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第3話「…屋上からこんにちわ?階段室」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第3話「…屋上からこんにちわ?階段室」


寄り道とか言うんじゃない。

ライフラインの確認は最重要課題ですからね。じっくりと模索していきます。


さて、摩訶不思議現象の探索に戻るべく、再び階段室に戻る前にちょっと廊下を抜けてトイレに来てみた。


漏れそうである。30代になるとトイレが近いのである。

気のせいかも知れんがな?心は若いし。


俺の3階のトイレだが…和式である。大事なことなので2回言うが、和式である。

1階と2階は洋式ですが、3階はあえての和式なんですよ、これが。

断固として改装拒否してやりました。



ええ…和式じゃないと踏ん張れんのです。はい。深くは聞かないでほしい。


そしてタイル壁はピカピカ。目地も真っ白なのは、常に漂白剤スプレーで無理やり綺麗にしてるから。


白くないのは許せん。漂白剤マニアでもある俺。


無論、漂白剤ストックは10個ほど確保。これまた補充の危機である。



「ジョボジョボジョボ…ふぅ〜。」



用を済ましてレバーを引く。


ジャーーーーと水が流れ、フローラルな香りが鼻を突く。


案外、備え付け型の水で流れる洗浄液タイプは消費が激しい。

各種、予備は確保してあるが…いやいや、それよりここでも水だ。


…トイレの水の勢いに変化はない。


生活する上で不便はないが、これは本格的に謎である。下水道はどこへ消えた?


俺の後を追いかけてくるミミちゃんとルル君に後ろ髪を引かれつつ、お前達は安全な場所にいなさいとばかりに、俺は扉を開けて階段室に飛び出す。後は頼んんだぞっ!て勢いで。


『ニャー!』


『フニャ?』


待っててね、ミミちゃん。ルル君。俺は必ず、この摩訶不思議現象を解明してみせるぜ!


ちなみに、役に立つかどうか分からんが、i poon E5はポケットの中。

フル充電してあるんで、ライト代わりにはなるだろう。いや、ライト代わりにしかならんな!



さて、階段を上に行くか?下に行くか?



上って言っても、あとは屋上しか無いんだけどね。

うちはビルディング風なんで、柵に囲まれ防水塗装がされたテラス空間があるだけだ。


昔はプレハブの勉強部屋(子供部屋)があったけど、今は何も無い。

何も無いわけじゃないけど、荷物用エレベーターと給湯器ぐらいかな?

あとはちょっとした家庭菜園。いわゆるガーデニングってやつだ。


屋上への出入り口前のスペースには俺の夏服ハンガーとか、大好物の「がぶ飲みシリーズ」各種ダンボールも並んでいるけど。あとAMOZONの箱も山積み。


一応、見ておくか?見て置いて損はないだろう。逆に絶望しそうだが。

と言うか、そこからなら外が一望できるし、状況把握には丁度良い。


しかし俺は焦らない。もはや、何があるか分からないからな。

何なら、i poon E5の動画で録画したいほどだ。あとから何か写ってたら嫌だから止めるけどな。心霊現象?なにそれ、美味しいの?


一歩、一歩確実に階段を上がっていく。怖くない。怖くない。



…何もありませんでした。残念。


無事に屋上の扉を開いて顔を出す。

扉が重い。それは前からだけど。台風対策で頑丈なの。



「…右よし。左よし。前方よし。異変なしっ!」



いや、全天周が青いから異変と言えば異変ありだけどさ。


でも異変はそれだけ。やっぱり我が家は浮いてるよね、コレ。

いろんな意味で浮いてますね。


見なかった事にしたかったが、ただ再確認しただけのことだ。ああ、摩訶不思議。

外の青は、手が届きそうでもあり、まったく届かない程に広くも見える。


電線?


そんなもの、途中で途切れて消えてます。中空で線が止まってるけど。


電気どうなってんの?


「はあぁぁぁぁ〜。」


ため息もつきたくなるさ。


『かあぁぁぁぁ〜。』


うんうん。お前もため息つきたくなるよな…って、え?


えっ?


見上げれば、荷物用エレベーターの上に黒い影が一つ。


カラスである。


それも結構に大きなカラス。

黒光りしてる。


最近のカラスは育ちが良いよね。朝、うるさいし。


「…えー?もしかして、うちのゴミを荒らすいつものカラスさんじゃないの?」


ゴミのみならず、うちの両親がせっせと作る自家製ひものを盗み食いもしてるけどね。

網を開けて盗むヤツ。

悪いヤツだな。


『かぁ…。』


あっ、元気がない。


そりゃそうか。カラスと言えども、こんなところに放り込まれたらねえ。

元気がないと言うか、困惑しているのか?そこから動かないし。怪我してないよな?


「お前、大丈夫かぁ?」


『……。』


無視かよ。

まあ、俺にはカラスの感情は分かりませんが、こうなると考えられることは、たまたまここにカラス君がいて、家ごと空間移動だか何だかした際に巻き込まれた…と考えるのが妥当か?それも一瞬で。


ナスのプランターとキュウリのプランターに水やりをして人心地つく。屋上の蛇口も問題なく水が出るな。

あと壁際の苗木(蜜柑と林檎)はまだ大丈夫でしょ。受け皿に水は十分ある。


それにしても、考えれば考えるほど分からん。何故、俺の家が?しかも丸ごと…?


そして、ここは何なんだ?空気もあるし呼吸もできる。ほんと摩訶不思議。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈人間〉

階級〈一般市民〉

所属国〈日本〉


カテゴリー〈1.0+〉

戦闘力 6

防御力 8

生命力 6

回避値 8

知能値 26

器用値 25

魔力値 0


無属性ウーデニア0


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力


称号

一小市民


装備

i poon E5〈最新型の携帯機種〉(NEW)

属性:精密機器LV20〈特殊兵装ユニーク級〉

付属効果:電子機器

耐水機能

耐久値:30


上下スウェット〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:40


◆ ◆ ◆


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