第61話「精霊交流会・貪欲なるハッピー」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い？」…が眷属育成計画中なのですw
第61話「精霊交流会・貪欲なるハッピー」
竜脈生活30日目。
昨日は突然の黄竜のお爺さん訪問にて、てんやわんやであった。
勿論、その夜はハッピーをお風呂に入れて、てんやわんやであったのだが。
さて、本日も晴天である。
o(｀ω´ )oピカッ！
今日も擬似太陽さん、ありがとう。
俺は屋上を巡回しながら、日向ぼっこをする猫達を眺めていた。
屋上の世話はDSさんが担当している。一度、屋上担当のメイドを作ろうか？と相談した事があるのだが、それには及びませんと固辞されたな。
まだまだフィギュアはある。例えば超能力少女「絢彌」とか、怪力無双「ゼフィラスト」などなど。
だが、まあ屋上は出入りが多いから、DSさんじゃなきゃ制御出来ないと言う面もある。
俺？俺は無理です。だって未だにカラスのカア君も懐かないし（涙）。
「カア君、おはよう！」
『カァ…。』
貯水タンクの上がカア君のテリトリー。うちの猫も近付かない。近付くのはアホなハッピーぐらいのものだ。
と言っても、近付いたら逃げるだけのカア君だ。別に反撃とかしてくる訳ではない。
「カア君、おにぎり食べるかい？」
今日のお昼は屋上でプチキャンプ。朝から1階キッチンで、せっせとおにぎりを作りました。まあ、助手として1階担当メイドのビビさん、地下担当メイドのイシヒメにも手伝ってもらいましたが。
プチキャンプとは言って、そんな大したものでは無い。おかずもエビフライとか揚げカツなど。
音声『旦那様、ブルーシートを敷き終わりましたよ。』
「DSさん、ご苦労様。」
こんな時は執事長以下、メイド軍団が大活躍である。
そしてこんな時、もっとも役に立たないのが立体映像のG3（ジザ）さんだ。
じゃあ、G3（ジザ）さんの本体が何処にあるかと言えば。
音声《儂はココに居るが、同時に電脳世界に情報として多重存在しておる。いわゆるバックアップじゃな。実体が無いのはこういう時は不便じゃのう。》
謎すぎるG3（ジザ）さんだ。当然、おにぎりは食べられない。
まあ、食べられないのはDSさん達、元フィギュアのメイド達も同様か。
「あっ、もっと役立たないのがいた。E5（エコ）さんと言う名のポンコツ。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
( *｀ω´)御主人様、ぶっ飛ばしますよ？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
朝からキレてます。怖いですね。
『兄上！連れて来ましたよ〜。』
『k7/)2…！』
おっ。その声は菅原君と橘花君か。
フワフワと浮きながらも、その後に続くのは後輩である樹精達。2階の観葉植物6姉妹だ。
樹精に進化しても、なかなか自発的に2階から出ようとしない6姉妹を、今日は無理矢理 （？）初お目見え。尚且つの絶世の美女揃いである。
「おお。きたきた！やっぱり華があるよなぁ。」
こればっかりは乙女ちゃんじゃ敵わない。と言うか、乙女ちゃんは純情少女枠なのであって、ジャンルが違う。同様に橘花くんは純朴少年枠な。
…菅原君は？何だろう、良く分からんな。とにかく美少年枠。
つまり何を言いたいのかと言えば、本日は精霊+αの大集合である。交流会である。
αとなると、こちらはトマト猫に乗った乙女ちゃんが一同を率いて登場。
「乙女ちゃ〜ん！！」
ギラン！と乙女ちゃんは苦渋の表情で応える。その背後には麒麟の號竜、精霊馬、精霊牛が控える。その見事な統制力を目の当たりにし、対面する6姉妹はざわめく。
『『『j?2ms6！？』』』
「はいそこ、ザワザワしない！静かに！」
参加メンバーは以上。
あとは日向ぼっこ中の猫ちゃん達が数匹。ハナちゃんはある意味、こっち側だから参加しても良いんだけど。半分、植物みたいなものでしょ？
「ハナちゃんも参加するかなぁ？うん？」
『ミャフ〜。』
断わられました。ロンちゃんと仲良くダラダラ日向ぼっこがしたいらしい。残念。
副音声『旦那様！ちゃぶ台持って来ましたよ。』
予備のちゃぶ台を片手でまあ、1階担当メイドのユナさんが軽々と運んで来た。
それを見て6姉妹はギョッとする。
『『『j?2ms6！？』』』
「はいそこ、何度も同じリアクションしない！静かに！」
良く考えたら、これはプチキャンプじゃなくてプチハイキングじゃないか？
そんなことを考えながら、俺はいそいそと準備をする。
副音声『旦那様、盗み食いの主謀者をボコボコにしたのです。』
副音声『たまには良い運動になったぞ！』
ズタボロのハッピーの姿があった。無謀なことを…。
それを成したのは地下担当メイドのイシヒメと、1階担当メイドのビビさんだった。
『『『j?2ms6！？』』』
「はいそこ、俺もマジで身震いするが、静かに！そもそも…」
顔面蒼白の6姉妹。分からんでもない。
しかし2階担当メイドのキュラさんも相当だからね？あの人は素の軍人体質設定ですから。素から思考がヤバいのですよ？スパルタですよ？
副音声『旦那様。私について、何かを吹聴しようとされていますか？』
ギャァァァーーース。
背後に迫るキュラさんの熱視線。イシヒメには劣るが、スナイパーとしてのステルス性能は髄一であることを忘れていました。
「…とにかく、ちょっと練丹の準備をしようか。」
見ればハッピー虫の息。
『ニャ…ビャ…ァァ。』
ちょっと嘘くさいな。これ演技が半分入ってるなぁ。
「…えっと、今の練丹の在庫は…宝物庫〈Ω〉。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《宝物庫〈Ω〉展開》
在庫：13種類
◯1万4千990神貨
◯王桃〈神仙の実〉×4
◯小判〈500円玉等価交換〉×5
◯水風船〈神の遊具〉
◯仙丹〈中級仙薬〉
◯練丹〈下級仙薬〉×3
◯恵比寿の幸札〈幸運を招く御札〉
◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉
◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉
◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉
◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉
◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉
◯布袋の運札〈運命を超える御札〉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
練丹が増えないな。毎回、ハッピーで消費しているせいだろう。
それと、色んな意味で危険な物も宝物庫に追加しておいた。練丹以外はちょっと危険な物が増えたなぁ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
(*´꒳`*)当てましょうか？練丹なら使いたい放題だぁって思ったでしょう？
( *｀ω´)練丹も現実世界では出回っていない仙界の品ですからね！！超高額品ですよ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「心を読むんじゃないよっ！だってしょうがないじゃないかぁ。」
今夜はラーメンが食べたくなったな。醤油ラーメンにしよう。え。
と言う事で、練丹を1つ取り出し、へばったハッピーの口に突っ込む。
『ニャビャ！！』
あら不思議。もう完治。そして逃げようとするが、そうは問屋がおろさない。
「DSさん、そのまま物置部屋に連行ね。」
音声『お任せ下さい。では、皆様ごゆるりと。』
『ニャ〜ビャ〜ァァァ（悲）。』
引きずられて行くハッピー。その背中には哀愁が漂う。まあ、ただの監禁？なので危害があるわけではない。亜空間から出れないだけだ（笑）。
『『『j?2ms6！？』』』
またしても6姉妹の驚愕は止まらない。
「はいそこ、毎回のことなんですぐ慣れます。静かに！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
( *｀ω´)慣れちゃいけないとも思いますけど！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そうね。確かにね。
『あっ、兄上！！』
ん？今度は何ですか？いつになったらプチバイキング？が出来るのでしょうか？
菅原くんが見たものとは？それは引きずられて行くハッピーを追いかける麒麟…黄色い子鹿の號竜の姿だった。
「うん？ちょっとDSさん、ストップ！」
音声『はて？どういたしましたかな？』
振り向き、そして気付く。何かが起きようとしていることに。
音声『旦那様。これは…？』
「いや。俺にも分からんな。」
號竜が静かに近付き、ペロっとハッピーの鼻先を舐めたのだ。
『ニャビャ？』
『クィィ〜ン♪』
刹那、黄金の光が號竜とハッピーを包んだ。それはとても暖かい光である。
「ハッちゃん！！號竜！！」
音声《大丈夫じゃよ、主。これは麒麟の祝福じゃな。麒麟に祝福された霊獣は、四神、四獣、四象、いずれかとなる因子を与えられのじゃ。》
うお。さすがは知恵袋のG3（ジザ）さん。
「その四獣や四象ってのはよく分からんが、四神ってのは知ってるぞ。青竜、朱雀ってやつだろう？」
音声《左様じゃ。ホレ、祝福が終わったようじゃぞ？》
しかし、あのハッピーがそんなもんに進化するなんて、怖くて考えられない。あれはただの食いしん坊だぞ？家庭内泥棒猫ですよ？そこが可愛いんだけど（え）。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
(*´꒳`*)当てましょうか？今、御主人様が考えていること？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ヲイ！心を読むなぁ。」
そしてハッピーは…何も変わってないなコレ。毛並みは…ちょっとフサフサになっただけだなぁ。毛玉が増えそうだなぁ。
「…ハッピー、お風呂な。」
『ニャビャァァァ！？』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
( *｀ω´)お風呂は嫌ぁぁぁ！？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『『『j?2ms6！？』』』
釣られて6姉妹も驚愕に震えた。これ、トラウマにならないか？
「はいそこ、このくだり10回以上やっているんで、静かに！」
もう何をやっているのか自分でも分からんぞ。
ポピコーーーン♪
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
〈報告〉( *｀ω´)
主格《田崎 蓮人》と契約可能な個体が発生しました。
契約可能個体名〈ハッピー〉
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「おう。ハッピーと契約か。勿論、OKだが…ちょっと怖いな。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
契約可能個体名〈ハッピー〉と
契約（親和性が一定レベルを越えた固有存在との相互契約を結ぶ事が可能）
を実行しますか？YES・NO
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
YESを選択。今更、それ以外の選択肢は無いだろう。
こうして俺はハッピーと契約を交わした。交わした途端、ハッピーの毛に模様が浮き出る。
音声『…これは、虎模様ですな？しかし…。』
「確かに虎模様だが、なんかハッピーには勿体無いくらいのお洒落な模様じゃないか？虎と言うより文様っぽいし。カッコ良すぎてコレはもうハッちゃんじゃない。ハッちゃんじゃないよぉ（涙）。」
『ニャビャ〜？』
ポピコーーーン♪
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
主格《田崎 蓮人》と個体名〈ハッピー〉との間に契約が結ばれました。
〈ハッピー〉は竜脈補正効果（契約）を受け、種族〈聖獣〉 に進化しました。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
…聖獣とか、何かの間違いじゃないでしょうか？
「性獣ですか？え？E5（エコ）さん、契約鑑定。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
(*´꒳`*)はい。ハッピーさんの身体情報を表示します。
ハッピー♂
種族〈聖獣〉
階級〈長毛猫・小白種〉
カテゴリー〈1.2-〉
戦闘力 15
防御力 10
生命力 12
回避値 10
知能値 12
器用値 8
魔力値 10
光属性12
聖属性8
戦技
引っ掻き
噛み付き
固有能力
小さき虎〈生命力0.5%以下発動〉相生相剋〈金気〉顕現
痛覚耐性〈鈍感〉
竜脈補正効果（契約）（NEW）
能力
夜目 勇気 食欲 貪欲 爪 幽体 聖 光（NEW）
摂理系術式（NEW）
我ハ主人ヲ讃エル〈精神高揚効果150%〉
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
見たくなかった。これはもう俺の知ってるハッちゃんじゃなかった。
俺は絶望に膝を折る。
副音声『旦那様。おかずの重箱を運んで参りました。』
その時、キュラさんの運んで来た重箱のおかずの、エビフライを見定めたハッピーが空を飛ぶ。
低空跳躍の2回転捻り。首を伸ばして、見事にキャッチ。エビフライもぐもぐ。
これアレや。
進化してもアホなハッピーのままだった。
音声『総員、ハッピー殿の捕獲計画を開始！！』
無情にも、執事長から命令が下された。脱兎のごとく逃走するハッピーを見ながら、俺は安堵の溜め息をつくのだった。無論、練丹の在庫は更に1つ減るわけだったが。
願わくば、固まってしまった観葉植物6姉妹のトラウマとならんことを願いつつ…。
つまり…ピクニック？失敗である。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈竜脈種（真種）〉
階級〈主格〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈9.5+〉
戦闘力 175+6
防御力 183+6
生命力 169+6
回避値 195+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 216+7
無属性190+6
地属性196+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜 ※効力再開
妖精言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5（エコ）さん
DS （ディス）さん
4R （シリュウ）
G3（ジザ）さん
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー（NEW）
称号
召喚士
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性：中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果：神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値：400+α
中炭素鋼バール（真）〈打撃武器〉
属性：中炭素鋼改LV120〈特殊兵装級〉
付与効果：物理強靭化・打撃強化〈強〉
破砕〈中心核破壊〉
耐久値：200+α
E5（エコ）
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精？〉
属性：電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値：500
上下ジャージ（NAKE）〈服〉
属性：化学繊維LV25〈通常級〉
付与効果：希望〈微〉
物理抵抗
保温
耐久値：60
◆ ◆ ◆
