第30話「タコ焼き。他人に優しく自分に優しく」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第30話「タコ焼き。他人に優しく自分に優しく」
タコ焼きを食べたい。そんな気分。
冷蔵庫から取り出したるはタコの足2本。それをがむしゃらに切り刻む。
ちょっと大きめに残したタコ足の先と、ちょっと小さめ残したタコ足の先は未使用。
ボォルに水道水を入れてさらしておく。
ちなみに、元よりタコの頭部は冷蔵庫内に無い。
無論、これは実験検証の為だ。
普通に考えたら、元は1匹のタコ足である。
大きさの違いもあるが、これが2匹に分裂した日には、魂と言うかソレはどうなってんの?という問題が生じる。
となれば、復活した黒柴タロさんの魂(?)も怪しい。
そんな重要な検証。決して面白半分で行うわけではない。決してない。いやマジで。
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(*´ω`*)本当ですかあ?
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うるさい(怒)
サザエとハマグリに関しては、明らかに大元より増量したが、アレはあくまで食材なのでノーカウントだ。食材に魂は無い。
タコの準備が整ったので、昨日と同様に俺は補充された白米を一合、水で研ぎ始める。
やっぱり日本人は白米だよね。白米は何でも合う。最悪、醤油をかけても食べれる。それは貧困生活すぎるがな。
研ぎ終わった白米を炊飯器にセットしてタイマーON。
お次はタコ焼き機を引っ張り出して、居間のテーブルに配置。
「シーちゃん、危ないから近付いちゃダメだからね。熱いからね。火傷しちゃうからね。」
仏壇の上から白猫シーちゃんは俺を見下ろしている。
仔猫じゃあるまいし、そんな事をアタシがするわけないじゃない!そんな声が聞こえた気がした。気のせいです。
ところで、帝釈天様の一件以来、仏壇のガタガタはピタリと止まり、位牌が倒れてることも無くなった。つまりはそう言う事だ。
「南無南無〜。帝釈天様、どうかE5(エコ)さんのバージョンアップをお願いします。速やかに電脳世界通販JYUKAIと地球電脳閲覧「覗」のダウンロード機能の搭載と、銀行ATM機能の実装とミニストック配達窓口の設置をお願いします。あとできたら運動不足解消に庭とか作れる箱庭的な?敷地拡張的な?そんな我が家改修キットみたいのも期待します。山も欲しいな。山に珍しい果樹を植林したい。あと海ね!海水浴したい。あっ、その前に太陽をくれ。擬似太陽的なやつ。」
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Σ(゜д゜lll)注文が多過ぎっ!?
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願うのは自由だろ。ヴァースキちゃんがあと30回(増)土下座すればいい。
仏壇に線香を灯して、俺はチーンとする。
現実に戻って、俺はタコ焼きの元を作り始める。合わせるのは小麦粉と卵、そして隠し味のだしの素、ゴマ油。水を適量加えて混ぜ合わす。コネコネ。
使用品の記載、メモ機能への記載は、もはやE5(エコ)さんに自動登録をさせている。
正直、めんどい。
時刻は既に午後18:30。
野菜サラダも作ってみた。シーザーサラダが好きだ。解凍したエビとイカとハマグリもたっぷり使用している。サザエは硬いからやめた。そのうち、ここにタコも加わる予定。
タコ焼き機に油を敷き、タコ焼きのタネを注ぐ。
良い香りが漂ってきた。そして忍び寄る影。
『ハッハッハッ。』
「タロさん、ハウスっ!!!」
『ガフっ!』
いつの間にか背後に黒いモヤモヤ、タロさんが忍び寄っていた。危ない危ない。
ハウスに戻った黒柴タロさんを確認し、俺はタコを投入していく。
入れて、混ぜて、ひっくり返して、また回す。我が家は竹串を使用。
「上手に焼けたったーーー。」
完成したタコ焼きを、俺はそのまま口に頬張る。1口目からソースなど邪道だ。
外はカリっと中はトロり。そしてタコの弾力。
申し分なし!!
タロさんの視線無視!!
皿に取り分け、1つはカツオ節を振りかける。
もう1つはソースをかける。なんと一度で二度美味しい仕様です。
ガリガリッ…ガリガリッ…
「コラっ!タロさん、うるさい!!」
扉は開いてるのに、俺の注意を引きたくてガリガリやってるな。
だが、何故にタロさんの頭の上に灰色の弾丸…野良ネズミさんがいるんですか?
手を合わせてお願いされても…ううう…可愛くて死にそう。
って言うか、黒いモヤモヤ透き通って触れなかったはずなのに?なんで頭の上にチョコンと座れるの?
『チュ。』
俺を見つめる四つのつぶらな瞳。
「…まったく、しょうがないな。1個づつだぞ?」
懇願するつぶらな瞳に俺は負けた。これはしょうがない。もう完敗だよ。
『チュ〜❤︎』『ガフッ!ガフッ!』
十分に冷ましてから、俺はカツオ節の方のタコ焼きを1つづつあげた。俺って優しい。
野良ネズミさんはタコ焼きを大事に抱えて、えっちらおっちらタロさんから降りて、地下室へと続く隙間に姿を消した。可愛いなコノヤロウ。
タロさんは瞬時に胃袋で消化中。そんな目で見ても、もうやりませんからね…。
ポピコーーーン♪
ヒャア!?びっくりした。これこそ元祖、呪いの着信音。
「E5(エコ)さん、どうした?」
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(*'ω'*)あら?
御主人様、たった今、契約可能な固体が発生したみたいですよ。
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ほう。今、この瞬間となれば、俺とて推測してみよう。
ズバリ、野良ネズミさんかタロさんだろうな。順当にはタロさんか?
まだ食い足りない顔で、ヨダレがダラダラと床に落ちている。口閉めなさい。
「…なるほど、してその固体名は?」
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〈報告〉(`_´)ゞ
主格《田崎 蓮人》と契約可能な個体が発生しました。
契約可能個体名〈チョメ君〉
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ガビーーン(驚)
…ハムスターのチョメ君?どうして?
なんでこのタイミング?
「分からん…まさか、野良ネズミさんに嫉妬とか?いや、そんなまさか…。」
ポピコーーーン♪ポピコーーーン♪ポピコーーーン♪
そんなにタコ焼き食べたかったの??
※後日判明した正解は、俺が野良ネズミさんに優しくしたから…が正解。チョメさん♂野良ネズミさん♀というオチなのでした。
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田崎 蓮人
種族〈人間??〉
階級〈一般市民??〉
所属国〈日本??〉
カテゴリー〈2.4+〉
戦闘力 20+2
防御力 28+2
生命力 44+2
回避値 40+2
知能値 26
器用値 25
魔力値 40+2
無属性38+2
地属性14+2
固有能力
竜脈適性「中位」
幸運の加護
雷霆の守護
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
契約
ルル君
金さん
称号
一小市民??
装備
中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉
属性:中炭素鋼LV60〈特殊兵装級〉
付与効果:物理強靭化・打撃強化
耐久値:100
E5(エコ)
種族〈電子の妖精〉
階級〈緑の蝶妖精?〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈1.5+〉
耐久値:500
下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
保温
耐久値:40
Tシャツ〈服〉
属性:化学繊維LV10〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
防塵
耐久値:30
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