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第41話「竜脈防壁の構築・ボッチの孤独」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第41話「竜脈防壁の構築・ボッチの孤独」


竜脈生活11日目。


昨日、孵化した青い小蛇「4R (シリュウ)」だが、どうも冷蔵庫の中がお気に入りのようで、卵に巻き付いて眠ってしまった。産まれたばかりで疲れていたのだろうか?

それとも卵さん(?)が恋しいのだろうか?


検証したいことは山程あったものの、それは翌日にお預けとなったわけだ。


だが、異変はすぐに感じられた。

起きてすぐ、窓の外がピカピカと眩しい。


「ふぁあ。何事だ?」


俺は白モヤモヤを抱いたまま、カーテンを開け放つ。

窓の外は虚空の青…その青が虹色に包まれ、よくわらない文字で埋め尽くされていく。



音声『旦那様、あれは梵字ですな。』


「梵字?ああ、仏教のやつだな。」



俺はDSディスさんから濡れタオルを受け取り、サッと顔を拭いた。


音声『旦那様、どうぞ。』


「ああ、ありがとう。」



俺はお盆の上に乗ったコップを受け取り、口元に運ぶ。

ぷはぁぁぁ。朝のコーヒー牛乳は最高だな!


ここまでが毎朝のワンセット。次は歯磨きに向かう。



_________________________________


Σ(゜д゜lll)2人とも、マイペース過ぎですよっ!何が起こっているか分からないのに?!


_________________________________



喚くE5(エコ)さん。

相変わらずのポンコツ。


「大丈夫だと思うぞ。アレは多分、4R (シリュウ)がやってるんだろう。」


音声『左様ですな。現在、4R (シリュウ)殿は屋上に移動しております。』



_________________________________


(*´꒳`*)あら、そうでしたか(汗)。想定内ですけど!!


_________________________________



そんなE5(エコ)さんを放置し、俺達は屋上へ向かった。



屋上の真ん中に4R (シリュウ)がいた。いつものカラスのカア君の指定席だ。

当のカア君はドアの近く避難している。なんでドアを開けたら俺と目が合いビックってした。カア君、隠れすぎだぞ。


「カア君、ゴメンな。あとで奮発してご馳走をあげるぞ。」


『カァ…。』



そして一方の4R (シリュウ)はと言うと、その小さな身体から大量の霊子を放出し、天に向かって操作コントロールを実行している。霊子が凝集して梵字化し、虚空を侵食しているのだ。


ところで、いつの間にか俺にも霊子?ってやつが目視できるようになっていた。

不思議なもので、自分自身の中にも霊子が流れているのを感じる。これは言葉では何とも説明はできないな。

ちなみに「霊子」と「竜脈」は力の本質が違う。これも説明は難しい。



「おーい。4R (シリュウ)。今話しかけても大丈夫か?」


『親方様。大丈夫だニョロ。』


青い小蛇が振り返る。作業に支障は無いようだ。


俺は4R (シリュウ)に近づく。既にDSディスさんは朝のうちに精神的指導(?)を実施したとの事で、4R (シリュウ)に対する警戒心は解消したようだ。ちょっと怖い。


「これが竜脈の防壁か?」


『そうだニョロよ。〈対竜種防壁「D=N」〉を展開中。現在30%展開ニョロ。』


作業は順調か。この防壁は、俺達が生きていく為の重要な布石だ。

DSディスさん曰く、神界に敵対する「魔の者」が接触してくる恐れもあるんだそうだ。


そして俺は逸る気持ちを抑えつける。


「…ところで、4R (シリュウ)は自分で身体情報ステータスを表示できるか?」


『無理だニョロ。〈世界卵の選別〉を介して卵に受精した時に、電子情報枠ウィンドゥとかの大まかな電脳機能は消去されたニョロよ。』



ガビーーーーーーン。



またしても、俺は同じ間違いを繰り返したのか?希望はあるのか?



_________________________________


(*´∀`)私が補助すれば表示できますよ?情報データを転送してください。


_________________________________



『分かったニョロよ。』


むう。E5(エコ)さんが活躍している(驚)。



_________________________________


(*´꒳`*)情報データの受信を完了。


〈4R (シリュウ)〉の身体情報ステータスを表示します。


4R (シリュウ)♂

種族〈仔竜種(ドラゴネット)

階級〈電脳の蛇〉


カテゴリー〈3.3+〉

戦闘力 35

防御力 30

生命力 40

回避値 30

知能値 20

器用値 20

魔力値 40


電子属性エレクトロン30

氷属性プルイーナ40

水属性アクア30


戦技バトルアーツ

巻き付き

噛み付き

廬山昇竜波(NEW)


固有能力パーソナルスキル

不死性の卵〈選別〉

対竜種防壁「D=N」

運命補正効果(眷属ファミリア)(NEW)


能力スキル

忠義 任侠 男気 蛇 電脳 卵 紫龍(NEW)


精霊系スピリトイド術式

水精リクィッド息吹ヴレス(治癒・浄化)

氷精フリィジングコフィン(凍結・封印)


称号

田崎 蓮人の眷属ファミリア・絶対忠誠度〈100%〉


_________________________________



完全なる実体化。それはDSディスさんを上回る電脳化の放棄に他ならないわけで。


「…なぜ、卵に受精してまで蛇に?」


『勿論、親方様の力になる為だニョロよ。熱い男〈紫龍〉を親方様の記憶から検索して導き出された最適解ニョロよ!立派な青銅聖◯士になるニョロよ!!』



違う違う。そうじゃない。そうじゃないよ。

だが、あとの祭り。当の4R (シリュウ)に悪気なし。もう本気も本気。



「確かに…言ったなぁ。熱い男になってくれてありがとう…。」


_________________________________


(*´꒳`*)口は災いの元ですね。


_________________________________



うるさいポンコツ(怒)。



だが、対竜種防壁「D=N」は残ったわけだ。まさかの希望の光がないわけじゃ無い。



「その…電脳世界通販JYUKAIは?」


『無いニョロよ。』



いわゆる一つの絶望だった。



「…地球アース電脳閲覧「覗」と竜脈解析vr6.5「霆」は?」


『全部無いニョロよ。〈対竜種防壁「D=N」〉だけ残ったニョロ。』



分かってたけどね!!

固有能力パーソナルスキルを何度も確認したからね!!


◇ ◇ ◇


_________________________________


(*´꒳`*)御主人様、〈対竜種防壁「D=N」〉の展開100%を確認しました。


「D=N」〈プロダクトキー〉の配布を代行開始。


〈自動診断システム稼動〉正常値グリーン


〈竜脈の吸収推移表示〉


田崎家〈0.00080%〉


田崎 蓮人〈0.00162%〉


残り竜脈指数〈99.99676%〉


_________________________________



こうして、対竜種防壁「D=N」は昼ちょっと前に完成した。

今日は我が家のみんなに「蛤の炊き込みご飯」をおすそわけ。ちょっと珍しいでしょ、蛤なんて。勿論、増殖したヤツだが。


ちょっと驚いたのは、4R (シリュウ)もちゃんと食べれたことか。



『美味しいニョロよ。親方様から霊子を貰ってるけど、食べることも出来るニョロ。』


「いやいや。俺から霊子供給って、4R (シリュウ)の方が明らかに霊子量多い気がするぞ。俺なんか即KOだろ。」


そもそも、カテゴリー値「3.3」って、俺達の中で一番強いんじゃね?



_________________________________


(*⁰▿⁰*)またまた。御主人様、定期的に自分の身体情報ステータスを確認して下さいね。


何回も言ってますけど。


_________________________________



音声『ですな。もはや旦那様は数値云々では測れない存在ですからな。』


『親方様は神ニョロ。』



酷い。みんなで俺をいじめてる。

誰か、俺を癒してくれ。



お腹いっぱいになった4R (シリュウ)は冷蔵庫に戻って行った。

なぜか冷蔵庫を住処にしたようで、理由としては低体温だから、と。お前は確か「仔竜種ドラゴネット」とか何とか言ってなかったっけ?爬虫類か?


原型がフィギアであるDSディスさんは食事を摂らない。こちらは我が家の警戒(見回り)に戻ったものの、ゆくゆくは警戒任務を4R (シリュウ)に引き継がせる模様。

計画を提示されたが、それはお任せ。自身は執事業務だけを専任すると断言。



そして約束通り、カア君に炊き込みご飯を進呈。カラスって雑食だから何でも食べると思うんだよね。


カラスって都会ではゴミ袋を漁る害獣扱いだけど、古来日本では神聖な動物だった筈。

って言うのも、うちの廃棄ゴミは自動消滅する事実が発覚。

それも市の指定ゴミ袋にしないとダメなんだよね。不思議現象だ。


「美味いか、カア君?」


『…カア。』



俺の目を気にしながら食べるカア君。なんか、お前には親近感がわくんだよね。俺と同じボッチ体質か?


『…カア?』


ボッチ同士、仲良くやろうぜ!


_________________________________


∑(゜Д゜)泣きながらサムズアップやめてください。怖いです!


_________________________________


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈竜脈種(亜人??)〉

階級〈主格〉

所属国〈竜脈の地〉


カテゴリー〈4.2-〉

戦闘力 61+6

防御力 69+6

生命力 85+6

回避値 81+6

知能値 26

器用値 25

魔力値 90+7


無属性ウーデニア77+6

地属性(テラ63+7


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子(NEW)


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん


称号

召喚士


装備

中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉

属性:中炭素鋼カーボンスティールLV60〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:物理強靭化・打撃強化

耐久値:100


E5(エコ)

種族〈電子の妖精〉

階級〈緑の蝶妖精フェアリ?〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈1.5+〉

耐久値:500


厚手Tシャツ〈服〉(NEW)

属性:化学繊維レーヨンLV16〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理防御

保温

耐久値:50


ジーンズ〈服〉

属性:厚地織布デニムLV18〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

耐久強化

耐久値:60+α


◆ ◆ ◆


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