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第53話「晴天の日・俺の弟萌えな日」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第53話「晴天の日・俺の弟萌えな日」


竜脈生活22日目。


本日は朝からヴァースキちゃんと不毛な会話をした。しかしながら、ヴァースキちゃんは癒し系なので、気分転換にはちょうど良い。


「…ふ〜む。つまり田崎家の敷地は空き地のようになっているわけだな?」



ザザザッ…ヽ(*^ω^*)ノそうですの。まだ時空の歪みが残っているので、少し異常が生じていますの…ザザザッ


「ん?異常?」



ザザザッ…( ̄+ー ̄)))お兄さんが駐車場の資材を搬入しても、すぐ劣化したり紛失しましたの…ザザザッ



…早速、兄が動き出したらしい。手が早い。そしてざまあ見ろと。

こうして俺は日々、ヴァースキちゃんから少しづつ、故国日本の情報を収集していった。


しかしヴァースキちゃんの情報は抜けが多い。

無論、ヴァースキちゃんが知らないことは判らない。次回はソコをちゃんと調べてくれ!と念押して置かないとダメなのだ。面倒な神様だ。


分かった事は、敷地はそのまま、資材搬入失敗、市の立入禁止柵で囲まれている、と言ったところ。現状、あちらも何も判明しておらず、新聞に載った程度の話題性でしかないらしい。家ごと消失した割には…アレだが。

そもそも日本国総理大臣の謝辞云々はどこ行った?という疑問もあるが。


ともあれ、父さんと母さんは無事のようだ。恐らく、俺の捜索依頼とか出しているんだろうなぁ。



ザザザッ…♪(v^_^)vあら。蓮人さん、今日はココまでですの。また明日…ザザザッ



相変わらず、1日15分の制限は継続中。

正直しんどい。普通に「地球アース電脳閲覧「覗」」が使えていたら、こんなに情報収集で手間取ることは無かったのだが、後の祭りだ。


さて、砂嵐画面に戻ったテレビの電源をOFFにしようと手を伸ばした瞬間、ビリッと指先が痺れる。


「あ痛た。静電気か?」


久しぶりの静電気。


_________________________________


(゜ω゜)う〜ん。むにゃむにゃ…あら?


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「ん?どうしたE5(エコ)さん。」


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(*´ω`*)このテレビ…和修吉ヴァースキ様との交信で影響を受けたんですね。


電霊プラズマ〉が生まれようとしています。御主人様、優しく声をかけてあげて下さい。


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電霊プラズマ電霊プラズマって何だ?


「それって…付喪神ツクモガミと違うのか?」


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(*^▽^*)勿論、違いますよ。付喪神ツクモガミは妖怪であり、少なくともいずれ田崎家の家財道具は全て付喪神ツクモガミになる要素を持っています。受動的に竜脈を吸収しますから。


(*゜∀゜*)しかし〈電霊プラズマ〉を含めて、〈精霊スピリット〉は何かの切っ掛けが無ければ誕生しません。それこそ、乙女ちゃんさんのような〈樹霊ドライアド〉を始め、木霊こだまもですね。


_________________________________


それが、ヴァースキちゃんとの交信と言う事象を受けた影響か。一応は神様だからなぁ、アレでも。


「…まあ、ちょっと納得出来ないが仕方あるまい。」


俺はテレビに優しく声掛ける。ちょっと見様によっては痛い人に見えるな。


「え〜と。俺の名前は田崎 蓮人だ。怖くないよぉ。出ておいでぇ〜。」


バチッ!


これは静電気じゃない。なるほど、なんとか博士が言ってたな。怪奇現象は全てプラズマで解決できるとか。プラズマ自体が怪奇現象だったんですねっ(え)!!新事実発覚。


しかし電霊プラズマ…コレはただの人魂にしか見えない。燃えているようで燃えていない。熱くな〜い。


「初めましてだな。今後ともよろしくな。」


俺は電霊プラズマを指で突いてみる。嬉しそうにパチパチッと音が鳴る。

なかなか俺に懐いてくれたようで、この子は男の子のような気がするな。多分。



よし。新入りの電霊プラズマを連れて、俺は見回り業務を始める。

まずは屋上からだ。


屋上への入り口の扉は常に開放状態だ。もう台風も来ないし(?)、猫ちゃん達の自由な往来場所となっている。日向ぼっこポイントだ。そういう意味でも「擬似太陽ホルス」には感謝しかないな。



o(`ω´ )oピカッ!



ここは猫天国だぁ。

今日はロンちゃんとミミちゃん。珍しく猫又シーちゃんもいてゴロゴロしている。

向こうには緑毛虎柄のハナちゃんと、樹霊ドライアドの乙女ちゃんが日光浴しながらお喋りしている。


俺は電霊プラズマを引き連れ、ハナちゃん達の方へ向かった。


『ミャフ。』


『m,)/5…¥7-。』


「おう。確かに今日も良い天気だなぁ。たまには雨も欲しいけど。」



Σo(゜д゜lll)o ピカッ??



ん?擬似太陽ホルスの慄きを感じた気がする。気のせいだろう。

俺はハナちゃんのまん丸い顔をギュッギュッして癒された。直後に猫パンチで反撃されたものの満足です。


『'su(/…36-be…?』


その間、樹霊ドライアドの乙女ちゃんと電霊プラズマがクルクル回っていた。

え?また妖精フェアリー・リングですか?ただの追いかけっこだった。


そして、またしても乙女ちゃんに髪の毛を引っ張られる。痛いです。


「ん?ああ、そっちの木霊こだまかぁ。」


寂しそうに、苗木の隙間からオレンジ色の木霊こだまがこちらを覗いている。乙女ちゃんと違って、ちょっと怖がり屋と?そう乙女ちゃんが囁く。


「あれ?俺、何となく乙女ちゃんの言葉が分かるな?」


そんな俺の言葉に乙女ちゃん、大喜び。笑顔が太陽のようだ。

乙女ちゃんは緑のおかっぱボブカット。愛嬌がある隣のお姉さん(え)タイプだ。


_________________________________


(*´Д`*)御主人様。どうやら能力スキルに〈妖精言語LV1〉が発生したようです。


_________________________________


LV1とか、それって初級だから何となく分かる程度ってことか?

まあ、一歩づつ進歩しているという事に間違いはない。ゆっくりで良いさ。


それはともあれ、乙女ちゃんの言うことは分かった。

俺はオレンジ色の木霊(木霊)の元に電霊プラズマを行かせる。おそらく相性は良いはずだ。


何てったって男のコ同士。すぐに仲良くなって遊び始める。

いいなぁ。俺の悪友、ロクなのいなかったからなぁ。1人はパチプロになって音信不通だし。


音声『つまり、木霊こだま達はほぼ女性陣なので、あの木霊こだまは孤独だったが、そこで電霊プラズマ投入の熱い男の友情作戦…成功ですな。さすがは旦那様ですぞ。』


「おっ、DSディスさんじゃないか。」


DSディスさんは2階担当メイドのキュラさんと共に、カゴいっぱいの洗濯物を持ってきたようだ。今日はバスタオルとタオルが多いな。まあ、最近は毎日お風呂に入っているので、俺のせいなのだが…。


副音声『旦那様。洗濯物を干させていただきますが、業務に支障はありますでしょうか?」


ん?俺、なんか業務してたっけ?

今もハナちゃんのまん丸い顔をギュッギュッしてるだけだけど。

そんなキュラさん、敬礼して俺の返答を待っている。軍属設定の真面目なキュラさんだ。


「俺も手伝うよ。ちょうど暇だったからな。」


副音声『そ、そんな!上官である旦那様に、そんな雑務をさせるわけにはいきません!!』


驚愕の表情のキュラさんに、乙女ちゃんが微笑む。ああ、なんか和むなぁ。


音声『キュライアー。旦那様がそう仰っているのです。本日だけは、皆様で行いましょう。たまには良いものですよ。』


さすがはDSディスさん。執事長には逆らえず、キュラさん渋々これを承認。


俺もちょこっとだけ協力。乙女ちゃんに端っこを持ってもらってロープを張る。物干し台が欲しくなってきたな。

そして柔軟剤を使ったバスタオルはフカフカのモコモコだ。良い香り。


そしてみんなで仕事をした後は、3階担当メイドのユナさんが持って来たポカ◯スエットで水分補給だ。


副音声『はい、旦那様。どうぞ。』


「おっ。いいね!」


コップを受け取り、ゴクゴクと喉を鳴らす。


「ぷはぁああ。」


美味い。ちょうどひと段落ついたところで、俺は電霊プラズマを呼ぶ。


「お〜い。ちょっとそこの電霊プラズマ君。そのコ、連れて来てくれ。」


友達が出来たことで馴染んだようで、ちょっとオズオズしながらもオレンジ色の木霊こだまは俺の間にやって来た。後ろから乙女ちゃんに押されている。手間のかかる弟のような存在なのだろう。


「…いいなぁ。俺も弟が欲しかったんだよなぁ。羨ましいなぁ。」


パチパチッ!


俺を慰めるように電霊プラズマ君が揺れる。ああ、ありがとう。


「さて、乙女ちゃんの時は御披露目出来なかったが…今回は屋上だし、みんなの前で名前を付けることにするぞ。」


おおっ!?とばかりに皆んなの注目が集まる。

何と、我関せずなカラスのカア君も、タンクの陰から顔を覗かせる。今ではタンクの上がカア君の住処らしい。


音声『ほほう。旦那様、対象はその2名ですかな?』


「その通り!」


それは屋上の苗木…ポンカンの苗木であるオレンジ色の木霊こだま君だ。

そしてもう1人は本日生まれたばかりの電霊プラズマ君である。


「ふっ。当然…既にカッコいい名前を決めてあるぞ。」


_________________________________


(*´ω`*)御主人様のことだから、電気くんとか、みかん君とか、ポンカン君?みたいな、そんな名前じゃないことを祈りますけど。さすがにソレはないですね。ダサいですもんね。


_________________________________



…え〜。ダサいの〜?うそーん。


「…そ、そうね。そんな…安易な…名前は付けないよ。」


俺の脳味噌は高速回転する。今までにない程に俺は名前を捻り出す。こんなに頭を使うのは久しぶりだ。何より、皆の期待の眼差しが痛い。


ああ、ポンカン…それはみかんの一種…俺はデコポンも好きだが、それは今は関係ない。

日本の記録で初めて出て来たミカンは何だったっけ?なんか、珍しい名前があった筈…確か、常世の国から持ち帰ったとか何とか…アレだ!


「では…お前の名前は…橘花たちばなくんだっ!!」


おおっ!!と思いの外、反応は良い。


_________________________________


Σ(゜д゜lll)まさか!御主人様にそんなネーミングセンスがっ!?


_________________________________



そこまで驚愕の顔をすることか?まあ、俺の脳細胞はショート寸前だがな。


一方の橘花たちばなくん、オレンジ色の葉っぱが渦巻き、白光の輝きがその中心点に生まれる。脈打つ輝きは、徐々に人の形になってゆく。これは乙女ちゃんの時と変わらないな。


「お?裸…だけど、まあイイのか?」


橘花たちばなくん、オレンジ色の髪にクリッとした目の童顔男子。ぶっちゃけ、全裸である。まあ、付いてない(?)のでギリOK。


「って、男のコだよね?犯罪じゃないよね?」


_________________________________


(*´ω`*)犯罪じゃありませんし、性別的には橘花たちばなくんさんは男性ですね。


(*^▽^*)それと、橘花たちばなくんさんは木霊こだまから蜜柑みかん樹霊ドライアドに進化しましたよ。


_________________________________


どうやら、ファンタジー世界の妖精男子は、全裸でもOKらしい。某ベルセルクのパックみたいな扱いか。大きさ的には乙女ちゃん同様、メイドフィギュア達と同じくらいの50㎝か。


『ja)/!…7-he&…。』


あっ。ギュッと橘花たちばなくんが俺に抱きついて来た。

言葉は相変わらず聞き取れないが、何となく意味は分かる。ああ、これが兄の気持ちっ!?俺は今、念願の兄になってるぅ〜!?


想定外の兄貴分に俺は昇天間際か。


音声『旦那様、次が待っておりますが…。』


はっ!?そうだった。まだ残ってた。


「…1人でヤバいのに、2人とかもっとヤバいな…。」


_________________________________


Σ(゜д゜lll)御主人様、ヤバいです。というかキモいです。


_________________________________



言うに事欠いて、なんてこと言いやがる。

まあ、分からなくもないが。


「次は…電霊プラズマ君…お前の名前は…菅原すがわらくん…ね?」


既に俺の脳細胞はオーバーヒート。もはや力尽きたのだ。せめて、電気くんとか電動くんとか、そんな名前じゃなかったことを喜んで欲しい。むしろ褒めて欲しい。精一杯考えたんですよ。

無論、その名前は菅原道真さんから取っている。



パチッ…パチパチッ…バチバチッ…!!!



人魂姿の電霊プラズマが弾ける。弾けた瞬間、輝きが溢れ、花火のように舞い散る。

その色は虹色…え、散っちゃった???


「おおお…菅原すがわらくん!?まさか安易な名前に怒って消えちまったのかっ!?」


俺は取り返しのつかない事を…ん?誰だ?俺の肩をトントン叩くのは?


「…どなたですか?」


何でしょう?この着物を着流した黒髪長髪、和風美少年のキリッとした眉の持ち主は?

身長50㎝と、まさかの菅原すがわらくんですかぁ?いやいや、妖精男子って基本全裸OK(?)でしょう?こんな妖精男子は認めませんから。美少年の弟はちょっと違うかな?と思うんですよ。


『僕は菅原すがわらですよ。兄上。』


…えっと。


…そんな儚げな顔で見上げられたら…もう兄上、最高ですよっ!!


弟がいきなり2人出来ました。ああ、弟達をギュッと抱きしめる俺を、周りの皆んなは生暖かい目で見詰める。パチパチと拍手するのは乙女ちゃんだけ(涙)。


なんで菅原すがわらくんだけ喋れるのかよく分からない諸々、全て含めてOKです!!これが噂の弟萌えですね。最高の1日になりました。



_________________________________


(。・ω・。)命名〈菅原すがわらくん〉は電霊プラズマから〈雷電の天部〉に進化しました。


Σ(゜д゜lll)これは御主人様が実在の神様の名前を使用した為、正当な進化ルートから逸脱したものと推測します。


_________________________________



俺が悪いみたいに言うんじゃないよ(怒)


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈竜脈種(真種)〉

階級〈主格〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈7.7-〉

戦闘力 127+6

防御力 135+6

生命力 121+6

回避値 147+6

知能値 26

器用値 25

魔力値 167+7


無属性ウーデニア142+6

地属性(テラ140+7


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

妖精言語LV1(NEW)


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん


称号

召喚士


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


中炭素鋼バール(真)〈打撃武器〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV120〈特殊兵装レア級〉

付与効果:物理強靭化・打撃強化〈強〉

破砕〈中心核破壊〉

耐久値:200+α


E5(エコ)

種族〈電子の妖精〉

階級〈緑の蝶妖精フェアリ?〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈1.5+〉

耐久値:500


猫絵Tシャツ〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV14〈通常ノーマル級〉

付与効果:猫大好き(好感度+)

物理抵抗

耐久値:35


ジーンズ〈服〉

属性:厚地織布デニムLV18〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

耐久強化

耐久値:60+α


◆ ◆ ◆


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