第295話「O太郎と呼ぶんじゃない!その3・我が家には福だけ来い!」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第295話「O太郎と呼ぶんじゃない!その3・我が家には福だけ来い!」
もはやサプライズもクソもない(え)。俺はO1 (オーヴァン)を叩き起こしてのUターンを決行だ。
「いいから、起きろってぇ!起きろよ、O1 (オーヴァン)ぁぁぁん。」
音声〔と、父さん、勘弁して下さい。寝かせておいて下さいよぉ…。〕
いや、そんな場合じゃねぇ!!
そして、俺の頭の上で気絶したままのユキヲもぉぉ!!
「ユキヲぉぉぉ。お前も起きろぉぉ!!」
『モ、モギュゥゥゥ!?』
ユキヲが飛び起きた。まさかのルル君の点滴注射を目の当たりにしての気絶とか、ここは小動物?にとっての危険地帯なのかぁ?
ともあれ、俺はO1 (オーヴァン)を片手に抱え上げ、えっちらおっちらと玄関口から飛び出した。
O1 (オーヴァン)は軽い。何しろ小学5年生程度の体格だからね。こんな俺でもやれば出来るんだよぉ〜。
「待たせたな、赫號!!」
玄関口に横付けしておいた赫號…真っ赤なスイスポである。
颯爽と乗り込む…のは無理だなぁ。片手が塞がってるし(汗)。ちょ、O1 (オーヴァン)、やる気無しかお前はぁ。
助手席にO1 (オーヴァン)を投げ入れ、ユキヲを頭から引っぺがす。
「まさかこんな展開になるとは思わなかったが…。」
サプライズ…それは新たな眷属として誕生したO1 (オーヴァン)を迎い入れる為の歓迎会。その歓迎会の会場…競技場で起きたハプニング。
音声〔父さん、ちょっと乱暴ですねっ。〕
『乱暴モギュ。』
「そんな事を言ってる場合かっ!!しっかり掴まってろ!!」
車酔いから回復したばかりのO1 (オーヴァン)には酷だが、今日の俺は鬼なのだ(え)。
アクセルGo!!車体を旋回させ、車道をかっ飛ばす。
しかし、ここから競技場まで引き返すとなると、それなりに時間が掛かるわけだ。ちょっと心配な俺…。
しかもルル君を置いてきたままだった(汗)。でも、まだ点滴は終わらないし。
後で迎えに来れば良いかぁ…と思った矢先、あ、何かが頭上に舞い降りた?
やめてやめて、赫號は新車だよ。傷が付いちゃうじゃないのぉ(涙)。
「ちょ、まさかのホチョさ〜〜ん!??」
運転中の俺からはよく見えないけども、どうもホチョさんくさい(?)。元九官鳥のあのホチョさんだよ。
音声〔父さん!すごい大きくて真っ赤な翼ですねっ。〕
そうねぇ…。こんな筋肉バキバキで真っ赤な翼はホチョさん以外のなにものでも無いよねぇ(え)。
とりあえず、俺は赫號を急停車。キキィィィとな。
「ちょっとホチョさん、何やってんの?急いでんだからぁ〜〜。」
いやぁ。にしてもホチョさん、大きくなり過ぎじゃね?
大きさ的にも、もはや赫號とどっこいどっこい。羽根を広げたぶん、横に優ってますがなぁ(汗)。
で、骨格は筋肉バキバキでヤバい(え)。体毛は燃える様な真紅で瑠璃色の模様に覆われていて神秘的。尾羽は長く虹色に輝いている。で、輝く王冠のトサカな!!
「う〜〜んと、あなたは本当にホチョさんですか?」
『……。』
「ちょっと鑑定しても良いですか?」
『ヤメろ。車の中に入っていろ。』
はぁぁ。これですよぉ〜。
なんでホチョさんはこうなんでしょうか?何をしたいんでしょうか?
「ほら、O1 (オーヴァン)も車に戻って〜〜。」
音声〔はい、父さん…でも、この鳥さんには何か…懐かしい感じがします。〕
『……。』
えぇぇ。またですかぁ?これ、シーちゃんの時と同じパターンじゃね?
O1 (オーヴァン)とホチョさん、なんか見詰め合ってるし!?
あ、ホチョさんの瞳、瑠璃色で綺麗だな?
『…とにかく、車に戻れ。俺が転移で車ごと競技場に送る。』
はぃぃぃ?
ほら、やっぱりぃ!!ホチョさんの疑惑、自らブチ撒けた的な!?
だけどホチョさんリーダーは、まだまだ何かを隠している気がする。俺の第六感?がそう囁くのだ(?)。
とは言え、転移が出来れば時間短縮となる訳で。
「いや、そりゃ確かに急いでいるから好都合?しかし、安全なの?ねぇ、それって安全なのぉぉ?安全100%なのぉぉぉ??」
『うるさい。早くしろ。』
ムキ〜〜ッ。人生、安全第一ですよ!俺はこの家を背負っているのだ。死ぬわきゃならんのだぞぉ(怒)。
音声〔…父さん、ここは車に戻りましょうよ。大人げないですよっ。〕
『大人げないモギュ。』
うっ(汗)。いや、別に本気で怒ってないからぁ(え)。息子たちに諭されるとか、ちょっと体裁が悪いじゃないの。
「…そ、そうね。…今回はホチョさんを信じましょう。」
俺は大人だ。懐の深さを見せてやりましょうとも!!
こうして、俺はO1 (オーヴァン)、ユキヲと共に車内に戻った。
『行くぞ…自在転移!!』
ホチョさんが翼を広げた。バサァ!とな。
と同時に真っ赤に染まる全ての景色…これ大丈夫かなぁ?
俺たちを襲う浮遊感。
◇ ◇ ◇
俺たちはスイスポである赫號ごと競技場内部のトラック、その端っこに転移していた。
「…いや、確かにここは競技場だなぁ。」
安全面で言えば、まだ過信は出来ないけどね!しかし、ホチョさんの力は本物だ(え)。
ホチョさんがいつも俺から逃げ回っているに際して、この力を使っているのだろう。
ここは是が非でも鑑定してみせるぜぇ…と思ったら、ホチョさんの姿は既になかった件について!?
「逃げやがったかぁ、ホチョさんめっ!!」
だけども俺は気付いた。車の外には、ホチョさんの羽根が大量に落ちている事を!!
「これはっ!?O1 (オーヴァン)、ユキヲも!!羽根を拾ってくれっ!!」
音声〔え?これって、さっきの赤い鳥さんの羽根ですよね?〕
『拾えばいいモギュか。』
そうそう。このホチョさんの羽根はきっと役に立つ。ざっと見、100本ぐらいありそうだ。
で、ホチョさん本体は鑑定出来なかったが、羽根なら鑑定しても良いだろう。
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〈万能鑑定〉
瑠璃鳥の羽根
種族〈小朱雀〉
階級〈自在瑠璃光〉
カテゴリー〈2.0+〉
風属性
火属性
聖属性
固有能力(パーソナルスキル〉
瑠璃光〈自在転移〉
精霊体
能力
羽根 焔 朱雀 瑠璃 転移
称号
ホチョさんの羽根
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間違いない!確か、5枚で15万神貨もするヤツだ。ウハウハである(え)。
え?そりゃ転売すれば小金持ちになること間違い無しだけどね!
音声〔父さん、綺麗な羽根ですね。でもいいんですか?あっち?〕
ん?それは競技場のど真ん中、立食パーティ風に立て飾られたテーブルだとか、「ようこそ田崎家」と書かれた横断幕とか、それは無残にブチ倒されていた(え)。
「う〜〜む。何かワイワイガヤガヤやってんなぁ?しょうがない、でもO1 (オーヴァン)とユキヲはここで待機って言うか、羽根を拾っといて。」
音声〔えぇ〜〜?〕
『俺もモギュか!?』
ちなみに、羽根はスイスポの後部収納にしまってあるカゴに入れるように指示。
その合間を見て、ユキヲと顔を突き合わす。
「ボソボソ…ユキヲはO1 (オーヴァン)を見張っておいてくれ。あっち、サプライズ歓迎会だから、O1 (オーヴァン)に知られるのはちょっと…ボソボソ。」
『ボソボソ…しょうがないモギュ…ボソボソ。』
頼れるのはユキヲだけ。ユキヲ偉い。ユキヲ賢い。
こうしてユキヲに後を任せて、俺は問題の場所へと向かった。
いや、しかし確かに酷い(汗)。
一部、並べられていたと思しい料理もブチ撒けられているし。
「お〜〜い。DSさ〜〜ん。」
騒ぎの中心に見つけたのは、それは我が家の執事長であるDSさんだった!
でもDSさんが居て負傷者が出るとか珍しいな。
音声『おお、これは旦那様。申し訳ありません…ワタクシが駆け付けるのが遅れた為、このような有り様になってしまいまして…。』
「いやいや。それを言ったら俺も同じだし…。」
こうなってしまったのは誰が悪いわけでも無い。そう、悪い人間なんて誰も居ないのだ(断言)!
で、ところどころに負傷した奴らも転がってる。まあ、牡丹や鬼蕗に比べたら軽傷だ。
うちは回復要員が少ないからなぁ…(汗)。
『ああ、親愛なる権現様、本日はこのような事になってしまいましたが、わたくし榊は権現様の為に頑張ってますわっ。』
はいはい。その数少ない回復要員である観葉植物6姉妹の1人、杜の樹霊の榊が甲斐甲斐しく働いていた。
癒している相手は…電子レンジ??これ、付喪神か?
「ああ、ご苦労さん。いつもありがとうな。」
『歓喜ですわっ。ああ、我が神よ。どうか後ほどで良いので、私の頭を撫でて戴ければっ。』
え?そんなんで良いの?この榊は俺を無駄に神聖視してっからなぁ(汗)。
別に撫でるぐらいなら屁の河童?
しかし、いいオッさんが、こんな神官系美女を頭ヨシヨシとか、ちょっとどうなんでしょう?躊躇せざるを得ないだろうがぁ!
この榊も見た目だけなら、白髪セミロングで神秘的な雰囲気を持つ絶世の美女なんだけどさぁ(汗)。
あと、E5 (エコ)さんも招集されたようだ。あっちは茶芝の忍者犬であるシマを治癒中。
どうやら、被害は地下室の妖怪グループが中心のようで?
あとはチラホラ、聖竹林の雪玉族が数名かな?
「で、被害はどうなの、DSさん?」
音声『はっ。軽傷者は数名ですが、問題の人物はG3 (ジザ)殿が亜空間の障壁で覆っておりますので今のところは…。』
え。G3 (ジザ)さんが働いてるとか、マジでっ(え)。
DSさんに案内され、その場所へ。
これアレだな。前に地下室で暴走寸前だった麻黄ちゃんを封じていた紅葉の結界術と同じ感じだ。
『あっ。家主しゃまっ!!』
言ってるそばから、座敷童子の紅葉がぺタリと座り込んでいた。
疲れ切った表情でね…多分、G3 (ジザ)さんが駆け付けるまでの間、1人で頑張っていたのだろう。
「よく頑張ったな、紅葉。偉い偉い。」
俺は無意識に紅葉の頭をイイコイイコしていた。
おかっぱ頭で撫でやすいという理由もある。舌足らずってところが更にポイントUP(?)。
しかし、それが悪かった(え)。メラメラと燃える目で榊がこちらを睨んでいるぅ。怖いぃ(震)。
『あ、ありがとうでしゅ。家主しゃまぁ(涙)。』
こんな可愛らしい少女の紅葉であるが、れっきとした妖怪グループのリーダーである。リーダーにしたのは俺はだけど!?
『あら、兄さん。小さい子には優しいのよね?』
「うわっ。乙女ちゃん、いたの?」
『そりゃいるでしょ!私とクロが今回の歓迎会を企画したんだから(怒)!!』
いや、怒られてもさぁ(汗)。でも、案の定だよねぇ。
そこは素直に嬉しいぞ。
「いや、O1 (オーヴァン)の為にありがとう。俺は嬉しいよ…ありがとう、乙女ちゃん。それにクロちゃん弟。優しいお前たちは俺の宝物だぞっ!!」
『えっ…う〜。そんな改まって言われても…しょうがないわねぇ。許してあげるわよ!』
『兄上殿、甥っ子の為ですから…。』
2人とも、突然のことで面食らい、俺の御礼の言葉に特に乙女ちゃんは何やら取り繕っている(え)。だけども、これは普段から俺が思っている気持ち。
俺はお前達の兄になれて良かったよぉ。
で、乙女ちゃんとクロちゃん弟は会場の片付けをしていたようだ。ゴミ袋とかホウキが散乱している。
そして問題の大元…ドーム状の亜空間に包まれ、無駄な抵抗を繰り返すのは?
「ああ、確かに…この子は茜だなぁ?」
音声《何じゃ、やっと来たのか?来るのがちと遅いのじゃぞ。》
俺の眷属であるG3 (ジザ)さんは亜空間制御に特化した存在だ。そもそも、この空中庭園そのものがG3 (ジザ)さんにより造られたものだからね!
「G3 (ジザ)さんが役立ってるとか初めて見たかもな?」
音声《馬鹿言ってるでない。儂の亜空間〈発勁〉ならば、このまま封じ続ける事は可能じゃが…この子を何とかせねばなるまい?吹き飛ばすのは簡単じゃがな。》
ヲォイ!?吹き飛ばすとか言うなぁ!?
「しかし…見れば見る程、暴走?鬼だよね、これ?」
お面三兄弟である茜は、長女にして赤鬼のお面を頭に乗っけた幼女である。勿論、本体はお面の方だ(え)。
赤色のざんばら髪だけど、とても笑顔が似合う陽気な女の子なのだが、現在の彼女は…まさに般若ぁぁぁ(叫)!!??
全身から真っ赤なオーラを噴出し、筋肉ギチギチ(汗)、怖ゎい顔でどっちがお面だよぉ?という表情でさぁ。小ちゃかった角も大きくなってるぞ。
いやはや、確かにこんな兄弟を見た日にゃ、柏と梛もガン泣きすんだろうね(汗)。
バンバン!とG3 (ジザ)さんの「亜空間〈発勁〉」をタコ殴りしているけど、壁は揺るぎもしない。凄ぇな、G3 (ジザ)さん。
そういえば、茜ってば傾向的に格闘戦特化で、野良鼠さんのユズリハに弟子入りしたとか何とか?
「しかし、原因は何なんだ?今日は確かに節分だけども?」
音声《…何を言っておるのじゃ?原因は主じゃぞ?》
は??また俺ぇぇぇ???
「いや馬鹿なぁ。さすがに今回は違うでしょ!?」
前回の騒動は、確かに俺から次元属性の感染が広まったせいだけど、俺は定期的に「抗 次元属性剤」を自分で注射してますよぉ??週1のペースで、ホントは嫌だけどさぁ(涙)。
音声《そもそも、節分という日に、主が自ら鬼役を演じるから、こんな事態になったのじゃ!主から漏れ出た余剰の鬼エネルギーが、田崎家で唯一の鬼である茜に集中してしまったのじゃぞ!!》
「…え?俺、鬼役なんてしてないよぉ?」
そんな覚えはありませんし、そもそも、今日が節分だった事も忘れていた俺ですよ?
『ひどい兄さん。茜ちゃん、可哀想…(涙)。』
『…や、家主しゃま(涙)。』
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(*´꒳`*){さすがに御主人様、それは無いですねぇ〜。女性の敵ですねぇ〜。}
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こっちが泣きたいよぉ〜(涙)。いつの間に集まったのやら、女性陣の非難の眼差しが俺の心に突き刺さる(え)。
っていうか、それはE5 (エコ)さん言い過ぎじゃね(怒)。
「だって…鬼なんて言われても、今日は朝からO1 (オーヴァン)を迎えに行って、帰ってきたらルル君の風邪が発覚して、俺は心を鬼にして…は?」
は??いや、それは無いでしょ?さすがにそれは思いもつかないわぁ(叫)!!
音声『旦那様。誰にも失敗はあります。ここから挽回していきましょう。』
「あ、ありがとう…DSさん…(涙)。」
とはいえ、どうやってコレを解決するんだ?
原因が判明しても、じゃあ、どうやって俺の身体から出る「鬼のエネルギー」とやらを消す事が出来るのか?
茜の中のエネルギーを消す事が出来るのか?
とりあえず、現在の茜の状態を確認しておこう。鑑定で何か分かれば良いのだが?
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〈契約鑑定〉
茜♀鬼変幻中〈暴走〉
種族〈赤鬼〉
階級〈お面の付喪神〉
カテゴリー〈1.6-〉
戦闘力 18+20
防御力 15+20
生命力 20+20
回避値 13
知能値 12
器用値 10
魔力値 13
火属性10
闇属性16+20
戦技
正拳
赤鬼の拳
固有戦技
火炎拳
固有能力
あやかし再誕〈鬼の面〉
頑強構造
超再生〈小〉
女児確定
竜脈補正効果(jrc9]*€契約)€$\*srbfv
能力
腕白 攻撃 破壊 再生 飛行 妖怪 格闘 鬼 女児 暴走(NEW)
妖の呪法
魂魄魅了〈呪縛〉
称号
お面3兄弟
田崎家百鬼夜行
装備
野良着(赤色)〈服〉
属性:麻製LV20〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久値:40
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鬼変幻中とな?…それが暴走していると。そして一部、文字化け。
「いやぁ〜。正直、分からねぇな、これ(汗)。」
お手上げである(え)。
「でも今日が節分でこうなったってことはだよ?明日になれば治るんじゃね?」
音声《主から出ている鬼エネルギー、正式名〈心は鬼エネルギーvr〉じゃが、エネルギー量が膨大じゃからなぁ…放置で抜けるのを待つなら、およそ30日は掛かるのじゃ。》
何だ、その正式名は?俺を馬鹿にしてんのかぁ?
だけども、俺の案だと30日…およそ1ヶ月はそのままだってぇ!?
そりゃマズい。誰か、解決策は無いものか…?キョロキョロ…ん?
音声〔あの、父さん?〕
「あ、O1 (オーヴァン)!?」
『O太郎ちゃん、来ちゃったの?』
『O1 (オーヴァン)君、危ないから下がるんだ。』
あ、ザワザワしてる。サプライズ現場がもはやサプライズじゃない件。
乙女ちゃんとクロちゃん弟もそんな事を言うけど、だが今回ばかりは仕方ないでしょが(怒)。
俺は悪くないでしょ。だってホチョさんがまとめて転移させちゃったんだからぁ(え)。
音声〔父さん。あの豆を僕に下さい。あれなら、鬼のエネルギーを無効化出来ますから。〕
うん?え?豆ぇ?
「あ、そういえば…確かに今日の今日、ビビさんが訳が分からない豆料理を作っていたっけ…?」
でもでも、O1 (オーヴァン)だって、あの豆が苦手だった筈。自分でもそう言ってたよね?
音声〔悪魔である僕なら、あの子の中の、鬼の力の中心核が見えるんです。あの子は急がないと危険だと思うんですけど…。〕
「いや、でも危ないでしょ!?豆を投げるなら俺が投げるし!」
そう、これ豆まきだな!?福は内、鬼は外のアレである。あれ?なんだ、この出来レースな展開!?
音声《いや、それは無理じゃろ。なんせ主が鬼役じゃから、鬼は外の効力が発揮されんじゃろうて?》
グハァ。そうだった…俺が鬼だった(汗)。
って事はアレですか?俺も豆をブツけられる対象的なぁ??
『とにかく兄さん。よく分からないけど、その豆とやらを出しなさいよっ!』
うわっ。乙女ちゃん強引すぎるぅ(震)。分かった、分かったってば。
「出すよ…出すけど、あんまり痛く当てるなよ……」
仕方なく、俺は「宝物庫〈Ω〉」を展開。
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《宝物庫〈Ω〉展開》
在庫:29種類
◯177万845神貨
◯インスタントコーヒー1袋
◯豊受大豆之命〈聖なる豆〉
◯田崎家秘匿種・竜脈結晶(×2)
◯ニンジン田崎家固有種(×2)
◯抗 次元属性剤〈注射器タイプ〉(×6)
◯スイフ◯スポーツ〈赫號〉
◯仙桃詰め合わせセット〈神桃1個・王桃39個〉
◯猫の千両箱〈500円玉等価交換 SR〉(猫の小判×114)
◯猫のへそのゴマ〈五百円玉等価交換 UC〉
◯猫のダイヤモンド〈五百円玉等価交換 UR〉
◯グチャグチャ折り鶴〈業務中…お茶出し係〉
◯ポイントカード「万華月」〈異世界産業クレセント35ポイント〉
◯損害賠償目録〈八幡宮総括本部対応残りポイント80〉
◯竜宮城割引チケット×5〈お得な割引チケット〉
◯第六周期複合鋼製の針(×8)
◯第六周期複合鋼の扇子〈菊華模様〉
◯水風船〈神の遊具〉
◯練丹〈下級仙薬〉×14
◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉
◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉
◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉
◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉
◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉
◯布袋の運札〈運命を超える御札〉
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まさか、こんな展開でこの豆料理…豊受大豆之命を使うことになろうとは…。
「はい。これが聖なる豆だぞ。」
大皿いっぱいのお豆さん。
そういえば、何故か今はこの聖なる豆から嫌な感じを受ける(汗)。それは俺が鬼役ゆえか?
音声『では旦那様。このお豆様はワタクシが預かりまして…皆さん、一粒づつお持ち下さい。さあ、並んで下さいね。』
ああ、DSさんが仕切り始めた…。
そして、競技場にいる全員に聖なる豆を配り始めたじゃありませんか。
音声『…ではO1 (オーヴァン)殿。歳の数だけお持ち下さい。無事、眷属としてのお役目をお果たし下さい。』
あ、ちょっとDSさん!?それってダメでしょ!!
音声〔父さん。僕は大丈夫ですから、任せて欲しいです…。〕
音声『旦那様。可愛い子には苦労をさせよ…とも言いますな。』
えぇ?そんな格言ありましたっけ?
だけどアンニュイな感じのO1 (オーヴァン)がやる気を見せている。
これはどうした事か?ならば息子のやる気スイッチを妨害するのは父として間違っているのだろうか?と。
「…しょうがないけど、絶対に無理するなよぉ?お前は俺の息子なんだからぁ!!」
音声〔…ありがとう。父さん…(ポッ)。〕
ん?デレた?今、ちょっとだけ最後にデレたよねぇ??
そしてO1 (オーヴァン)は父に後ろ姿を見せる。
それは小さい背中だったけど、俺には大きく見えた。成長したなぁ…息子よ。
昨日、誕生したばかりだけどさ(汗)。
音声《10秒後に亜空間を解くのじゃ!一瞬の勝負じゃぞ!!》
で、御唱和下さい!みたいな流れになって、全員でカウントダウンを開始し始めた訳だけど…。
『『『『10……8……5…4…3…2…1…。』』』』
『兄上殿。ごめんなさい…(謝)。』
やめてぇぇぇ。痛くしないでぇぇぇ!!むしろクロちゃん弟の謝罪が胸に突き刺さるぅ(涙)。
音声〔固有戦技・白ねこ島LINK-UP《Vr01》次元眼を発動!!!〕
O1 (オーヴァン)の左眼が瞬くと同時に、俺に向かってみんなが豆をブツけてきやがった(怒)。このヤロォ、憶えてやがれぇ!
そして、俺の意識は吹き飛んだ!?
◇ ◇ ◇
目が覚めると、何故か俺は榊の膝枕で、頭をナデナデされている状況に困惑?
何だ、これ?いや、青空が見えるし、ここは競技場に違いない。
『はぁぁ。幸せですわぁ。永遠にこのまま、権現様をナデナデし続けていられたら至福ですのにぃ…(歓喜)。』
「いや、違うぅ。まさか俺が撫で撫でされる方なのぉっ!?」
『あら?権現様、もう起きてしまわれたのですねぇ…残念ですわぁ。』
本気で榊は残念そうに身を引いた。いや、美女の膝枕とか、それはそれで柔らかくて何といえぬご褒美だけどもっ?
だけど、そんな場合じゃないでしょっ!?
「茜はっ?それにO1 (オーヴァン)はどうなったんだっ??」
俺はガバリ!と起きあがった。あ痛たたた…節々が痛い(え)。
これって豆をブツけられた後遺症に間違いないぞ。
そして気付いたのは、競技場は何とも言えぬ穏やかな雰囲気となっており、立食パーティー改め、お花見みたいなレジャーシートを広げての、無礼講で飲み食い状態となっていたのだ…。
『権現様。ほら、御覧くださいですわぁ。権現様の御子様、茜ちゃんと仲睦まじい様子ですわぁ。』
ん〜?あっ!?
それは飲めや歌えの中心地で、主役と持ち上げられたO1 (オーヴァン)が、なんと元に戻った茜と微笑ましくもイチャコラしてやがる場面である(え)。
ま、まさかO1 (オーヴァン)の奴、茜がタイプで頑張っただけだとぉ〜?いや、それは俺の下卑た勘繰りであろう(?)。だよねだよねぇ〜?
我が息子に限って、そんな不純異性交遊は認めませんよっ!俺は真実を確かめるべく、中心地へと突撃を敢行した。
えぇ〜い、どけどけぇ〜い(え)。誰も俺の邪魔はさせんぞっ!!
「おいお〜い。O1 (オーヴァン)無事だったかぁ!?」
音声〔あっ。いや、父さん…これはですね。〕
『離さないダッチャ!O太郎ちゃんは、アタシのダーリンなのっ。』
…O1 (オーヴァン)の腕にしがみ付いて離れない茜。それをされているO1 (オーヴァン)も悪い気はしないようで。
まあ、茜にとっては命の恩人的な吊橋効果。にしても、まるで何かのオマージュを見せられているかのような(汗)?
だが、俺は認めん。認めたくないのが俺の願望だ(え)。
しかしながら、俺は衆目に囲まれていた。周囲には宴会を楽しむ雪玉族や付喪神である妖怪だけじゃない。
茜の兄弟である柏と梛は悔しそうに睨んでいるけどさぁ。
我が弟達や、眷属達、あやっち達も集まっている中でだよ、この俺が嫉妬心丸出しで激オコとか父親の威厳ゼロじゃないの??どうしたらいいの??何よりユキヲも俺を見てましたぁ。ニンジン食べながら。
「うぅ…交際を許すっ(涙)!!!」
音声〔本当ですか、父さん!?〕
『ダーリン!やったダッチャ!!』
苦肉の策である(え)。涙を飲んで俺は、皆からの賞賛を手に入れた。
『すげぇ。さすが家主様でごわす!!』とか『懐深ぇすね、さすが権現様っす!』とか『蓮人く〜ん、カッコいいよぉぉ!!』とか『俺がいるモギュ』とか。
と同時に、何か大切なものを失った気分である(涙)。
こんな形となってしまったが、O1(オーヴァン)のお披露目としては、大〜成〜功ぉ!なのか??
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真王)〉
階級〈権現〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈77.4+〉※変化無し
戦闘力 1761+15
防御力 1679+15
生命力 1705+15
回避値 1558+15
知能値 655+5
器用値 25
魔力値 2678+25
無属性1631+15
地属性1663+15
固有能力
竜脈適正「最高位+」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異世界言語LV2
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
麒麟の安寧
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定 言語 鬼
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
次元結晶化
万能鑑定
化石解放
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
O1 (オーヴァン)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
麻黄
ココちゃん
リリ君
亜弥
葦原
ロッキー
ユッキーナ
BR
ユキヲ
BP
キャロ
カロテン
ナスニン
號竜
アドム
トリントン
ハッチ
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
子供は風の子シャツ〈服〉
属性:化学繊維LV25〈通常級〉
付与効果:ウィルス対策+
保温効果
物理抵抗
耐久値:40
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
◆ ◆ ◆