第329話「波乱の公開日…その2・事件は監禁解除の現場で起きている」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第329話「波乱の公開日…その2・事件は監禁解除の現場で起きている」
不安要素に尽きないが、時間は刻一刻と迫っている。
公開予定の擬似天使は、就労役ことペラさんの加入を以って、メンバーが勢揃いした。
メインは擬似天使であるが、そこはロリコン騒動の根本、O1 (オーヴァン)の沙汰を絡めて沈静化を図りたい。
俺は超大型転移制御を起動させ、白ねこ島の浮島に転移を行った。
…これってホント、便利だよねぇ。
とは言え、今のところ移動可能な場所は中央区画の超大型転移扉前と、浮島の第1階層「草原」の2ヶ所だけ。
さてさて、草原の丘から一望したら、フワフワと空を漂ってきたのは…
「あ、雑巾くん?」
『……ふわっ。』
白くてふわふわした白い布…それは妖怪「白うねり」だ。
O1 (オーヴァン)のお守り役?友達?として認定した雑巾くんは、律儀に監禁中のO1 (オーヴァン)、赤鬼の茜に付き合っている。
で、お出迎えに来てくれたわけで。
『お出迎えありがとうモギュ!』
「アイツら、大人しくしてたかな?」
でも雑巾くんはふわふわしているので、イマイチ、意思の疎通が微妙。
ユキヲも俺もちょっと困る(え)。
『…ふわっ。ふわっ。』
「う〜ん?踊ってる?」
っていうか、なんかクラゲみたいだな(え)。そんなふわふわな雑巾くんに先導され、俺たちは浮島牧場へと足を進めた。
にしても、空気が良いなぁ…ここ。空の上だしな。
浮島牧場の赤い屋根の母屋が見えてきた。
現在、監禁生活を強いられているO1 (オーヴァン)と茜だが、当然、同棲生活のごときものを期待されては困る。
そもそも、O1 (オーヴァン)は小学生レベルだし、茜に至っては幼稚園レベルである。
なもんで自活する能力もない。放置をするのも拙いので、当然、お世話係というか監視役を配置してあるのだ。
で、見張り役としてお面3兄弟の保父さん(?)でもある夜刀の水楢を配置してあるのだが、こいつは前回の暗躍を反省して心を入れ替え…いや、怪しいから、その監視役を五郎ちゃんに依頼したのだ。
即ち、二重構造である(?)。
「おい、水楢。ちゃんと働いてるか?」
『おわっ!?急に、ビックリするでござるよっ!?』
馬房で大根ちゃん(仮)ことミロシナーゼにニンジンをあげていた水楢を見掛けたので、背後から襲撃してみた(え)。
っていうか、水楢は流浪人みたいな出立ちなんだし、どっかの人斬りなんとかさんに似てるのに、全くもって無警戒この上ない。大丈夫かぁ、こいつ?
『心臓に悪いでござるよぉ。それに、ちゃんと仕事しているでござる。主にニンジン料理のレパートリーが増えたでござる!!』
「え?なんでニンジン?」
いや、確かに浮島の第2階層「農場区画」ではニンジンを率先して生産してるけども?
『ラフィ〜ン♪』
ああ、ミロシナーゼが喜んでいるから良いかぁ(?)。
「ミロシナーゼで思い出したけど、この子にも鞍を作らなきゃねぇ…。」
あ、でもこの子はあんまり鞍に興味なさそうな反応。
鞍が無くても、ゴ〜ルディモードの五郎ちゃんを乗せて地味に活躍してたけども。まあ、契約する為にも鞍は必要なのだ…忘れてないよ(え)。
『今日のお昼はキャロットサラダにニンジン炊き込みご飯、にんじんチヂミでござる!家主様も食べて行かれるでござるか?』
うわぁ。まさにニンジン料理のオンパレード。
でもでも、箱庭システムVr02で量産したとは言え、田崎家固有種のニンジンだ。不味いわけがない(?)。
そしてゆくゆくは、この浮島でニンジン生産を賄いたい所存。
O1 (オーヴァン)が進化することで、彼の白ねこ島LINK−SHOPに「植生改造LV2」の項目も増えると思うのだ。
後から判明したのだが、この白ねこ島LINK−SHOPは俺だけでなく、O1 (オーヴァン)自身も使えることが判明した。むしろ、元々の本体な訳だし(え)。
つまりは、O1 (オーヴァン)にも苗植えをさせる事が可能となり、俺の負担がグッと減る。むしろ浮島でO1 (オーヴァン)を働かせねば!!
だが、問題はO1 (オーヴァン)の魔力値なんだよなぁ…?
俺、魔力値お化け(?)なので、有り余る魔力で生産し放題。ニンジンの苗ってば、必要霊子は〈25〉なんだよねぇ。
で現状、成長というか進化する前提だけど、O1 (オーヴァン)の魔力値は「30」なんだよねぇ…少ねぇなぁあ(汗)。1本しか植えられない件な!!
だけど、まあ、比較的、それでもO1 (オーヴァン)は魔力値多い方だという事実に震撼するよね!?
俺の魔力値、遂に3000超えの現在「3008」ですからぁぁ!?
もう意味が分からん(?)。
「う〜む。食べていきたいけど、弟たちも待ってるしなぁ…。」
『食べたいモギュ!兄ちゃん、俺食べたいモギュ!!』
あ、痛たた。ユキヲが頭の上で暴れている(?)。
そらまぁ、ユキヲの主食はニンジンだし、ニンジンフルコースとか聞いて落ち着いてらんないのだろうが、俺の頭皮の危機である。
「分かったよ、ユキヲはじゃあ、ここで食べていけば良いよ。後で迎えに来るし…。」
『やった、モギュ!!』
なんか、妙な方向に話が進んでいるな?と思いつつ、母屋の居住スペースに移動したのだが、フロアで俺は愕然としたよね!
いや、何がって…食卓がね、鎖に縛られたまま椅子に座ったO1 (オーヴァン)と茜が泣いているわけですよ(え)。
この鎖は五郎ちゃんの「黄金竜のアンカ〜ワイヤ〜」である。
食卓には、勿論、ニンジン料理のフルコースが乗っている。
とても華やかなオレンジ色の食卓である。これ、水楢が1人で作ったのか?アイツ、何処を目指してんだ??
一方、ユキヲの興奮が伝わってくる(え)。
ああ、にしてもギャン泣きの茜が特にひどい(汗)。これはどう言う状況だ?
「ご、五郎ちゃん。これは一体…?」
食卓には五郎ちゃんも座っていた。
五郎ちゃんは、特にこれと言った風もなく、黙々とニンジン料理を口に運んでいる。
でも、あれ?五郎ちゃんって普通に食べれるの?だったら、うちの食卓に来てくれても良いのに?
副音声〔僕は人参しか食べれないので…。〕
ガビ〜〜〜ン。
文学少年風の五郎ちゃん、なんとニンジンしか食べれないとかぁ!?
ちょ、意味不明ですが…。
音声〔と、父さん…もう、ニンジンは…食べたくありません。助けて下さい(涙)。〕
「えっ!?そっちぃ??」
O1 (オーヴァン)の顔が死んでいる(え)。
こいつら、三日間、ニンジンしか食べさせてもらって無かったっぽいぞっ(驚)!?
『もうニンジン嫌ぁぁ!!ぎゃやぁぁぁ〜〜ん(涙)!!』
泣き叫ぶ幼女。これは酷いっ。
だがしかし、これは自業自得。
O1 (オーヴァン)と茜もこれで反省した事だろう…俺の目が黒いうちは、やはり認めん!認めないぞぉぉ!!
◇ ◇ ◇
我が家に戻り、昼食を終え、遂にその時がやって来た…。
ちなみに、お昼はサクサク衣の春巻きで、とても美味しかったです(え)。
泣きながら人参フルコースを食べさせられているO1 (オーヴァン)と茜には悪いけど(笑)。
それに、ユキヲは大喜びだったし、今頃、満腹でウトウトしてんじゃないかなぁ?
と言う事で、眷属全員に召集を呼び掛けて置いて、単身、俺は再び浮島に飛んだ。
でもこの草原の道を何度も行き来するのはしんどいなぁ(え)。道路にしようか?そうすれば赫號でスイスイ行けるし。
でもこんな空気が良い場所を排気ガスで汚すのも忍びないよね…。
「ただいまぁ〜。さあ、みんな集まって〜。」
浮島牧場に戻ると、お役御免のO1 (オーヴァン)と茜が青白い顔で集まってきた。
五郎ちゃんの鎖からも解放されて、フラフラとまるでゾンビのように(え)。
俺はと言えば、お腹ぷっくりなユキヲを頭の上に乗せて…ちょっと重くなった?
『ふぅ。やっと戻れるでござるよ…。』
やれやれと、くたびれた風の流浪人が言う。だがしかし、お前の役目はまだ終わらない。
「おい、水楢。むしろ、これからが本番だぞ。気を引き締めろ!」
『およよ?なんの話でござるか?』
あ、そうだった。こいつらにはまだ、公開日のことを話して無かった(汗)。
一応、今日で監禁終了とは伝えてあったけど、擬似天使の公開と共に、ゲストとしてO1 (オーヴァン)たちには参加してもらい、このロリコン騒動に一矢報いる対策を公表する予定なのだ。
お面3兄弟の保父さんというか保護者である水楢にも関わることだ。
「あのなぁ。実は、今日はとあるイベントを開催する予定だ。しかも、これから直ぐにな!!」
『へ?なんのイベントでござるか?』
音声〔…イベント?〕
イベントと聞いて、死んでいた顔のO1 (オーヴァン)が微妙に生き返った、気がする?
睡眠欲より、今はニンジン以外のものを食べたい的なアレっぽい。
でも茜は死んだままだ(え)。
音声〔父さん、イベントと言えば…無礼講ですか?〕
「まぁ…行けばわかる。」
行けば分かるさ、何事も。まあ、今回はあえて規模は小さめにしているが、軽食も準備させてるし、イベント会場前にはコンビニがあるから買い食いできるでしょ?お小遣いが残ってれば…。
『ふわっ。ふわっ。』
お?O1 (オーヴァン)の頭の上で雑巾くんが踊っている。
この子は生まれたばかりの付喪神だから、今回が初めてのイベント参加で、ちょっと興奮してるのかな?
「ともかく、水楢。お前の役目は終わらない。イベント中も、きちりO1 (オーヴァン)と茜を見張っているように!!」
『マジでござるかぁ!?』
マジです(断言)。そして反応が大袈裟すぎる。
「O1 (オーヴァン)と茜、水楢は強制参加だからな!」
あとここでは言わないけど、壇上にも上がってもらう予定だし?
副音声〔…僕はもう良いですか?〕
五郎ちゃん…ああ、五郎ちゃんモードの時は文学少年ばりに存在感が薄いんだよね、彼。奥で読書していたっぽい(え)。
「いや、ダメだよ。今回は五郎ちゃんのお披露目でもあるし!」
五郎ちゃんは浮島に引き篭もり気味だし(え)、O1 (オーヴァン)たちの監視役を担っていたこともあり、まだ知らないメンバーも我が家には多いのだ。
むしろ、白ねこ島の侍従たちにも顔通しはしていない。
リーダーのあやっちだけには会わせたけどね!!
「それに、五郎ちゃんにはサプライズもあるし!!」
副音声〔…サプライズですか?〕
五郎ちゃん、反応も薄いなぁ(汗)。
ポピコーーーン♪ ポピコーーーン♪
おわ?なんの音かと思いきや、俺のポケットか。
俺は小型「電子情報枠表示」を取り出し、緊急通信モードに切り替えた。
「はい、もしもし?2L (トゥエル)か?」
通話中【あ、閣下?こちら、あなたの守護天使な2L (トゥエル)でございます。】
「切るぞ?」
通話中【切らないで下さいっ(汗)!!準備が整いましたので、擬似天使の5名を引き連れ、会場入りしましたよ。】
うっ。もうそんな時間かぁ。
「…誰にも擬似天使は見られていないだろうな?」
事件は現場で起きているのだ。いや、これから起こるのだ(?)。
通話中【こちらの方は問題ありませんよ。小型の転移ゲート機構で付近のオフィスビルに転移して待機していますので…移動は楽チンです。】
「ふ〜ん…は?」
おい、コラ…なんか初耳なワードが出ているが?
「小型の転移ゲートって何だ?」
通話中【ああ、それですか?ホチョさんの余った羽で作った使い捨てアイテムですね。一方通行なので、効率は非常に悪いですが…。】
にしても、そんなんあるなら一言いってくれ(汗)。
この俺に何度も同じ道を行ったり来たりする体力は無いのである。
確実に明日は筋肉痛なのである(え)。
通話中【閣下。既にほぼ全員集まっています。ここでカッコ良く閣下が転移で壇上に登場すれば、これは間違いなく閣下の株というか好印象が激上がりしますよ!!主に僕の中でっ(ドヤ顔)!!】
「…お前の中でかいっ!?」
とは言え、既に集まっているとは…ちょっと想定していたより早い。
置き時計を見たら、まだ2時半じゃね?開始時刻は3時の予定なのに…。
「何人ぐらいいるの?」
通話中【え〜と、そうですねぇ。ほぼ全員いるんじゃないですか?会場に入り切れず、会場の外も大変な事になっていますね?】
えっ…ほぼ全員とかっ!?
通話中【あとアレですね…乙女さんが荒れてますね?雪玉族の雪玉王が閣下と契約した件で、エコ贔屓だと主張していますが…。】
なんですか、その情報は?どんな風評被害だよっ?
やっぱ、事件は現場で起きていたあぁぁ(汗)。
そんな状態でその3へ続くのだった…。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿菩薩(蓮乃人)〉
階級〈大権現〉
所属国〈田崎家竜脈の地〉
カテゴリー〈108.2+〉※変化無し
戦闘力 2001+20
防御力 1919+20
生命力 1945+20
回避値 1798+20
知能値 775+10
器用値 25
魔力値 3038+30
無属性1871+20
地属性1903+20
固有能力
竜脈適正「最高位+」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異世界言語LV2
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
麒麟の安寧
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定 言語 鬼
天眼 転移 人類愛
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
次元結晶化
万能鑑定
化石解放
信仰昇華
超大型転移制御
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
O1 (オーヴァン)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
麻黄
ココちゃん
リリ君
亜弥
葦原
ロッキー
ユッキーナ
BR
ユキヲ
BP
キャロ
カロテン
ナスニン
號竜
アドム
トリントン
ハッチ
白熊
百葉
五郎ちゃん
雪玉王
称号
竜脈使い
蓮乃人社の祭神
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
自我++
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
俺は品行方正シャツ〈服〉
属性:化学繊維 LV30〈通常級〉
付与効果:風評耐性〈微〉
防寒
耐久値:50
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
◆ ◆ ◆