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第39話「手のひらの上・観光地になってた」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第39話「手のひらの上・観光地になってた」


竜脈生活の9日目だ。


そろそろ欲求不満になりつつある俺。

さすがに引きこもり過ぎて、無性に走りたい気分だ。

自分でも分かるが危険思考だ。しっかりしろ俺。


「ああ、ミニストックの新作パフェが食べたい…。」



店舗フロアのシャッターを開けてみる。

相変わらず、外の景色に変化はない。無限に広がる青の虚空だ。


『ガフッ!』『ワフッ!』


そんな虚空を走り回る黒柴タロさんと茶芝シマ。元気そうだ。



「これ、イケるんじゃね?」



_________________________________


(*゜▽゜*)…え?御主人様、何を言ってるんですか?


_________________________________



俺は一歩を踏み出してみた。


音声『だっ、旦那様っ!?』


おっ。DSディスさんの焦った声は初めて聞いたな。


と同時に俺を襲う滑落感。下降速度は増していく。


「…失敗した。」


今更悔いても遅い。延々に落ち続ける俺。どこまで落ちるのだろか?一緒にE5(エコ)さんの電子情報枠ウィンドゥも落ちているのだが、その顔が面白い。涙と鼻水でグショグショだ。


_________________________________


。゜(゜´Д`゜)゜。いやあぁあああああ(叫)。


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と、真下に見覚えのある建物が浮いていた。



「見覚えがあるな?」


見覚えがあるも何も、それは我が家だった。俺が先程、足を踏み外した?場所だ。



「これアレか?ループしてるのか?」


俺は冷静に考察してみる。降下中ではあるが。



歩く事は出来ないが、落ちても無限ループなので死ぬことはない?いや、落ちる速度は加速度的にUPしている。そもそも、どうやって戻る?


タロさんに助けてもらうか?だがタロさん、まだ実体化は中途半端。半分モヤモヤ。シマは言うに及ばずだ。



「う〜む。困ったものだ。」



我が家が通り過ぎる。

店舗フロアの中、一瞬、九官鳥のホチョさんと目が合った…気がした。

呆れ果てた目だった。そんな目で見ないで下さい。



_________________________________


。゜(゜´Д`゜)゜。助けててぇぇぇぇ(叫)。


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「落ち着け、E5(エコ)さん。」


自分自身、何故にここまで落ち着いているのか不思議ではあるが。


そんな最中、グニャリと虚空が歪み、大きな手のひらが俺を包み込んだ。

まるで俺は御釈迦様の手のひらの孫悟空だ。その手のひらは弾力性バツグン。着地も心地いいほど。



_________________________________


。゜(゜´Д`゜)゜。助かりましたわぁぁぁ(叫)。


_________________________________



落ち着け。そして周囲を見渡す。


そこにデスクがあった。デスクの上にはPC機器がズラリと並ぶ。これデジャヴだ。


『危険な事をするもんじゃない。まあ、君の危険を見計らって、あの九官鳥君が飛び出そうとしていたみたいだから、大丈夫だと思うがな。』


おや、帝釈天様、お久しぶりですね。


知能派眼鏡のやり手スーツサラリーマンスタイルのイケメン神がキーボードを打ち込み中。その指さばきは早過ぎて見えない。あっ、左手から先は異空間に入ってるぞ…この手のひらはアレだな。

そして、まさかのホチョさん有能説が浮上。


「助かりました。」


『ああ、気にしなくてよい。そもそも、今の君は半ば不死に近いから、大抵の事では死にはすまいが。』


聞いてはいけない事を聞いた気がするのでスルーしよう。



『話は変わるが、今日はたまたま君に会う用事があってな。こうして来た早々、このような場面に居合わせたわけだが、ちょうど良かった。まさか私も〈超高度AI構築プログラム「vr・TAISYAKUTENN」〉があの様な結果になるとは思いもしなかったのでな。』


「ああ、DSディスさんの事ですか?いや、DSディスさんは役に立ってますよ。いや、ホント。」



本気でDSディスさんに関してはありがたいと思っているわけだ。何しろ、肉体労働全任せ。おかげで猫トイレ掃除から解放されました。


『ああ。そう言ってもらえるのは有難いが、電脳コンサルタントとしては許容できる内容ではないのだよ。謝罪させて欲しい。』


「いや、そういうのはいいです。いいですから、E5(エコ)さんのバージョンアップをですねぇ…。」


『そこでコレだ!!私の最高傑作!!今朝完成したばかりの〈対竜種防壁構築プログラム「vr・DORAGONN=NET」〉を進呈する!!』


人の話を聞かない人(神)だ。

ドヤ顔で再びの黄金USBを掲げる。眩しいからやめて欲しい。



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∑(゜Д゜)私のバージョンアップより、そっちが優先!?!?


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『何を言っているのか分からんね。この〈対竜種防壁構築プログラム「vr・DORAGONN=NET」〉の凄いところは、この竜脈に侵入しようとする如何なる存在も〈指定 プログラムキー〉なくば通れない仕様に変更するという〈対竜種防壁「D=N」〉を完全サポート。それはもう凄い高度なシステムなのだよ。勿論、〈電脳世界通販JYUKAI〉〈地球アース電脳閲覧「覗」〉〈竜脈解析vr6.5「霆」〉もサポート済みだ。どうだね?』



ドヤ顔すぎて何を言っているのか頭に入って来ないな。

何だが凄いのは分かるのだが、文章量が多過ぎる。それに目が眩しい。



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(*´꒳`*)じゃあ、それを私にダウンロードして下さいな?


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『ふむ。無理だね。何しろ、〈対竜種防壁構築プログラム「vr・DORAGONN=NET」〉の容量は限りなく那由多に近い。君では容量が足らんのだよ。完全にね!』


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Σ(゜д゜lll)ガアァァァーーーーン。


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ともあれ、待望のネット通販が可能となるかも知れない好機。

この好機チャンスを俺は逃さない。


「E5(エコ)さんが無理だとすると…DSディスさんですか?」


『いや、彼でも無理だね。容量が不足している。』



と、なると…。



『君は予備の携帯電話…旧式をいくつか保存していたね?』


なるほど。そう来たか。

確かに俺は下取りをしない派の人間だ。


現在の最新機種「i poon E5」はE5(エコ)さんと言うポンコツに成り代わってしまったが、以下略。


一世代前の「i poon 4R」は綺麗な画像、画質が売りのちょっと大型タイプ。その分、データ容量も過去最大だ。


その前の「i poon G3」は俺が長らく愛用していた小型タイプが売りの機種だ。長時間バッテリーも有能。


そして「i poon 2L」は初期型の大幅グレードUPタイプにして軽量化。日本で一番売れた機種だろう。


元祖の「i poon 01」は、全てのスマートフォンの原型と言うべき記念すべき機種だ。


どれも思い入れのある、俺の宝物。

どれも失いたくはない。


「う〜ん。他に選択肢はありませんか?」


『だが、このままでは大変なことになるぞ?防壁を強化せねば、どのような悪意が君を襲うか分かったものではあるまい。現にE5(エコ)に問題が発生していよう。聞いてみたまえ?』



え?E5(エコ)さんに何が!?

そして俺の身に何が迫っているのか!?


「…E5(エコ)さん?」


_________________________________


∑(゜Д゜)あっ、はい。確かに…今、大変な状況に陥っています。


_________________________________



「なんだと!?何故に、俺に報告をしない!何が起こっているんだっ!?」



予想外の展開だ。俺の竜脈生活の継続に支障が出る?


_________________________________


(・ω・)ノ昨日までの時点で、御主人様に対して計365件の〈婚約エンゲージ〉申請が届いていますね。全て消去しているのですが、止まりませんね。


(*´Д`*)一覧出しましょうか?


〈安曇之毘売〉恋愛比例10:0.001

〈アリアンロッド〉恋愛比例10:0

〈華仙姑〉恋愛比例10:0

〈シータラー〉恋愛比例10:0

〈闇淤加美〉恋愛比例10:0

〈ウォンジーナ〉恋愛比例10:0

〈芋明神〉恋愛比例10:0

〈ラウト・ロロ・キドール〉恋愛比例10:0

〈矜羯羅童子〉恋愛比例10:0

_________________________________



「もういい。もうやめてくれ。」


見たくなかった。知りたくなかった。現実逃避したい。

一番上に出てるのがピンクのワニ(鮫)なのが1番に嫌だ。


『もはや、この竜脈は観光地と化しているのだよ。外には観光で来た神々が常に居る状態だしな。だからこその〈対竜種防壁構築プログラム「vr・DORAGONN=NET」〉だ!!悪意のある申請は自動却下するし、コレには人格プログラムは内臓されていない。ほぼ補助プログラムでしかないので、安心して使用したまえ。』



安心してって、そのドヤ顔も当てにならない気がするな。前例があるし。



「…電脳世界通販JYUKAIは使えるんですね?」


『勿論だ。ちなみに、神界の1レートは1000万円だが、そなたは小判を生み出す眷属がおろう。良かったな。』



ああ。頭がこんがらがる。こんがら…?まあ、もはや諦めよう。

それに、小判を生み出すってミミちゃんか?確かに小判1枚、500円玉2枚で等価交換したけども!1レート1000万円ってボッタクリの匂いしかしないぞ。



…どうやって我が家に戻ったのか覚えていない。


だが、頭が痛い。ホチョさんの爪が頭にくい込んで痛い(涙)

どうやら、九官鳥のホチョさんが運んでくれたようだ。おやすみ。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈竜脈種(亜人??)〉

階級〈主格〉

所属国〈竜脈の地〉


カテゴリー〈3.9+〉

戦闘力 49+6

防御力 57+6

生命力 73+6

回避値 69+6

知能値 26

器用値 25

魔力値 75+7


無属性ウーデニア65+6

地属性(テラ49+7


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん


称号

召喚士


装備

中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉

属性:中炭素鋼カーボンスティールLV60〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:物理強靭化・打撃強化

耐久値:100


E5(エコ)

種族〈電子の妖精〉

階級〈緑の蝶妖精フェアリ?〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈1.5+〉

耐久値:500


上下スウェット〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:40


◆ ◆ ◆

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