第322話「3兄妹との危険なお付き合い…その2・だからお前は阿呆ぅなのだ!そして恋愛禁止令の発動である」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第322話「3兄妹との危険なお付き合い…その2・だからお前は阿呆ぅなのだ!そして恋愛禁止令の発動である」
えらいこっちゃぁぁぁ!?
何が起きたかって、正直、どういう事態なのか見当がつかないし、大げさな事態にしたくもないし、事が息子のO1 (オーヴァン)が関わっているとなれば、放置も出来ないでしょがっ(汗)。
「そもそも監禁って何だよっ!?」
『落ち着くニョロよ。どうも要領を得ないし、早合点かもしれないニョロよ?』
そ、そ、そ、そうだよなぁ。あのO1 (オーヴァン)がお面3兄弟を拉致監禁?いや、そんなわきゃない。
でも証言者がここに約2名いるのである。
1名は夜刀の水楢だ。
コイツはお面3兄弟の保父さんのような立ち位置である。そして保護者である。
そんな水楢が、共にO1 (オーヴァン)の接待を受けて浮島に向かったのは良いが、まさかの拉致監禁という状況に逃げ出してきたのだと言う。
で、もう1人の証言者は、そんな水楢に助けを求められた白ねこ島の侍従…ゴ〜ルディ・バッティングである。
ゴ〜ルディは愛馬のミロシナーゼに水楢を乗せ、浮島から脱走したのだ。それに彼、覚醒時?には飛べるからねっ(え)。
だけども、よく考えたら、このゴ〜ルディからは明確な情報は得ていないんだよねぇ…(?)。
「ゴ〜ルディはどこまで知ってんの?」
副音声〔…僕は、これといって特に…?〕
はぁ?それはどういうことっ!?
文学少年風となってしまったゴ〜ルディは…ゴ〜ルディというよりも、ゴ〜ロウディ?ゴロディス?五郎です?みたいな雰囲気だよっ(?)。
「ちょ、五郎ちゃん!?」
副音声〔…えっ??〕
あ、思わず声に出ちゃったけど、五郎っぽいことに間違いはない。
何しろ、白ねこ島の侍従の5人目だし?
『まあ、今の感じだと五郎が似合ってるニョロね?ドクロ仮面の時はゴ〜ルディっぽいニョロが?』
あ、そうね!!駄洒落みたいになったけど、ドクロ仮面の時と今だと二重人格みたいな差異があるからねっ。
「え〜と、五郎って呼ばれるの嫌かな?」
でもでも、嫌なら止めるけどねっ!
だって、本人が嫌がるのを無視してまで、無理矢理に呼び方を変えるのもおかしな話だよ?
俺はそこまで理不尽じゃないんだよぉ(え)。
副音声〔いえ、むしろ普段はそう呼んでくれた方が助かります。僕的にもしっくり来ますね…。〕
これがまた、予想外の合意である。
つまりは、後付け設定の追加である(?)。
「いやぁ、良かった。良かった。これで万事解決だねぇ?」
『解決して良かったニョロね。』
一件落着である。スッキリ(?)したので、ホント、もう一眠りしようか?
やっぱ無理しちゃ駄目だよね。休める時に休んどかないとぉ…。
「じゃ、そういう事で…」
『何ででござるかぁぁ!?このくだり、2回目でござるよぉぉ??』
うっせえなぁ(怒)。
確かに、なんか俺も近視感な感じはしたけどね?
でもなんか、この水楢の言動が怪しい気がするのだ。
「とは言え、仕方ない…事実解明に動くしかないか?」
こうして俺たちは、白ねこ島に足を伸ばすことにしたのだった…。
◇ ◇ ◇
昨日に続いて今日も白ねこ島の浮島に行くとか思わなかったよね(え)。
で、今回はとりあえず、コテージから入って白浜前駐車場に足を伸ばしてみた。問題は浮島への移動方法である。
『では拙者は、来た時と同じようにミロシナーゼ殿に乗って…』
「いや、ちょっと待てぇぇい!?」
とっとと1人で浮島に戻ろうとする水楢を引き止める。
これまた大根ちゃん改めミロシナーゼも、五郎ちゃんの言う事だけしか聞かなくて、そっぽを向いてるけどね(笑)。
『な、何んでござる?拙者、急いでるでござるよ?』
「いや、俺の案が失敗した場合、俺が乗せてもらうから、水楢はまだ待機しておくように!」
そう。この俺が無策のまま来たと思っているのか?
最悪、五郎ちゃんに運んでもらっても良いしな?水楢の場合、本体の刀だけになれば良いんだし?
「五郎ちゃんのゴ〜ルディモードなら、1人ぐらい運べるっしょ?」
副音声〔多分、大丈夫だと思いますよ…。〕
ほらっ。
さてさて、では、ちょうど渡りに船だったので、俺の新たな能力…「超大型転移制御」のお披露目と行きましょうかぁ?
俺はポケットから小型「電子情報枠表示」を取り出し、画面を起動させた。
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所有者《田崎 蓮人 》
召喚系術式専用・小型「電子情報枠表示」
MENU〈竜脈使いVr〉
○契約
○契約破棄
○召喚
○送還
○契約鑑定
○眷属召喚
○眷属送還
○眷属探知
○眷属鑑定
○竜脈の盾
○竜脈結晶化
○次元結晶化
○万能鑑定
○化石解放
○信仰昇華
○超大型転移制御
魔力値 2918/2918
◎緊急通信〈眷属選択〉
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さあ、正直ビクビクしちゃうけど、やってみないと分からないなアレは毎回のこと。
俺は超大型転移制御を選択してポチってみた。
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超大型転移制御.hack
種族〈神級・機械種〉
階級〈擬似 時空転移ゲート〉
無属性50
電子属性60
刻属性50
転移ゲートLV:1
時空転移指定〈座標〉▶︎設定画面
集団時空転移〈瑠璃光〉▶︎ 設定画面
利用許諾権限〈付与〉▶︎ 設定画面
違法接触禁止〈拒否〉▶︎ 設定画面
保留エネルギー『397/400』▶︎設定画面
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これは…まんま「超大型転移扉」の設定画面っぽい!?どうなってんだ?
『細かい設定が出来そうニョロよ?』
「あ、そうね。設定は全部、G3 (ジザ)さんに丸投げしてたから、直で見るのはこれが初めてか…。」
とりあえず、上から確認していこうか?まずは「時空転移指定〈座標〉」かな?
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時空転移指定〈座標〉
▶︎現在 固定座標〈2〉
:空中庭園中央区
:白ねこ島浮島第1階層
座標追加▶︎必要竜脈結晶×1
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…ああ、そうね。登録されているのは2箇所。空中庭園中央区と浮島だ。
まあ、想定内だろう(?)。でもこれって、指定さえしておけば、この2箇所に行ったり来たり転移が可能と思われる。
「普通に超大型転移扉使うのと同じじゃね?」
『何言ってるニョロかぁ!?これは凄いことニョロよぉ??座標さえ増やして登録すれば、いつでも色んな場所に転移できるニョロ。あり得ないニョロよっ(驚)。』
なぜか4R (シリュウ)が興奮しておりますが?
「…ん?いや、そうか?確かに、これを使えば中央区の超大型転移扉前にも即座に転移できるわけだが…。」
迷子になっても大丈夫?的なアレか。
しかもモノホンの本体を通さずに、である。全くもって不思議現象であるが…(え)。
で、じゃあ登録すればするほど便利じゃん?と思ったら、座標追加には…
「はぁぁ?また竜脈結晶が必要なのかよぉぉ!?」
嵌められた気分である(?)。
とにかく、我が家の竜脈結晶需要が高過ぎるっ。兎にも角にも竜脈結晶である。ちきしょう(怒)。
「とは言え、現在の目的は浮島に転移することだ。目的は果たせそうだな。」
『十分に凄いニョロ。時空転移なんて、本来は刻霊族や神霊級の存在しか使えないものニョロよ!?』
いやぁ。照れるねぇ?
でも俺の転移の場合、G3 (ジザ)さんが作った超大型転移扉を間借り?させてもらっているだけの気がしないでもない(え)。
そもそも、これってホチョさんの羽根を使ってるから、ホチョさんこと和火の力でもあるわけだ…。
「あ。じゃあ、和火の方がスゲェってことになるんじゃないの?
なんか腹立つぅぅ(?)。」
『何を怒ってるニョロかぁ?そんな事より、転移できるなら浮島に向かうニョロよ!』
「いや、そうは言うけど、まだ検証の途中だからぁ…。」
しかしまあ、4R (シリュウ)の言う通りではある。
今は検証してる場合じゃないし、O1 (オーヴァン)の暴挙を止めるのは父としての役目だ!!
今回ばかりは仕方ない…後ろ髪を引かれるが、検証は後回しにしようと思う。
「よし、では行くぞ!座標は白ねこ島浮島第1階層を…ポチッとな!!」
と同時に、あの輪っかのモニュメントみたいのが出現して、俺たちを包み込む。
勿論、五郎ちゃんと水楢、ミロシナーゼも一緒にである。
本体と同じ集団時空転移も可能となれば、使い勝手は良さそうだな?
『およよ!?本当に転移したでござるなっ!?』
副音声〔本当に便利ですね…。〕
メンバー確認!ちゃんと全員が無事に転移したようで、転移場所もあの場所、小高い丘の上である。変わりはないね。
「うん。異常は無いようだな?これで、いつでも浮島に来れることは実証されたというわけだ。」
『無茶はしちゃダメだニョロよ?』
いやいや、4R (シリュウ)さん?俺は無茶などした事はありません。
結果的に無茶に終わったことはありますが(え)?。
ともあれ、ここからが問題である。おそらく、O1 (オーヴァン)は浮島牧場の母屋を占拠していると思われる?
O1 (オーヴァン)に察知される前に、お面3兄弟の身柄を確保するべきだろう。なんか、ワクワクしてきたぞ(?)。
『はぁ。何で、そんなに楽しそうニョロかぁ?』
これだから、4R (シリュウ)ってやつはさぁ(溜息)。
こんな時、ユキヲだったら俺と一緒に潜入捜査を楽しんでくれるというのに…。
「ともあれ、ここからは慎重になっ!目立つなよ!俺は隠密を最大限に駆使するけど、お前たちはどうする?」
4R (シリュウ)は俺の腕に巻きついているだけだし、特に問題ないと思う。
水楢はどうなんだろ?こいつ、騒がしいからなぁ(汗)。
副音声〔あの、僕はもういいですか…?〕
おっと、ここで五郎ちゃんが離脱宣言。
浮島の管理者としてどうなんだ?という発言ではあるが、元々、俺を呼んで来る事を頼まれただけの彼である。任務は果たした…ということか?
「う〜む。まあ、いいかな?じゃあ、五郎ちゃん、普段はどこにいるの?」
浮島の開発はこれからも進んでいく。住人が増える予定はないが、作るからには完璧を目指したい俺であるからにっ(?)。
副音声〔…そうですね。普段は第3階層の自由都市、そこの図書館にいます。〕
文学少年こその解答である(え)。期待を裏切らない五郎ちゃんなのであった…。
そうして、五郎ちゃんはピカっと光って、これって彼の金縁眼鏡が光ってんのか?瞬時に、そこに黄金◯ットならぬ、ゴ〜ルディモードのドクロ仮面が現れ、空中に浮かんでいた!?
副音声〔では、さらばだっ!!〕
シュタッと飛び立ち、ゴ〜ルディ・バッティングは空の彼方に消えていった…いや、図書館に行ったのか?
『ラフィ〜〜ン♪』
そして、五郎ちゃんの後を追うように、愛馬であるミロシナーゼも飛び立って行った。
「うぉぉぉい!?目立ってんじゃん!?」
俺の叫びも虚しく空に消えていった。上手いこと言ったな、俺。
『そういう親方様も声が大きいニョロよ?』
いやはや、面目無い(汗)。既に隠密作戦、失敗か?
だが見る限り、母屋の方に動きは無い。セーフだろう(?)。
「ふん。じゃあ、行くぞ。水楢はここで待機な?」
『そ、そんな酷いでござるよっ!?』
一応、釘は刺しておいた。余計なことをするなよ?と。
どうも怪しいからね(え)。
さあ、草原の道を突き進む。周辺に人の気配は無い。
今の所は順調であるが、少し離れて水楢がついて来る。
母屋が近付いたところで、道から逸れ、頭を低くして回り道に進路を変更。グルッと回ってキャンプ場側から様子を見ることにする。
「キャンプ場には居ないな…ヒソヒソ。」
『ヒソヒソ…キャンプをしていないとなると、ますます監禁容疑が出てきたニョロね?』
まさにそれ、監禁容疑に現実味が出てきたな(汗)。
接待キャンプ(?)をしているならまだしも、一体全体、どういうことなんだ?もう父、意味が分かりません(え)。
「静かにな。母屋の裏側の部屋に取りつくぞ…ヒソヒソ。」
移動再開。母屋の個室側の窓から様子を伺う作戦である。
まさに、差し足忍足で壁に張り付き、中の様子を窺う。
『ヒソヒソ…この部屋にはいないニョロね。』
こんな時に役に立つのが、青い小蛇な4R (シリュウ)だとは仏様でも思うまい(え)。
顔をニュッと出して、窓から中を確認するのだ。
「じゃあ、次の部屋だ…ヒソヒソ。」
その隣の部屋の壁に張り付く俺。
そしたら、声が聞こえてきたぞ?誰かいるようだ。
「シッ!」と、俺は水楢の奴をその場に踏み止まらせる。お前まで来ると気付かれそうだし…なんだ、その不満そうな顔は?
お前の草履の足音はうるさいっちゅうの(怒)。
でだ、この場で会話を聞き取る為、俺は最大限の隠密を駆使してみた(?)。
そして、気付かれないように、窓際からちょっとだけ顔を覗かせる…ふむふむ、やっぱり、この声はO1 (オーヴァン)か…。
室内は…いや、特に何も無い。
でもO1 (オーヴァン)が話し掛けている相手だが、どうやらお面3兄弟の長兄である柏と、次男の梛のようで?
部屋にはこの男3人しかいない。どういう状況なのだろうか?ちょっとパッと見、分からないねぇ。
でも、柏も梛も、別段、拘束とかされているわけでもなく、部屋のテーブルに置かれたカレーライスの皿を前に、ちょっと憮然とした顔つきでね。
そして茜の姿はない。監禁されているのは茜なのか?
音声〔はいどうぞ。僕が心を込めて作ったカレーです。きっと僕の愛を理解してもらえると思いますよ?〕
『…フムッ(拒絶)!!』
『…ダッペ(怒)!!』
ああ、これ駄目だなぁ。柏も梛も、どちらも無視。
しかし、これは何の話だ?カレーの準備をする小学校高学年の少年と、不満気な顔の幼稚園男児2名の顔合わせ(え)。傍目には、確かに接待っぽいぞ?
音声〔柏君と梛君の為に、甘口カレーを作ったんです。僕が一生、面倒をみますから、安心して食べて下さいね?〕
ある意味、ホラーじゃね(震)?
そりゃまあ、柏も梛も拒絶するわな(?)。
そんなピリピリした室内に、突如の乱入者だ!?
『兄ちゃん達、いい加減に諦めるダッチャ!あたしの為にも、ダーリンの彼氏になるダッチャ!!』
おおぅ。乱入者は、お面3兄弟の紅一点、茜であった。こちらも幼女ってな感じの女の子が、O1 (オーヴァン)に抱き付いている。
それにしても想定外である。そしてその言動も予想外である(え)。
『…フムッ(拒否)!』
『…ダッペ(反感)!』
これは雰囲気的に『僕は認めないよっ!』『おいらも嫌だ!』ってな感じか?
音声〔困りましたね。僕は茜ちゃんと同じくらい、君たちを愛しているんですけど?〕
『さすがダーリンダッチャ!器が大きいダッチャ!!』
イチャつきやがってぇ(怒)。
しかしO1 (オーヴァン)の奴、本気で言ってんのか?イチャついてる茜のみならず、その兄弟男児までお付き合いするとかっ!?
『ヒソヒソ…意味が分からないニョロよ?』
「正直、本気だとしたら止めた方が良い気がするのだが…ヒソヒソ。」
むしろ、これはもう止めるべきだろう?
不純異性交遊以前の問題である。乗り込むべきだろう(?)。
「ヒソヒソ…仕方ない。その場を押さえるぞっ!!」
『ちょ、待って欲しいでござるよっ!?』
なぁ〜にぃ?まさか、このタイミングで水楢の奴、俺たちの前に立ち塞がりやがった!?
って言うか、声がデカいだろがっ!?バレるじゃないのぉ(怒)!!
『どうか、御子殿を見守って欲しいでござるよ!きっと、上手く行くでござるよ!!』
「いや、お前、何言ってんの?」
しかし、この時点で分かった気がする(え)。
これ、水楢も初めっからグルだな(断言)!!
『全て丸く収まれば、家主様も御子様と茜の婚姻を認め、正式に茜は御子様の妃となり、我々、穏健派は安泰でござるよっ!!』
なるほど。お前の言いたいことはそれだけか?
「フッ…馬鹿めっ!!田崎家の家長として、政略の為に犠牲になる者…即ち、柏と梛が不幸になることを、この俺が認めるわけがあるまいっ(怒)!!」
ましてや、本人達が同意しているならいざ知らず、明らかに反対しているのだから!!
「そもそも、柏も梛も、俺にとっては家族も同然!例え息子のO1 (オーヴァン)であろうとも、無理強いな愛など言語道断だっ(怒)!」
言ってやった。ああ、言ってやりましたともっ!!
愛、それは至上の存在であり、かけがえの無いないもの(え)。
無理矢理な愛は愛じゃないのだ(断言)。
『…親方様、声が大きいニョロよ?』
「へ?」
恐れ慄く水楢は良しとして(?)、あれ?窓から顔を出しているのは…柏と梛ではあるまいか?
『…フムフム(感謝)!!』
『…ダッペ〜(歓喜)!!』
あ、全部聞かれてたみたい(汗)。
窓から身を乗り出した男児が2人、おいおい、ちょっと危ないぞぉ(笑)。
『ダ、ダッペェ(汗)!?』
ほら、言わんこっちゃない(汗)。
俺は咄嗟に落ちてきた梛を受け止める。男児なもんで、軽い軽い(笑)。俺でも出来ましたぁ。
「おい、梛。気を付けなきゃだめだぞぉ?」
『ダッペ、ダッペ(嬉)!』
ふふん。なんか可愛いな(え)。
着物を着て、河童のお面を頭にかぶった男の子だからね、お祭りの屋台にいそうな感じではある(?)。
にしても、どうやら梛の好感度が爆上がりの様子で、こんな風に慕われるのも悪くない。
最初は、紅葉を俺から守ろうとかしたり、結構、警戒していた梛がだ、今では俺にしがみ付いてくるとか(笑)。
『で、水楢は反省したニョロか?』
『は、はい。拙者が間違っていたでござるよ…この上は、腹を切るでござるよぉ〜(涙)!!』
どこの侍だ、お前は?
「面倒臭いから、腹切りとか止めろ。っていうか、お前の本体、刀だろがぁ(怒)。」
で、天狗のお面を被った柏も窓からフワリと脱出。柏って鴉天狗だから飛べるのだ(え)。
「よし!あとはO1 (オーヴァン)と茜を捕縛すっぞ!!水楢も手伝え。名誉挽回だぞっ!!」
『承知したでござるよ!お任せあれ!!』
コイツ、調子いいなぁ?
そして俺たちは母屋に踏み込む!!急げ、鉄は熱いうちに打て、だ!!
「くっそ、どこ行ったぁ!?」
母屋の中に2人の姿はない。時既に遅しか?
『逃げられたニョロねぇ…。』
居住空間は元より、馬房側にも居ない。
そりゃ、こんだけ外で言い合いしてりゃあ、勘付かれるだろうさぁ(え)。
「…つまりは、やっぱり水楢が悪いと来たもんだ(?)。」
『やはり拙者が腹を切るでござるよぉ〜〜(涙)!!』
『…フム〜(悲)。』
『…ダッペ(涙)。』
そんな水楢を、柏と梛が庇うんだ。
健気である。危うく売り渡され(?)そうな状況であったと言うのに…?
そんなの見せられた日にゃあ、こっちも許さない訳には行かないじゃないのさぁぁ(涙)。
「お前達は良い子達だなぁぁ(涙)。許すよ!許すともさぁ!!」
俺は2人の男児をギュっと抱きしめた。正直、水楢なんてどうでも良い気分だ(え)。
『親方様は相変わらずニョロね〜(呆)。』
4R (シリュウ)が呆れている。
だが、俺は自分の行動を変える気はない。俺は自由に生きたい、生きると決めたのだからっ。
だからこそ、我が家の家族にも自由に生きて欲しいと願うのだ。
「まあ、O1 (オーヴァン)と茜は絶対に捕まえて、更生処置をうけさせるけどねっ!!」
一応、それなりに社会的秩序は必要なんだと思うんだよねぇ…(え)。
『どうするニョロ?眷属、総動員で捕獲するニョロかぁ?』
捕獲ね?でも捕獲するだけなら簡単なんだよねぇ?
俺の召喚と眷属召喚の能力を使えば、今すぐにも呼び出すことは可能なのだから。
でも基本的に、緊急時以外、俺はそれを使わないと決めている。これもまた、一方的な愛?のようなものだし。
でも、そういうことでは無く、恋愛は自由だけど、やり方があるでしょ?という根本的な説教と言いますか?
そんなことを思案していたら、頭上から叫び声が聞こえてきた!?
何事かと母屋から飛び出したら…
副音声〔天罰覿面!!悪は裁かれるのだ!!〕
『ぎやゃ〜〜〜〜〜ん(涙)!』
音声〔あ〜、父さん…助けて下さい(汗)。〕
このギャン泣きの正体は茜だった…。
茜とO1 (オーヴァン)は金色の鎖によってグルグル巻きにされ、空から吊るされている(?)。
そしてその鎖は、空中に浮かんだ黄金◯ットならぬ、ゴ〜ルディ・バッティングの手から伸びているではあるまいか?
「五郎ちゃんっ!?」
副音声〔吾郎ではない!!私の名はゴ〜ルディ・バッティングだ!!〕
あ、そうそう。そういうキャラ付けだったね(え)。
確か、吾郎ちゃんの覚醒時の固有戦技に「黄金竜のアンカ〜ワイヤ〜」ってのがあった筈。多分、この鎖はそれだろう?
幼女な茜では逃れることも出来ず、捕獲されて連行されて来たと思しい。
で、O1 (オーヴァン)の方だが、無駄な抵抗をせず、俺に助けを求める辺り、これはあえて無抵抗で捕まったな?
俺の眷属でもあるO1 (オーヴァン)だから、しかも進化して悪魔小僧に進化したばかりだし、戦闘能力的には五郎ちゃんを上回っている筈なんだよね。
「で、大人しく捕まっているってことは、O1 (オーヴァン)は反省しているのかな?」
吊るされて、ちょうど俺の視線に近いところまで降りて来たので、ちょこっと問い詰めてみた。
音声〔はぁ。父さんが怒っているのは分かりますから…でも正直、何が悪いのか分からないのですが?僕の愛は間違っていますか?〕
正気かぁ!?って言うか、そこからぁぁ!?
「間違っているか、間違っていないかと聞かれたら、そこは間違ってないなっ(断言)!!」
『ヲォォイ!?何を肯定してるニョロかぁ!?』
耳元でうるさぁぁい(怒)。
「だがしかし!!一方的な愛は愛ではないっ!同意の無い愛など言語道断なのだっ!!」
音声〔そ、そうなのですか(驚)、父さん!?〕
いや、お前なぁ(汗)。俺も勢いで言っちゃったけど、真顔でショックを受けてんね、これ。
「そ、そ、そうだとも。だ〜から、お前は阿呆なのだぁぁ!!」
音声〔そ、そんなっ!?それでは、僕はどうしたらいいんですか!?〕
知らんがなっ(え)。面倒くさいな〜ぁ(汗)。
そう言えば、今日ってバレンタインデーじゃね?2月14日だよね?
バレンタインに俺たち、一体、何をやってんだ??
「そうだな…それは勿論、柏と梛、両方の愛を勝ち獲るまでは、俺が認めるまで、お前の恋愛活動は禁止とするっ!!」
『…フムッ!?』『…ダッペ!?』
あ、柏と梛が絶句してるっ(え)。
これが流行りのジェンダーフリーか?違うか(?)。
いやまあ、流れでこんなんなっちゃったので、ネタとして使ってしまったが、それは許して欲しい(?)。
後でコンビニのソフトクリームでも奢ってあげよう。
音声〔そ、そんなぁぁ!?〕
ガックシ、と項垂れるO1 (オーヴァン)。自業自得である(え)。
かくして、危険極まりないO1 (オーヴァン)と3兄妹とのお付き合いは、ここに終止符が打たれた…のか?
俺の目が黒いうちは、決して恋愛活動は許しませんとも(断言)。
そして、O1 (オーヴァン)と茜の両名はグルグル巻きのまま放置され、かつてのハッピーとBR同様、3日間の浮島牧場監禁の刑と相成りましたとさ…合掌である(汗)。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿菩薩(蓮乃人)〉
階級〈大権現〉
所属国〈田崎家竜脈の地〉
カテゴリー〈105.2+〉※変化無し
戦闘力 1941+20
防御力 1859+20
生命力 1885+20
回避値 1738+20
知能値 745+10
器用値 25
魔力値 2948+30
無属性1811+20
地属性1843+20
固有能力
竜脈適正「最高位+」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異世界言語LV2
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
麒麟の安寧
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定 言語 鬼
天眼 転移 人類愛(NEW)
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
次元結晶化
万能鑑定
化石解放
信仰昇華
超大型転移制御
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
O1 (オーヴァン)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
麻黄
ココちゃん
リリ君
亜弥
葦原
ロッキー
ユッキーナ
BR
ユキヲ
BP
キャロ
カロテン
ナスニン
號竜
アドム
トリントン
ハッチ
白熊
百葉
五郎ちゃん
称号
竜脈使い
蓮乃人社の祭神
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
自我+
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
ジャージ(DANROOP)〈服〉
属性:化学繊維LV32〈通常級〉
付与効果:厚手生地+
物理抵抗
保温・耐寒
耐久値:50
◆ ◆ ◆




