第330話「波乱の公開日…その3・結局、全てがグダグダの終わり」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第330話「波乱の公開日…その3・結局、全てがグダグダの終わり」
超大型転移制御を使用して、一気に飛ぶ。
勿論、背後にO1 (オーヴァン)たちを引き連れた状態なので、突如に空中庭園の超大型転移扉前に姿を現した俺たちは、突然の熱気に包まれて唖然としていた(汗)。
「うっわ。人多いなぁ…。」
会場は大賑わいどころじゃない(え)。この熱気は只事じゃないぞ(汗)。
『なんでござるっ。何事でござるよ??』
流浪人な水楢が慌てふためく。
だが別に、お前はどうでも良い(え)。問題はO1 (オーヴァン)と茜の方だ。
音声〔う〜ん。父さん、これはどういう事ですか?〕
『こ、怖いダッチャ(震)。』
事情が飲み込めぬO1 (オーヴァン)と、訳も分からず怯える茜。
だが群衆というか…我が家の住民たちは、一挙手一投足、俺の動きに目を見張っているもんで、大仰に手を挙げてみたら『『『うわぁぁぁぁあ』』』と騒めく始末。
何これ?俺はなんの選挙に立候補してんの?
今回は雪玉王配下の雪玉族も多いし、既に無礼講に突入していると思しい妖怪グループも加わり、無意味な加熱を煽っているようだ(?)。
特に武闘派の牡丹と鬼蕗は要注意と見た(え)。あと大酒飲みの鳳来も!
「え〜〜い!!皆のもの、静まれっ!!」
『『『シーーーン』』』
俺の言葉で一気に静まれば静まったで息苦しいし、逆に居心地が悪い(汗)。
俺は背中になんとも言えない冷や汗をかいた。
なぜに奴等は、まるで崇拝対象のように俺を見詰めているのか?あ、完全に崇拝している樹霊の榊はスルーして、主だったメンバーも勢揃いしているな。
いや、ちょっと今更ながらに緊張してきたぞ(照)。
でもでも、ちゃんと俺の頭の上にはユキヲが鎮座している(?)。だから俺は大丈夫。うん。
にしても、最前席の貴賓席を埋めている我が弟たちの苦笑の顔が憎らしいな(え)。一言もの申したいっ!
クロちゃん弟は…兄上殿ぉ、大丈夫でしょうか?という生暖かい視線が痛い。純粋に俺を心配してくれているのは痛いほど分かるのだが、逆に心配になっちゃうんで(え)。
乙女ちゃんは…兄さん、慣れないことをしちゃってもぅ?という茶化した上から目線であろう(?)。
この子の苦笑いが酷い。見た目、フランス人形のような美少女なのにぃ。もう、すごく残念っ(え)。雪玉王との契約の件で、何か不満があるようで、それも影響してるっぽいよ。
菅原くんは…兄上に間違いは無い!兄上は完璧!という期待に満ちた目が重いぃ(汗)。
普段はクールな菅原くんだけど、やっぱり甘えたいざかりだし、兄としては良い姿だけ見せておきたい欲がある俺なので、ここで失敗するわけにはいくまい。俺は心を入れ替えた(え)。
橘花くんは…お兄ちゃんなら、絶対に何かやってくれる筈!!ワクワクウキウキを体現しているけど…別に何もトラブル起こさないからね?
兄って、そんなトラブル体質じゃありませんからぁぁ!!
で、麻黄ちゃんは…大人しく静かに座ってる。
麻黄ちゃんは橘花くんの安全装置?なので、何かあった場合、それに引きづられてグダグダになってしまうパターンも多いんだけどね(え)、でもまあ、常識人の麻黄ちゃんが居てくれると非常に落ち着くのである。基本的に俺が(?)。
あやっちは…こちらも礼儀正しく澄ましているね。俺の孫認定なあやっちは、その父であるO1 (オーヴァン)とも違く、常に品行方正なのだ(?)。
もはや言うことはない。うん、無い。あやっちは俺の自慢の孫だよね。
あと、貴賓席にはゲストとして、お面3兄弟の柏と梛にも来てもらっている。
無論、茜の兄弟であるからに、ちっこい着物姿の男児が椅子に腰掛けている様は可愛い事この上なし(?)。
でもしかし、様々な確執を経て、彼らはO1 (オーヴァン)に対して敵対心を…ほら、ジッと睨んでいます(汗)。
ま、そんな睨んだ顔も可愛いけどね?
O1 (オーヴァン)と茜は居心地悪そうにしているけど、俺が軽く手を振ると、柏と梛はニッコリ微笑んでくれた。微笑み返しである(え)。
つまり、浮島牧場での一件以来、2人は俺に懐いてくれたのだ。災い転じて福となる!である。
「いや…その、みんな、よく集まってくれた…今回はだな、知らない者も多いと思うので…えっと、あの、我が家の新人を紹介したいと思う。」
辿々しい言葉しか出ないなぁ(汗)。
一応、頭の中ではズバン!と登場し、ビシッ!と格好良く決め、流れるようなセリフを用意していたのだが…現実は甘くない。
だがここで、壇上に我が家の執事長…DSさんを筆頭に、そのDSさんの腕に巻き付いた小蛇の4R (シリュウ)、3D立体モードのE5 (エコ)さん、亜空間立体的積層体のG3 (ジザ)さん、極めて稀な(?)真面目顔の2L (トゥエル)が登壇。
O1 (オーヴァン)を含め、俺の眷属が勢揃いしやがった。そして有無を言わせぬ威圧感が会場を包み込み、みんな萎縮してっぞ!?
いや、俺もちょっと萎縮してるけどっ(汗)。何事なのっ!?
音声『…これより、田崎家の主、田崎蓮人様より、田崎家の今後の方針について、このワタクシが代わってお伝えする。一同、耳を澄まして聞くように。』
え?
DSさんってば、いきなり何を言い出すんでしょ?
聞いてませんよ、そんなサプライズ(?)。
で、眷属勢揃いだし、執事長がそんな事を言い出すもんで、会場はまるでお通夜のような静けさ…。
雪玉族なんて、会場の外で平伏状態だよ?
あ、でも聖域主のハッピーはBLに撫でられながら、グダ〜と雑巾のようにリラックス腹見せしてるねぇ。大物だねぇ(え)。これ、日光浴してるのかも?
他の猫ちゃん達は、そんなハッピーから一線引いた位置に待機している。
特に姉猫のロンちゃんの目が厳しいぃ(汗)。
同じ猫八部衆なんだから、もっと優しくして欲しいなぁって思う。
女の子猫ちゃん達は、男の子猫のハッピーとクロちゃん弟に妙に厳しいらしいよ?でもルル君だけは例外らしい(え)?ルル君は性別を超えた天使猫だしね、俺の。
音声『旦那様、田崎蓮人様は慈悲深く、共に生きる我々を真の家族として、田崎家の一員として諍いなく、常に平等に扱って下さいます。しかし、そこに奢る事なく、我々は旦那様に仕える栄誉を以って、調和と栄華を築いて行かねばなりません。』
う〜ん?
最初の方は俺に対する誉め殺しかと思って、ちょっと照れちゃったけど(え)、後半、妙な展開で意味が分かりません。
誰か、俺にちょっと説明して頂けないでしょうか?
音声『つまり、旦那様の慈悲に甘える事なく、我々眷属とて、理性と秩序を保つ見本として、その存在意義を果たさねばならず、それは旦那様の御子としての立場にある、このO1 (オーヴァン)とて例外に非ず。』
おおっと!?なぜか、どういう展開なのか?視線がいきなりO1 (オーヴァン)に集中。全集中である(え)。
O1 (オーヴァン)も突然のことでキョロキョロしてるけど、俺も困惑しているので助けることは不可能です(?)。
でもなになに!?これってまさか!?
音声『紹介しましょう…さあ、来なさい!田崎家ENTJ型ゴーレムPG・FT〈E0F〉よ!!』
あああぁぁぁ!?
俺が計画していた、最善策のお披露目を…あ、でも俺だと、ここまで衆目を集めることは出来なかった気がするぅ(汗)。
DSさんのおかげで、ここまでイベント的に大成功って雰囲気だ。
そして、空にキラン!!と星が輝き、ゴゴゴォォ!!と風切り音を轟かせ、逆噴射で会場に着地した巨体のゴーレム…その名も田崎家ENTJ型ゴーレムPG・FT〈E0F〉…通称「黄鬼」だ!!
にしても、この空中庭園の空って映像なんだよねぇ。
そんなに天井高くないのに、この為に記録石の映像改造をしたっぽい。
多分、2L (トゥエル)の仕業だろう(え)。御苦労なことだね。
副音声『おいら、黄鬼ってんだ!みんな、よろしくな!!』
全高4m…黄色い鬼は世紀末風にアレンジされた、空型ゴーレムのENTJ型である。
即ち、この黄鬼は五郎ちゃんの補佐型ゴーレムでもあるのだ。
この突然の乱入者に、会場は騒然としていた。壇上も黄鬼のせいでいっぱいいっぱいだし(汗)。
何より、黄鬼の戦闘能力は非常に高く設定してある。互角に渡り合えるとしたら俺の眷属ぐらいだろうな?
でも、2L (トゥエル)とO1 (オーヴァン)だと無理っぽい。
いやさ、O1 (オーヴァン)の抑止力として作り上げたのが黄鬼であるからに!!
で、黄鬼の存在感というか、戦闘力を感じ取ったのか?会場に集まった一同は、各々感じるものがあるようで、戦々恐々としているようだ。
中には、海産物軍団のように我関せずマイペースで、金さんはピチピチッて胸ビレ叩いて喜んでいるし、八重波や白波といった面子は空を泳いでるし(え)。あ、なんか和むねぇ。
ちなみに、フロア長のホチョさんは不出席の模様。あいつは全く…(怒)。
副音声『おいら、茜姉ちゃん、守るんだ!それに、柏兄ちゃんと梛兄ちゃんの童貞を守るんだ!!』
うわぁあ。言っちゃった(え)。
ゴツくて大きな外観のゴーレムと、その幼い言動のギャップがすごい。
ギャップ萌えを狙ったわけではない。だが、そう。これこそが「ロリコン撲滅作戦」の根幹…お面3兄弟に手を出したら、この黄鬼が飛んできますよ?勝てるもんなら勝ってみなさいよ?を体現する存在なのである(ドヤ)。
だがしかし、浮島に配備し、五郎ちゃんの補佐をする筈の黄鬼である。ずっと、お面3兄弟に張り付けているわけにはいかないんじゃないの?と思った諸兄、いやさそこは俺を誰だと思ってやがるぅ(え)。
そもそも、この三身合体・黄鬼モードは30分という制限時間があるのだ!!
音声『では〈E0F〉…分身モードに変形を開始。』
副音声『了解だよっ!!』
元気に返事をした黄鬼は、なんと、一同が見守る中、元気に空に飛び出し、『E0Fチェ〜〜〜ジ!!』って叫んで、その身体を3つに分けた。
そして再び、彼ら(?)は壇上に着地する。
副音声『やぁってやるぜっ!おれ、黄色1 !』
副音声『その程度か?わたしは梔子2。』
副音声『どすこい!おら、山吹3!』
通常、〈E0F〉こと黄鬼はこの三分身モードで活動し、必要事に合体して黄鬼モードになるのだ!!まさにゲッ◯ーロボを丸パクリ疑惑である(え)。
ちなみに、この三分身モードの際、各々が1m弱の身長となり、お面3兄弟よりも小さいので、まさに弟分といっても差し支えのない見た目となっている。
コンセプトは小鬼であり、ゴーレムでありながらシンプルかつ可愛い男児体型に仕上げているのだ。
以下、分身モードの身体情報をご覧頂こう。
_________________________________
竜脈解析vr6.5「霆」リンク
〈人造兵バイタル表示…正常〉
黄色1 田崎家ENTJ型ゴーレムPG・FT〈E0F-1〉
種族〈人造兵〉
階級〈やあってやるぜ!弟型〉
カテゴリー〈1.2+〉
戦闘力 15
防御力 10
生命力 12
回避値 15
知能値 6
器用値 10
魔力値 12
光属性12
戦技
黄色ビーム〈劣化版〉
固有能力
内部骨格『石棺』〈変形機能★分身モード1〉
魔道回路〈ENTJ型・FT統合頭脳〉
賢者の核石〈ENTJ型増幅器内蔵〉
外殻装甲「浮遊石改」〈空中霊圧無効・同調〉
超伝導鋼形状記憶液体金属マント改2〈浮遊粒子超高速散布型〉
能力
高速飛行 空中戦 弟思考 好戦的 装甲 統合頭脳
称号
五郎ちゃんの補佐官
お面3兄弟の守護者(NEW)
現在地…中央区画・超大型転移扉前
感情…兄姉を守りたいの心
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黄色1は標準型体型であるが、比較的小型の造形としている。
体色は無論、黄色である。
あと特徴としては、額にちっさ目の角が1本、生えている。
色々、ちっさいが(え)、結構に好戦型な性格で、興奮気味だ。あと、黄鬼のマントをそのまま使用しているので、空中戦に特化した性能を持っているのだ。
続いて、梔子2を解説しよう。
_________________________________
竜脈解析vr6.5「霆」リンク
〈人造兵バイタル表示…正常〉
梔子2 田崎家ENTJ型ゴーレムPG・FT〈E0F-2〉
種族〈人造兵〉
階級〈その程度か?弟型〉
カテゴリー〈1.2-〉
戦闘力 12
防御力 8
生命力 10
回避値 20
知能値 10
器用値 15
魔力値 12
風属性12
戦技
梔子ハリケーン〈劣化版〉
固有能力
内部骨格『石棺』〈変形機能★分身モード2〉
魔道回路〈ENTJ型・FT統合頭脳〉
賢者の核石〈ENTJ型増幅器内蔵〉
外殻装甲「浮遊石改」〈空中霊圧無効・同調〉
収納空間回路〈四方4メートルサイズ〉
能力
地上戦 速度 弟思考 残像 隠密 装甲 冷静 統合頭脳 収納
称号
五郎ちゃんの補佐官
お面3兄弟の守護者(NEW)
現在地…中央区画・超大型転移扉前
感情…兄姉を守りたいの心
_________________________________
体色は梔子色である。まあ、黄色っぽいわけだ(え)。
梔子2は細身体型として造形し、その速度を生かした戦法とまた、隠密活動を主眼に置いた性能に特化している。
鋭い2本の角を頭の両脇に生やし、常にクールな思考によって計算している。
顔つきもちょっとだけクールだ。
続いて、山吹3を解説しよう。
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竜脈解析vr6.5「霆」リンク
〈人造兵バイタル表示…正常〉
山吹3 田崎家ENTJ型ゴーレムPG・FT〈E0F−3〉
種族〈人造兵〉
階級〈どすこい!弟型〉
カテゴリー〈1.2+〉
戦闘力 14
防御力 15
生命力 15
回避値 8
知能値 5
器用値 10
魔力値 12
無属性12
戦技
山吹ミサイル〈劣化版〉
固有能力
内部骨格『石棺』〈変形機能★分身モード3〉
魔道回路〈ENTJ型・FT統合頭脳〉
賢者の核石〈ENTJ型増幅器内蔵〉
外殻装甲「浮遊石改」〈空中霊圧無効・同調〉
Yミサイル無限製造機関
能力
地上戦 弟思考 拳 力技 射撃 爆撃 装甲 統合頭脳
称号
五郎ちゃんの補佐官
お面3兄弟の守護者(NEW)
現在地…中央区画・超大型転移扉前
感情…兄姉を守りたいの心
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山吹色…ま、これも黄色っぽい色合いの体色だ。
この山吹3はポッチャリ型というか、ちょっと太めの体型で造形。安定感があるよねぇ(え)。
で、この子は砲撃戦仕様なので、ちょっとヤバい(汗)。
敵に回しちゃいけないやつだ。でも性格は大らかなので、誤爆とかしないと思われる(え)。
角は太めで短いのが3本。額と両脇に生えている。
音声『以降、3体は順番で茜、柏、梛の護衛任務に就くように。また、浮島の空中型ゴーレム統率として、五郎殿の補佐に1体は必ず常駐するように。』
副音声『了解だぜっ!』
副音声『ふっ。承知した。』
副音声『分かったどすこい!』
三者三様、っていうかキャラ濃いなぁ(?)。大丈夫か、これ?
「…ということで五郎ちゃん、君の補佐型ゴーレムだから(え)。」
副音声〔……。〕
え?ってな顔の五郎ちゃん。
まあ、そうだよねぇ。そういう反応になっちゃうよねぇ…っていうか、お面3兄弟の方も微妙な顔だし(汗)。
でもこれ、俺の決定っていうか、DSさんの決定事項にすり替わっているっぽいので(?)もはや否定できる存在はいないのであるっ!俺も含めて(え)。
副音声〔…そうですか。ゴーレムが増えるなら、確かに必要ですね。〕
納得、してくれたのかな?五郎ちゃんって反応薄いからぁ…。
副音声〔みんな、よろしく。僕は五郎。…君は、黄色なのでキーくんで良いかな?〕
副音声『おれ、キーくんか?へぇ、いいんじゃねぇの?』
あ、黄色だからキーくんとか、そのアンニュイなネーミングセンスってば、あやっちと似てるぞ!?
俺はあやっちを見たら、スッと視線を逸らした(汗)。
ああ、あやっちも自覚してるのね?
あやっちの頭の上のクロスラは嬉しそうだけども?
でも俺も人のことを言えないネーミングセンスなので、無言で視線を戻すと、既にネーミング終了したようで…
黄色1は「キーくん」。
梔子2は「クーちゃん」。
山吹3は「ヤマさん」。
で、互いに異論はないようで、命名は終了。ま、良いでしょ。
こうして、誰も口を阻むことができないスピードで、有無を言わさずロリコン騒動を撲滅…できた、のか?疑問の余地はあるが…。
◇ ◇ ◇
御歓談を途中で挟み、空気を入れ替えて(?)、イベントは次なる展開へと移行する。
すったもんだあったものの、O1 (オーヴァン)達は貴賓席に移動し、互い親交を温め合っている…模様?
どこからかチョコパフェを持ち出してきた乙女ちゃんが、O1 (オーヴァン)と柏、梛にそれを与えて大満足のホクホク顔に対し、貰えなかった茜が激怒している混沌の図。
正直、どうでも良いな(え)。
っていうか、壇上に残されたのは俺と眷属の5名だけ。相変わらず居心地が悪い、俺が(?)。
音声【では続きまして、我が配下である擬似天使を公開する。一同、刮目して見るように!!】
きたぁぁぁ。
ここぞとばかりに、天使のごとき微笑を浮かべて2L (トゥエル)が主張する。
そろそろ俺も貴賓席の方に行って良いでしょうか?と思ったら、2L (トゥエル)のやつ、俺のシャツを握って離さない(え)。こら、離せぇ。
『『『おおおぉぉぉ!?』』』
観衆からどよめきが巻き起こる。
だってね、空がピカピカ!って瞬いたかと思えば、次元の裂け目のようなものが開き、そこから舞い降りてきたわけですよ、あの子たちが!!
「…お前、演出凝りすぎじゃね?」
音声【閣下、ここはインパクトでしょ!最大限のインパクトで疑惑を吹き飛ばしましょう(ドヤ顔)!!】
インパクト、どんだけぇぇ!?
ヒラヒラ衣装の純白さが特徴的な…聖歌隊みたいな服装に着替えて、5名の擬似天使は、清楚な顔色で御降臨した。
黙っていれば、もはや美男美女である彼女たちである。これぞ天使です!という印象を最大限に利用し、ジェンダーフリー要素も最大限利用する(?)。
音声【紹介しよう。我が擬似天使…右から、代権役である。】
メタちゃん、明らかな幼女であるが、ここぞとばかりにお澄まし顔で(え)。
紹介を受けて、コクリとお辞儀をする様が初々しい。まさに天使!!見た目だけは!!
俺の耳にも聞こえてきた。『あの子、可愛いわねぇ。』とか、『お上品な子ですね。』とか、『お嫁さんにしたいっ!』とか、『今言ったの誰?刻まれたいのかな?』『落ち着いて、ビビさん!?』とか、本当のメタちゃんを知ったら唖然とする事この上ない(?)。
だってメタちゃんはメタロリババア疑惑だからぁ。
しかし、比較的に予想外に受け入れられている(え)。
俺が恐れていた事態は回避されているようで、会場には雪玉ナースたちもいるけど、彼女たちも人気者だ。みんなからオヤツを貰っているようで、愛されキャラになっている(笑)。
「…なんだ、俺の心配は一体、何だったんだ…?」
音声【勿論、それは案ずるより産むが易し…ですよ、閣下?】
『兄ちゃん、良かったモギュ〜。』
ああ、そうねぇ。ここ3日間の俺の苦悩が露と消えて行く。
ユキヲも一緒に悩んでくれてありがとねぇ〜(涙)。
そして、順次、擬似天使が紹介されていった。
守護役も黙っていれば眼鏡っ子なので、頭脳派で賢そうな印象を与える美少女だ。 こちらもなかなか評判が良い。
そして一番人気が剣卿役で、でもアンちゃんが「おとこの娘」である事には触れない。勝手に勘違いしておいてもらおう(え)。
イケメンお兄さんな司法役は女性陣の人気が高いようだが、こっちも中身は百合系宝塚男役なので、諸々の事情につき(?)公表を差し控えたい。恋愛は自由である(え)。
で、就労役に至ってはもう普通と言っちゃアレだが、天使なお姉さんキャラなので、普通に評価は上々である。
何故かペラさんがいるとメタちゃんが大人しいので、基本セット運用である(?)。
こうして、無事にお披露目は終わった…かに見えた。
俺はそそくさと壇上から降り、会場に紛れ込む。
お役御免で、DSさんの許可がおりまして、ふぅ、もうどうなることかと思ったよ(汗)。
で、弟たちと合流して反応を確認しようと思うのだが、行ったみたらみんなの反応が微妙で…
「ど、どうしたの、みんな?」
『ちょ、兄さん、それどんな趣味なの?』
は?乙女ちゃんは何を言っているのだろうか?
俺の趣味はドノーマルです!って答えようと思ったけど、なんか右足が重いなぁ?
「…ん?……メ、メメ、メタちゃんっ(驚)!?」
い、いつの間にぃ…。
またしても俺の足枷モードのメタちゃんが、気付かない方もどうかしているとは思うけど(え)、足枷無視していた午前中の影響と思われ(汗)。
「うぉぉぉ!?離せ、メタちゃん!!」
副音声【嫌なのじゃ!!わらわ、恥ずかしいのじゃ!!】
何が恥ずかしいものかぁ!
っうか、幼女を足にぶら下げた俺の方が恥ずかしいっちゅうねん(怒)。
こんなん見られた日にゃ、俺の風評被害が広がるだろがぁぁ(怒)。
『ちょ、兄さん!!可哀想じゃないの、こんな小さな子をっ!!』
『兄上殿、ジッとして下さい。僕が剥がしますから!!』
乙女ちゃん、クロちゃん弟よ。なぜに俺が悪者扱い?
そして菅原くん以下、弟たちの目も生暖かい(?)。
周囲の観衆の視線もちょっと引いてるっぽい(え)。
「な、なぜこんな事態に…。」
全てが上手くいっていたのに…兄、もう立ち直れないです…(涙)。ガックシ。
そして我が弟たちにチヤホヤされてご満悦のメタちゃん。
みんな、騙されないでぇぇ(叫)。
副音声【お兄ちゃん、お姉ちゃんたちが優しくて嬉しいのじゃぁ(嬉)。】
『メタちゃん、良い子ねぇ。お姉ちゃんも嬉いわぁ。』
それ腹黒だからあぁぁ(叫)。餌やり危険だからぁぁ(叫)。
そんな場面に追い討ちを掛けるように、俺の左足にしがみ付く物体…これ何?
『えっと…兄さんは、ロリコンなの?』
「は?」
乙女ちゃん、それは言ってはならない言葉だよねぇ…いや、マジで(怒)。
「…って言うか、君は…だれ?」
そもそも、俺も初見な幼女が足枷さながら(?)俺の左足にしがみ付いているのだが…?
これ、メタちゃん2号なの?どういう事なの?
『うわっ。お兄ちゃん、この子。髪の色が綺麗だねぇ?』
橘花くんが素直に仰天するほどに、確かにこの子の髪の毛の色合いが綺麗だった。
何でしょ?虹色というか色がキラキラ変わるんですよ(?)。まるでオパールの原石のように。
それが幼女だけど神秘的かつ、真なる純真無垢な印象を与える。
だけどもいやマジで、この子どこの子なのぉ?
『兄上、もしかして…迷子でしょうか?』
「はっ!?そ、その可能性もあるよねえっ!?」
ナイス、菅原くん!!
なれば緊急保護もやむ負えまい!!これは不可抗力。俺は悪くない、悪くないよぉ?
「んなら、こうしている場合じゃないな!保護活動開始だぞ!!」
やいのやいのと、合法的に会場から避難しよう(え)。
ついでにメタちゃんも追放しようか(?)。
副音声【ま、待つのじゃ!!う〜、陛下から離れるのじゃ、ペラちゃん!!】
おや?メタちゃんが妙なことを言い始めたぞ?
「…え?ペラちゃん?…いや、ペラさんはだって…?」
ペラさんこと就労役は普通のお姉さんキャラだよ?
こんな幼女じゃありませんよ?
メタちゃん、勘違いしているのかなぁ?それにペラさんは黒髪だし…。
副音声【いやっ!お兄ちゃん、抱っこして〜。】
うわぁぁ。純粋無垢なる虹色の髪を持つ幼女が、そんな風にイヤイヤと俺に抱っこをせがんで来るわけですよっ!!俺の脚をギュッと掴んだまま。
何です、この展開?ある意味、新鮮だけどっ(え)。
でも周囲の視線が痛い。
抱っこしたいけど(?)、抱っこしたら俺のロリ疑惑が加速するやんけ!?進んだ先には地獄しか待ってないぞ、これ。
副音声【ぐっ。これだから、真正の露理には勝てんのじゃ!!嫉妬なのじゃ!!嫉妬の炎で燃やし尽くしてやるのじゃぁ!!】
嫉妬の炎にメラメラ燃えるメタちゃんを、そうそう、弟たちも理解し始めた様子で(え)。触れるな、危険である(叫)。
真正のロリに嫉妬するメタちゃんの図。
いやさ、この子がペラさん(?)さんだとして、メタちゃんがペラさんを苦手とする理由は成立?するけども、流石にそれは無いでしょ??
音声【あ、閣下。お騒がせしました。フィンブルヴェドモードの就労役を回収しますね。】
ヒョイと持ち上げられた虹色髪の幼女。
副音声【いやぁぁぁ〜ん(涙)。】
ジタバタと抵抗する幼女。
だが所詮は幼女。2L (トゥエル)の腕から逃げ出すことも出来ず(汗)。
「…これ、本当にペラさんなのか?」
音声【そうですね。この就労役にはフィンブルヴェト〈滅亡の冬〉というシステム管理機能が搭載されています。言うなれば、擬似天使最強の存在がフィンブルヴェドモードの就労役です。】
…いやいや。幼女なのに最強とか、ホント意味が分からん。
そして2L (トゥエル)のやつ、空いた手でメタちゃんもヒョイと持ち上げて抱えた。ロリを両手にお持ち帰りである(?)。
「…?あれ?メタちゃん、固まってね?」
そう、メタちゃんが身動き1つせず、固まっちゃっているよな?
そして会場が騒つく…。
『あ、兄上殿…他の擬似天使たちも?』
へ?
クロちゃん弟が言う通り、固まって動かなくなったのはメタちゃんだけにあらず、アムちゃんも、アンちゃんも、ディカさんも、まるで彫像のように動かなくなり、無礼講の現場は動揺に満ち溢れている始末で(汗)。
一部、O1 (オーヴァン)はキーくん、クーちゃん、ヤマさんに取り囲まれて物理的に動けない状況とかになってるけど(え)。で、茜はギャン泣き。
「これって?」
音声【はい、これがフィンブルヴェドモードの就労役の能力…元老停止権限ですねぇ(ドヤ顔)。】
いや、ドヤ顔で言われても困る。コイツ、絶対楽しんでやがるな…。
にしても、ペラさんの真実…二重人格ってこれかぁ(汗)。厄介なものを作ってしまった感が半端ない。見た目も激変わり過ぎだろっ!?
でもまあ、メタちゃんの抑止力としては役に立ちそな気もするが(え)。
やれやれ、である。結局はグダグダに終わった気がしないでもない公開日。
_________________________________
(*´꒳`*){あ、御主人様?}
_________________________________
うわっと!?
ちょ、こんな状況で、ちょっとE5 (エコ)さんは何でしょ?
そう言えば、E5 (エコ)さんとか、ずっと静かに待機してたから、まだ一度も言葉を交わしてなかった気がする(え)。
そしてヒョッコリと電子情報枠表示モードで登場とか。
でも反応から察するに、E5 (エコ)さんも擬似天使を受け入れてくれているようだなぁ。
「えっと…何?」
_________________________________
(*´꒳`*){ロリコンとか死ねば良いと思うのです。あ、でもアンちゃんは許しますが、あとはダメですね。ロリコンとか社会のクズですね。}
_________________________________
「………。」
酷い言い草だと思うんです。社会のクズだけど、俺は別にロリコンでは無いのです(え)。
そしてこれ、顔絵は笑顔だけど、確実にブチギレしてるぞ(汗)。
「……え?アンちゃんは良いの??」
いや、アンちゃん、おとこの娘なんですけどぉ〜??
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿菩薩(蓮乃人)〉
階級〈大権現〉
所属国〈田崎家竜脈の地〉
カテゴリー〈108.2+〉※変化無し
戦闘力 2001+20
防御力 1919+20
生命力 1945+20
回避値 1798+20
知能値 775+10
器用値 25
魔力値 3038+30
無属性1871+20
地属性1903+20
固有能力
竜脈適正「最高位+」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異世界言語LV2
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
麒麟の安寧
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定 言語 鬼
天眼 転移 人類愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
次元結晶化
万能鑑定
化石解放
信仰昇華
超大型転移制御
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
O1 (オーヴァン)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
麻黄
ココちゃん
リリ君
亜弥
葦原
ロッキー
ユッキーナ
BR
ユキヲ
BP
キャロ
カロテン
ナスニン
號竜
アドム
トリントン
ハッチ
白熊
百葉
五郎ちゃん
雪玉王
称号
竜脈使い
蓮乃人社の祭神
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
自我++
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
俺は品行方正シャツ〈服〉
属性:化学繊維 LV30〈通常級〉
付与効果:風評耐性〈微〉
防寒
耐久値:50
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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