐久強化

耐久値:65+α


◆ ◆ ◆

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