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第294話「O太郎と呼ぶんじゃない!その2・風邪になんか負けないぞ。」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第294話「O太郎と呼ぶんじゃない!その2・風邪になんか負けないぞ。」


想定外の事態である。 

なんと、俺の可愛い天使猫なルル君が風邪を引いてしまったのだ(え)。


猫にとって、風邪は万病の元。これを放置する訳にはいかない!!

例えルル君がイヤイヤしたって、ここは心を鬼にしよう…。


「そうだ。俺は鬼だ…今日の俺は鬼に徹しよう(断言)!!」


心を鬼と化した俺は、病院直行を宣言する。

で、我が家の病院と言ったら1つしか無いんだよねぇ。それは芍薬しゃくやくが開院した「シャクヤク・ホスピタル」だ!!


とは言え、超不安。女医が芍薬しゃくやくだからなぁ…。


『フニャ〜〜(嫌)。』


『モギュ〜〜(嫌)。』


なぜかユキヲまで拒絶。いや、ユキヲは関係なくない?


「ダメェェェ。ルル君、お前に何かあったら俺が生きていけないでしょがぁぁぁ(怒)。」


と言うことで、本気で怒ってみた。いや、これ本心だし!!

で、青い目をパチクリしてルル君が驚いている。

振り返ると、コタツに越しにO1 (オーヴァン)もパチクリしている(え)。


「あ、O1 (オーヴァン)。いきなりで悪いけど、この子を抱っこしてくれる?このまま病院に行っちゃおう!!」


音声〔父さん。僕で大丈夫かなぁ?〕


そこは大丈夫さぁ。ルル君はうちの猫ちゃんの中でも、特に大人しくて優しい男の子。

ちょうど良いので、O1 (オーヴァン)の社会見学にもなるでしょ?


「はい、ルル君。暴れちゃダメだよぉ。」


『フニャ…。』


大人しく俺に捕獲されたルル君を、そっとO1 (オーヴァン)に手渡す。


音声〔こんにちわ、僕はO1 (オーヴァン)。君はルル君というの?〕


『クチュン!!』


ルル君のクシャミが超可愛いんですがっ(愛)。

で、ルル君は大人しくO1 (オーヴァン)の腕の中で丸くなっている。これなら大丈夫そうだな。


「じゃあ、ちょっくら行ってくるよ。クロちゃん弟と乙女ちゃんは?」


『あ、僕はいいです。ちょっとやる事がありまして…。』


『私も忙しいからパスね!頑張ってね、Oオー太郎ちゃ〜ん。』


乙女ちゃんの声援を受けて、俺たちは部屋を出た。

正直、ルル君の風邪が悪化する前に急がなきゃならない。善は急げだよ!!


「ごめんな、O1 (オーヴァン)。急にこんな展開になっちゃったけど(汗)。」


音声〔父さん、気にしないでください。この子を早く治してあげましょうよっ。〕


良い子やぁ。お前も良い子やぁぁぁ(涙)。


廊下を進みながら、俺は感涙に咽び泣く。俺も涙もろくなったものだなぁ。


「あ、そうだ!その前にO1 (オーヴァン)。もう1つ確認したいんだよね。」


音声〔え?何でしょうか?〕


亜空間である「空中庭園」のエリアに入る前に、我が家の中でO1 (オーヴァン)の固有能力パーソナルスキル「白ねこ島LINK−SHOP〈食料項目LV2〉」が使用可能なのかどうか?

それはつまり、白ねこ島の外に出ていても物品を生産可能となれば、これはアレですよ。ある種の革命ですよっ!?


考えてみよう。もし俺が一人きり、無人島に残されたとして…いや、前提がおかしい(え)。この場合O1 (オーヴァン)が一緒じゃなきゃダメだけどさぁ。


しかし、この「白ねこ島LINK−SHOP〈食料項目LV2〉」さえあれば、俺の魔力値を引き換えに、飢え死にする事は無い訳だよっ!?まさに摩訶不思議!!むしろキャンプ推奨?


音声〔え…父さん、急がなくてもいいんですかぁ?〕


「いや、急いでるけどもっ!そこはチャチャッとね!!」


__________________________________


箱庭システムVr02仕様〈白ねこ島LINK-SHOP〉

★食料項目LV2>>


>シーフードミックス1袋〈必要霊子1〉

>砂糖1袋〈必要霊子1〉

>ミルク1袋〈必要霊子1〉

>コーヒー牛乳1パック〈必要霊子1〉

>ダージリンティー1箱〈必要霊子2〉

>アップルティー1箱〈必要霊子2〉

>チェリーティー1箱〈必要霊子2〉

>烏龍茶1箱〈必要霊子2〉

>ミルクココア1箱〈必要霊子2〉

>インスタントコーヒー1袋〈必要霊子2〉

>食パン1斤〈必要霊子2〉

>冷凍食品 餃子〈必要霊子2〉

>冷凍食品 海老シュウマイ〈必要霊子2〉

>冷凍食品 お弁当ハンバーグ〈必要霊子2〉

>冷凍食品 和惣菜セット〈必要霊子2〉

>冷凍食品 本格炒飯〈必要霊子2〉

>レモンティー1箱〈必要霊子3〉

>ジンジャーティー1箱〈必要霊子3〉

>ベーコン1パック〈必要霊子3〉

>国産純粋蜂蜜1瓶〈必要霊子3〉

>クリスマスケーキ苺・レアチーズケーキ〈必要霊子10〉

>A5牛ロース肉5Kgブロック〈必要霊子12〉

>レタス 田崎家固有種1個〈必要霊子13〉

>大根 田崎家固有種1本〈必要霊子25〉

>ニンジン 田崎家固有種1本〈必要霊子25〉

>聖域タケノコ 西竹林産1本〈必要霊子50〉

>王桃〈必要霊子500〉LV3


※登録保留「神桃」〈友好値120%で解除〉


__________________________________


ふむふむ。O1 (オーヴァン)の出した電子情報枠ウィンドゥ表示を覗き込んだところ、これは間違いないぞっ!!


「主食を白ねこ島に持ち込んで登録すれば、どこでも物資供給可能とか、これは革命だぞ!!俺の息子、最強ぉぉぉ!!」


で、こんな事をしてる場合じゃないんだけど、お試しで「インスタントコーヒー1袋」を霊子購入してみた。2霊子でポンと俺の手の中に出てくる感じ、仕様が全く同じである。


音声〔まだ食料項目しか使えないので、大した事はないですよ、父さん。〕


いやいやいや。O1 (オーヴァン)はこの事実の重要性を理解していない。

とは言え、今はそこを逐一解説している場合でも無い。

しかし、O1 (オーヴァン)の将来性には目を見張るものがあるのは確かだろう…。


◇ ◇ ◇


目が点なO1 (オーヴァン)だった。

でもなぁ。ある意味、白ねこ島も同じようなもんだろう?


現状、白ねこ島よりも圧倒的に整備されている「空中庭園」だけども。


音声〔うわっ。太陽が眩しいです、父さんっ。〕


廊下の扉を開けたら、何とそこに広がる広大な青空。

うん、太陽もあるよ。紫外線の精霊だけどねぇ。


o(O_O)oホンワカ〜。


俺はヴァイオレットくんに手を振る。暖かい陽射しをありがとう(え)。

芝生も草花も青々と生い茂っているぞ。


出てすぐの道路脇にバスの待合所があるのだが、こっちも以前より大型化している。

ちょっとしたコンビニ並みの建物で、中は休憩所。

飲み物の販売機もズラっと並んでいるではないか。ガラス越しに見ただけだけどさぁ。


そして各種施設の案内の為のカウンター…これは胸に「L弐拾弍」と記された田崎家業務専従L型が営業スマイルで待機している。

いつの間に、こんな物までっ(汗)。


音声〔父さん。ここは何ですか?〕


「え…う〜ん。ここはバスを待つ場所だよ?多分…?」


面倒だから中には入らない。ちょ、O1 (オーヴァン)やめなさい。


「だめだって!今は病院直行だからぁ!!」


音声〔でも父さん、バスに乗らないと病院行けませんよ?〕


うっ。確かにそうなんだけどぉ、どうやらバスが何か理解してるっぽいなぁ(汗)。


しかし我が家のバスは普通のバスとは違う(え)。ゴーレム内蔵型の自動運転型なのだ!

いやそもそも、急いでいる時に鈍足のバスになんかに乗ってる場合じゃないんだよぉ〜。


「バスより速いのあるからぁ!!ほらほら、ちょっと車道に来てっ!!」


ルル君を抱っこしたままのO1 (オーヴァン)を引っ捕まえたまま、俺は彼を車道までズルズルと引っ張って行った。


音声〔ちょ、父さん。危ないですっ。〕


「ほらほら、今出すから見ててね!!」


アスファルトの車道に向けて、俺は「宝物庫〈Ω〉」から俺の愛車をドスン!と配置する。

勿論、真っ赤なスイスポである!スイフ◯スポーツである!!


音声〔うわぁ!?な、何ですか、父さんこれはっ??〕


「ふふふふ…。これぞ我が愛車…その名も、赫號かくごうだぁ!!」


驚いてる、驚いてる(笑)。そして咄嗟に名前を付けてしまった(汗)。

初代の號竜から「號」の字を貰ったけど、なかなか良いんじゃない?心なしか、赫號かくごうも喜んでいる気がしなくもない(え)。


さあ、息子を助手席に乗せての初ドライブだぁ!!

ルル君とユキヲも一緒ですが。


「ちょっとだけスピードを出すからね!!外の景色を見ててね〜。」


音声〔父さん、ドキドキします!〕


俺はアクセルを踏み込む。だが基本は安全運転。赫號かくごうにだってセンサー感応型の緊急停止システムが搭載されているからね!


そして赫號かくごうは軽快に走り始めた。

車窓を流れる景色に夢中のO1 (オーヴァン)。でもしっかりルル君を抱っこしている仕草が微笑ましい限りである。

ちなみにユキヲは俺の頭の上の定位置から膝上に移動しているな。


音声〔父さん、アレは何ですかぁ!?〕


「ああ、アレは競技場だね。あんまり使って無いけども…で、その先にある建物はスポーツジムだよ。菅原すがわらくんの行きつけの場所だねぇ。」


車は建物が並ぶ区画を通り過ぎる。

…いや、何だよ。オフィスビル〈L型派遣商社〉って?看板しか確認出来なかったけど、いつの間にぃ??

あとね、そのオフィスビルの隣に、まだ建設途中だけどコンビニっぽいのが工事中でね。


「2L (トゥエル)の奴、どこまで発展させる気だよ?そのうち、住宅街が出来んじゃないのぉ?」


音声〔父さん、都会ですねっ!?〕


いや、都会と言うほどの規模では無い。そもそも需要が無い(汗)。人員も足りんのに。


そして車は雑木林の車道に突入した。


林の木立が乱立するマイナスイオン溢れる雰囲気の中、突如に姿を現わすテーマパーク。

俺たちは需要の面からしたら、もっとも必要性の無い(?)テーマパーク「ヴィゾフニルランド」の前を素通りしていく…。


音声〔と、父さん!お城ですかぁ??〕


アレはお城じゃなくて、超高級ホテルのアウズンヴラ学院である。


「…今日は寄らないけど、万年休園状態のテーマパークだよ。その名はヴィゾフニルランド!!」


弟たちの社会見学には一役買ったような、買ってないような?


音声〔大きいですねぇ…。〕


「大きさだけはねぇ。あと、広さもねぇ…。」


とは言え、ちょくちょく俺のベストプレイス「秘境・伊豆の町エリア」に息抜きに訪れているのは内緒だ。

それを知っているのは俺といつも一緒のユキヲだけ(笑)。

だって、たまにお蕎麦が無性に食べたなるからさぁ。


『鮎の塩焼きモギュ…(ゴクリ)。』


「こら、ユキヲぉ!」


もう、ユキヲめ。半分ネコっぽいユキヲは鮎の塩焼きが大好きになってしまった(え)。

基本、ニンジンの方が好きなんだけど。


音声〔父さん。ユキヲ君はなんと言っているんですか?〕


ホッ。どうやら、O1 (オーヴァン)にもユキヲはモギュモギュ言っているだけにしか聞こえないようだ。気付かれてないねぇ。


「…え〜と、別に大したことは言ってないよ?だよねぇ?」


『…モ、モギュ(困)。』


これは後でちゃんと注意しておこう。

何よりも、俺のベストプレイスを知られる訳にはいかない。それが例え、俺の息子だとしてもぉ(断言)!!


…さて、もはや目的地は目前。雑木林の終着点…つまりは行き止まり。


「見えてきたぞ!あれがシャクヤク・ホスピタル&錬金術本舗のエセビルディングだ!!」


見た目ハリボテ映像のビルディング。外観だけは立派だけど、内部は平屋構造だ(え)。


俺は車「赫號かくごう」をキュキュ〜っと玄関前に横付けした。


「さあ、到着…O1 (オーヴァン)?おい、どしたぁぁぁ???」


音声〔揺らさないで下さいぃ…吐きそうです…うぷっ(汗)。〕


えぇぇぇ!!??


「…俺も子供の頃は三半規管が弱くて車酔いしてたからなぁ。」


即ち、車酔いだった(汗)。急いでいるとは言え、これは失敗だったかぁ…。


「致し方ない…受付前のソファでちょっと休んでいるんだよっ。アレだったら、なんか吐いても良いようなものを…お〜い、受付嬢ぉ!!」


自動ドアを潜り抜け、俺はシャクヤク・ホスピタルの受付カウンターに駆け寄る。

受付嬢の〈L壱〉はキビキビと対応してくれた。


副音声《むしろ、初めて病院らしい仕事ができて…お客様、ありがとうございます。》


逆に喜ばれた(え)。


O1 (オーヴァン)はソファに寝かされ、頭部に氷枕をセット。ウンウン唸っている。

まるで自分の小学生時代を見ているようだ(汗)。


『ただの車酔いだネ。心配する事はないヨ。』


いつの間にやら女医登場、である。


と同時に俺が抱っこするルル君の身体がビクッと震えた。

大丈夫だよぉ。俺がずっと側にいるからね!!あと、ユキヲも俺の頭の上でブルブル震えてるな(え)。


『車酔い程度は放っておけば治るものだが、この芍薬しゃくやく謹製の酔い止め薬を飲んでみるかイ?』


また怪しげな錠剤を出してきたぞ…(汗)。


『心配なら、鑑定するが良いだろウ?』


「まあ、確かになぁ。」


俺は「万能鑑定」を起動させた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


酔い止め薬〈シャクヤク・ホスピタル製薬〉

種族〈苔霊族モースロイテ種〉

階級〈錠剤〉


カテゴリー〈1.0+〉


木属性アルボル


固有能力パーソナルスキル

抗ヒスタミン成分〈苔霊族モースロイテ抽出〉

副交感神経遮断成分〈苔霊族モースロイテ抽出〉


能力スキル

酔止 回復 修復 正常 樹霊 薬効 即効


称号

酔い止め薬〈苔霊族モースロイテ抽出〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これは確かに酔い止め薬だ(え)。

しかし、普通の酔い止め薬じゃない気がしなくもない?

だがそれは今更かぁ…。


「ほらほら。O1 (オーヴァン)、薬だぞ。」


音声〔あ、ありがとうございます、父さん…。〕


〈L壱〉がコップに水を持ってきた。気が効く奴だ。


『ほほう…権現様の息子にしては、良い子だネェ。興味がそそられるヨ。』


やめぇい(叫)!!


白衣を纏った芍薬しゃくやく。彼女はE5 (エコ)さん配下の観葉植物6姉妹シスターズの1人だ。

勿論、樹霊ドライアドありきの超絶的な美女である。しかも医学系眼鏡属性、黒髪ショートと言う、その筋にはたまらない魅惑の存在感だ(?)。


だが、俺はあえて言おう…狂気マッドであるとっ!!

彼女はG3 (ジザ)さんと同様のマッドなのだと!!


「そんな事より、一大事はルル君だよぉ!!」


『フニャ…クチュン!!』


こんなに可愛いクシャミを治してしまうのもアレだが(?)、風邪を引いたルル君をそのままにはしておけぬ。

猫の風邪は伝染するからね!治療は早めに、である。


『ほほう…これは天使猫風邪ウィルスだネ。』


な、なんだとぉ?天使猫風邪ウィルスとなっ?


『フニャ(汗)。』


「治るのか!?それは治る病気なのかぁ!?」


俺は芍薬しゃくやくに詰め寄った。こうなれば、如何なる手段を使おうとも、必ず治してみせるぞ!むしろ、八幡はちまん様に土下座をしてやるともさぁ(え)。


『強引なシチュエーションも嫌いじゃないけども、これは治せる病気だヨ。』


「そ、そうかぁ。良かったぁぁぁ。」


俺はホッと胸をなで下ろす。


ホッとしたら、俺は芍薬しゃくやくに詰め寄り、危うく、くんずほぐれつな状態になり掛けていた事に気付き、ハッと離れた。

ヤバいヤバい。そして芍薬しゃくやくが普段は見せない照れた顔で言ったわけだが、騙されるな俺ぇぇ!!

一瞬でも気を抜けば、実験動物にされるのが目に見えているがなぁ(断言)!!


『なんだ、甲斐性が無いんだネ。』


「フ。そう簡単に騙されるものかぁ!それより、早く治療を!早よっ!!」


俺は抱っこしていたルル君をグイッと突き付ける。だけど嫌だ嫌だの無駄な抵抗のルル君。


『分かっているヨ。直ぐに診察室に連れてくるんだヨ。点滴治療だからネ!』


『フ、フニャァ(涙)。』


我慢をするんだ、ルル君。俺は鬼だ。鬼の心で涙を飲む。

対照的に、嬉々として動き始めた芍薬しゃくやく。点滴…即ち、それは注射!!


白衣を翻がえし、その裏側に装備された注射器や針の数々!?


ああ、ルル君。可哀想だが…こればっかりは仕方がない。診察室に連れ込まれ、ベットに拘束され、ズブリと…!!!


『フニャャャァァァーーア(叫)!!!』


ルル君の悲鳴がシャクヤク・ホスピタルに響き渡る。ちなみにユキヲって俺の頭の上で気絶してね?

息してます??


『これでもう大丈夫だゾ。この「天使猫風邪ウィルス撲滅剤〈ECWD〉」を使えば即効性だからネ!!』


良い笑顔だなぁ、コイツ(汗)。そんなに注射出来ることが嬉しいとか…。


グッタリとしたルル君に繋げられた点滴のルート。点滴って確かに即効性があるんだけど、でも時間が掛かるんだよねぇ〜。

ちなみに、この「天使猫風邪ウィルス撲滅剤〈ECWD〉」とやらも鑑定してみた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


ECWD(エンジェル・キャット・ウィルス・デストロイヤー)〈シャクヤク・ホスピタル製薬〉

種族〈苔霊族モースロイテ種〉

階級〈点滴剤〉


カテゴリー〈1.6+〉


木属性アルボル


固有能力パーソナルスキル

鎮痛解熱成分〈苔霊族モースロイテ抽出〉

麻薬系鎮咳成分〈苔霊族モースロイテ抽出〉

抗ヒスタミン成分〈苔霊族モースロイテ抽出〉


能力スキル

ウィルス除去 解熱 鎮痛 咳止 回復 樹霊 薬効 即効


称号

天使猫風邪ウィルス撲滅剤〈苔霊族モースロイテ抽出〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


何だよぉ、ECWD(エンジェル・キャット・ウィルス・デストロイヤー)って!?

そして「シャクヤク・ホスピタル製薬」なる名称。


「この薬ってば、芍薬しゃくやくが1人で作ってんのか?」


『そうだネ。普段は薬品室と研究室に篭って作っているんだがネ、最終的には練金炉で精製しているんだヨ…言わば魔法薬ポーションの一種さ。出来れば専用に一台、練金炉が欲しいんだよネ?』


案外、普通に女医してたぁ(え)。いや、女医って薬まで作らないけどさ。


「そ、そうか。そういう事なら…もっと早く言って欲しかったなぁ。発注しておくから。」


我が家には2台の練金炉があるのだが、その2台とも錬金術本舗の「錬金術区画」に設置されている。

以前はゴーレム製造でフル稼働だったからねぇ…。


だが、これは確約しておこう!!やっぱり病院は必要不可欠だと思うのだ。薬なんて特にねっ!!

…しかし、ルル君に続いてO1 (オーヴァン)までノックアウトで、今日は厄日か?


そんな折り、診察室に飛び込んで来たのは受付嬢の〈L壱〉だった!?


副音声《先生…大変です。急患です!》


『なんだっテ!?直ぐに治療室に搬入だヨ!!』


おいおい、どうしたぁ!?急にバタバタし始めたぞ。


「なんだ。何があったんだ!?」


『邪魔だヨッ!!患者が先だヨッ!!』


あ痛たぁぁ。芍薬しゃくやくのヤツ、俺を突き飛ばして行きやがった(汗)。


しょうがない、ルル君を残して行くのは偲びないが、ちょっと様子を見てくるか…。

診察室を出ると、もうロビーは大騒ぎ(?)。


担架で運ばれて行くのは…あれって妖怪グループの牡丹ぼたん鬼蕗おにぶきじゃないか?なんかボロボロになってんぞ。


アイツ等、また喧嘩かぁ?


しかし、その割に付き添いのメンバーがさぁ…夜刀の水楢みずならは飄々としてるけど、お面三兄弟のかしわなぎがギャン泣きってのは珍しいぞ。幼児組の男の子の方だし。で、女の子のあかねはどこ行った?


音声〔う〜ん。父さん、うるさくて眠れませんよ。何とかして下さい。〕


O1 (オーヴァン)。お前、大物だなぁ(呆)。ムクリと起き上がった様子を見る限り、車酔いは治ったようで。


で、2台の担架を運ぶのは妖怪仙人のBMベムBLベラBPべプさん。そしてもう1人は黒鎧のニャイである!!


「お〜い、ニャ〜イ!!」


『ガガガ…はっ、蓮人様!?すみません!詳しい話は、そこの夜刀殿にお聞き下さい…ガガガ』


ニャイは患者と共に、治療室に消えて行った。

いやぁ、しかし、シャクヤク・ホスピタル繁盛してんなぁ(え)。


副音声《お客様…こんなに忙しいのは今日が初めてですよ。》


あ、口から出てたか(汗)。にしても〈L壱〉よ、お前も個性がなかなかあるなぁ。


しかし、確かにこれは只事じゃないぞ。

え〜と、夜刀の水楢みずならはどこ行った?ちょっと流浪人風の風体で、本体の霊剣を腰に携えた男。あ、いたいた。


水楢みずなら、どういう事だこれは??」


『おお、家主様!いやいや、これはでござるな…その、ちょっと大きな声では言えぬでござるよ。』


はぁ?何を言っているんだ、お前はぁ?


で、何かと思ったら水楢みずならのヤツ、O1 (オーヴァン)を気にしてやがる。

でもO1 (オーヴァン)はまたしてもソファに横になってしまい、グウグウと寝息を立てているから、そこは大丈夫じゃね?


「いや、寝てるから大丈夫だぞ。」


『およよ。そうでござるか。いやぁ、実は家主様の御子殿の歓迎会準備を競技場でしていたでござるが…ちょっとハプニングが起きたでござるよ。』


はぁ、そうか。多分、クロちゃん弟もこれには一口噛んでいると思われるが、俺にも内緒のサプライズだなぁ(笑)。

まさか、こんなかたちでバレるとは思わなかっただろうが…(汗)。


しかし、そのサプライズの主役は爆睡中。よくこの騒ぎの中で眠れるもんだ。

かしわなぎのギャン泣きが止まらんし。


「で、ハプニングって何だ?」


『それでござるが…実は赤鬼のあかねが…。』


え?あかねが…暴走ぉぉぉ!?


なんでよ?と思いつつ、今日は2月3日でそう言えば節分じゃね?と思い出したまま、その3へ続くっ!!


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人〈心は鬼エネルギーvr〉

種族〈秘匿種(真王)〉

階級〈権現〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈77.4+〉※変化無し


戦闘力 1761+15

防御力 1679+15

生命力 1705+15

回避値 1558+15

知能値 655+5

器用値 25

魔力値 2678+25


無属性ウーデニア1631+15

地属性(テラ1663+15


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位+」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異世界言語LV2

宝物庫〈Ω〉

聖者の贈物ギフト

麒麟の安寧


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定 言語 鬼(NEW)


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾

竜脈結晶化

次元結晶化

万能鑑定

化石解放


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)

O1 (オーヴァン)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン

JOLジョリュ

葉蘭はらん

水引みずひき

葛葉かずらは

さかき

千歳ちとせ

鳳来ほうらい

八手やつで

蒼原あおばら

不知火しらぬい

漁火いさりび

八重波やえなみ

白波しらなみ

鳴海なるみ

夕潮ゆうしお

芍薬しゃくやく

水楢みずなら

かしわ

なぎ

あかね

白妙しろたえ

牡丹ぼたん

鬼蕗おにぶき

BMベム

BLベラ

ユナイゼス

キュライアー

ビビアンナーシェ

イシヒメ

麻黄まおう

ココちゃん

リリ君

亜弥あや

葦原あしはら

ロッキー

ユッキーナ

BRベロ

ユキヲ

BPベプ

キャロ

カロテン

ナスニン

號竜

アドム

トリントン

ハッチ


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


小型「電子情報枠ウィンドゥ

種族〈電脳媒体〉

階級〈生命樹セフィロト分体〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈2.5+〉

耐久値:500


子供は風の子シャツ〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV25〈通常ノーマル級〉

付与効果:ウィルス対策+

保温効果

物理抵抗

耐久値:40


ジーンズ〈服〉

属性:厚地織布デニムLV18〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

耐久強化

耐久値:60+α


◆ ◆ ◆

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