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第291話「息子よ!O1 (オーヴァン)再誕その1・浮島視察の事。絶対逃すな〜!!」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第291話「息子よ!O1 (オーヴァン)再誕その1・浮島視察の事。絶対逃すな〜!!」


竜脈生活165日目。


今日も早よからせっせと白ねこ島にやって来ました♪

昨日の今日ですが、何か?


いやさ、俺だってあんな展開になるとは思ってなかったんだよ。いや、本気でさ(え)。


「とは言え、白ねこ島をLV2に出来たと言う事実は大きいだろ。」


音声【勿論です、閣下!閣下の為に、僕は張り切ってますともっ!!】


無駄に元気なのは2L (トゥエル)だけという事実が辛い(汗)。


コイツがこんなに張り切っているのは、結局、「空中浮島設置」で出現した浮島に行くには、天使的な羽根を持つ存在じゃないと不可能と判断した為である。苦肉の策である。


でもよく考えたら、俺にとっての本物の天使がもう1体いたじゃないの?と言う事実に気付いたんだよね!!


「2L (トゥエル)はともかく…よろしく頼むよ、ルル君!!」


『フニャ。』


そうです。俺の猫天使なルル君ですよ(愛)!!


プニプニな小ちゃい羽根と、頭に天使の輪を乗せた、正真正銘の天使です。


『お兄ちゃんっ。僕はココで待ってれば良いのかなっ?』


あと、白浜駐車場警備員室で待機してもらう予定の麻黄まおちゃんね。

別にコテージの中でも良いんだけど、浮島に辿り着いたら「召喚」で呼び寄せる算段だ。

そもそもの目的が「大根ちゃん(仮)」を捕獲して避難させる為だからね!


「…で、なんでキャロを連れて来たの?」


『え…ダメだった?この子、僕から離れないからっ…。』


『キャヒィ〜ン。』


スリスリと離れないと主張するのは、人参一角獣のキャロだ。銀色のニンジンから生まれた(?)ユニコーン…である、のか?


う〜む。まあ、召喚の際に指定するのを麻黄まおちゃんだけにすれば問題無いだろ。


「何とか昼前には解決したいけど…間に合わなかったらゴメンねぇ。」


『大丈夫だよっ。砂浜でキャロの乗馬訓練するからっ。』


良い子やぁ。やっぱり麻黄まおちゃんは良い子やぁ。

そして兄たちに対抗心を抱き乗馬の練習をするとか、この子も成長著しいなぁ…。


あ、俺?馬なんて乗ったこともありませんが何か?


「さあ、頼んだぞっ!!」


音声【はっ!この安全帯をしっかり締めて下さいっ。もっと!もっとぉ!!】


ウゼェなぁ。これから空を飛ぶというか、浮き上がっていくに当たり、転落防止用の安全帯を作成したわけだ。


この安全帯の繊維には「第六周期複合セシウス鋼」を使用しており、ちょっとやそっとの衝撃では破れない。そして柔軟性もある。これは〈F01〉の「超伝導鋼ビスマス形状記憶液体金属マント」の技術応用である。


頭上を飛ぶ2L (トゥエル)が俺を吊り下げるような形状であり、俺の背中にルル君用のポケットが設置してある。いざという時には2L (トゥエル)から離脱し、ルル君の浮力でフォローが可能なのだ。


「これ以上ベルトを締めたら、お前との距離が縮まるだけだろが?」


音声【勿論です!むしろもっと!もっと密着すべきですねっ!!閣下の安全の為に!!】


それ、ホントに俺の安全の為かぁ??お前の願望じゃね?


「ほら、ルル君が困惑してんじゃねぇか!同じ天使としてそれで良いのかぁ?」


『フニャ…(汗)。』


うんうん。天使も色々いるからって?それは人間も一緒だけどね〜!


で、結局の話、俺の「異世界言語LV2」はルル君を始め、我が家の猫ちゃん達には効果が無いんですけどぉ?

ユキヲの言葉は分かるようになったのに、これはどういうことでしょう?


あ、ユキヲは今回、涙を飲んでお留守番してもらった。さすがにユキヲを頭に乗せたまま飛ぶわけにはいかんでしょ?

落ちて何かあったら後悔しきれんし、それなら初めから安全策を取る。説得するのに時間が掛かったけども、言葉が分かるようになったおかげでもあるね(え)。


「では、準備万端…浮上開始ぃぃぃ。」


音声【覚悟はよろしいですか?では飛びますよ、閣下!!】


フワリと俺の足が地面から離れる。


『お兄ちゃんっ。行ってらっしゃいっ。』


麻黄まおちゃんの見送りを受けて、俺はお空へと旅立った。

今日は厚手のセーターを着込んで防寒対策も完璧。でもベルトがちょっとキツいかなぁ(汗)。


「ルル君は大丈夫?」


『フニャ。』


背中のポケットからルル君が顔をひょっこりと出す。ルル君用に羽根を出すスペースもあって、浮力の増強にも一役買っているのだ。

背中越しにルル君と密着してるから、背中がとても暖かいよ(嬉)。安心感が半端無いなぁ。


「あとはルル君と会話出来れば言うこと無しだったのになぁ…。」


音声【恐らくですけど、閣下。閣下の異世界言語LV2って、異世界発祥の生物と会話が出来る能力なのでは?】


「は?」


何を言っているんだろうね、このダメ天使は?

いやだって、ユキヲや葉蘭はらん水引みずひきと会話できたんだぞ?探せば他にも話せる相手はいる筈だ…多分?


音声【ユキヲはあれですよ…聖竹林で生まれた聖域の精霊ですからねぇ…厳密に言うと、田崎家発祥の生物では無いでしょう?多分ですが、聖竹林の雪玉族とも会話出来ると思いますよ?】


「はあぁ!?」


盲点!?え。でもそれって何でだ?


音声【ルル君たちはですね、元々が地球発祥の猫と言いますか、生物ですから…そのカテゴリーに含まれないのでは?】


「は…??」


そうだとしても、ちょっと辻褄が合わないケースとかあんじゃない?葉蘭はらん水引みずひきとかさぁ。


音声【特殊なケースでは、元は蟻の葉蘭はらん水引みずひきの場合、微妙なラインですが…邪神って別宇宙の神でして、その影響を受けた妖獣としてカウントされているのでは?そもそも地球に妖獣とか存在しないので。神や天使や悪魔ならいますけど?】


「はあぁぁぁ!?」


まあ、居るだろうねぇ。実際、体感してんし(え)。

俺もこんな状況に巻き込まれなかったら、神なんて信じてなかったよね(笑)。


音声【閣下…さっきから「は」しか言いませんね。まあ、会話して無くとも心と心で通じ合ってますけどねっ(断言)!!】


「…通じ合ってねぇよ(断言)!寒くて口が回らんだけだよぉ(怒)!」


そう。既に足元は遥かに地上から離れ、びゅうびゅうと寒風吹き荒ぶ上空100メートル。

寒い。予想以上に寒いぃ(震)。


音声【やれやれ。ですから、僕と密着しようと言ったんですよっ!!】


「だが、それは断るっ!!」


◇ ◇ ◇


さ…む…い。


音声【閣下。間も無く浮島に到着しますよ。】


やっとか?しかし、想像以上に浮島は大きかった(え)。実測、1000メートル以上の上空に存在するそれは…ずばり、ただの岩?岩の塊じゃね?


一部、ちょぴっと草原のような部分が存在するが、ほぼ岩である。

ラピ◯タ的なものを期待していた俺としては、ほぼガッカリな結果となった(え)。


『フニャ!』


俺の背中越しのルル君も寒いのを我慢してる。我慢しながらも、ルル君は何かを発見したようで、俺にそれをお知らせしてくれた。


「さすがルル君。目が良いね!」


『フニャ〜ン。』


ネコは目が命って?でも寒さに弱いネコだけあって、ポケットの中に頭を突っ込んだ。

そしてルル君が発見したものとは…それは浮島のてっぺんに存在する何かと…もう1つ。アレは間違いなく「大根ちゃん(仮)」に間違い無い!!


まだ豆粒ほどの大きさだが、あの金色のボディに緑色のタテガミ。そしてつぶらな青い瞳。


「おい、2L (トゥエル)!後方から静かに接近!!」


音声【アイアイサ〜。旋回を開始しま〜す。】


グ〜〜ンと俺たちは浮島の外周を移動。微速前進。


近付く事で気付いたのだが、浮島の岩肌は黄色が混じったマーブル模様。

まあ、浮島なんて初めて見たけど、岩が浮いてるなんてただ事じゃない。それもこの巨大さだ。感覚的には東京ドーム何個分だ?5個分ぐらいはあるんじゃね?


音声【閣下。これ以上接近すると勘付かれそうですね〜。一旦、岩肌に着地しますよ。】


「えぇ〜?着地出来る場所があんの?」


岩肌はかなりゴツゴツしている。お尻の皮が剥がれそうだ(え)。

で、斜面なんて無理だし、俺にロッククライミングなんて無理難題だ。


音声【ご覧下さい。あちらの窪みに飛び込みましょう。あの位置ならば距離もありますし、見つからないでしょう。】


う〜む。確かに、てっぺん付近からはだいぶ離れてるけどさぁ…。

飛び込むとかいうニュアンスが痛い以外の何ものでもない(汗)。


「あの窪みにぃぃ?痛くね?俺はいいけど(え)、ルル君が居んだぞっ(?)。」


そう。俺は良いけどっ(本気)。ルル君に何かあったらど〜すんの??


音声【閣下。お忘れですか?ここは白ねこ島ですよ?閣下にはアレがありますよね?】


はぁ?アレ…?アレねぇ…いや、まあアレあるけど(え)、浮島で使えるかどうかブッつけ本番とか、お前も大概だと思うぞ?


「選ぶべきは…地面か、砂浜か、もしくは…池??」


無難なところでは砂浜か?しかし、それでも痛いだろうなぁ(汗)。


「むしろココは、池に飛び込む事で衝撃とダメージを相殺するとか??」


『フ〜ニャ〜(汗)。』


あ、ルル君がポケットからヒョッコリ顔を出したと思ったら、濡れるのだけは絶対嫌です〜(汗)とか言って抗議して頭をまた引っ込めた。何ですか?可愛いですか(愛)。


「じゃあ、致し方ない。まあ、俺も水に飛び込むのは無いかなぁ…と思った(え)。」


かじかむ手で「白ねこ島改造メニューLV2」を開く。

選択するのは地形改造LV2だ。


__________________________________


箱庭システムVr02「白ねこ島」改造MENU++


>地形改造LV2>>


>地面

>砂浜

>河

>池

>山岳


__________________________________


LV2になって初確認する項目がこんな状況でって!?

全くの予想外だけど、時間が無いけど、ざっと確認してみよう(え)。


まずは、一応は「地面」だなぁ。


__________________________________


箱庭システムVr02「白ねこ島」改造MENU++


>地形改造LV2>>


>地面>>


>草地〈必要霊子2〉

>砂地〈必要霊子3〉

>荒地〈必要霊子5〉

>整地〈必要霊子10〉

>アスファルト〈必要霊子20〉

>コンクリート〈必要霊子30〉

>タイル貼〈必要霊子〉>詳細設定可

>霊地〈必要霊子500〉

>パワースポット〈必要霊子1000〉

>聖地〈必要霊子1000〉LV3


※四方50m×50m範囲内


__________________________________


あ、急激に増えてるなぁ。確か、LV1の時は草地と砂地、荒地しか無かった筈。


整地?アスファルトやコンクリートは分かる。

あと詳細設定可となっているタイル貼ってのが気になるが、検証している時間が無い。


霊地とパワースポットの違いも不明だなぁ。

ちなみに、LV3の「聖地」は赤字で選択不可となってる。


「やっぱダメだな。地面に突っ込んだら、お尻が弾け飛びそうな気がするぅ〜。」


音声【勿論、付きっきりで看病しますよぉ〜。僕の治癒キュアで即座に完治しちゃうのは内緒ですけどねっ!】


そうだった。この世界?には治癒魔法があるのでした。ファンタジぃだよねぇ〜。

だが、癒されるならルル君に癒されたい(?)


「そんな事を言ってる場合かぁ!窪地がもう目の前だぞぉ!?」


急げ、急げェェ。


__________________________________


箱庭システムVr02「白ねこ島」改造MENU++


>地形改造LV2>>


>砂浜>>


>砂浜〈必要霊子5〉

>人工砂浜〈必要霊子7〉

>白浜〈必要霊子8〉

>ブラックサンドビーチ〈必要霊子50〉

>レッドサンドビーチ〈必要霊子60〉

>ピンクサンド・ビーチ〈必要霊子70〉

>グリーンサンドビーチ〈必要霊子80〉

>オレンジの砂浜〈必要霊子90〉

>鳴き砂〈必要霊子200〉

>天の砂〈必要霊子500〉LV3


※四方100m×100m範囲内


__________________________________


おう?


砂浜の項目は白浜以下、一気に増えてるけど、違いが分からねぇ(汗)。

ブラック、レッド、ピンクにグリーン?で、オレンジだけ別口くさい(?)。


「よく分からんが、もはや時間が無ぇぇぇ!!これだぁぁぁ!!」


音声【対衝撃に備えて下さい!着地しま〜〜す。】


うぉぉぉ。間に合えぇぇ。


ドスゥゥゥ〜〜ン……キュキュ。


「あ、痛たたた……(汗)。ルル君、大丈夫?」


『フニャ。』


背中のルル君は無事のようだ。無事じゃないのは俺のお尻だよぉ(涙)。

しかして、ちゃんと鳴るんだね…「鳴き砂」って。


窪地の床面は鳴き砂の砂地にちゃんと変化していた。案外、ふわふわ。そして踏むと「キュキュ」って音が鳴る白い砂だ。魔力値を200も消費しちゃったぜ(え)。


音声【では閣下。お尻を見せて頂きましょうかぁ?】


「だが断る(断言)!!」


自分で言うのも何だが、思ったよりもダメージは少ない。ちょっと痺れるけど、立てない程じゃない。

ああ、俺ならやれる(え)。やれるともさぁ!!鳴き砂にして正解…だったか?


「そんな事より、大根ちゃん(仮)だよ。大根ちゃん(仮)はこの騒動で逃げ出していないか?」


『フニャ〜〜。』


目が良いルル君が安全帯のポケットから抜け出して、浮き上がって確認をしてくれるそうだ。良い子だねぇ。


でも、ルル君との密着が無くなってしまうのが寂しいなぁ。背中の温もりがぁ(涙)。

あ、ついでに安全帯のベルトを外した。2L (トゥエル)が恨めしげな顔で見ているが、知ったことか。


窪地からヒョッコリ顔を出して、外を覗くルル君の後ろ姿の可愛いことよ。とくにお尻ね!!ルル君のお尻はずっと眺めていても飽きないよねっ(え)。このお尻は俺のものだよねっ(?)!!


『フニャ〜〜フニャフニャ〜〜。』


え?なになに?お尻を見ないでって?いや、それは置いておいて、大根(仮)ちゃんは石柱?に寄り添うようにして、その場所から動いていないようだ…。


「ふ〜む。気付いていないようでホッとしたなぁ。しかし、その石柱ってもしかして…?」


俺も恐る恐る、窪地から頭をヒョッコリ出してみた。

遠目だけども、確かにあの形状は…見覚えがある。


白ねこ富士山の洞窟で見た石柱、海底神殿で見た石柱と同じものだろうか?

そしてキラキラと光っている感じは、白ねこ島の石碑モノリスと同じ印象である。


「遠くてよく分からんが、大根ちゃん(仮)は石柱に懐いてる…ようだな?」


う〜〜ん。不思議なこともあったものだ(?)。だが、まさにチャンスだよ。


音声【閣下。僕がサクって飛んで行って捕獲しましょうか?】


「おい、コラぁ。俺の計画を邪魔すんなぁ(怒)。」


そもそも、無理強い的な捕獲は俺の望むところでは無い。後々が面倒になる気がプンプンするぞ(え)。


「ここは安全策を取るに決まってんだろが…え〜〜と、小型「電子情報枠ウィンドゥ表示」を開いて、と…。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


所有者《田崎 蓮人 》

召喚系インウォーカティオ術式専用・小型「電子情報枠ウィンドゥ表示」


MENU〈竜脈使いVr〉


○契約

○契約破棄

○召喚

○送還

○契約鑑定

○眷属召喚

○眷属送還

○眷属探知

○眷属鑑定

○竜脈の盾

○竜脈結晶化

○次元結晶化

○万能鑑定

○化石解放


魔力値 2543/2628


◎緊急通信〈眷属選択〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


召喚で呼び出すのは…勿論、白浜に残してきた麻黄まおちゃんです。


ポチッとな。

距離的なもので不安要素はあったものの、待ってましたとばかりに、俺たちの前に麻黄まおちゃんが空間の歪みからポン!と飛び出した。


「やあ、麻黄まおちゃん!無事に浮島に辿りついたよ。」


『ここが浮島なのっ?』


キョロキョロと見渡す麻黄まおちゃん。でもここは岩間の窪地。何があるってわけでもないし、強いて言えば足元の鳴き砂?


「残念ながら、ほぼ岩しかないけどねぇ…あ、でも大根ちゃん(仮)は発見したよ。」


『そうなんだっ。』『キャヒィ〜ン。』


ん?あれ?いや、ちょっと待って?どうして、麻黄まおちゃんの隣に人参一角馬ユニコーンなキャロがいるんだ?


音声【あ、これは巻き込まれ召喚ですねぇ?勇者召喚に巻き込まれた的なアレですよ!否が応にも回避不可的なぁ!?】


いやいや、どこに興奮要素があった??とにかく落ち着け。そう言えば、過去こんなんあった気がするなぁ?確か、水楢みずならを召喚したらお面三兄弟が巻き込まれて一緒に来た的な?


「落ち着け。そして2L (トゥエル)よ、この安全帯でキャロを今すぐ拘束せよっ!」


音声【アイアサ〜!!サクッとグルっと…はい、捕獲完了です!!】


『キ、キャヒ…ィィィン(涙)。』


言うだけの事はある。見事な腕前だな(え)。そして、外した安全帯がこんなところで役に立つとか驚きだ…。


『ああっ!?やめてっ。キャロをイジメないでっ。』


安全帯のベルトでグルグル巻きにされたキャロを庇うように、覆い被さる麻黄まおちゃん。いや、悪意があってやってる訳じゃないんだよぉ(涙)。


「ごめん、麻黄まおちゃん。しかし、キャロが近付くから大根ちゃん(仮)は逃げるんだと思うんだよね?なので、イジメてるわけじゃなくて、一時的にこの場を動かないようにするだけだから…ね?」


『ほ、本当にっ?』


ああ、勿論だとも!!ほら、ルル君もちゃんと『僕が見張ります。』と頷いているじゃありませんか。可愛いなぁ。


『…うん、分かった。ルル君が言うなら…。』


いや、俺の説得力どこ行ったぁぁ?兄の威厳が…(涙)。


とは言え、キャロにはちょっと可哀想だが、こいつも正直、何を考えているか分からんからなぁ。嫉妬で大根ちゃん(仮)に攻撃する様を思い出すとね(汗)。

結局、今も麻黄まおちゃんにベッタリだし(え)。


「で、浮島のてっぺんに石柱があってだね…。」


俺は麻黄まおちゃんに作戦の概要を説明した。

作戦は単純。大根ちゃん(仮)が逃げないように麻黄まおちゃんに接近してもらいつつ、交渉をして頂く戦法である。


「勿論、交渉対象はニンジンだよね!」


『…キャヒィ〜ン(震)。』


キャロが怯えている。別にお前が食べられるわけじゃないのに…。

しかし、後々に判明したことだが、キャロの場合はニンジンを食べず、コイツの主食は大根だったのだ(え)。なんて不思議ぃ。


『じゃあ、行ってみるねっ。』


よいしょと、麻黄まおちゃんが窪地の淵を乗り越えて出て行った。

ゆっくりと、驚かせないように正面から…。

それを見守る事しか出来ない我が身の不甲斐なさよ。


「頑張れ、麻黄まおちゃん!」


俺は握り拳でエールを送る。そして後ろ姿を見守る。


そして約10分後、麻黄まおちゃんが戻って来たぞ。


『お兄ちゃんっ。大丈夫だよっ。』


何が大丈夫?か良く分からんが、交渉は無事に終了したようだ。

さすがは麻黄まおちゃんである(?)。


「よっしゃぁぁ。じゃあ、俺が行っても大丈夫なわけね?」


『うんっ。あの石柱もお兄ちゃんに話しがあるって。』


ん…?石柱が…?あ。なんかデジャヴかなぁ。白ねこ富士山を思い出すね。


「じゃあ、麻黄まおちゃん一緒についてきて。」


音声【閣下ぁ!そこは僕じゃないんですかぁぁぁ!?】


「お前は、キャロを見張ってろ。あと、ルル君は2L (トゥエル)を見張っててね〜?」


『フ、フニャ…(困)。』


困った顔のルル君も愛おしい(え)。



さあ、いざ行かん、大根ちゃん(仮)の元へ…あ、でもちょっと無理っぽいな、この窪地の壁の段差は(汗)。日頃の運動不足が祟ってるねぇ。

って事がありまして、ルル君と麻黄まおちゃんに引き上げてもらいまして、はぁはぁ言いながら脱出に成功!!目的地に向かって歩き始める。


「…しかし、何も無いよねぇ。見渡す限り岩だけ。」


まあ、そらそうか。その為の「箱庭システムVr02」だ。ここから俺好みの環境に改造していけって事だろう。

そりゃ目指すはラピ◯タでしょっ!?空中に浮くお城…最高じゃね?


まず浮島のてっぺんを削って更地にして、とりあえずは植林だなぁ。多分、植生改造も色々と増えている筈だ。寒さに強い樹木をばんばん植える気でいる。

夢が膨らむなぁ〜。


『お兄ちゃんっ。大根ちゃんだよっ。』


「えぁ?あ、もう着いてたの?」


妄想に夢が膨らんじゃって、いつの間にか到着してました(汗)。

石柱の真ん前です。


『ラフィ〜ン。』


おお、大根ちゃん(仮)も元気そうで良かった。

見れば、石柱にピタリと寄り添っている。そんなにこの石柱に懐いているとは、一体何事か?


「大根ちゃん(仮)。下の草原部分に牧場も作るし、ニンジン用の畑も作るから、大人しくしてくれるかなぁ?この浮島を大根ちゃん(仮)の住処にして良いし。」


『ラフィン。ラフィ〜ン。』


大根ちゃん(仮)はコクンコクンと頷いてくれた。つぶらな瞳がやっぱり可愛い。

おォォォ、これで一件落着である。これなら、一時的にでも避難に協力してくれそうである。


んじゃま、これで交渉は終了…と思ったら、俺だけ例の「0」と「1」の空間に巻き込まれていた。


「あ〜。またこれかぁ…。」


「0」と「1」の空間の中心には、あの石柱が存在している。そしてピカピカ光ってる。

ここぞとばかりに俺は「万能鑑定」を実行。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


八鍵〈大陰〉

種族〈八鍵因子種〉

階級〈聖痕武器スティグマ級〉


カテゴリー〈3.0−〉


電子属性エレクトロン

空間属性スパティウス

竜属性デュラコーン


固有能力パーソナルスキル

悪魔の心臓核

八幡大斎宮封印術式〈大陰〉

自己再生+α


能力スキル

八鍵 石柱 電子管理 空間制御 演算処理 頑丈 再生


称号

浮島の石柱


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やっぱ、これは「八鍵」。つまり、同じような石柱が8つあるのだろう。

で、単純計算であやっちとアドム、トリントンとハッチで4人だから、あと4人は白ねこ島の侍従を増やす事になるんじゃね?


ジジジィィィ……ッ!!!


あ、ほら、大根ちゃん(仮)をモフモフしたいから、自分もオートマンにしてくれという提案である。

しかし、そんな理由でオートマトン化しちゃって良いのぉ?


「じゃあ、大根ちゃん(仮)のお世話プラス、浮島の管理をしてくれるかな?」


ジジジィィィ……ッ!!!


おっけ〜おっけ〜。快く了承して頂けました(え)。この石柱はノリが良いようで?


「じゃあ、白ねこ島を眷属にする前に、オートマン化しとく?」


ジジジィィィ……ッ!!!


…ん?それはやめとくと?


どうやら、白ねこ島の悪魔としての力を封印する八鍵因子は、解放するごとに悪魔の力が増して、最終的には暴走して白ねこ島が崩壊する怖れがあるそうで…。


「ちょ、怖ぁぁ。それ先に言ってよぉ(汗)。」


ジジジィィィ……ッ!!!


いや、実に危険な状況であったのだが、石柱曰く、大元である白ねこ島の魂を眷属化して分断されれば、悪魔の力は各八鍵に吸収されて制御下に置かれるので、暴走はしないとの事だ。もうあれだね、綱渡りみたいな状況だったよっ。


「だから、先に白ねこ島を眷属化しろってことだな?」


ジジジィィィ……ッ!!!


その通り!!と石柱は言う。しかし、今から考えても厄介なものを八幡はちまん様は寄越したもんだよなぁ(え)。


だがまあ、これで目処はついた。そして浮島の管理はコイツに任せよう。

立派なラピ◯タに改造して、お城を建てて優雅な朝食を楽しみたい(?)。


あとアレだ、ラピ◯タといったらゴーレムだよ。飛行型ゴーレム〈F01〉の前線基地にもってこいだ。夢が膨らむばかりの俺であった。その2へ続くぅ!!!


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈秘匿種(真王)〉

階級〈権現〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈76.7+〉


戦闘力 1746+15

防御力 1664+15

生命力 1690+15

回避値 1543+15

知能値 650+5

器用値 25

魔力値 2653+25


無属性ウーデニア1616+15

地属性(テラ1648+15


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位+」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異世界言語LV2

宝物庫〈Ω〉

聖者の贈物ギフト

麒麟の安寧


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定 言語


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾

竜脈結晶化

次元結晶化

万能鑑定

化石解放


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン

JOLジョリュ

葉蘭はらん

水引みずひき

葛葉かずらは

さかき

千歳ちとせ

鳳来ほうらい

八手やつで

蒼原あおばら

不知火しらぬい

漁火いさりび

八重波やえなみ

白波しらなみ

鳴海なるみ

夕潮ゆうしお

芍薬しゃくやく

水楢みずなら

かしわ

なぎ

あかね

白妙しろたえ

牡丹ぼたん

鬼蕗おにぶき

BMベム

BLベラ

ユナイゼス

キュライアー

ビビアンナーシェ

イシヒメ

麻黄まおう

ココちゃん

リリ君

亜弥あや

葦原あしはら

ロッキー

ユッキーナ

BRベロ

ユキヲ

BPベプ

キャロ

カロテン

ナスニン

號竜

アドム

トリントン

ハッチ


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


小型「電子情報枠ウィンドゥ

種族〈電脳媒体〉

階級〈生命樹セフィロト分体〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈2.5+〉

耐久値:500


ダサお洒落風の名物セーター〈服〉(NEW)

属性:羊毛ウールLV20〈通常ノーマル級〉

付与効果:防寒性能+

服装センス−

耐久値:40


上下ジャージ(AJIDES)〈服〉(NEW)

属性:化学繊維レーヨンLV30〈通常ノーマル級〉

付与効果:耐風効果〈微〉

保温+

耐久値:55



◆ ◆ ◆



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