第58話「新種誕生?・俺達の暴走」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第58話「新種誕生?・俺達の暴走」
      
竜脈生活27日目。
 
我が家にやってきた、もとい戻って来たのは我が愛車だった。
チャンピオンイエローのニクいヤツ。スイ◯トスポーツのフルチェーン装備。自動停止センサー各種まで備えた我が愛車が。
今日は朝からクロちゃんの姿が見えない。
何だかんだ言いつつも、やはり弟達に遅れを取っていたことが悔しかったようだ。可愛いヤツだ。俺の愛車は…なぜか黄色い子鹿 (?)に姿を変え、クロちゃんの騎乗霊獣となった。
クロちゃん弟は王子 (?)にして貴族だから、努力を他人に見せるのが嫌なのだ。
まあ、そんな弟に愛車を譲ったと思えば腹は立たない。うん。
そんな事を考えながら、俺はコタツでぬくぬくしながらコーヒー牛乳を飲み干す。至福の時間である。
菅原くんと橘花くんは、俺が押入れの奥から引っ張り出してきたポケ◯ンカードに興味を奪われている。もう夢中である。
『橘花、このキラキラカードは僕と半分こで分けようよ。』
『…k6;/2…!』
そのカードは僕の!と橘花くん、おかんむり。レアな「波乗りピカ◯ュウ」カードだ。代わりに菅原くん、ミュ◯2のキラキラカードをGET。肉を切らせて骨を断つ作戦であろうか?見事な策略。
そして乙女ちゃんは緑茶を飲みながら、茶菓子に舌鼓をうつ。幸せそうな顔をしている。
俺も負けてはいない。俺の胡座の上にはチンチラシルバー(猫)のハッピーが腹を見せて寝ている。寝ている振りをして乙女ちゃんの茶菓子を狙っているのだろう。
物質再構成で大量生産した首輪を付けて、紐を結んである。その先は俺の手の中。無駄ですよ。
『ニャビャ〜。』
「そんな顔をしても無駄。」
ハッピーを含めてだが、生前には発売されていなかった「猫ちゅーる」を1口舐めたら、もう止まらない。特に衝撃を受けたのがこのハッピーであろうか?もとより食欲の権化であったが。
そして、ちょうど良いのでこのままハッピーを連れて散歩に行くことにした。
食欲の権化の癖して臆病で、姉猫ロンちゃんにいつも怒られてる弟猫だ。
実際、ハッピーが3階で良好な関係でいるのは、妖精猫のルル君ぐらいだろうか。ルル君は大人しくて良い子だし、男同士だからなぁ。
他の女子 (猫)からは総スカン状態。不憫な子(涙)。見た目だけは長毛白色、ライオンのような勇敢な出で立ち、顔付きなのに…血筋は良いのに育ちがねぇ、的な?
「不憫な奴。俺の育て方が間違ったのか。しかし出来が悪い子ほど可愛いとはこのことだな。親の気持ちって…。」
白いモヤモヤの頃に比べて、今のハッピーだが、ちゃんと抱っこができる。
となれば、昔みたいに尻尾の毛にウンコを付けて歩いていることもあり、またしてもギャア〜!!と怒ってしまうのだが、それも懐かしい。
『ニャビャ?』
「今夜、お風呂な。」
『ニャ〜ビャァァァ(悲)!!』
お風呂大嫌いなハッピーが戻って来たな。それも懐かしい。
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(*゜▽゜*)…お風呂?お風呂は私もイヤァァァ。
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うおぉい。なんだいきなり。
確かに1回、シャワーで本体を水浸しにしちまったけど、そんなにトラウマか?
ハッピーを連れて屋上にやって来た。昼ちょっと前だが、既にココはネコ天国である。
そんな様子にカラスのカァ君もやっと慣れたようで、給水タンクの上で腹出し寝そべっている様子も見える。あれ大丈夫か?
そして本日も晴天なり。
o(`ω´ )oピカッ!!!
「ほら。ハッピー早く来なさい。」
『ニャビャ…。』
日の光にビビるハッピーの姿。誰でも初めてはあるんだよね。
俺はハッピーを引っ掴んでポーンと投げ込んだ。
『ニャビャ!!』
クルリと回転、見事な着地。身体能力だけは圧倒的なハッピーである。
着地後、キョロキョロと見回す。
プランター前には猫鬼のハナちゃんが日向ぼっこ。霊猫ロンちゃんと猫妖精ミミちゃんはお喋りの真っ最中。
その向こうではクロちゃん弟が黄色い子鹿「號竜」のお世話をしている。毛をクシで整えているようだ。
『フニャ。』
通り掛かったルル君が俺達にご挨拶。
ルル君はもう自由自在に空を浮いている。良いなぁ、その翼。
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(*^ω^*)ルル君さん、おはようございます。
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「おはよう。ルル君。ほんと、天使みたいだなぁ。」
とりあえずモフモフしてみた。俺の天使ちゃんだ。
ん?戻ろうとするハッピー。残念ながら、紐は俺が握っている。グイグイ引っ張っても無駄無駄。
「こら、ハッちゃん!!皆んなに挨拶しなさい。」
『ニャビ〜。』
うな垂れるハッピー。ハッちゃんと言うのは、まあ愛称かな。ハッピーって名前は母さんが名付け親だから、正式名称ではある。
『フニャ。フニャ!』
ルル君が言っている。大丈夫。何も怖くないよ、と。
『ニャビャ〜?』
本当ぉ?と疑心暗鬼のハッピー。
『フニャ!フニャ〜!』
ルル君は言う。本当。本当だよ〜、と。
『ニャニャビャ〜?』
嘘ついてるでしょ〜?と猫不信な顔色のハッピー。
バチンッ!
あっ。ロンちゃんにぶっ飛ばされて飛んで行った。いつもの事だが。
「おお〜い。ハッピ〜。生きてるかぁ〜い?」
『…ニャビャ…。』
ダメだ。屍のようだ。
「惜しい男を亡くしてしまった…。」
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( *`ω´)御主人様。真面目にやって下さい。だから怒られるんですよ!毎回毎回、あなた達は。
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「酷い。俺達とルル君の評価が違い過ぎる…。」
『ニャビャ〜。』
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( *`ω´)ルル君さんは完全無欠の善良なる猫さんですからね。胸に手を当てて良く考えて下さい。ハッピーさんもです!!このくだり、何回目ですかっ?
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かれこれ10回ぐらいでしょうか?
「気を取り直して、行くぞハッちゃん!!」
『ニャビャ!』
俺達は逃げ出した。明日に向けて走り出す。
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( *`ω´)コラー!反省しなさーい!!
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E5(エコ)さんお怒り。まあ、お風呂でハッちゃんと暴れて本体を水浸しにしたのを恨んでいるのだろう。最近のE5(エコ)さんは怒りっぽい。
そんな俺達が行き着いた場所、それはクロちゃん弟のところだった。
『ニャウ!』
「おう!どうだい、調子は?」
何の調子かと言えば、他でもない。クロちゃん弟の騎乗霊獣たる「號竜」の調子である。
『クィ〜ン。』
クロちゃん弟、満面の笑みである。そして號竜の世話が嬉しくてしょうがない感じが伝わってくる。
朝、コッソリ見たのだが、その騎乗姿は勇ましい。二足歩行のクロちゃん弟だからこそだろう。
「號竜もクロちゃんに懐いたみたいだし、相性も良さそうだ。頼んだぞ。」
『ニャウ。ニャウ!』
胸をドンんと叩いて頼もしい。いや、愛らしい弟だ。
『クィ〜ン。』
號竜の鳴き声は、このクィ〜ンか。しかし、どこからどう見ても、黄色い子鹿にしか見えない。角もあるし、ヒヅメもある。ちょっと毛並みがフサフサなところが違和感か?
しかし、まさかの俺の愛車が…「麒麟」?になるとは思いもよらず。
「思わず付けてしまった名前だが、黄色で思い出しちまって竜を付けてしまったんだが、問題ないか?」
俺は號竜の頭を撫でる。
號竜は嬉しそうに頬を寄せてくる。瞳は曇りのない真珠のような輝き。
俺にも懐いたみたいだ。
黄色で竜と言えば、雲の上で出会ったお爺さんだ。もはや玉ちゃんは記憶の彼方だが。
さて、次に向かう場所はプチトマトのプランターだ。
「行くぞ。ハッちゃん!」
『ニャビャ!!』
俺達は走り出す。まるで追われる者のように。
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( *`ω´)言うだけ無駄ですね。
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アルプス乙女、ポンカンの苗木、共に順調に成長している。
こちらは乙女ちゃんと橘花くんの本体なので、とても大事だ。
そしてナスとキュウリの苗も成長著しい。まだ実はならないが、小さい蕾がチラホラと。
これも茄子の精霊牛と胡瓜の精霊馬の本体なので大事だ。
さて、問題のプチトマトのプランターだが、その前にはハナちゃんが日向ぼっこでグーグーしている。
緑色の虎模様と言う、一風変わった毛並みのハナちゃん。どうやら、この場所をテリトリーとしているようで、ハッピーが近付いたらムクリと起き上がった。
『ミャフゥゥゥ!』
「まあまあ。ハナちゃんや。そんなに怒らないで。今日はハッピーも静かにしてるから。」
『ニャビャ〜。』
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(*´ー`*)説得力がありません。土の入れ換え作業中に遊び始めて、泥だらけにしたのは誰ですか?御主人様とハッピーさんですよね?
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「いや、あの時は弟達もいただろう。俺達だけじゃない…。」
『ニャビャ…。』
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( *`ω´)胸に手を当てて思い出して下さいね!クロちゃんさん達はちゃんと片付けをして帰りましたからねっ!!
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も、申し訳ございません。俺達は土下座。
『ミャフ?』
ところで、今日は何しに来たの?とハナちゃんが問いただす。
しかし、そう考えると、ここにハナちゃんがいて助かったな。ハナちゃんは珍しい「木属性」持ちの猫。きっと良い現象を引き起こす気がする。今更、需要は無いものの、あのトマト馬を俺は期待しているのだ(え)。
「今日はだな…ゴソゴソ…このタンタル石をプチトマトの苗に与えて精霊化させるぞ。」
赤い原石を俺は取り出す。
『ミャフ。』
面白そうね。ハナちゃんは同意する。
そうとなれば、さっそく開始しよう。俺は動き出す。
プランターに近づき、そっと土の中に原石をを埋め込む。
俺はジッと様子を見守る。ハナちゃんも見守る。ハッピーはウズウズしている(え)。
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(*^ω^*)プチトマトの苗が原石を吸収し始めました。成長率50%上昇。
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ハナちゃん、優しく苗の葉っぱにポンと触れる。肉球がピンクで可愛い。
するとミニトマトの苗は急激に成長し始めた。グングン大きくなり葉が茂る。霊子の一点集中により、一つの大きな蕾が生まれた。
「ここまでは、前回と一緒だな。いいぞ。良い雰囲気だ。」
『ミャフ。』
大丈夫でしょ?とハナちゃんも言う。太鼓判だ。
蕾は花咲き、花が落ち、そして深紅の大きなトマトの実が誕生した。約40㎝の超巨大ミニトマト(?)だ。俺は何を言っているのだろう?
とは言え、その超巨大ミニトマトに強い精霊の力が宿っているのを俺も感じる。
さあ、収穫と言うその瞬間…あっ!?
「コラ〜〜!!待て、ハッピー(怒)!!」
ハッピーの馬鹿、超巨大ミニトマトを咥えて逃げ去った!?あのヤロウ、狙ってやがった(怒)。
「全員!!ハッピーを捕まえろっ!!!ミニトマトを確保せよっ!!!」
そして始まる捕物帳。数分後、ハッピーはボコボコにされ、ロンちゃんに踏み潰されていた。憐れ。
何より、號竜に乗ったクロちゃん弟から逃げられる筈もないのだが。逆に、数分も保ったハッピーが凄いよ。男だよ。お前は男だよ(涙)。
「ロンちゃん、助かったよ。」
『キャニャ!!』
馬鹿な弟を持つと疲れるわ。そうロンちゃんはため息をついた。ああ、心が痛い。
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( *`ω´)今回の原因は御主人様にもありますからね。反省して下さい。
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はいはい。分かってますよぉ。
それでも無事に超巨大プチトマトを確保出来たから良かったとは思うけどね。
「ちょっと傷だらけにはなってしまったが…さあ、プチトマトよ!見事なトマト馬となるのだっ!!」
俺は超巨大プチトマトを頭上に掲げた。
擬似太陽を浴びて、深紅に輝く超巨大プチトマト。
トマトはニョキニョキと手脚を伸ばし…ん?なんか違うな。なんだコレ?
『ナ〜。』
え?トマトですか?
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( *`ω´)それは妖獣〈トマト猫〉ですね。
ハナちゃんさんとハッピーさんの両方の影響を受けて猫に進化しちゃったみたいです。
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『ナ〜?』
いや、可愛いよ。トマトのヘタが髪の毛みたいでね。真っ赤な猫でさ。
「…トマト猫って、そんなのあるの?」
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( *`ω´)あるわけないです。そんなの〈新種〉ですよ。
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へぇ。新種らしい。逆にビックリです。
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田崎 蓮人
種族〈竜脈種(真種)〉
階級〈主格〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈8.8+〉
戦闘力 157+6
防御力 165+6
生命力 151+6
回避値 177+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 202+7
無属性172+6
地属性175+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
〈王桃の系譜〉※効力消失中
妖精言語LV1
宝物庫〈Ω〉
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
称号
召喚士
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
中炭素鋼バール(真)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼改LV120〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化〈強〉
破砕〈中心核破壊〉
耐久値:200+α
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
開襟シャツ〈服〉
属性:化学繊維LV14〈通常級〉
付与効果:爽快感+
物理抵抗
耐久値:55
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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