第32話「召喚してみた。死亡10分前」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第32話「召喚してみた。死亡10分前」
ハムスターのチョメ君は土精霊になってしまった。
ルル君の「猫妖精」、金さんの「黄金魚」に次いでの「土精霊」。
こうやって見ると、なんの脈略も無い。予想など役に立たない。
ちなみにチョメ君の身体情報はこちら。
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チョメ君♂
種族〈土霊族〉
階級〈旧鼠〉
カテゴリー〈0.6+〉
戦闘力 5
防御力 5
生命力 5
回避値 8
知能値 10
器用値 6
魔力値 3
土属性5
戦技
ヒマワリ(種)弾丸
肉弾回転
固有能力
魂の錦〈原石〉全属性攻撃0.5%反射率
竜脈補正効果(契約)(NEW)
能力
勇気 愛嬌 疾走 踏付け 尻尾
精霊系術式
土精の分子振動(拘束・崩壊)
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どう評価したら良いのか分からない。
もとはハムスターだから、階級は「旧鼠(?)」になったらしい。
精霊系術式なる魔法が使えるのは「土精霊」だからか。
概ねハムスターっぽい技能と性能。うん、以上。
これで無事にチョメ君との契約を終えた訳だ。
だが、今のチョメ君にこの檻はちょっと小さい気がする。
「しかし、ハムスターの檻はこれしか無いしなぁ。」
悩む俺を、DSさんがポンと手を打って応える。
音声『旦那様、よろしければワタクシの物質再構成で檻を拡大させましょうか?』
え?そんな事できんの?
音声『竜脈解析vr6.5「霆」を介して、竜脈を流用するだけですので容易ですぞ。』
「そいつはスゴイ!!やってくれ!」
俺はチョメ君を持ち上げる。モッチリと、ちょっとしたソファ並みの抱きごごち。
餅だな。これ餅だな。
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Σ(゜д゜lll)御主人様、本当に良いんですかっ!?
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「ん?何が?」
DSさんの全身が輝く。次いで、チョメ君の檻がグニャリと歪み、空間も歪む。
歪んだ空間が元に戻ると、元の檻は2倍の大きさになっていた。
チョメ君のマイハウスも2倍化。キツキツだが何とか入りそうだ。
「凄いじゃないか、DSさん!!まさに究極の執事!!」
だがDSさんは固まっていた。身動きせず。まさかの…。
音声『旦那様、ワタクシの残存霊子は0.5%となりました。一時機能停止いたします…ブツッ。』
デジャヴですか。人は同じことを繰り返す。
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(*´꒳`*)だから言ったじゃないですか!竜脈解析vr6.5「霆」の消費霊子は激しいって。
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記憶にございません。
俺はチョメ君を檻に戻して餌箱にヒマワリの種を入れ、そそくさと退室。
DSさんは放置だ。12時間後に復活するだろう。
さて、2階での用事は済ませた。
しかし、もう1つ、重要な案件が同時に生まれたわけだ。
振り返って考えて見る。
そう、俺は魔法を使えない。
正確には、男の子の夢見る派手な自己主張的な魔法が使えない。
「召喚系術式」なるものを持ってはいるが、とても地味な(?)契約、契約破棄。ちょっと使える契約鑑定のみ。
その中に突然、「召喚」なるものが生えたわけだ!期待するなと言う方がおかしいだろ。
「E5(エコ)さん、召喚ってのは、どうやって使う?何と言うか、魔力の消費的な数値はどのくらいだ?」
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(*´꒳`*)召喚について説明します。
召喚(契約した固有存在を任意に呼び出すことが可能)
消費魔力:10
召喚可能リスト:〈ルル君〉〈金さん〉〈チョメ君〉
(*・ω・)ノただし、竜脈の影響を受ける可能性があるため、誤差の範囲±20です。
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俺の魔力値は確か26だった筈。ギリでイケそうだな。
「よし!ならば召喚だ。チョメ君こいっ!!」
全身全霊で叫んでみた。ビシッと決めてみた。
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(*゜▽゜*)…契約した固有存在〈チョメ君〉を召喚しますか?YES・NO
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何だよ。画面入力式かよ。
カッコよくビシッと指先伸ばしたのに損した。ああ、恥ずかしい…。
YESをビシッとタッチした瞬間、俺の魂と言うか、心に激流が流れ込んだ。これ竜脈だな。感覚で分かる。
これは結構、シンドイ。足が震えてくる。これで本当に誤差範囲か?
そんな俺の目の前に、魔法陣?的な光の渦が発生した。青い光に目がクラクラする。
やった、俺にも魔法が使えたんだ!俺が一番上手く魔法を使えるんだ!そんな感慨と共に、魔法陣からチョメ君が飛び出した。
『ちゅちゅーーーう!!!』
ピョーンと飛び出し、床に投げ出されてポヨンポヨンと跳ねる。
これ餅や。お餅やで〜。
『ちゅっ(怒)!!』
実験で呼ばないで!そんな抗議の声を上げて、俺にヒマワリの種を投げつけるチョメ君。可愛いな。
「あっ!?」
だが、俺は避けることが出来なかった…。
予想以上の精神的な消費。竜脈が一気に流れ込んだ事によるダメージとでも言おうか?手足の感覚がない。
ヒマワリの種が俺の額を打つと同時に、俺の意識はブラックアウト。
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∑(゜Д゜)御主人様っ!?
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『ちゅっ!?!?』
◇ ◇ ◇
そこは草原だった。
とても心地よい風が吹いていた。
見渡す限り草原が広がり、その果てに山も無い。
そして空は雲ひとつない青空。蒼穹ってやつかな。
「…ここは?俺はどうなったんだ?」
なんか、今回は恵比寿様や帝釈天様の時と違う感触だ。
何より、俺の実体の感覚が乏しいし、常時ついて来ていた筈のE5(エコ)さんがいない。
居なけりゃいないで静かだが。
『すまない。だが、そこまで警戒する必要はない。楽にせよ。』
おや?誰だ。声的には年寄りじみた感じだが。
『儂はココじゃ。』
よく見ると、俺の目の前に「卵」が浮かんでいた。ほんとの手のひら大の「卵」である。
『ほう。そなたには儂がそう見えるのか?やはり面白い人間だな。』
「…あなたは?」
『儂は世界の卵…オピオーンじゃ。』
え。またちょっと分からない人(?)が出て来た。
話もちょっと分からないですね。
『ふむ。話としては、一気に竜脈を取り込みすぎたことで、そなたの肉体は現在、拒絶反応が生じているわけじゃ。そのままではかなり危険じゃな。持って10分と言ったところじゃ。』
「いきなり死亡宣告!?」
俺の動揺をよそに、卵さんはケラケラと笑っている。
俺の生命が掛かってるのに(怒)
『まあ、そんなに怒るな。そうなることを見越して、以前から頼まれていた約束を果たしに来たわけじゃ。安心せい。儂が調整している最中じゃ。さすがに九頭龍大権現ごときでは、これは無理じゃからな。』
ここも俺の考えダダ漏れの模様。しかし腑に落ちない。
「以前から頼まれていたって?」
『そうじゃの。まあ、ざっと45億年前ぐらいかのう。』
気の遠くなる俺であった。
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田崎 蓮人
種族〈9&@:&ts?〉
階級〈一般市民??〉
所属国〈日本??〉
カテゴリー〈2.7-〉
戦闘力 24+2
防御力 32+2
生命力 48+2
回避値 44+2
知能値 26
器用値 25
魔力値 44+2
無属性42+2
地属性18+2
固有能力
竜脈適正「&@3¥.&29si」
幸運の加護
雷霆の守護
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
契約
ルル君
金さん
チョメ君
称号
一小市民??
装備
中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化
耐久値:100
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
Tシャツ〈服〉
属性:化学繊維LV10〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
防塵
耐久値:30
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
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