第40話「受胎卵・4R(シリュウ)激誕」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第40話「受胎卵・4R (シリュウ)激誕」
竜脈生活が10日目を迎えてしまった。
今日は朝からヴァースキちゃんが泣いていた。
いや、俺は悪くないよ。
そもそも、我が家を内包する竜脈が観光地化していた事実と、無数に送られ続けている「婚約申請」について追及しただけのこと。
ザザザッ…(´;Д;`)ごめんなさいなの!!バレると嫌な思いをさせると思っただけなの!!悪意はないの…ザザザッ
「ほほう。で、外の様子はどうなってんだ?」
ザザザッ…(´;Д;`)リンゴ飴…ザザザッ
「は?リンゴ飴?」
ザザザッ…(´;Д;`)屋台がいっぱいありますの。リンゴ飴が1番美味しいですの…ザザザッ
お祭り気分かっ(怒)!!電源OFFのブチッ。
ザザザッ…(*´Д`*)次は焼きソバをっ…あっ…ブチッ。
判明した事は1つ。
「もはや待った無しの状況か…。」
音声『旦那様、充電の準備が終わっておりますよ。』
「ありがとう、DSさん。」
そう。俺が選択したのは、帝釈天様の「対竜種防壁構築プログラム「vr・DORAGONN=NET」」を受け入れること。
その為に選んだもの…それは一世代前の携帯機種「i poon 4R」だった。
「i poon 4R」は今も使用し続ける者が多く、動画の画質が素晴らしく、また画面が大きく見やすい。データ容量も最新機種「E5」の1.5倍だ。
だがデカすぎて、どうにも俺には携帯しにくい面がある。ブルーメタリックの色にしたのが、やけに派手だしな。
まあ、E5から始めて4Rに行くって言うのは、ただの順番のような気もしなくない。これもある意味、運命だ。
「よし。充電は完了したようだな。では電源を入れてみよう。」
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(*´꒳`*)ドキドキしますね。私のちゃんとした後輩がやっと出来るんですね。
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お前の後輩になったら、えらい迷惑を被るんだろうがな?
「っていうか、人格プログラム入ってないって帝釈天様が言ってただろ?E5(エコ)さんがもう1人増えなくて良かったよ。」
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Σ(゜д゜lll)なんて事を言うんですかっ!?ヒドいですよっ!!
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音声『まあまあ。何が起こるか分からないので、冷静に対応すべきですぞ。』
DSさんの取り成しで、俺は気分を切り替える。確かに何が起こるか分からない。それこそ、DSさんの時のように。
そして、久しぶりに「i poon 4R」が起動し、画面に光が浮き上がる。
ポチーーーン♪
寸分違わず、帝釈天様からメールが送られて来た。どっかで見ているのだろうか?
「ふむふむ。だが何かワクワクするな。」
俺の高まる鼓動。メールの内容に目を通す。
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差出人:帝釈天
宛先:田崎 蓮人殿
おはよう。さっそくだが、我が最高傑作たる〈対竜種防壁構築プログラム「vr・DORAGONN=NET」〉を転送させてもらうよ。
ダウンロードは簡単だ。以下のYESをクリックしたまへ。さあ、早く!!急げ!!
現在使用中の《i poon 4R》に〈対竜種防壁構築プログラム「vr・DORAGONN=NET」〉をダウンロードしますか?YES・NO
追加アプリとして〈電脳世界通販JYUKAI〉サポート完備
追加アプリとして〈地球電脳閲覧「覗」〉サポート完備
追加アプリとして〈竜脈解析vr6.5「霆」〉サポート完備
追加アプリとして〈対竜種防壁「D=N」〉サポート完備
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メールでまで帝釈天様のドヤ顔が伝わってくる。
「帝釈天様、熱い男だな。まあ、俺も熱い男は嫌いじゃない。そして、すでに俺は熱い名前を決めているのだ。」
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(*´꒳`*)御主人様、凄いドヤ顔してますけど。
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だまらっしゃい。
俺は無言でYESボタンをタッチした。
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〈対竜種防壁構築プログラム「vr・DORAGONN=NET」〉のダウンロードを開始します。
終了予測時間…200秒
指定竜脈区域との接続を開始…継続…継続…成功…主格《田崎 蓮人》の適性を参照。
要望指数及び、必要事項の読み込みを開始します。
ログ読み込み開始…成功…製造番号1579ー81「i poon 4R」に固有名を入力して下さい。
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DSさん同様、ここで名前付けか。
俺は事前に考案してあった名前を記入する。「i poon 4R」の4Rから「4R (シリュウ)」だ。
某聖◯士◯矢から「紫龍」をパクったわけだが、彼は熱い男だった。
「友の為なら死ねる男…それが紫龍だ。」
音声『素晴らしい男ですな。我が後輩として頼もしい名ですぞ。』
そうでしょ、そうでしょ。俺にしては素晴らしい命名だ。
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主格《田崎 蓮人》補正プログラム〈「vr・DORAGONN=NET」〉の適正ダウンロードを…確認…&/62'cjzo,.)6…要望指数及びk@/¥6!-3、必要事項の再読み込みを申請します。
自己了承されました。主格の推奨確認。
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ポチーーーン♪
あれ?一部文字化けとか、嫌な予感しかしないのだが。
そもそも自己了承ってなに?推奨してないよ?
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終了予測時間…200秒9¥/」
指定竜脈区域との再接続を開始…継続…継続…固有能力
〈世界卵の選別〉との接続を開始…成功…主格《田崎 蓮人》の適性を再参照。
ログ読み込み開始…成功。
引き続き、人格形成@/8&jしms2&を開始します…成功。
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人格プログラムって無いって言ってたよね、帝釈天様?
音声『旦那様、お下がり下さい。おそらくコレは想定外の現象でしょう。何か、途轍もなく大きな力が生まれ墜ちようとしています。』
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(>人<;)ひえぇぇぇ。助けて、和修吉様ぁ!!
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DSさんがビビる程に、ソレはヤバいモノなのか?我が忠実なる執事は、俺の前に立ち塞がり、額に汗を垂らす。既に戦闘態勢だ。
まあ、俺の膝から下程度の50㎝ぐらいしか無いし、盾となるのか疑問だけども。
そして泣き叫ぶだけのE5(エコ)さんはポンコツ。
「う〜ん。大丈夫な気がするんだけどな?」
この時、俺が冷静でいられたのは、その力の発生源が自身の中の「世界卵の選別」から出ている事に何となく気付いていたからだ。
言わば、ソレは俺自身の力に等しい。
だがDSさんが警戒するほど、卵さんの力がヤバいものだと認識できたわけだ。
ポチーーーン♪
ブリーメタリックに輝く「i poon 4R」が消失した。
「…あれ?4R (シリュウ)はどこに行った?」
音声『危険です。もしや、魔の者が介在した可能性がありますぞ!旦那様は動かないで下さい!!』
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(>人<;)DSさん、私も守ってくださ〜い(涙)。
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だが、その後数分たったものの、何事も起きていない。
DSさんは俺に、ここ(3階)から動かないようにと厳命(懇願)し、我が家の探索に行ってしまった。
そんなこんなで、俺は飛んでるルル君を捕獲してモフモフ三昧。キス三昧。
500円玉を2枚渡してミミちゃんに小判を出してもらったりした。
音声『旦那様、ただちに1階のキッチンにお越し下さい!』
探索に行っていたDSさんがスッ飛んで来た。戻って来るなりそう言った。
「はいはい。キッチンだな!」
階段を駆け下り、DSさんと共に台所へ。
台所の冷蔵庫が開いていた。
音声『中をご覧ください。卵です。』
「え〜と?卵?」
卵置き場。パッケージごと物質再構成されたソレは、いつでも新品。
野菜も肉も生鮮食品は腐る事もなく、常に新鮮な状態である事が判明している。
『ニョロ?』
「え?」
卵の殻…卵が1つ割れており、その破片を頭に乗せた青い蛇と目が合った。
卵大なもんで、蛇とは言っても、それはもう親指大の青い蛇ですけど。
「お前、4R (シリュウ)だな?」
音声『旦那様、危険です!このような異分子は排除された方が良いかと。』
そんなDSさんに、俺は「大丈夫。大丈夫。」と言って下がらせる。
そして手を伸ばすと、俺の指にそっと巻き付いた。
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(*´꒳`*)まあ。青い蛇さん、小さくて可愛いですね〜。
∑(゜Д゜)でも凄い霊子量ですよ!私とDSさんの5倍以上ですよ!
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「へぇ。それは凄いな、4R (シリュウ)。」
『…俺、凄いぞ…親方様!ニョロ。』
え〜と。喋ったぁあああ(震)。
4R (シリュウ)激誕の瞬間であった。
そして俺の「i poon 4R」が失われた瞬間であった。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈竜脈種(亜人??)〉
階級〈主格〉
所属国〈竜脈の地〉
カテゴリー〈4.0+〉
戦闘力 55+6
防御力 63+6
生命力 79+6
回避値 75+6
知能値 26
器用値 25
魔力値 83+7
無属性71+6
地属性56+7
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R(NEW)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
称号
召喚士
装備
中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化
耐久値:100
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
黒袖Tシャツ〈服〉(NEW)
属性:化学繊維LV12〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
集熱効果
耐久値:30
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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