表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

50/487

第50話「クロちゃん王子・王道を往く」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第50話「クロちゃん王子・王道を往く」


竜脈生活19日目。


クロちゃんの1日は早い。

基本的に黒猫クロちゃんは1階の居間を住処にしている。1階担当メイドの「ビビアンナーシェ」ことビビさんの許可を得て出入りOKだが、他の階への立ち入りは基本的に出来ない。

ただ例外は屋上と地下室のみ全員が行き来自由となっている。


クロちゃんは擬似太陽ホルスが苦手?のようで、明るくなる前に屋上の見回りをする。

なんてことでしょう?我が家に昼と夜がやって来るようになったのだ。まあ、夜とは言っても今までと同様で大差なく、昼間に擬似太陽ホルスがメラメラと暑いだけのこと。



『ニャウ!』


クロちゃん、カラスのカァ君に挨拶、目配せして通り過ぎた。

そして新入りの木霊こだま2人をタッチ。ペチペチ。



「なあ。あれは何をしていると思う?」


_________________________________


(*´꒳`*)御主人様、クロちゃんさんを追跡してますけど、何をしたいんですか?


_________________________________



壁際に隠れてクロちゃんの様子を見守る俺。

何がしたいって?それはクロちゃんの素行調査ですよ。


屋上の見回りが終わり、クロちゃんは階段へ戻っていく。その後をコッソリと追いかける俺。


当のクロちゃん、階段ですれ違ったチョメ君に一礼。


『ニャウ』


『チュ!』


_________________________________


(*´∀`*)クロちゃんさんって礼儀正しいですよね。


_________________________________



それな。まさに優等生な対応。復活したばかりの頃の甘えグセがなくなり、俺はちょっと寂しい。いや、本気で。


「…優等生すぎる。まるで貴族のような振る舞い…怪しい。」


総じて全員の評価も高い。メイド一同のみならず、DSディスさんまでも高評価なのだ。


3階担当メイド「ユナイゼス」総評


副音声『クロさんですか?とてもイイ人ですね。カッコいいです。』



2階担当メイド「キュライアー」総評


副音声『クロ様ですか?紳士な方でありますね。人格的には望ましいと思われます。』



1階担当メイド「ビビアンナーシェ」総評


副音声『クロ殿ですか?とても頼りになりますぞ!強い男ですし!』



B1階担当メイド「イワヒメ」総評


副音声『クロ君は良い子なのです。紅葉モミジもお礼を言ってますです。』



特別枠メイド「タロさん」総評


『ガフッ…ガフガフ…ガフッガフッ!!』



…ガフガフじゃ分からん。タロさんは除外。


「…評価がおかしい。むしろ、俺より評価が高いとかおかしいだろ。」


_________________________________


(*´꒳`*)嫉妬ですね?醜いですね。


_________________________________



さすがはポンコツ。御主人様に対する評価がそれか?そんな俺の闇が囁くのだ。きっとクロちゃんにも闇があるはず、と。


「おっ。動くぞ。静かにしろ!」



クロちゃんは1階に向かったようだ。

俺たちは静かに追いかける。


『チュ?』


おっと、階段を上がってきたハムスターのチョメ君と遭遇。


「チョメ君、シィ〜〜。」


俺の思惑を理解したのか、屋上にに行くつもりだったチョメ君は目的地を変更。俺の足にしがみつき、そのまま俺の身体をよじ登る。久しぶりの頭の上定位置にフィット。


「チョメ君も一緒に行くか?」


『チュウ!』


こうして、俺たちの探索行に仲間が一人加わった。頼もしい仲間である。



場所は変わって、ここは1階居間。

クロちゃんは仏壇の上に鎮座する猫又シーちゃんと談笑中である。アハハオホホの雰囲気。


「…クロちゃんは無難にやり過ごしているな。メモメモ…。」


_________________________________


( ´_ゝ`)そのメモ、何の役に立つんですか?


_________________________________



だまらっしゃい。


クロちゃんが動いた。俺は差し足忍び足で仏壇に接近。


『ミャ?』


要約すると『アンタ、一体何してるの?さっきから?』だ。


「いやいや。シーちゃんや。楽しそうにお喋りしていましたね?ここでアレですが、クロちゃんはいつもあんな感じですか?クロちゃんの闇はどこですか?」


『ミャァ〜?』


要約すると『闇ってなに?アタシ、そんなの知らないわよ?』だ。


残念。何も目星はつかなかったか。


「チョメ君。標的に異常は?」


『チュ!!』


標的は店舗フロアに向かったらしい。よし、移動開始だ。


_________________________________


(*゜∀゜*)これいつまで続くんでしょうか?


_________________________________



場所は移動して店舗フロア。


フロアリーダーの九官鳥ホチョさんと無言のその親交を育むクロちゃんの姿があった。


『…。』『…。』


「心と心で繋がってる的な?いや、ホチョさんは厳しい男。そのお眼鏡に叶う事は容易ではないぞ!!」


家主である俺がそのお眼鏡に叶っていないと言うのに!!


…だが、最後にホチョさんとクロちゃんは握手をして終わった。



「…握手?ねぇ。アレ握手なの?ホチョさんは脚だよね、アレ?アレは握手の範疇に入らないよねっ!?ねぇ!?」


_________________________________


(*´꒳`*)ちょっ!声が大きいです御主人様!!バレますよ。


_________________________________



『チュウ〜(涙)』



次いでクロちゃんは金魚の金さん、タコ兄弟に社交辞令?を交わし、激しい追いかけっこをするエビちゃんイカちゃんを叱責。今のところ完璧です。


立ち直れない俺を尻目にクロちゃんは意気揚々と店舗フロアを退出して行った。


フラフラした足取りで俺はホチョさんの元へ向かう。


「…嘘ですよねリーダー…俺は見てましたよ…リーダーがエコヒイキとか良いんですかぁ?俺は良くないと思いますよ。いやホント!!」


目を合わせないホチョさん。


「ホチョさん。契約まだですか?これは責任を取って契約した方が良いんじゃないですかぁ?うん?」


『……。』


_________________________________


(*´ー`*)御主人様、しつこいですよ!嫉妬がヒドいです。


_________________________________



ふん。知ったもんですか!嫉妬の鬼ですが何か?



副音声『おや?旦那様、いかがした?』



不思議そうな顔で1階担当メイドの「ビビアンナーシェ」が現れた。まあ、こんな早い時間に俺が1階に降りてくる事は滅多にないわけだ。当然だろう。


「うむ。気にするな。ただの隠密行動だ。」



副音声『さすがは旦那様!早朝から我々の労務監査とは侮れませんね!今日も掃除を頑張りますよ!!』



ビビさんの勘違いが甚だしい。ピンクのメイド服が可愛いだけに、女性騎士型勇者設定が痛い。天然系がE5(エコ)さんと被る。

だが訂正するのも面倒なので、そのまま退散しておく事にする。


「じゃあ、ビビさん頑張って。それと…ホチョさんも。」


命拾いしたな…ホチョさんめ。



「標的は…地下室へ移動中。とチョメ君が言っている!」


『チュ!!』


俺たち?は逃げるように移動を開始。キッチンを通って地下室へ降りて行く。

差し足忍び足だ。


地下室と言えば、奇々怪界な面々がたむろする場所だ。いや、場所だった…と言うべきか。



『ニャウ!ニャウ。ニャウ。』



ダンボールの箱を壇上に、クロちゃんは珍妙な面子を前に演説?をしていた。

その両脇にはB1階担当メイドの「イシヒメ」と、妖怪グループのリーダー「紅葉モミジ」が控えている。


それを前に、付喪神ツクモガミ達が整列。初めて見る面子も何体か。あの達磨ダルマの置物は大きいな。


_________________________________


(*´꒳`*)まあ。クロちゃんさん、すごいリーダーシップですね。


_________________________________



両名に支えられ、クロちゃんはまるで王様のように圧倒的であり、また輝いていた。

闇なんて無かったんだ。初めから闇なんて存在しなかったんだ(え)。


これはアレだ…俺の完敗です。俺が勝てる要素がない。俺にはリーダーシップなんてものは無いのだから(涙)。


嫉妬?え?それ美味しいの?



「…クロちゃん…立派になって…お前が王様だよっ!!!」



思わず俺は飛び出していた。



『ニャウッ!?』


ビックリドッキリでクロちゃんが跳び上がる。チョメ君もズリ落ちた。

そんなクロちゃんをすかさずキャッチ!!そしてギュッと抱きしめる。


「俺は嬉しいよっ!!でもたまには俺に甘えて欲しいよっ!!」


『ニャ〜ウ。』


クロちゃん。照れた顔を俺の胸に埋めるのだった。コレ最高ですっ。



ポピコーーーン♪



_________________________________


〈報告〉(`_´)ゞ


主格《田崎 蓮人》と契約可能な個体が発生しました。


契約可能個体名〈クロちゃん〉


_________________________________



「クロちゃん…俺で良いのかい?」


『ニャウ!』


ダンボールの壇上で、俺たちは契約をする。皆の前でちょっと恥ずかしいが契約実行をYESでポチッとな。



カッ!!



黒い光に包まれて、クロちゃんは…二足歩行の黒猫になっていた。

何故か貴族が夜会で着るような衣装に身を包んで…何コレ。


「…クロちゃん…ですか?」


『ニャウ!!』


あっ。二足歩行でも言葉は話せないのね。なんかホッとした。


「…E5(エコ)さん、契約鑑定を。」



_________________________________


(*⁰▿⁰*)はい。表示します。


クロちゃん♂

種族〈地縛猫〉

階級〈黒猫・王子種〉


カテゴリー〈1.2+〉

戦闘力 15

防御力 10

生命力 15

回避値 12

知能値 8

器用値 5

魔力値 10


闇属性テネブライ12


戦技バトルアーツ

闇の爪

黒の尻尾鞭

猫パンチ〈天驚拳〉


固有能力パーソナルスキル

高尚なる魂〈貴公子〉

亜空間「猫の王」

竜脈補正効果(契約)(NEW)


能力スキル

王子 大器晩成 夜目 不動 爪 格闘 王子 黒 闇 (NEW)


精霊系スピリトイド術式

闇精ダーク祝福ウィッシュ(暗視・強化)

闇精ダーク懐柔シュナイダー(汚染・洗脳)


装備

ネコ貴族服スマート(紺色)〈服〉(NEW)

属性:羊毛ウールLV18〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

蝶結びネクタイ

耐久値:26


_________________________________



思いっきり闇属性でした…むしろ黒でした。


でも貴族というより王子様らしい。我が家の闇の王子様の誕生なのであった。おめでとう。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈竜脈種(真種)〉

階級〈主格〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈6.8+〉

戦闘力 109+6

防御力 117+6

生命力 103+6

回避値 129+6

知能値 26

器用値 25

魔力値 146+7


無属性ウーデニア124+6

地属性(テラ119+7


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん(NEW)


称号

召喚士


装備

中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉

属性:中炭素鋼カーボンスティールLV60〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:物理強靭化・打撃強化

耐久値:100


E5(エコ)

種族〈電子の妖精〉

階級〈緑の蝶妖精フェアリ?〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈1.5+〉

耐久値:500


上下ジャージ(PUMA)〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:50


◆ ◆ ◆


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ