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第6話「食糧事情。1階」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第6話「食糧事情。1階」


食糧事情の確認は急務である。


3階の調理台の頭上棚には、コンビニに行くたびに増え続けるカップ麺各種が死蔵されている。

賞味期限間近のものも多く、ちょっとヤバい。

まあ、数だけは山ほどあるが…。


冷蔵庫は各階にあるものの、3階は最近凝り始めた冷凍食品を詰め込んであるだけだし、2階に至っては飲み物のみだ。


この時点で3ヶ月ギリな気がする。その前に栄養失調か?

最近、下痢気味だからなあ〜。仕事の心労のせいとも言う。



それよりも問題はペットのエサです。

キャットフードは勿論だが、猫砂がヤバい。いや、ホントにヤバいよ。


猫ちゃんって綺麗好きなんだけど、オシッコがマジ臭いんです!


あっ!そして猫砂どこ捨てればいいの?ゴミ回収屋さん〜。早く来て〜。



ともあれ、キッチン廊下に行こう。



そこは1階居間の引き戸を開けてすぐにある。

廊下に面したシステムキッチンが目前に出現。その横に冷蔵庫が2つならぶ。

側面には食器棚。

奥には洗濯機が置かれていた。

ここも店舗を改修して作った場所。


にしても、静かだ。


ガスどうだろう?ガスの元栓確認。OK。点火…ボボボ。ガスが勿体無い!

火は付くけど、ガスのボンベは有限な気がするぞ。電気や水道の謎仕様とは違う気がする。あくまで勘ではあるが。


食器棚の上には缶詰が積んである。

備蓄されているのは…鯖缶にツナ缶。

金の鯖缶とトマト缶。

それと鯖缶とコーンだな。あと金の鯖缶…。


うちの母さんは何故か鯖缶が大好きでね。多すぎだぞ。


冷蔵庫の中をちょっと拝見してみると、いや、いつも見ている風景と大差ないんだけどね。

レタスやらキュウリなどの傷みやすい野菜や肉類は手前の冷蔵庫だ。


で何故、冷蔵庫が2つあるかと言えば、奥の方は魚の切身や魚介類専用って訳で、もともと魚屋をやっていた名残でもある。

昔は業務用冷凍庫とか2〜3台あった気がするけどね。


それはともかく、調理が苦手な俺である。

いや、パスタぐらいは作れるけどね!


食材は…それなりにあると言えるのかな?

大根などの根菜類も少量だが、日陰の籠に置かれているし。


にしても、どんなに節約しても半年も保たない気がするぞ。


キャットフードにしても、せいぜいが1階から3階まで探し回っても八袋程度。

猫砂に至っては三袋だと。


そしてミミちゃん達の大好物である「チャウチュ〜ル」はどうする?


あわわわ。前途多難だよ。



そして我が家のペットは猫ちゃんとチョメ君だけじゃないんです。



キッチン廊下の先にある扉を開けると、そこは未だに店舗だった面影の残る店先。

まあ、強固なシャッターが閉まってるんで、涼しいです。


蛍光灯、点灯。ポチッっとな。



床一面コンクリート敷き防水加工。結構、広い。

ほぼ撤去済みだが、冷蔵庫ショーケースや洗い場などの設備は多少、残されてる。

あと、神棚。商売繁盛の神様だ。


パンパン(柏手)。


ホースとか放置されてるし、まあ、今では物置きとも言えよう。


車庫にする予定だったが、金銭面の問題で中止。

何故か?

強固すぎるシャッターの撤去解体が困難だったから…。


なにせ、うちは道路一つ挟んで海が広がる。

いい景色?

まあね。

しかし、潮風で鉄類は錆びるんです。


そして、やっぱ台風ね。

台風の脅威、マジ半端ないからね。

シャターだって、過去に2回ぐらい修理してるから。勿論、台風のせいでね。



で、ここには金魚鉢がある。

俺が以前の職場で世話をしていて貰って来た金魚だ。


名前は金さん。

そのままだね。うん。


1週間に1度、水を取り換えているし、餌は毎朝1回。

金魚の餌は予備が結構ある。

あるけど、半年持つかな?ぐらいだ。そこまで余裕はない。


餌をやろうとすると、口を水面でパクパクする可愛いやつだ。

頭も指でヨシヨシ撫でると喜ぶし。

おお、良い子。良い子。

いっぱいお食べ。


一方、鳥かごの中でジィ〜と俺を見つめる目。


「おはよう、ホチョさん!」


『………。』


九官鳥のホチョさんは返事をしない。


しかしこの子は只者じゃない。その目に知性の煌めきを感じる。キラーんって。

あくまで勘ですが。



普通、九官鳥って喋ると思うんだけどね?オウムみたいに。

まあ、世話をしていたのは父さんなんで、良いけど。


ホチョさんの餌も保ちそうだ。餌棚を見たら結構に予備がある。10袋か。



そして最後に問題児が1匹…でかいプラスチック製の樽でガチャガチャさせているのは、元ミドリ亀の花子さん。


ええ、元はたぶんミドリ亀だった筈?

長年掛けて、なかなかの大きさに成長してます。

さすがは亀は万年だね。って言うか、花子さんって雌なの?雄なの?良く分からないんだけど。


花子さんはのそりと俺を見上げる。

だが、さて困った。

花子さんは雑食だから何でも食べるけど、我が家は長年、刺身の切れ端をあげていた。

ホチョさんも花子さんも父さん管理なのだ。


まあ、今すぐには困らないけど。

しかし、刺身や魚の三枚おろしなどは冷蔵庫の中にあるだけ。


我が家の食糧事情はピンチなのであった。


そして、俺はこの時、気付かなかった。

神棚が静かにカタカタと震えていることに…。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈人間〉

階級〈一般市民〉

所属国〈日本〉


カテゴリー〈1.0+〉

戦闘力 6

防御力 8

生命力 6

回避値 8

知能値 26

器用値 25

魔力値 0


無属性ウーデニア0


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力


称号

一小市民


装備

i poon E5〈最新型の携帯機種〉

属性:精密機器LV20〈特殊兵装ユニーク級〉

付属効果:電子機器

耐水機能

耐久値:30


上下スウェット〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:40


◆ ◆ ◆


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