第34話「恋愛模様。エンゲージ」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第34話「恋愛模様。エンゲージ」
物質再構成にて再生されたタコ兄弟。
そんなタコ兄とタコ君は店舗フロアのプラスチック樽に移動。水道水をホースで入れて貯める。さすがに水槽が売り切れだ。
エビちゃんイカちゃんの水槽をDSさんに大きくしてもらうか、同じものを増やすしかない。まあ、それは明日以降の課題だな。
「それまでは我慢してくれよ。」
『にゅる(^。^)』『にゅる(-.-;)』
タコ兄弟は思いの外に大人しい。
ちょっと、そこのエビちゃんイカちゃんは見習うように!追いかけっこ中止だ。
海産物軍団の今日のご飯は、冷凍してあったサザエの刻み。
電子レンジでチン!して解凍。
半分は白米と一緒に炊いて炊き込みご飯に使うつもりだ。
「ご飯だぞ〜。おっと、やっぱり最初はフロアリーダーのホチョさん様、お食べ下さいませ〜。契約まだですか〜?」
恭しく九官鳥のホチョさんに餌を御供えする。
『……。』
あっ、まだ契約できないと見た。ホチョさん、視線を合わさない。
そして順次、ご飯を水槽に投入していく。
海産物軍団1位は相変わらずのラブコールが激しい金さん。俺が来たと同時に、ハート泡を水流操作で操り、足場にして寝そべり待機中。ヒレを器用に使ってご飯を手から受け取る。
もうコレ、金魚じゃない。そもそも金魚は海産物じゃないけどな。
『ちゅ???』
そんな金さんの姿に、さすがのチョメ君もドン引き。
金さん、鱗の色が透き通るような青色っぽくなってきた。黄金魚なのに。
これは恐らく竜脈の色(青色)に影響を受けていると思われる。
海産物軍団2位は亀の花子さん。
常にマイぺエースの花子さんだが、今日の甲羅の色艶は良いな。と言うか、鏡のようにツヤツヤし過ぎじゃないか?
これ、俺の顔も映るぐらいツヤツヤだぞ?そんなことを知ってか知らずか、花子さんは大アクビ。
「早く食べ物寄越せって?はいはい。お姫様どうぞ。」
お姫様とは程遠い大口でモチャモチャやってるが。
暫定3位4位はエビちゃんイカちゃんだ。
こいつら、ぷっくり太ってきたな。それになぜか仲が良い。
日中は大抵、追いかけっこをしている様子。
「いっぱい食べろよ。」
と言っても、前回で懲りているので、2匹で食べられる分しか入れないけどな。
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(*´ω`*)御主人様も成長しましたねぇ。
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「どういう意味かな、E5(エコ)さん?」
そして、暫定5位6位が新入りのタコ兄弟だ。
タコ兄はちょっと大きめ。タコ君は小さめ。タコ君は常にタコ兄の背中に隠れている。
このタコ兄弟は未知数だな。
ちゃんとサザエを食べたので一安心だよ。
7位8位はサザエとハマグリ。これは食材(断定)。水道水だけ補充しておく。
一度、キッチンに戻ると、地下室へと続く扉の隙間から野良ネズミさんが顔を出していた。
俺の気配を察して、ご飯をもらいに来たと思しい。
ちゃんと地下に持って行く気でいたんだけどな。
『ちゅ!!』
『チュ?』
見つめ合う2匹のネズミ。
いや、チョメ君、俺の頭の上で暴れんでくれ。髪を引っ張るなぁ〜。
俺の頭の上から飛び降りたチョメ君は、お尻から墜落してボヨンボヨンと跳ね起きる。そのままゴロゴロと野良ネズミさんに急接近。
「…なんだ、その移動の仕方は?餅か?餅なの?」
一触即発かと思いきや、チョメ君はそっと右手を野良ネズミさんに差し出す。チョメ君、ちょっと頬を染めた。
ところで、そのサザエの切り身、どこから持ってきた?それ、炊き込みご飯用のだよね?
一方、野良ネズミさんは無言でサザエの切り身を受け取った。
ポピコーーーン♪
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(*´꒳`*)契約固有存在〈チョメ君〉と(仮)野良ネズミさんとの間で婚約が結ばれました。
婚約〈(仮)野良ネズミさん〉恋愛比例10:2の効果は、恋愛比例に応じて変動します。最大10:10で相互感応霊子増幅。
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…婚約しやがった。御主人様のこの俺を差し置いて(涙)。
これは心の汗だよ。涙じゃないよ。
今頃、俺の心の景色は大雨だろうなぁ。
俺は大皿にご飯をとサザエの切り身を乗せ、そっとチョメ君に手渡してやった。
家族だもの、祝福してやるさ。
2匹は地下室に消えて行った。大皿はチョメ君が頭に乗せて持って行った。
…達者でな。みんなで分けて食べるんだぞ。
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(*´-`)その優しさを私にも分けて下さいな。
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「バージョンアップするまで無理だな。」
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(>人<;)助けて、和修吉さまぁ〜。
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あの天然幼女神に祈っても無駄だぞ。
なんの解決にもならん。
「さて、昼飯の準備をするか。」
今日のお昼はサンドイッチを作るぞ。
冷蔵庫から取り出すのは、トマトとレタス、そして厚めのベーコン、卵1個。
戸棚から食パンを出して、トースターで軽く表面を焼く。
その間に具材をカット。サクサクっと。
フライパンでベーコン焼きと共に目玉焼きを作成。塩コショウはたっぷりと。
いわゆるBLTサンドだ。具が溢れんばかりの豪華仕様。
同時作業で白米を研いで炊飯器へGO。サザエの切り身も投入だ。夕食が楽しみだな。
完成したBLTサンドをお盆に乗せて居間に戻ろうした俺だったが、突如に地下室から悲鳴が。
『ちゅぅぅぅーーーー(泣)!!!』
あれ?お餅だ。先ほど別れたばかりのお餅…もとい、チョメ君が泣きながら駆け上がってきた。
幸せな家庭を築けよ。と送り出したばかりのチョメ君だったのだが、その顔は傷だらけ。
爪痕から、アレは野良ネズミさん(嫁)の仕業か。
「どうしたんだ?チョメ君…ちょっ、痛い!髪引っ張んないで!」
チョメ君は俺の足に引っ付くと、泣きながら俺の身体をよじ登り、俺の頭と言うか髪に顔を突っ込んで号泣し始めた。髪の毛痛い。
え?もう離婚ですか?結婚生活は地獄だとは言いますが。
『ちゅ!ちゅぅ〜(泣)!!』
「ん〜?もっと働けって言われた?食べ物持って来いって?」
世知辛いネズミ世界ですね。だがそもそも、食べ物で釣って婚約したチョメ君が悪いんじゃないか?
「初めっから、恋愛比例10対2ってチョメ君の片思いみたいなもんだろ。野良ネズミさんの2割って、愛情より食欲な気がするしな。」
『ちゅっ(驚)!?』
もはや解決策は1つしか無い。
「ほら、チョメ君。サンドイッチを1つあげるから、ご機嫌を伺ってきなよ。」
『ちゅ(頷)!』
俺はチョメ君の再チャレンジを見送った。
ところで、俺ってチョメ君の言葉を理解しているのは、チョメ君が土精霊になったから?それとも俺が人間やめたから?どっちだ?
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈竜脈種(亜人)〉
階級〈主格〉
所属国〈日本??〉
カテゴリー〈3.0+〉
戦闘力 29+3
防御力 37+3
生命力 53+3
回避値 49+3
知能値 26
器用値 25
魔力値 50+4
無属性48+2
地属性24+4
固有能力
竜脈適正「高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
契約
ルル君
金さん
チョメ君
称号
召喚士
装備
中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化
耐久値:100
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
Tシャツ〈服〉
属性:化学繊維LV10〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
防塵
耐久値:30
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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