第354話「浮島の驚愕的発展状況その2・闇が濃過ぎて何も見えない気がする?」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第354話「浮島の驚愕的発展状況その2・闇が濃過ぎて何も見えない気がする?」
これは五郎ちゃんを問い詰めねばならない案件である。
「と言うことで、ミロシナーゼも一緒に行くぞ〜。」
『ラフィ〜ン!?』
大根天馬なミロシナーゼも驚いている。
でも、これはある意味、サプライズであろうか?
ところで、いつの間にやら大人数での移動になってんな?
ディカさんはまだしも、エポニム種1号にゴーレムのキーくん、そしてミロシナーゼまで加わり、どうにも色ものばっかな気がするぅ〜?
ゾロゾロと母屋から出て、今度は牧場の突き当たりにある防壁のゲート入り口に向かう。
このゲートの先は、浮島の内部空間の1階層目でもある「商業区画」に繋がっている訳でね。
んで、ゲートもまた更に立派になっちゃって、大規模な大型トンネルの入り口サイズ?お洒落なドーム型天井は、まるであの青函トンネルみたいな…いや、俺も見たことないけど(え)。
でだ、厳重にも程があんぞ?と、ここでも飛行型採掘兵ゴーレムが10機も並んで配備されていて壮観だなぁ…って、え?ここだけで10機ぃぃ〜?
「おいおい。空中型ゴーレム、何体いんだよっ!?」
副音声『F型か?配備済みなのは、〈F01〉改から〈F48〉の計48機だなっ!大半は第4階層の基地でメンテナンス中だぜ!』
をぉいぃ。増やし過ぎだろがっ!?
地上型も海中型も、まだ10機づつしか配備していないんだぞ。
バランスが悪いやんけ(怒)と思わず絶句した俺。
「ちょっ、戦力過多だってば。一旦、中止しろって、キーくん!」
副音声『えぁ?マジでかよっ。でも生産の指示を出してんの、ゴ〜ルディ様だぜぇ?』
なんてこった!?こら早速、てっぺん目指さにゃなるまいて(?)。
だが、まだここは1階層という体たらく(え)。
そしてゲートを潜ったその先は…洞窟内部に造られた「商業区画」で…
『天井が高いニョロねぇ〜?』
そう。とにかく天井が高いよね。
洞窟の中とは思えぬ、ドームの中と見間違う形状で、当初、俺はここにちょっとした地下歓楽街みたいなものを作る気でいたのだ。
実験的に地下菜園を作ったりもしたけれど、ここに階層を横断する地下鉄ゴーレムとか導入して駅を作る構想だったのに…。
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(*´꒳`*){そもそも、この階層の商業施設って、何の目的で作ったんですか、御主人様?}
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「あ〜。そうねぇ〜。元々は、外部から来た人はここまでしか入れないことにして、浮島の特産品を取引したり、また買い取ったりとか?」
その点では、俺のアイデアは世襲されているわけで、だから警備は相変わらず物々しいようだ。
ここでも各所にF型ゴーレムが配置されている(汗)。
『やや〜。市場では仔クンガ牛の肉も販売しているすす〜。』
エポニム種1号が言う通り、ゲートを入ってすぐは市場地域で、中型規模の店舗がズラリと並んでいる。
どれもスーパー並みの広さだし、なんか、いきなり景色が都会風になってドン引きだよね。ま、第3階層の都市も同じような構想だし、個人的にはどうと言うほどでも無い(え)。
あと、浮島と言わず、田崎家全般の食材を流通させることも可能だけど、誰が買いに来るっちゅうねん?
『あれ?もしかして、店員はL型ニョロか?』
「ああ、そうそう。ここだけは断固、情報漏洩を懸念して、既存の田崎家業務専従L型を投入するってな、G3 (ジザ)さんとDSさんが主張してね?」
なもんで、ここの物流管理はG3 (ジザ)さん配下のBPさんが定期的に行っているんだよ。
BPさんはあんなナリだけど(?)、案外に優秀なのだ!!
別に、浮島の新種のホムンクルス達を信頼してないって訳じゃないけど、いや、そもそも見た目が鶴だし、やっぱ信用できないな…。
ちなみに、浮島専属L型の身体情報はこちら…。
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(*´ω`*){まあスゴい。飛行能力を持ったL型ですね!!ちなみに、これはG3 (ジザ)さんから情報を転送してもらいましたよ?}
田崎家業務専従L型〈L伍拾壱〉
種族〈神兵〉
階級〈浮島商業区画部門〉
カテゴリー〈1.4+〉
戦闘力 14
防御力 16
生命力 14
回避値 14
知能値 15
器用値 13
魔力値 14
仙属性14
風属性10
戦技
営業スマイル〈L型〉
営業パンチ〈L型〉
自衛指マシンガン〈火器管制〉
固有能力
神兵仙骨
外殻装甲「妖銀鉱石」〈霊圧同調〉
魔道回路〈人工知能L型〉
浮遊石改・浮遊粒子散布装置
能力
神兵 管理 計算 営業 自衛 人工知能 スマイル 飛行
称号
浮島第一階層商品管理部所属
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そう。浮島用にG3 (ジザ)さんが調整したL型は、勿論飛べるし、通常型よりもちょっぴり強化されたマシンガン内蔵タイプなのだ(え)。
しかも同型機は〈L伍拾壱〉〜〈L漆拾〉までの20体を投入している。
G3 (ジザ)さん、地味に頑張ってんな(笑)。
「っうか、L型、いつの間に70体目とかって。」
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(*´꒳`*){G3 (ジザ)さんのL型って、素材が王桃ですもんねぇ。摩訶不思議ですねぇ…。}
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今更だろ(え)。
あと、外部からの人間用に宿泊施設も整えられている。
市場地域の外周は歓楽街だし、一通りの施設は揃えられているのだ。
とは言え、第3階層の自由都市に比べれば規模は圧倒的に小さいけども?
で、ここで浮島の概要を再確認、及び説明しよう。
第1階層 浮島牧場・草原・商業区画
第2階層 農場区画
第3階層 自由都市「ディンギル」
第4階層 防衛基地・軍事施設「ガンゼル」
第5階層 医療施設・生産施設「エポニム」
第6階層 動力炉「メラムス」
第7階層 司令区・天守「アラル」
お分かりだろうか?
俺たちに同行しているエポニム種1号だが、本来は第5階層の「エポニム」専属のホムンクルスであるから「エポニム種」と命名されているのだ。
なもんで、後は推して知るべし(?)だ。
◇ ◇ ◇
小規模温泉街なみの商業区画を素通りして、俺たちは大通りの道を直進し、上の階層へと繋がる直通エレベーター管理塔を見上げた。
結局、俺が作った上層への階段というか通路?は埋め戻され(涙)、安全面というか防衛対策を考慮して作ったとは言うが、正直なんか悔しい!!
『兄ちゃん、泣いてるモギュ〜?』
『ラフィ〜〜ン(涙)。』
おおぅ。分かってくれるのはユキヲとミロシナーゼだけだよねぇ。
E5 (エコ)さんと4R (シリュウ)は、またですかぁ?みたいな顔をしてるしさぁ(怒)。
そして、このデカい円筒型のエレベーター管理塔だけど、まあ、確かに俺の考案していた階層地下鉄よりも機密性は高いし、移動距離は短いけども、なんと言うか情緒が無いといいますか…?
『ゼゼ〜。田崎さまさま。お待ちしておりましたた!!』
「あ〜。灰色ってことは、ガンゼル種かぁ?」
もはや色でしか判断できないが、この灰色の鶴型ホムンクルスはエポヌム種と同様、第4階層の軍事施設「ガンゼル」を管理する存在である。
そして分かり易い特徴として、ガンゼル種1号のコイツは軍帽を被っているのだ(え)。
にしても、まだ1階層でコイツが迎えに出てくるとか、どんだけ主張が強いんだ?
『ゼゼ!エレベーターは各階層を繋ぐ重要な起点であるるので、我らガンゼル種が管理しているる。そこの生命を弄り回すしかできないエポニム種には無理るる!』
『やや〜!?ただの戦闘馬鹿な朴念仁のガンゼル種に言われる筋合いは無いるるよ。生命工学の偉大さも理解できない出来損ないツルよよ〜!!』
おっと、そう。
この浮島専属のホムンクルス達であるが、お察しの如く(?)、対抗心というか、とても仲が悪いのである(え)。
まあ、でも性能は似たり寄ったり、特化した技能である為、どちらが上で、どちらが下とかの区別は無いとか聞いている…一応ね?
でだ、ここで両者の身体能力を比較してみよう。
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〈万能鑑定〉
エポニム種1号
種族〈 医療生産管理TYPE・ 魔道兵〉
階級〈1等型・管理者〉
カテゴリー〈1.5+〉
電子属性
聖属性
固有能力
神獣ムシュフシュ因子
バビロン神殿の加護
医療生産管理特化
浮島固有種〈活動制限〉
能力
鶴 飛行 桃色 医療知識 生産技術 生命工学 畜産技術 管理者 統率
錬金術式
称号
浮島エポニム種1号
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生命工学がなんちゃらかんちゃら(?)言っていたピンクの鶴だが、錬金術も使えるらしい。こら確かに、有望格ではあるな(え)。
で、灰色なガンゼル種の身体情報がこちら。
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ガンゼル種1号
種族〈専守防衛軍事管理TYPE・ 魔道兵〉
階級〈1等型・管理者〉
カテゴリー〈1.7+〉
電子属性
闇属性
戦技
固有能力
神獣ムシュフシュ因子
バビロン神殿の加護
専守防衛軍事特化
浮島固有種〈活動制限〉
能力
鶴 飛行 灰色 火器管制 軍事管理 営繕管理 管理者 統率
魔力系術式
称号
浮島ガンゼル種1号
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対して、ガンゼル種は魔法攻撃や火器管制も可とか、完璧な戦闘特化のホムンクルスな鶴である(汗)。
ちなみに、1等型以下の2等型、3等型の通常種は、純粋な劣化コピーとなっている。
2、3等型は、ほぼ通常のL型と同程度の数値しかないらしいよ?
ま、普通の人間より強いらしいし(?)、空も飛べるし??
副音声【ふふん。陛下の前で喧嘩をするとか、魔道兵の風上にも置けぬやから。所詮、その程度と言うことだな。はぁ〜はっはっ!!】
おいぃぃ。E5 (エコ)さんの圧に押さえられて(?)、比較的に静かにしていたと思しいディカさんめ、ここで爆弾投入とか、やめれぇ(汗)。
だが、宝塚風のディカさん、ビシッ!と引く気はないようで?そらまあ、擬似天使もホムンクルスの一つであるからに、言いたかったんだろうなぁ…。
でもでも、お前ら擬似天使は元手に天文学的な金額が掛かってんですよっ!?その割にはコレだけど(え)。
『やや〜!出来損ない天使は黙ってて欲しいよよ〜!!』
『むしろ、壊れ天使の方が常識ない、ゼゼ!!』
うん。確かに、擬似天使の面子は酷い(?)。ペラさん以外、まともなものが居ないし、ペラさんも最悪、幼女化すっし(え)。
副音声【ほほう?眷属様の配下である僕に喧嘩を売るとか…死にたいのかな?】
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Σ(゜д゜lll){ええぇぇ!?御主人様ぁ!!止めなくて良いんですか!?}
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いや、これむしろ好機じゃね?
色んなものを放置できるので、どんどん先に進んだ方が良くね?
「…おっし、みんな行くぞ。」
『まじニョロかぁ!?』
後はエレベーターに乗るだけだからな。
別に案内役とかいらないのである(え)。
乗ってボタンを押すだけの簡単作業であるからに。急げ急げと、俺はミロシナーゼのお尻を押していく(?)。
進入ゲート担当のL型と警備役のゴーレムの横をすり抜け、俺たち田崎家の人間はフリーパスでエレベーターに乗り込んだ。
それにゴーレムのキーくんがまだ残ってるから(?)、それこそ案内人には事足らない。
やっぱ俺としては、自分で制作に関わったゴーレムの方が信頼感があるよね!!うん。
副音声『じゃあ、おれがエレベーターを制御すっけど、いいのかぁ?』
「っつか、急げ。アイツらが追いつく前に。」
『親方様、鬼ニョロね(汗)。』
喧嘩しているアイツらが悪い。
そもそも、浮島完成後の俺たちの視察を何だと思っているんだ!?という問題提起なので、それを含めて五郎ちゃんには問いただしたい気持ちである(?)。
小っさい鬼っ子のキーくんだけど、これでも浮島の全ゴーレムを統括する超高性能のENTJ型なのである。
ピピッと音を出したと思ったら、遠隔操作なのかな?透明なエレベーターの扉が閉まり、一気にグ〜〜〜ンと上昇を開始した。
「これって、自由都市の区役所に作ったエレベーターと一緒だよな?」
副音声『っていうか、アレを延長して作ったらしいぞっ。だから各階層をエレベーター管理塔が貫通してるみたいなっ?』
だから、エレベーターBOXは透明なままだし、高所恐怖症の俺の足はブルブルと震えるばかりである(え)。
『兄ちゃん、俺がついてるモギュ。』
「ユキヲだけが頼りだよぉ〜。」
はぁ、癒される(え)。
上昇を続けるエレベーターはそんな俺たちを乗せたまま、ドーム状の天井を通過し、2階層へ。
2階層は農場区画ではあるが、エレベーター管理塔の周辺はステーション化されたSF風建築物の様相になっているようだ。
だけども簡素化された内部は何があるってわけでもなく味気なくて、人気もなくて、寂しい雰囲気だった。
エレベーターから出て、内部からは分からないが、このステーションは円形構造で、ほぼ90%が倉庫となっているそうだ(?)。
ま、ここは浮島の食材生産の要であって、保存庫でもある。
まだまだ生産計画は初期段階であるが、今のところは支障は無いとの説明だ。
え?誰の説明だって?
副音声『生産現場を案内するツル。』
いや、あんま見たくないんだよねぇ…。
でもでも、熱心に俺を勧誘しようとするのは〈A02〉…即ち、田崎家農作業特化型ゴーレムの2号機、鶴型ゴーレムである。
副音声『いや、ほんとにちょっとだけツル。別に痛いことしないツル。』
どっかの新興宗教の勧誘のような勢いである(?)。
「ちょ、強引すぎんぞっ〜!?」
『なんでそんなに嫌がるニョロか?』
それは4R (シリュウ)が、この農園の闇を知らないからだよ(え)。
俺も初見、ビビったからねっ!
で、ステーションから出てみれば、俺が当初に作り上げようとした広大な農園計画は影も形もなく、四方形の箱型建造物がズラ〜って規則正しく並ぶ景色が広がっていた。
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(*´꒳`*){あらやだ。なんか嫌な雰囲気ですね〜?}
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さすがはE5 (エコ)さんだ。
最近、電子情報枠姿が多いけど(?)、超高位な樹霊だけあって、勘付いたようで?
『畑が無いニョロね〜?』
『ラフィ〜ン(涙)。』
ああ、ミロシナーゼよ。泣かないでおくれ(え)。
まさか、俺もこんな事になってしまうとは思いもよらず…。
でも、ミロシナーゼ用のニンジンだけは、昔ながらの畑を一部残して、苗から育てているのだ、細々とね。
だけどもその時点で、昔ながらの畑で育成してないって暴露しているようなものでね?
副音声『まずは入ってみて欲しいツル。このBOXひとつひとつがブロックとなっていて、独立したプラントとして機能をしているツル。これは感染症対策ツル。』
四方形の建物の一つ、BOXに俺たちを押し込めようとする〈A02〉。
おいちょっと、そんなに押すんじゃないよぉ(怒)。
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(*´꒳`*){御主人様。私は遠慮しておきますねぇ。}
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「だよねぇ〜。ミロシナーゼもここで待っててねぇ〜(汗)。」
つまり、ここから先は浮島の闇が最も濃ゆい場所なのだ(?)。
『暗いモギュ。』
暗いのは雰囲気だけじゃなくて、普通に内部が暗室だからだよねぇ(え)。
一応、転倒防止用に最低限の明かりはあるけど、目が慣れるまでに結構、時間がかかりそうだ…。
同行者はユキヲと4R (シリュウ)と、護衛役のキーくんの3名。
俺は真実を知っているから、俺の感性が正しいのか?と言う4R (シリュウ)を用いた現場検証という意味もあるのだ(?)。
『ん〜?なんか、畑の感じがしないニョロね?あのカプセルって、魔道兵の調整槽に似てるニョロよ。』
そう。4R (シリュウ)にしては良いところに目を付けましたねっ!!
それはまさしく、ホムンクルス生成の際に使用する調整槽を元にして作った、簡易型の小型培養カプセルなのである。
そして、そのカプセルの中で何を培養するかと言われたら、勿論、各種の野菜を…である。
カプセルの中は緑色のドロドロとした溶液に満たされており、ほのかに発光しているけどね?
『うわっ。なんか気持ち悪いニョロね?トマトとか色々あるけど、コレ大丈夫ニョロかぁ??』
「だよねぇ〜。俺もそう思ったぁ〜(え)。」
土も根っこも、それどころか葉っぱも茎もないけど、カプセルの中で野菜の果実だけがすくすく育ってんだよね(汗)。無論、トマトだけじゃなくて、ナスやスイカとかジャガイモとかさぁ…。
非常に不条理というか、非常識な光景がね、数百個も並べられたカプセルがあってだね…。
副音声『これが最新鋭の野菜育成システムだツル!内部の溶液はディンギル4等型の核を液体化して精製されたもので、木属性で高速培養するツル!!』
ドヤ顔の〈A02〉だが、その言葉の中身だけとってもヤバいでしょ?
『えっ!?ディンギル…4等型って、どういう事ニョロか??』
うむ、解説しよう。
ユキヲも俺の顔も若干青いが(え)、ディンゲル4等型の核とは、この浮島の第3階層、自由都市「ディンギル」を管理するホムンクルス…ディンゲル種と同様の名称である。
「…かくかくしかじか、つまりホムンクルスのディンゲル種を潰して作成した溶液で作られた野菜というわけだな?」
だから暗い場所でも関係ないし、むしろ日光が苦手と来たもんだ(え)。
『かくかくしかじかってなんだニョロよ?しかし、うぇぇ…そんなことをしちゃっていいニョロかぁ〜?なんか気持ち悪いニョロよ〜。』
だよね、だよねぇ!?これが普通の感覚だよねぇ〜?
いくら相手が鶴型のホムンクルスとは言っても、それは常識的にどうなの?とう疑問を呈したい!!
副音声『とんでもないツル!!これはアラル種の指示の元、エポニム種の技術提供を得て完成した、画期的かつ浮島上げての一大プロジェクトでツル!!』
〈A02〉って、こんなキャラだっけ?
そう言えば、農作業の方針をめぐって、意見相違から亀型ゴーレムの〈A01〉と揉めてたのは知ってるけど?
この鶴型ゴーレムを作ったのは失敗だったかな?とか思い始めたよ…。
「しかし、たった1体でこのプラントを全部管理できんのか?ちょっと計画を見直した方が…。」
副音声『心配いらないツル!!儂の正式番号は〈A02−5〉…量産型の5号機ツル!!』
なっ、なんだってぇぇぇ!?
それは俺も初耳だぞ?
「どうなってんだ、キーくん!?」
副音声『あれ?聞いてなかったのかぁ?A02は量産型1号機から7号機の計7機だぞ。たった1体で第2階層は管理できないだろっ?』
そりゃ、キーくんのいう通りだけど(汗)。
しかし、ちょっと俺の知らない間にオーバーテクノロジーが過ぎる(?)。
プラントから出たら、あいや、確かに〈A02〉がズラリとガン首揃えて待っていた。正直、区別がつかんな(汗)。
副音声『このプラントが100%稼働した場合、食料供給は80%余剰となる計算ツル。』
副音声『つまりは20%の稼働で浮島は自給自足が可能ツル!!』
副音声『必要ならば余剰分を田崎家に配給するツル。』
副音声『もしくは神界への販売ルートを確立するツル!』
副音声『ガッポガッポ稼げるツルツル!!』
副音声『科学技術バンザイだツル。』
いっぺんに鶴が喋るからツルツルうるせえぇぇ(怒)。
いや、だがこんな怪しい食料品ばっか、仔クンガ牛もそうだけど、これを市場に出すとかヤバ過ぎるし、田崎家の食卓にも出したくねぇぇ(断言)。
『俺は嫌だニョロ。食べたくないニョロね。』
あの食欲の権化である4R (シリュウ)が真っ当なことを言うし、E5 (エコ)さんも白い目だし(?)。
「あのなぁ。20%で自給可能なら、20%の生産率を維持しとけよ。あくまで浮島はテストケースなんだからさぁ?」
どうせ、鶴型ホムンクルスたちが自分達で食べて循環するだけのサイクルである。ここで完結させておかなきゃ、えらい事になる予感がビンビンにするのだよ…(?)。
副音声『ガ〜〜〜ンだツル!!』
副音声『ショショショ、ショックだツル〜!?』
副音声『善意の提案を蹴られたツル〜!?』
副音声『もう死んでやるツル〜!!』
副音声『一思いに殺せだツル〜!!』
副音声『全部、あの亀が悪いツル!!』
だから、いっぺんに喋んなぁぁぁ(怒)。
量産型も含めて、計7体の鶴型ゴーレム、ウザ過ぎるぞ(汗)。
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(*´꒳`*){あらまあ?ツルさん達が御主人様の意見に従えないのであれば、これは執事長への報告案件になりますが、宜しいのですか?}
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副音声『『『『『ギクゥゥゥ。』』』』』
鶴たち、突然に挙動不審になる…の図。
「いや、俺よりDSさんの方が怖いとかっ!?」
まあ、俺も怖いけど(え)。
ともあれ、ゴーレムの総責任者?でもあるDSさんのネームバリューと言いますか(?)、プログラムに染み付いた絶対服従のアレと言いますか、執事長に逆らえる者は誰もいない、ってことだね。
こうして、暗くて濃すぎな第2階層を逃げ出した俺たちは、再びエレベーターに飛び乗って第3階層に向かうのだった…その3へ続く!!
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿菩薩(蓮乃人)〉
階級〈大権現〉
所属国〈田崎家竜脈の地〉
カテゴリー〈119.2+〉※変化無し
戦闘力 2221+20
防御力 2139+20
生命力 2165+20
回避値 1988+20
知能値 885+10
器用値 25
魔力値 3368+30
無属性2091+20
地属性2123+20
固有能力
竜脈適正「最高位+」 幸運の加護 雷霆の守護 世界卵の選別
蓬莱の恩恵 王桃の系譜 全能神の祝福 異世界言語LV2 宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物 麒麟の安寧
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子 統治 隠密
命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定 言語 鬼 天眼 転移 人類愛
召喚系術式
契約 契約破棄 契約鑑定 召喚 送還 眷属召喚 眷属送還
眷属探知 眷属鑑定 竜脈の盾 竜脈結晶化 次元結晶化
万能鑑定 化石解放 信仰昇華 超大型転移制御
次元具現化
眷属
E5(エコ)さん DS (ディス)さん 4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん 2L (トゥエル) O1 (オーヴァン)
契約
ルル君 金さん チョメ君 ミミちゃん シーちゃん ミチ 花子さん タロさん ロンちゃん クロちゃん ハナちゃん ハッピー シマ カア君(若彦) 乙女ちゃん ユズリハ(野良ネズミさん) 紅葉 菅原くん 橘花くん リコピン JOL 葉蘭 水引 葛葉 榊 千歳 鳳来 八手 蒼原 不知火 漁火 八重波 白波 鳴海 夕潮 芍薬 水楢 柏 梛 茜 白妙 牡丹 鬼蕗 BM BL ユナイゼス キュライアー ビビアンナーシェ イシヒメ 麻黄 ココちゃん リリ君 亜弥 葦原 ロッキー ユッキーナ BR ユキヲ BP キャロ カロテン ナスニン 號竜 アドム トリントン ハッチ 白熊 百葉 五郎ちゃん 雪玉王 秋くん ポイさん トト君 ニャイ 瑠璃子さん 霊輝
称号
竜脈使い
蓮乃人社の祭神
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘蹟武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅25%
耐久値強化〈合金〉
自我+++
嫉妬
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
奇妙なバール〈工業用品〉
属性:次元属性LV300 〈秘蹟武具級〉
付与効果:次元具現化〈田崎蓮人所有・暗黒物質無限構成180%〉
次元結晶化〈自己超修復・自己超再生〉
暗黒物質波動〈侵食破壊〉
耐久値:500
朝日シャツ〈服〉
属性:化学繊維 LV30〈通常級〉
付与効果:闇耐性+
光明〈微〉
防寒保温〈微〉
耐久値:60
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
◆ ◆ ◆