表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/487

第37話「わがまま乙姫・エンゲージ?」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第37話「わがまま乙姫・エンゲージ?」


竜脈生活7日目。早いもので1週間である。


今日は3階フロアの竜脈解析(契約可能指数)をDSディスさんに依頼。

以下、参照をしてみる。


_________________________________


竜脈解析vr6.5「霆」起動


3階フロアの《契約可能指数》を表示


❶ルル君(妖精猫)〈契約済み〉竜脈吸収率〈0.00012%〉契約指数〈110%〉


❷ミミちゃん(妖精猫)〈契約済み〉竜脈吸収率〈0.00014%〉契約指数〈100%〉


③ロンちゃん(霊猫)〈未契約〉竜脈吸収率〈0.000010%〉契約指数〈5%〉


④ハッピー(霊猫)〈未契約〉竜脈吸収率〈0.000008%〉契約指数〈5%〉


⑤ハナちゃん(猫鬼)〈未契約〉竜脈吸収率〈0.000005%〉契約指数〈1%〉


_________________________________



物質再構築マテリアライズで復活した猫ちゃん達については、予想では黒柴のタロさんが霊犬である以上、霊猫だとは思っていた。

ロンちゃんとハッピーの姉弟については、契約まではまだまだのようだ。しかし、名前を確認できただけで、俺は満足である。


しかし、ハナちゃんの「猫鬼」って何だ?

確かにハナちゃんは病気で亡くなった経緯があるけども、それを言ったら茶柴のシマもそうなんだよな。


まさか、あの世で鬼をしていた…ってオチではあるまいに。



ともあれ、今日のメインイベントは別だ。


それは1階店舗フロアにて、海産物軍団に餌の手配を終わらせて後、神棚に柏手を打った瞬間のこと。

俺の魂が引っ張られるような感覚。これはアレだ、間違いなく恵比寿エビスさんだろう。


前回のような、一気に意識を失うようなことにはならない。それは俺の種族が亜人となった為か?それとも竜脈適性が高位となった為か?もしくはその両方なのだろう。


「ちょっと恵比寿エビスさんの所に行ってくる。」


音声『御身体の方はワタクシにお任せ下さい。E5(エコ)殿、旦那様をお任せしますぞ。』


_________________________________


(*゜▽゜*)任されました!


_________________________________



正直、任せたくないのだが。


だが、話によればDSディスさんは、実体フィギュア化している為に、向こうについて来るには霊子の消耗が甚大なのだと言う。

電力(霊子)不足でまた稼働停止されるのも困るのでしょうがない。


一方、E5(エコ)さんは、消費する霊子は電子情報枠ウィンドゥ分だけ。眷属ファミリア補正で俺という存在と結合しており、ノーリスクとのこと。俺のプライベート返せ。


あ。波の音が聞こえる。


暖かい波の狭間に俺はいた。無論、E5(エコ)さんもいるけどな。

俺は恵比寿エビス様ならぬ鯛の姿を探した。


「ぎょっ!?」


どこかのお魚博士みたいな声を上げてしまったが、これは致し方ない。


眼前に巨大な鮫の姿が迫っていた。

遠くからゆったりと近付いて来た為、それほどの危機感を抱いてはいなかったのだ。


だが、そのピンク色の鮫肌。乙女のごとき瞳の輝き。モジモジとヒレを動かし、貝殻でお化粧済み。

この際、その凶暴な牙と大口は置いておこう。映画で見たMEGのようだ。俺様、丸呑み。


「…E5(エコ)さんや、俺は逃げた方が良いだろうか?」


だが俺の生命力は40オーバー。俺は生き残れるか?



_________________________________


(*´ω`*)鮫さんの隣に恵比寿エビス様がいるので大丈夫じゃないですか?


_________________________________



え?


いや、E5(エコ)さん、目が良いな?


「おーい、恵比寿エビス様!」


『やあ。元気だったかなぁ?急に呼び出して悪かったね。』


鯛の姿の恵比寿エビス様。今日も表情が読みにくい。魚類だけに。

だがもっと読みにくいのは、このピンク色の鮫。何、この鮫は?


『ああ、この子は大綿津見の子でね。どうしても親が君に引き合わせろってしつこくてねぇ。』


「どうして、俺に?」


『それは勿論、君は今、神界では話題の人物だからねぇ。』


えーと。今更だけど、やっぱり神界とかあるんですね。それはまあ、八幡ハチマン様から帝釈天様、恵比寿エビス様と、色とりどりの神様が来訪してますからアレですが。


『うん。勿論あるよ。そのうち、君も来れるようになるよ。』


「またまた、恵比寿エビス様は冗談きつい…。」


その目が「冗談じゃないよ?」を物語っている。


『で、この子の名前は乙姫だよ。君達の良く知る、あの乙姫ね。』


「あの乙姫ですか?」


『そう。その乙姫だよ。』


さて、どの乙姫だろう?竜宮城の乙姫かな?携帯電話のCMの乙姫かな?でも、こんなピンク色の巨大鮫の乙姫さんとは面識ないなあ。


ブルっとピンク色の鮫が震えた。そして涙を流した。それは真珠になって落ちる。


『違うもん!わたし、鮫じゃないもん!和邇わにだもん!!』


ワニってアレだ。爬虫類じゃなかったっけ?


ピンク色の鮫の涙は止まらない。

そんな状況に、さすがに俺はドン引く。恵比寿エビス様も慌てる。


『この子は和邇ワニと言って、日本古来から生息する竜種の末裔なんだよ。大綿津見之神オオワダツミノカミは、和邇ワニの王なんだ。形は鮫の姿だけどねぇ。』



へぇ。そうなんだ。和邇ワニとワニをまちがえちゃった。紛らわしいぞ(怒)。



『わたしが悪いんじゃないもん。え〜〜〜ん(涙)!!』


_________________________________


∑(゜Д゜)御主人様、鮫さんをいじめないで!何だか、すごく親近感があるのです!


_________________________________



「奇遇だな!俺も、すごいヴァースキちゃん臭がするぞ!」


まさかの同意。


『まあまあ。これでも、この竜脈の濃度に耐性がある優秀な子を選んできたんだよ。仲良くしてやってねぇ。』


まあ、恵比寿エビス様が言うなら仕方ない。しかし、このピンク色の鮫…じゃなかった、この乙姫、優秀なんだ?泣き虫だけど?


『ここは天災規模の暴走竜脈だからね…竜種とは言え、並みの竜神では侵入出来ないよ。じゃなかったら、今頃君は…。』


「今頃…俺は?(震)」


『いろんな女神達に押しかけられ、プロポーズの嵐で憤死だねぇ。』


どっちにしても死んでんじゃん。

もう一度、死んでるけども!


『つまり、大綿津見オオワダツミのやつも、早目に君に唾を付けておきたいって算段なんだよ。ほんとに面倒臭いねぇ。』


あなたが言うなっての。


「で、先程からE5(エコ)さんが着信を拒否しているんですが、アレは?」


そう。E5(エコ)さんの電子情報枠ウィンドゥに表示される「婚約エンゲージ」申請の文字。E5(エコ)さんが消去を繰り返しているが、何度も何度も送られてくる。



_________________________________


Σ(゜д゜lll)うわっ。しつこいですね、この〈安曇之毘売〉ってハンドルネームの人。御主人様に婚約エンゲージ希望なんて、私の目が黒いうちは許しませんよっ!!


_________________________________



「まあ、お前の目はポンコツだし節穴だけどな。どれ、ちょっと見せてみろ。」


__________________________________


〈安曇之毘売〉より主格《田崎 蓮人》へ〈婚約エンゲージ〉申請中。


〈安曇之毘売〉恋愛比例10:0.001の効果は、恋愛比例に応じて変動します。最大10:10で相互感応霊子増幅。


申請を許諾しますか?YES・NO


_________________________________



無言で俺はNOをタッチ。



『なんで拒否するのよっ!?お父様に怒られるじゃないのっ!私だって本気じゃないんだからねっ!!』


憤るピンク色の乙姫、じゃなかった鮫…でもないワニ?和邇?もう紛らわしいな(怒)。



「紛らわしいついでに、タダでOKする程、俺は暇ではない。」



_________________________________


Σ(゜д゜lll)えっ!?この〈安曇之毘売〉って、鮫さんの真名ですか!?乙姫じゃないじゃないですかっ!?


_________________________________



『ああ、それは和邇ワニの一族から選ばれた巫女に与えられる「乙姫」と言う称号なんだよねぇ。』


恵比寿エビス様が解説する。


なるほど。その乙姫ちゃん、お父様に強制されたお見合いの割には、初見で恋愛比率10とか乙女かよ?俺が0.001とは鬼かよ。



________________________________


(*´꒳`*)御主人様は間違いなく鬼ですね。


_________________________________



心を読むんじゃない。怒りますよ。



『分かったわよ!貢ぎ物が欲しいのねっ!持って来たわよ!』


乙姫ちゃん、ちょっとマジ切れっぽい。牙が怖い。

だが、貰えるものは頂こう。サプライズは大人になっても嬉しいよね。



ポピコーーーン♪


_________________________________


主格《田崎 蓮人》は固有能力パーソナルスキル〈蓬莱の恩恵「真名・安曇之毘売」〉(NEW)を獲得しました。


また、以下の固有スキルを獲得しました。


送還(呼び出した固有存在を任意に帰還させることが可能)(NEW)


_________________________________



なるほど。まさかの「玉手箱」とはいかなかったか。


サプライズ不合格で再びの申請許可…NOをタッチ。


『何でなのよーーー!?!?』



婚約エンゲージ失敗である。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈竜脈種(亜人?)〉

階級〈主格〉

所属国〈日本???〉


カテゴリー〈3.5+〉

戦闘力 38+5

防御力 46+5

生命力 62+5

回避値 58+5

知能値 26

器用値 25

魔力値 62+6


無属性ウーデニア54+5

地属性(テラ36+6


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵(NEW)


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還(NEW)


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん


称号

召喚士


装備

中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉

属性:中炭素鋼カーボンスティールLV60〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:物理強靭化・打撃強化

耐久値:100


E5(エコ)

種族〈電子の妖精〉

階級〈緑の蝶妖精フェアリ?〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈1.5+〉

耐久値:500


赤色Tシャツ〈服〉(NEW)

属性:化学繊維レーヨンLV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

情熱〈微小効果〉

耐久値:30


下スウェット〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:40


◆ ◆ ◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ