第438話「白ねこ島のビックリ武家屋敷その1・あの花見構想の町は今?」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第438話「白ねこ島のビックリ武家屋敷その1・あの花見構想の町は今?」
竜脈生活212日目。
その町の発端は、ただただ、弟達と花見をしたい。花より団子?桜を見たいと、そんな軽い気持ちからスタートしたことだった…。
勿論、これはサプライズなので、弟たちには内緒の案件である。
俺も普段の農作業があるので(?)、そんなに時間があるわけじゃない。
それでもビニールハウス菜園は現在、6棟にまで増えていたが、田崎家農作業特化型ゴーレムの〈A01〉を主体に金亀と銀亀のアルバイター増員?と、獅子蟻の受粉活動で生産量は倍の見通しとなっている。
目下、俺の作業は苗植えだけである(え)。
亀精霊アルバイターには報酬として南聖湖の「虹色ワカメ」を融通している。
これが霊北峰では大人気であるらしく、虹色ワカメを求めてアルバイト希望者が続々と流出中とな(汗)。
それくらい霊北峰の食糧事情は…厳しい。単にワカメ好きなのかも知れないが??
ま、それはさて置き、場所は白ねこ島の北東部。
北東部は険しい絶壁の海岸、崖みたいな場所が多い。海からの上陸は難しい場所である。
そんな場所にあえて桜の木を植樹してきた。
植樹は今も継続中。さすがの俺の魔力値も無尽蔵じゃないし(え)、長期計画となった次第である。
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箱庭システムVr02「白ねこ島」改造MENU++
>植生改造LV2>>
>樹木>>
>杉〈必要霊子1〉
>松〈必要霊子1〉
>檜〈必要霊子1〉
>竹〈必要霊子5〉
>ブナ〈必要霊子10〉
>モミ〈必要霊子10〉
>白樺〈必要霊子10〉
>オリーブ〈必要霊子20〉
>紅葉〈必要霊子30〉
>桜〈必要霊子50〉
>霊樹〈必要霊子1〉>詳細設定可
>黄金の竹〈必要霊子500〉LV3
>魔樹〈必要霊子1000〉LV3
>神樹〈必要霊子2000〉LV3
※1本あたりの霊子消費量です
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桜の木は一本、50霊子だ。魔力回復を見越しながらチマチマと植える日々が続いた(汗)。
それだってまだ春じゃないから、桜の花はピンク色の蕾程度だし。
でも、それももうすぐ終わる。終わりが見えてきたぞ!?
この場所へは、あえてまだ道路を繋げていないので、空輸で物資を移動させている。
新たに輸送型ヘリコプターのCH-47J/JA型をわざわざ日本から輸入してゴーレムに仕立てたばっかりだ(?)。
これは大型なので、ノーマル型のヘリコプターゴーレムのBK117型よりも安定性があるし、これにも操縦士型の子機ゴーレムが付属。
アライグマタイプ(?)なので綺麗好き。常に洗車しているんだよね、こいつ(笑)。
だから操縦士は要らないのに、ヘルコプターの運転といえば?のアムちゃんが今日も同伴である(え)。
副音声【だって陛下。操縦は乙女の嗜みですぅ。というか、あそこの建設担当は私なんですぅ〜。】
そうねぇ。
2L (トゥエル)配下の擬似天使には、錬金術の面で大いにお世話になっている。
そして、これから向かう建設予定地の担当が…この守護役のアムちゃんなのだ!!
瓶底眼鏡のオタク風の女の子だけども。
『ケケケッ。モテモテだなぁ?羨ましいぜ。』
『そうでもないモギュ。兄ちゃん、鈍感モギュ。じれったいモギュ。』
コラコラ、隅っこの座席でお酒丸とユキヲは何を言ってんだ?今は居ないけどぉ、E5 (エコ)さんの目が怖いからやめなさいって(え)。
副音声【陛下ぁ。そろそろ到着ですぅ〜。】
「よし降りるぞ、ユキヲ!!」
ユキヲをキャッチ&ヘッドUPして、重い扉を開けて輸送型ヘリコプターから降りる。
ヘリポートは町の外観に影響を与えないよう、建設地の外側、本拠地となる区画の裏側に設置されている。
というのも…
「おお、凄いじゃないかぁ!!想定以上に、まさに江戸の街並みだなぁ!?」
子供の頃に一度だけ行った、うろ覚えの某江戸村?よりも本格的に整備された城下町風の町並である。
城は無いけどなぁ?それでも、まだ未完成とはいえ…これは壮観だ(え)。
『ほほぅ…コイツァ、懐かしい雰囲気じゃねぇか?ケケケッ。』
次いで降りてきた人面犬のお酒丸がそんな事を言う。
お酒丸って鬼だったらしくて(?)、鬼っていうと江戸時代だったっけ?よく分からんが、喜んでくれるかな?と思って本日も連れてきた(笑)。
階段室警備部の上司であるニャイとは一応、上手くはいっているらしく、ツチノコの葦原を早速、子分扱いしているらしい(?)。
菅原くんからの抗議の声が聞こえてきそうだがな…大丈夫か?
『ま。あの訳の分からんドッグラン?を任されてもやる事がねぇしな。ケケケッ。』
そう。ソリが合わなかった(?)千寿姫をガン泣きさせて、お酒丸は「幻獣ペットショップ〈ペットレスツチノコ・カフェテリア本店〉」横の「幻獣ドッグラン」の管理者として左遷されたのだ(汗)。
人面犬だけに、ドッグランて(笑)。
副音声【陛下ぁ。この町の名前は決まりましたぁ?】
あ、そうね。この町は桜の木に囲まれている。
時期が来れば、それはそれは見事な桜色の景色となるだろう。
そして江戸時代の城下町構想…まだ建材の山だけど?
「だからあえて命名しよう。この町の名前は…東の桜町だ!!」
うん。東の…と名付けたのがミソ(え)。
という事で未完成ではあるが、町を散策してみる。
「案内を頼んだぞ、アムちゃん。」
副音声【勿論ですぅ、陛下ぁ!!道案内も花嫁修行の一環ですものね?】
ちゃうがなぁ(?)。
『この姉ちゃん、大丈夫なのか?ケケケッ。』
大丈夫か大丈夫じゃないか?と聞かれたら、擬似天使は全員ヤバイよな…その上司も含めて(え)。
◇ ◇ ◇
輸送型ヘリコプターゴーレム〈B05-C〉から荷物が搬出されていく。
物資の引き取りにやって来たのは、ノーマルタイプの簡易型擬似天使か。
力仕事は田崎家業務専従L型の方が得意だから、そちらの方も多いようで。
時代劇風にこだわった町作りで、全員が着物姿で統一感を出している。
L型なんざマネキン顔で無表情なのに、ちょんまげカツラだけでも妙に味が出ている不思議さ?
何というか、菅原くんに似合う町だと思った(笑)。
江戸時代風と言えば、空中庭園のヴィゾフニルランドの中にある「秘境・伊豆の町エリア」のコンセプトも流用している。
ズバリ、和食だ!!むしろ日本食だけしかないっ(え)。
副音声【まずは甘味処ですぅ。鎌倉屋さ〜ん?】
『へい、らっしゃいでござるよっ!!』
暖簾を潜ったら、そこには見慣れた顔が…
「水楢、お前何やってんの?」
『およよ?見ての通り、甘味処の店長ですぞ?』
うん。そうだろうけどさぁ!?
こいつは刀の付喪神である。
いや、確かに流浪人風だから江戸時代っぽいって言ったらそれっぽいキャラ設定だが!?
『まあまあ、うちの鎌倉屋の団子は一味違うでござるよ?お〜〜い、一皿頼むでござるよ!!』
随分と自信満々じゃないか?
で、何故に鎌倉屋なのか(?)は聞けずじまい。
『フム!!』
「あ、柏じゃないか?お前もお手伝いしているのかぁ?偉いなぁ(感心)。」
『フムフム(照れ)。』
天狗のお面から付喪神化した男児だ。
お面3兄弟の長男でしっかり者。可愛いなぁ。思わず頭をヨシヨシしてたよ(笑)。
『この団子、なかなか旨めぇな!ケケケッ。』
あ、こら。柏が持って来てくれた団子を、お酒丸がペロリと全部食べてやがったぁぁ(汗)。俺の分わぁ!?
『いい食いっぷりでござるよ。気に入ったでござる!!』
何故にか、水楢とお酒丸が意気投合してんなぁ(?)。
ま、団子が美味いのは当たり前で、団子を含めてこの町で作っている料理に関して、それは使っている水が違うのだ!!
そうさなぁ、詳細は後ほどに(え)。
「いや、お前は剣術指南役と調理指導で雇った筈だが??」
『およよ?勿論でござるよ。既に任務は完成したも同然でござるに!!』
ほほう。それは凄い自信だが…報酬の「神糸の羽織り」を得るが為に誇張しているんじゃなかろうな?
この分じゃ、いつまで経っても渡せんぞ(え)。タンスの肥やし?
「アムちゃん?」
副音声【はいですぅ。水楢さんは、ちゃんとお仕事してらっしゃいますよぉ〜。その合間に甘味処を開いちゃったんですぅ〜。】
そうなの?本当にぃ?
いや、あんまコイツ信用できないんだよね…。
「それと、柏も4月から学園の初等部に通うんだから、あんまりアルバイトを無理するんじゃないぞ?」
『フム〜〜〜!!』
やる気いっぱいなのは良いけどさぁ(汗)。
がんばれ、長男。この子は将来有望な子だ。そしてやっぱり緑色のパーカーシャツが似合ってる(笑)。
…という事で、暇そうな水楢を引っ張ってやって来たぞ。
『拙者、暇じゃないでござるよ〜(汗)。』
うるさい!!
大通りはこれ、まんま江戸時代な作り。櫓なんてちょっと見ないから物珍しいな。
店や屋台はこの通りに集中している。裏側は未完成が多いけど…。
『おっと、あそこに蕎麦屋があるでござるよ!家主殿はお蕎麦好きでござろう?』
「んぁ?まあ、お蕎麦といえば海老の天ぷら蕎麦だな。」
嫌いではない。むしろ30過ぎてから、うどんから蕎麦に乗り換えた派だ(?)。
『蕎麦も食いてぇなぁ。ケケケッ。』
お酒丸の主張は別に聞いてない(え)。
ユキヲはニンジン派だから無反応だし…。
でもって、半強制的に蕎麦屋に連れ込まれたのだが…お前ら、ちょっと強引過ぎるぞ(汗)。
立派な木目板の看板には「蕎麦屋・厚洛」と書かれている。
副音声【陛下ぁ。桜町仕様の和食調理人ゴーレムを勢揃いさせておきましたですぅ〜。】
なるほど、アムちゃん、そう来たかぁ。
しかし、こらまた江戸時代職人風だね?
元にしたのは旅籠「藤見」の専属業務型ゴーレム〈N08〉シュムヴルTYPE「C2」だが、更に調理特化型に調整してあるとの事。
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〈万能鑑定〉
「厚洛」専属調理人型ゴーレム〈N09〉九百善TYPE「C3−1」♂
種族〈人造兵〉
階級〈蕎麦料理人型〉
カテゴリー〈1.1-〉
無属性
電子属性
固有能力
内部骨格『石棺』
魔道回路〈江戸型ENTJ・人工知能N型〉TYPE「蕎麦料理」
賢者の核石〈増幅器内蔵〉
外殻装甲〈江戸っ子仕様〉
べらんめぇ魂
能力
蕎麦打ち技術 調理 繊細 刃物 天ぷら揚げ 目利き 装甲 人工知能
称号
「蕎麦屋・厚洛」の大将
装備
妖銀鉱製万能包丁〈包丁〉
属性:妖銀鉱鋼LV80〈特殊兵装級〉
付与効果:耐久値強化
霊力構築〈妖銀鉱〉
耐久値:100
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つまり、この厚洛は蕎麦料理しか出来ないが、蕎麦打ちから始まり天ぷらの揚げ物まで、まさに蕎麦調理に特化しているというこだわり具合だ。
まさに匠!!そして、べらんめぇ口調が耳に痛い(汗)。
副音声『べらんめぇぇい(大声)!!』
マスコット型とはいえ、結構に大きいし喧嘩っ早そうだが、人造兵としては総合数値は低い。
同じ小型マスコット型の〈N01〉ニッセくんより弱いだろうな。ま、あれとは存在価値が違うからね(?)。
副音声【右から…厚洛、越湖、興中、阿多呉、師名護ですぅ〜。】
副音声『『『『べらんめぇぇい(大声)!!』』』』
…おい、耳に響くなぁ!?エコーがさぁぁ(怒)。
厚洛が蕎麦屋であるのは言わずもがな。
以下、参照のこと。
精進料理屋「越湖」〈N09〉九百善TYPE「C3−2」
和菓子屋「興中」〈N09〉九百善TYPE「C3−3」
旅籠料理屋「阿多呉」〈N09〉九百善TYPE「C3−4」
川魚料理屋「師名護」〈N09〉九百善TYPE「C3−5」
これに加えて、水楢の甘味処「鎌倉屋」だ。
しかし、なかなかに層が厚い?
時間がある時に順で見回ってみようと思う(え)。
まずは水が違うから、多分、伊豆の町エリアのお蕎麦より美味そうなんだがっ?そうそう、箸を使って器用にズズズ〜って…
「なんでお酒丸が食ってんねん!?」
『気に入ったぜ。ワシはこの村に住むぜっ!!ケケケッ。』
…え、そうなん?
ま、お酒丸がそう言うなら止めないけど…絶対、後悔すると思うんだけどなぁ(?)。
でもこの桜町はまだまだ防衛戦力が不足している。専用の防衛型ゴーレムも試作段階で数が揃っていない(汗)。
これがまた今までのコンセプトから逸脱した機体なので(え)、評価が難しいのだ。
そこにお酒丸が加わるってなれば、多少は戦力増強になるかもね?一応は聖獣だし、見た目はパブだけど(笑)。
泣く泣く天ぷら蕎麦は後回しにして、大通りの中央広場に向かった。つまりは、桜町のど真ん中だ。
確実に大名行列の邪魔になる(ないけど)程の大樹がど真ん中に聳え立っていた…。
「眩しいなぁ。」
それはそれは見事な大樹だ。うん。水色の葉が日の光を受けて水晶のようにキラキラと輝いている。
正直、眩し過ぎるだろがっ!?
『デカくなり過ぎモギュ〜(汗)。』
そうね。そして神聖な雰囲気…だってこれ、霊樹だからね(え)。
『ケケケッ…何だ!?このヤバい樹わっ!?』
お酒丸はドン引き。ヤクザ顔が引き攣ってる様子…。
「ああ、これは雨の樹だぞ。」
そう、例の「雨樹」だが、こんなにもデッカくなってしまったのだ(笑)。
どうしてこんなんなっちゃったのか?と言えば、全て恵比寿様が悪いのである。
『僕は悪くないよ〜?』
あ。出たぁ。
雨の樹から、水面から顔を出すように鯛の姿が浮かんでる。頭だけね。
この鯛が一応は神様の恵比寿様なのだ!?
「って言っても、恵比寿様の提案で地底湖にパワースポットを設置しちゃったからでしょ?」
『地下の石柱を掘り起こせって言ったの君じゃんかぁ!?根っこで掘ってたら空洞が出来て水が湧いちゃったんだもん!!』
で、地底湖が雨の樹の地下層に出来ちゃって、どうせ水が湧いたなら美味しい水が飲みたいね?という経緯である(え)。
いやはや、今思うと意味不明ではあるが…。
ってなわけで、桜町の地下にはかなり広大な地下空洞が広がっている。
ま、地盤沈下しないようにあれやこれやと、アムちゃんが頑張ってくれたけどね(丸投げ)!!
『ケケケッ…神が普通にいるだとぉ(汗)。』
それなっ!!
雨の樹限定だけど、恵比寿様を初めとした七福神は出入り自由というフリーダムさだ(汗)。
どうしてこうなった!?俺とユキヲとか、もう慣れてしまったので逆にお酒丸の反応が新鮮なのである(笑)。
『あれぇ?その人面犬…そうかぁ。課金ガチャ卵のだね?』
「そう言えば、それも発端は恵比寿様だよね?」
おい、急に知らんぷりすんじゃねぇぞ(怒)。
そして口をパクパクと、魚の真似してんじゃねぇ(怒)。
「まぁ、お酒丸のことはいいや。比較的に常識的な奴だし、そんな事より進捗具合はどうなってんの?」
それが一番の問題だろ?
あと、いつもはグウタラとだべってるだけの他の七福神メンバーが居ないのが腑に落ちないな(?)。
あの人たち、俺からしたらただの酔っ払いでしかないからなぁ…(不信感)。
『え〜と、僕を誰だと思ってるのかなぁ?またの名をヒルコ様だよ?他にも色々あるよ?摩多羅神とかも言われてるよ?』
「知らんがなっ(怒)!!」
そもそも厄介ごとしか持ってこないからね、この人 (神)わ!?
副音声【さすがは陛下ですぅ〜。早くお嫁さんになりたいのですぅ〜。】
『むむむ。神をも恐れぬ何とやらでござるよ(汗)。よもや神界との全面戦争でござるかぁ!?』
後ろで何やかんやと言ってるが気にしない。
そもそもお前らも天使だし妖怪だし?もはや我が家は人外魔境かっ!?
『はいはい。ちゃんと石柱は掘り出しに成功してるよぉ(パクパク)。地底湖の端っこに移設してあるよぉ(パクパク)。』
ならば良し!!
パクパク魚は放置して、さっさと現場に向かおう。
「んじゃ、恵比寿様。先に向かったって言っておいてね?」
『は〜い。了解だよ〜(パクパク)。』
かれこれ、俺がその件で地底湖の様子を見たのは1回きりなんだよねぇ…。
その後はアムちゃんに丸投げした事だし、どうなっていることやらだ(?)。
副音声【陛下ぁ。地底湖への入り口はカモフラージュとして、あの建物に偽装してあるんですぅ〜。】
「うん、なるほ…ど!?」
いや、逆に目立ってない??
他の建物に比べて大きく堅牢そうな和風瓦屋根には見えるが、見るからに装飾華美でド派手な門構え。朱色の扉が目に染みる(え)。
看板は…歌舞伎座「那由多」??
『歌舞伎ってなんだモギュ?』
「う〜む。それは日本の伝統芸能的な舞台芝居みたいな??」
我ながら雑な説明である。
だって俺も良く知らないし(汗)。
とは言え、カモフラージュであるならば、実際に中で歌舞伎をやっているわけでもあるまい?
この桜町の重要機密である地底湖への通路があるってんなら、中身は頑丈極まりないシェルターと思われ…
『この橋を通りたければ、その刀を置いていくが良いでごわす!!』
『やあやあ、私の刀が欲しければ、私を捕まえてみるが良いさ。ヒラリ、ヒラリと。』
とりあえず、一言物申したい。
「…何をやってんだ、コイツら??」
普通に歌舞伎座の舞台すげぇなぁ!?無駄に金の掛かっていそうな雰囲気…
五条大橋のセットとか、実に本格的で?
「おい、鬼蕗!牡丹!ちょい、一旦やめろ!!」
そも、配役がピッタリ過ぎるのもアレだが(?)、お前らも江戸時代風というか鎌倉時代風の見た目。コイツらもアルバイトか?
『おお、家主どん。お元気でごわすか?』
『これは家主様。私の華麗なる口上、お聞き頂けましたでございましょうか?まさに私の為の舞台!!』
鬼蕗の奴は達磨の付喪神だ。明らかに弁慶っぽい破壊僧の見た目。
一方の牡丹は五重塔の付喪神であり、元から歌舞伎っぽい衣装の若武者風だから、牛若丸っぽい(笑)。
「…いやまぁ、ユキヲが喜んでるから良いけどさぁ。」
『すごいモギュ!!歌舞伎モギュ!!』
そうね。確かにこれは歌舞伎以外の何ものでもなかったよ(え)。
「いや、そうじゃなくて、この歌舞伎座ってば、地底湖への通路を隠蔽する施設だろう?お前らが歌舞伎をやるのはいいけど、地下室の武闘派は大丈夫か?」
この両名、我が田崎家の地下室を牛耳る二大勢力の一方、武闘派の筆頭とその側近である。
頭目は牡丹の方ね。
見た目は優男だが、こう見えて侠気の塊みたいな奴なのだ!!
『ああ、心配ありませんよ、家主様。倉ボッコの特殊能力で、ここの舞台装置の「奈落」と地下室は行き来が自由になっているのでございます。』
えっ!?
『最近、武闘派は勢力が安定しているでごわす。最近生まれた100円ライターの付喪神が奈落専属の案内役をしているでごわすよ。』
お〜い。ちょっと初見の情報が多いなっ!?
今時の若者は知らない。100円ライターとか巷に売ってないし、今や電子タバコの時代ですよ?
「アムちゃん?」
副音声【奈落装置と倉ボッコさんの能力が結合して、擬似迷宮として組み込まれているんですぅ。地底湖への通路としても防犯面はバッチリなんですぅ〜。】
バッチリです〜、じゃないよっ!?
「じゃあ、その奈落とやらを通って地底湖に行くの??」
副音声【勿論、物理的にも地底湖は金剛石の支柱と、強化鋼製の内壁でマルって覆ってますからぁ、地盤沈下の心配御無用の、更には核爆弾が落ちても平気な避難用シェルターとして完璧なんですぅ〜。】
そいつは凄い…って馬鹿!?田崎家の地下室にも繋がってるって、防犯面は逆に微妙じゃないの??
『ところがどっこい、拙者たち穏健派の妖怪は通れないでござるよ(汗)。』
『地下室へ行き来できるのは武闘派妖怪の私達だけなのございますよ(笑)。』
何たる格差!?そこで牡丹、超ドヤ顔でそんなことを言ってのけたので、思わずチョップをビシッ!!と頭にお見舞いしておきました(え)。
…その2へ続く!!
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿菩薩(蓮乃人)〉
階級〈大権現〉
所属国〈田崎家竜脈の地〉
カテゴリー〈144.7+〉
戦闘力 2641+20
防御力 2559+20
生命力 2585+20
回避値 1608+20
知能値 1095+10
器用値 25
魔力値 3998+30
無属性2511+20
地属性2543+20
固有能力
竜脈適正「最高位+」 幸運の加護 雷霆の守護 世界卵の選別
蓬莱の恩恵 王桃の系譜 全能神の祝福 異世界言語LV2 宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物 麒麟の安寧
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子 統治 隠密
命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定 言語 鬼 竜眼(制限) 転移 人類愛
召喚系術式
契約 契約破棄 契約鑑定 召喚 送還 眷属召喚 眷属送還
眷属探知 眷属鑑定 竜脈の盾 竜脈結晶化 次元結晶化
万能鑑定 化石解放 信仰昇華 超大型転移制御
次元具現化 竜の血眼 (竜眼第2位階)※制限術式〈50%〉 魂魄憑依
眷属
E5(エコ)さん DS (ディス)さん 4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん 2L (トゥエル) O1 (オーヴァン)
契約
ルル君 金さん チョメ君 ミミちゃん シーちゃん ミチ 花子さん タロさん ロンちゃん クロちゃん ハナちゃん ハッピー シマ カア君(若彦) 乙女ちゃん ユズリハ(野良ネズミさん) 紅葉 菅原くん 橘花くん リコピン JOL 葉蘭 水引 葛葉 榊 千歳 鳳来 八手 蒼原 不知火 漁火 八重波 白波 鳴海 夕潮 芍薬 水楢 柏 梛 茜 白妙 牡丹 鬼蕗 BM BL ユナイゼス キュライアー ビビアンナーシェ イシヒメ 麻黄 ココちゃん リリ君 亜弥 葦原 ロッキー ユッキーナ BR ユキヲ BP キャロ カロテン ナスニン 號竜 アドム トリントン ハッチ 白熊 百葉 五郎ちゃん 雪玉王 秋くん ポイさん トト君 ニャイ 瑠璃子さん 霊輝 藜 ヒトデビア大先生 雉隠 愛聖ちゃん 六花 Jステア ティオ カイト コクラン ロア ケアード ミロシナーゼ お酒丸
称号
竜脈使い
蓮乃人社の祭神
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘蹟武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅25%
耐久値強化〈合金〉
自我+++
嫉妬++++
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
付与効果:自我++
Go!!満んざらでもない気分「受容」?
耐久値:500
大罪のバール〈工業用品〉
属性:次元属性LV300 〈秘蹟武具級〉
付与効果:次元具現化〈田崎蓮人所有・暗黒物質無限構成180%〉
次元結晶化〈自己超修復・自己超再生〉
暗黒物質波動〈侵食破壊〉
自我-
暴食+
耐久値:500
古びた釣竿〈釣具〉
属性:反存在LV150 〈特殊兵装級〉
付与効果:釣果等価交換〈忘るることなかれ〉
自我-
反怠惰!!〈反転〉-
耐久値:300
忘却の竹刀〈稽古具〉
種族:怒髪天LV200 〈特殊兵装級〉
付与効果:汝信ずる物のみを切り裂く刃〈超振動〉
自我+
憤怒+
耐久値:350
ワニ皮の財布〈赤〉
種族:セベクの顎門LV180〈特殊兵装級〉
付与効果:貪欲なるガマ口〈神貨返還〉
貯蓄率「0.2%」
凹
自我+
耐久値:300
上下ジャージ(NAKE)〈服〉
属性:亜空間複合成繊維進化種 LV70〈特殊兵装級〉
付与効果:物理抵抗〈化学繊維〉
勝利の象徴〈勝利確定180%UP〉
運動機能補助〈BP向上200%UP〉
原子を砕く〈小宇宙覚醒〉
耐久値:120
ジーンズ〈服〉
属性:亜空間複合成繊維進化種 LV80〈特殊兵装級〉
付与効果:竜脈感応〈進化〉相乗効果〈物理耐性特化(50%上昇)〉
耐熱耐寒耐毒特化〈厚地織布〉
耐久値:150+α
◆ ◆ ◆