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第282話「化石解放の検証その2・譲れない思いと、もう一杯!!」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第282話「化石解放の検証その2・譲れない思いと、もう一杯!!」


バケツ一杯のシジミをGETした。

化石解放だけでは足らず、順次、化石クリーニングも並行作業を行い、なんと3時間ですよ、あなた!!


副音声《主任、良い仕事をしましたね…満足です。》


副音声《この勢いで貝祭りをしましょう…貝づくしフェアとも言います。》


この〈L拾参〉と〈L拾肆〉は個性というか、癖が強い(?)。

他の田崎家業務専従L型って、こんなに喋んないよな?


「馬鹿野郎ぉ!早く帰ってお昼の準備だよ!ビビさんに怒られるじゃないかっ!?」


正直、疲れた。俺の魔力値もスッカラカン…では無いけど(笑)。

常時、魔力回復してるせいだが、それでも300匹近くのシジミだから合計で「3000」は消費してるわけだ。逆に俺がスゴい(汗)。


『モギュ〜。』


『キャニャ〜。』


ああ、ユキヲとロンちゃんもお疲れである。化石の受け渡しリレーに御協力感謝です(え)。


さあ、戻ろう…と思ったら、突然にドアが開いてダメ天使が飛び出して来やがった!危ねぇ!!もうちょっとでぶつかるところだったぞ。


「何だよ、危ないだろがっ!?シジミをこぼすとこだっただろぉ(怒)。」


3時間も掛けて生産したシジミだ。これ重いな…ちょうど良い。


「ところで2L (トゥエル)、コレ1階へ運んでくれる?あ、半分は白ねこ島の白浜に放流な?」


音声【閣下…出会い頭に問答無用で命令してくるとか、超痺れますねっ!!】


嬉々として2L (トゥエル)はバケツを持ち上げた。

軽々と持ちやがってぇ(汗)。


「…あとコレな。聖域タケノコ12個。ヴィゾフニルランドへ持って行ってくれ。」


俺は「宝物庫〈Ω〉」からドサドサとタケノコを放出。あともう一つ。


「ついでに、次元結晶四角形キューブも配置しておけ。ホイっ。」


音声【すごい無理難題ですねっ!…あ、収納空間ストレージに収納しておきます。】


しまった。コイツも収納空間ストレージを持ってやがったんだ…。


音声【ところで閣下?こんなに一杯、シジミをどうしたんですか?】


ふふ〜ん。そこは俺たちの努力の賜物だ。

俺は「化石解放」の成果を2L (トゥエル)にドヤ顔で説明することにした。


「かくかくしかじか…3時間掛かったからなぁ。ロンちゃんとユキヲも手伝ってくれたし、大助かりだよ〜。」


『キャニャ〜♪』『モギュ〜。』


音声【……。】


副音声《主任、僕たちも忘れないで下さいね!》


副音声《主任、これからもバンバン、クリーニングしていきますよ!》


化石…それは男の浪漫。例え、それが貝だけだとしても(え)。

何と言うか、この一体感は良いなぁ。約1名を除いて!!


音声【ちょ…閣下。少し、その化石解放を見せてもらって良いですか?】


「んあ?良いけど?」


俺は小型「電子情報枠ウィンドゥ表示」を展開した。

どうだ?とばかりに見せ付ける。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


===化石解放MENU===


==指定開始⇒


=対象〈未確定〉⇒


調整率ー消費魔力値〈10〉⇒


〈10〉⇒霊子混入〈変異率10%〉


〈20〉=竜脈混入〈変異率20%〉


〈30〉=不確定


=化石解放〈登録〉〈YES・NO〉


=化石解放〈創造〉〈{*>|+bei〉


=化石解放〈支配〉〈&/8\',du〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


音声【ふむふむ…む?こ、これはっ!?】


ん?なんで〈L拾参〉と〈L拾肆〉の2体はこっそり逃げ出そうとしてんだ?


音声【はぁ…閣下、ちゃんと確認しましたか?この…登録の部分ですが。】


え?なんか不穏な雰囲気だな。そう言えば、この2体が設定したまま使ってたからなぁ…。


「ん…と、化石解放〈登録〉は…?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


===化石解放MENU===


=化石解放〈登録〉〈YES〉⇒


⇒種族〈ハダカモミジガイ属〉 階級〈再生ヒトデ〉⇒生産〈5〉


⇒種族〈マルスダレガイ目〉 階級〈再生シジミ〉(NEW)⇒生産〈1〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


登録されている項目は2つ。

1つは…これ、海に帰ったヒトデだな?

で、2つ目がシジミだけど…は?これ、生産出来るのか?ってきり、化石解放〈創造〉の方がそれに当たるとばっかり思ったのだが…。


「…しかも、シジミの生産消費魔力値は〈1〉?まさかの10分の1?」


クリーニングした化石から再生するのに要する魔力値が〈10〉であるからに、その手しか無いと思って連打して魔力を消費しつつ、ロンちゃん達にも化石移動のバケツリレーをして頂いた労力がぁぁぁ(汗)。


副音声《これはいけません…即時退散ですね。》


副音声《主任、これだけは言わせて下さい…化石万歳です!!》


「こら待てェェェェ〜〜イ(叫)!!」


俺は絶叫した!!何たる策略であろうか!?主犯を逃すなぁ!!


『モギュ〜〜!!』『キャ〜〜ニャ!!』


ユキヲの氷の爪が〈L拾参〉にHIT!!

〈L拾肆〉はロンちゃんの銀色の粒子パンチの追い討ちで吹っ飛ばされたぁぁぁ!!


副音声《《…ぐはぁぁぁ。参りましたぁ…。》》


コイツら、化石のクリーニングをしたいが為に、在庫を俺に処分?させ続けていたと判明した。とんでもないヤツらだ(怒)。


◇ ◇ ◇


音声【僕を呼ばない閣下が悪いんですよ。隣でせっせと〈F01〉の整備をしていた僕をねっ!!】


つまりは、仲間外れにされた2L (トゥエル)が御立腹。むしろ、苦笑気味にニヤついてやがって、腹立つぅ。

実際、〈登録〉でシジミを生産した場合、なんとビックリ、いきなりポトリとシジミが落ちて来たわけだ。しかも省エネ節約度ハンパねぇ。


「これ、どういうシステムなんだろうな?」


音声【詳しくは分かりませんが、登録したシジミの遺伝子をコピーして複製しているのでは?】


「いや、マジか!?んなもん、恐竜を再生して複製したら、同じのが誕生するっての??」


夢が膨らむなぁ…まあ、我が家で恐竜を養う余裕は無いけども?

ともかく、俺を騙くらかした〈L拾参〉と〈L拾肆〉には謹慎処分を命じておいた。あと、G3 (ジザ)さんの工房の清掃業務も厳命だな。


さて、しょうがないので?2L (トゥエル)が強く主張する隣の格納式調整庫メンテナンスガレージ区画に脚を伸ばした俺たちだが。

やっぱり、半壊した〈F01〉を目の当たりにするのは偲びない…。


『モギュ〜。』


俺の頭の上のユキヲも哀しげだ。


「装甲がボロボロだなぁ…どこで回収できたんだ?」


音声【白ねこ富士山から少し離れた場所にある杉の木の林ですね。回収にはハッチとワイルダーZに協力してもらいましたよ。】


田崎家仮設ゴーレム22号機PGパーフェクトグレードFTフライタイプ〈F01〉は飛行実験の結果、墜落して大破したのだ。


格納式調整庫メンテナンスガレージに納められた〈F01〉は大部分の外殻装甲が外され、内部骨格もボロボロだった。

これは飛行型試作機の為に、全面的な軽量化を目指した結果、外圧的な衝撃に貧弱であると言う弱点が露わとなったのだ。


俺のコンセプトに間違いがあったのだろうか?

だが、飛行型といえばマント!!これだけは譲れない(断言)。

譲れないし、譲るつもりもない(え)。


「…飛行魚型モード、これも譲れない。譲るつもりもない(断言)!!」


〈F01〉は全体的にトンがったデザインだ。頭部も特徴的だし、尖った形状は鬼の角のようにも見える。黄色のペイントなので、これって黄鬼か?そう言えばあのトマホーク、一部が金棒っぽいデザインだよなぁ?なんて妄想したり。


音声【閣下?聞いてます?スパモン3203号にも協力させて、飛行型試作機が空中霊圧に耐える事が可能な強度を再演算している途中ですが…。】


「んあ?ああ、分かっている。一筋縄でいかない事はなっ!!」


だからこそ、ヤル気がわくってもんだろが(え)。そして目星は付いてるんだなぁ〜。


音声【何ですか、閣下?また悪巧みですかぁ?DSディス先輩の目がですね…。】


「みなまで言うなぁ!!」


って言うか、まだ何も言ってないだろが!そして悪巧みとか言うんじゃない!!


『モ〜ギュ〜。』


ホラ、ユキヲも言ってるぞ。男同士なのに、裏切り者〜って。


ちなみに、ロンちゃんは『疲れたなの。』と言って帰ってしまったから、ここには俺たち3人しか居ないんだよ!!

場合によっては悪友の4R (シリュウ)を呼んでも良いかと?


音声【裏切り者って何ですかっ!?この僕が閣下を裏切るわけないでしょうがっ!むしろ、一緒に地獄に堕ちますともぉ!!】


「うっせえ!声が大きいだろがっ!!」


俺たちは一体、この格納式調整庫メンテナンスガレージ区画で何をしているのだろうか?


「あとは…コレだな。」


5つ置かれた格納式調整庫メンテナンスガレージは、現在は人造兵ゴーレムの生産が停止されてる為、内部は空が多い。

だが初期の初期から、ソレはそこに配置されたままになっていた。


音声【はぁ…田崎家仮設ゴーレムPGパーフェクトグレードMTマリンタイプ〈S01〉ですね。】


そう、この〈S01〉は我が家初の人造兵ゴーレムの試作機なのだ!そしてMTマリンタイプの試作機でもある。

これも海中走行試験で大破したままの状態であるが、ゆくゆくは完璧な状態に仕上げたい。


その為に、海中型、陸型、空中型のゴーレムを開発し、その総合的なデータを以って、良いとこどりの精鋭機として改修する見通し。

だって、この機体はクロちゃん弟の兄猫でもある「ズズ君」の魂を迎い入れる為の器なのだから!!


「…スズ君、待っててくれ。必ず、完成させてみせるからな!!」


主に、技術面ではDSディスさんと2L (トゥエル)に丸投げではあるがなっ!!


音声【まあ、どうせ改修するなら、僕たちも完璧な形状に仕上げたいですからねぇ。そこはDSディス先輩とG3 (ジザ)先輩と僕とで共同で立案していますから、期待してもらって構いませんよ?】


スゴい自信だなぁ、おい?


スズ君に相応しい〈S01〉にしたい。勿論、猫型だよ!それも譲らないからな!!


さて、そろそろ戻らないと本格的にヤバいな。

昼の準備に間に合わなくなるぞ。最近はビビさんの腕前が格段にUPしているから、俺の立場が揺らいでるのだ(汗)。

弟たちのご飯は俺が作る!!兄は弟たちの胃袋から掴みたい的な?


「あ、それだよ!!包丁だ!!」


音声【はぁ、頼まれていたドヴェルTYPE「C」用の包丁ですね?】


すっかり忘れてたけどね!俺はミスリル製の包丁を持てない(汗)。

もうこの時点で格差があるのだ!


そして、あわよくば、その中に俺が装備できる包丁があるかも?という思惑もある。


ドヴェルTYPE「C」とは、ヴィゾフニルランド専属業務型ゴーレムの〈N06〉だ。

超高級ホテル・アウズンヴラ学院の専属料理人型なのである。


音声【勿論、閣下の命令なので仕上がっていますが…。】


どうにも、ダメ天使は俺たちのダメ出し、修正案に納得していないようで?


「あのなぁ。あのフルコースじゃ、お客さん?に出せないし、むしろ俺自身、とてもじゃないが2回目は食べたくない。」


そこでビビさん投入の、スパルタ指導によるメニュー変更という修正案なのだ!!


「とにかく、これは決定事項だ。そんな事より、包丁を出せ(え)!!」


音声【わ、分かりました。出しますよ〜。ちょっと目が怖いですよ、閣下?】


そらまあ、こっちも死活問題なんだよ(?)。


で、2L (トゥエル)が出した包丁は5種類あった。

まあ、そのうちの1つはミスリル製なので、俺は持てないので除外。とは言え、万能鑑定で性能を見てみる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


妖銀鉱ミスリル製万能包丁

種族〈刃物種〉

階級〈特殊兵装レア級〉


カテゴリー〈0.8+〉

土属性テラ

光属性ルーメン


固有能力パーソナルスキル

霊力構築〈妖銀鉱ミスリル

耐久値強化


能力スキル

包丁 切れ味 調理 頑丈


称号

妖銀鉱ミスリルの包丁


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


モデルとなっているのは、俺が「異世界産業クレセント」のホームページでポイント購入した包丁だ。

むしろ、機能性重視のシンプルな見た目に変更となっており、使い勝手は上昇しているっぽい。好感触。


でも俺には持てない。超重いのだ(汗)。


音声【次はこれ、紅鉄ツヴェート製ですね。】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


紅鉄ツヴェート製万能包丁

種族〈刃物種〉

階級〈秘蹟武具サクラメント級〉


カテゴリー〈1.0+〉

土属性テラ

水属性アクア


固有能力パーソナルスキル

水中霊圧無効〈紅鉄ツヴェート

霊子適合

耐久値強化


能力スキル

包丁 切れ味 調理 頑丈 海圧 霊圧


称号

紅鉄ツヴェートの包丁


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


見た感じ、真っ赤な包丁でイカす。

性能もミスリル製を上回っているようだ。


「ただ、水中霊圧無効って調理に意味があるのか?」


音声【閣下、魚介類を調理するのに、これほど適した包丁はないかと思いますよ。】


はぁ、目から鱗とはこの事か?よく意味はわからないが、もっと広い視野で見なきゃいけないと言う事だろう。

しかし、それが2L (トゥエル)の指摘ってのが気に入らん(え)。


「…それはともかく、重てぇぇぇ。やっぱ持てねぇぇ(怒)!!」


この紅鉄ツヴェートの包丁もダメか…。


音声【え?閣下、まさか…それは無理ですよぉ〜(笑)。だって閣下、既に魔銃を装備済みなんですからっ!!】


「そんな事は分かってるがなっ(怒)!!」


俺が装備している「魔銃・オレイカルコス」のことだ。


しかし、俺の黒歴史であるこの魔銃…俺の意思で装備解除が出来ない件。正直、意味が分からないのだ。

念じれば出現するのだか、俺の手から離れない(汗)。でも消そうと思えば消せる摩訶不思議。


「…次!!」


音声【次はこちら、切れ味抜群の第六周期複合セシウス鋼を使った一品です!!】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


第六周期複合セシウス鋼製万能包丁

種族〈刃物種〉

階級〈秘蹟武具サクラメント級〉


カテゴリー〈1.0-〉

無属性ウーデニア


固有能力パーソナルスキル

耐久値強化α〈第六周期複合セシウス鋼〉

成長〈同期0%〉


能力スキル

包丁 切れ味 調理 頑丈 頑強


称号

第六周期複合セシウス鋼の包丁


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2L (トゥエル)の奴、ノリノリになって来やがったなぁ〜。なんか腹立つ(え)。


で、第六周期複合セシウス鋼と言えば我が家由来の希少金属である。

とにかく頑丈さが売りの金属であり、何故か成長もする不思議な物体。


「シンプルなデザインかつ、洗練されたセンスを感じる…はい持てない!!次っ!!」


『モギュ〜(汗)。』


ユキヲよ、ここは諦めが肝心なのだ。もはや、ちょっと触っただけで分かるのだから!


音声【いさぎよい閣下に次の包丁は…こちらっ!バンっ!!】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


隕石鋼メテオスティール製万能包丁

種族〈刃物種〉

階級〈特殊兵装ユニーク級〉


カテゴリー〈0.9+〉

土属性テラ

火属性イグニス


固有能力パーソナルスキル

耐久値強化

超硬度〈隕石鋼メテオスティール


能力スキル

包丁 切れ味 調理 頑丈 耐熱 耐寒 超硬


称号

隕石鋼メテオスティールの包丁


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ノリにノッた感じで包丁紹介が進んでいく。


「う〜む、隕石鋼メテオスティールか…とにかく硬くて重いイメージしかないな。はい、無理っ!!」


こちとら、ミスリル製のスコップさえも持てない苦渋を味わった身。ナメるなよぉ(?)。


音声【さすがは閣下!触るまでも無いと!?】


フッ。もはや希望は最後の1本か…。


「分かっているな、2L (トゥエル)?」


音声【…さあ、最期の大トリは…バババババ…バンッ!!】


収納空間ストレージから取り出したるは…金色に輝く包丁で。


「そ、それはっ!?まさか金の包丁!!」


これはアレか?金じゃないよ。じゃあ、こっちの銀の包丁ですか?的なアレであろうか?


「ち…違う!金と銀じゃない。俺が望んでいるのは…普通の包丁だ!!」


音声【…はい?】


『モ…ギュ…。』


ノリが悪いぞっ!!っていうか…その包丁は?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


雷鉱石ブロンティア製万能包丁

種族〈刃物種〉

階級〈特殊兵装ユニーク級〉


カテゴリー〈0.8+〉

土属性テラ

雷属性トニトルス


固有能力パーソナルスキル

電解質〈雷鉱石ブロンティア

放電

耐久値強化


能力スキル

包丁 切れ味 調理 頑丈 雷電 金


称号

雷鉱石ブロンティアの包丁


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


音声【雷鉱石ブロンティアで作った包丁ですよ!!】


ガックシ。しかし、放電する包丁とかヤバいな(汗)。


だがとりあえず、手に取ってみる。万が一があるかもね?


「ぐはぁぁぁ。し、痺れるぅぅぅ。」


装備どころか放電で痺れる始末。クソォ。使えねぇ〜(怒)。


音声【さすがに、雷鉱石ブロンティア製の包丁は調理に向いていませんでしたねぇ…。】


「じゃあ、作るなよっ(怒)!!」


結局、全戦全敗の結果となりまして…。

この5本の包丁はアウズンヴラ学院行きとなりました、とさ。



さて、包丁の件は綺麗さっぱり諦めた俺である。

やはり俺に残された道は…味付けだけですね(え)。と言うことで、なんやかんやと時間は流れ、やって来ました夕食どき。


え?展開が急?あ、いや、シジミの下準備にも時間が掛かっているんですよ。

手間暇かけた分、時間が流れるのが早いと言うかなんと言うか。


1、シジミは軽く水洗いしたら、砂出し用の塩水に1時間程浸けます。

2、鍋に昆布だしを入れ、中火で煮ます。

3、沸騰して弱火に切り替えたらシジミを加えます。

4、殻が完全に開いたところで火を止めて、白味噌を溶かし入れて完成です。

5、仕上げにお好みで、刻んだ万能ネギを振りかけてみました。

白味噌か赤味噌かは、好みによるな。


副音声『旦那様。良い出汁が出ているぞ!』


ビビさんも大満足だ。そして今夜はキャベツいっぱいの豚カツがメインであるが…。


『わぁぁい!お肉だぁ〜(嬉)!!』


橘花たちばなお兄ちゃん、落とさないでねっ。』


弟たちが豚カツの皿を食卓に運んで行く。お肉が大好きな橘花たちばなくんは大喜びだが、相変わらず足元が危ない(え)。

まあ、今は麻黄まおちゃんがフォローしてくれるので安心している俺だ。


『兄上殿…豚カツはソースですか?』


「え?別に何でも良いんじゃない?」


『そうですか…ホッ。』


こちらも相変わらず、我が家では調味料問題が勃発しているのだ。

豚カツと言えばソースだという固定観念は、間違いでもないし正しいのだろうが、俺には強制する程の価値が見出せない。だから我が家はフリーだ。混沌とも言う(?)。


そして、そんなクロちゃん弟はポン酢派である。


『では、僕はポン酢を使わせていただきます…。』


『あら?じゃあ私はケチャップよっ!!』


…いや、さすがに豚カツにケチャップはどうかと思う俺がいる。我が家はフリーだけど、常識の範疇ぐらいは…微妙か??


『何よ、兄さん。その顔?ケチャップに文句があるのっ??』


「え…いや、ケチャップには文句は無いけど…乙女ちゃんの常識の範疇がぁ…(汗)。」


『常識って何よっ!?ケチャップはトマトから作られているのよ!!つまりヘルシーなのよっ!!ヘルシーを馬鹿にする者はデブって地獄に堕ちれば良いのよっ(怒)!!』


…もう、意味が分からないんですがぁ??


ぷりぷり怒りながら、乙女ちゃんは自分の皿を持って行ってしまった。触らぬ神に祟りなしである…。


『…兄上、乙女姉上は最近、ダイエットにハマっているんですよ。』


「えぇ?乙女ちゃん、ダイエットの必要あるの??」


菅原すがわら、お前はまた兄上殿に余計な事を…。』


そもそも人間じゃないし、樹霊ドライアドですが?そして菅原すがわらくんは、その情報をどこで仕入れたのだろうか?ちょっと後々、怖いんですが…。


『そして勿論、僕は醤油で豚カツを…ん?あれ?兄上、この匂いは…??』


目ざとく、菅原すがわらくんが気付いてしまったかぁ(笑)。

さすがは純和風美少年のことはある?クロちゃん弟でさえ気付かなかったのに…。


「ふふん。今日のお味噌汁は…何と、シジミのお味噌汁なのだよ!!」


『シジミ!?ですか、兄上っ!!』


食い付きが良い菅原すがわらくんである。目をキラキラさせているな(笑)。


『兄上殿、シジミなんて何処から?我が家にありませんでしたよね。』


そうなんです。だけど、こんなに喜んでもらえたなら、ある意味「化石解放の検証」も役に立ったと思えるわけだ。俺はまだ戦えるぞっ(?)。


「さあさ、お味噌汁も運んでくれ。」


『『はいっ!!』』


メインは豚カツ。しかして本命は…そう、シジミの味噌汁なのである。


食卓にはいつものメンバーが集まり…あ、2L (トゥエル)の奴はアウズンヴラ学院に行かせているんで間に合いそうにないな(笑)。

4R (シリュウ)は大口開けて待ってるし(え)、あやっちは目立たないけどニコやかにみんなのやり取りを眺めている。


「いや、橘花たちばなくん…さすがに豚カツにマヨネーズのてんこ盛りは如何なものか?」


『お兄ちゃん、マヨネーズは卵から作られているんだよ?つまりヘルシーなんだよ?ヘルシーを馬鹿にすると地獄を見るらしいよぉ?』


へぇぇぇ…どっかで聞いたようなセリフなんだけど?


『…橘花たちばな、アンタ。ちょっと後で屋上に来なさい…。』


どうやら、乙女ちゃんによって地獄に堕ちるのは橘花たちばなくんのようで…。


『嫌だぁぁぁ!!お兄ちゃ〜ん、助けてぇぇぇ〜〜(涙)。』


「う〜〜ん。ちょっと、食事中に喧嘩しないようにね…。」


軽く釘を刺しておこう。まあ、俺が言っても効果は無いけども(え)。


『全く、親方様は甘いニョロよ。今更無駄ニョロね…もぐもぐ。』


そう言う4R (シリュウ)は騒音も気にせず暴飲暴食している癖にさぁ。


『あ、兄上…もう一杯!もう一杯ですっ!!』


それは、シジミの味噌汁を一気飲みした菅原すがわらくんの、興奮しきった声であった。ああ、作っている最中に味見した俺でさえ、このシジミの味噌汁の芳醇な香り、味覚にノックダウンされた程だぞ。


『何よ、菅原すがわらは大袈裟ねぇ…うっ、うみゃいっ!?』


『いや、乙女もさすがにそれは…うみゃややあ〜〜!?』


乙女ちゃんに続いて、クロちゃん弟も絶句して固まった。


『え…お味噌汁がどうしたのぉ…ゴクン…あ、これって宇宙だぁぁぁ!?』


『ちょ、橘花たちばなお兄ちゃんっ、しっかりしてっ!?』


橘花たちばなくんだけは変な方向に飛んでいるようだ?


『母なる海ニョロ!!大海を飲み干すニョロよ〜〜!!』


お前もか、4R (シリュウ)よ?


これって、まさか次元属性ウロボロスがまた伝染しているわけじゃあるまいな?


副音声〔うん。確かにこれは美味しいね?お代わりしてくるよ。〕


一人、冷静なあやっちであったが、その一言を皮切りに、お代わりラッシュでそらもう大変な状況になったのは言うまでも無い。


白ねこ島の白浜に放流したシジミ達が無事に繁殖してくれる事を祈るばかりの俺であった…。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈秘匿種(真王)〉

階級〈権現〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈73.9+〉※変化無し


戦闘力 1686+15

防御力 1604+15

生命力 1635+15

回避値 1483+15

知能値 630+5

器用値 25

魔力値 2563+25


無属性ウーデニア1556+15

地属性(テラ1588+15


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異世界言語LV1

宝物庫〈Ω〉

聖者の贈物ギフト


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾

竜脈結晶化

次元結晶化

万能鑑定

化石解放


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン

JOLジョリュ

葉蘭はらん

水引みずひき

葛葉かずらは

さかき

千歳ちとせ

鳳来ほうらい

八手やつで

蒼原あおばら

不知火しらぬい

漁火いさりび

八重波やえなみ

白波しらなみ

鳴海なるみ

夕潮ゆうしお

芍薬しゃくやく

水楢みずなら

かしわ

なぎ

あかね

白妙しろたえ

牡丹ぼたん

鬼蕗おにぶき

BMベム

BLベラ

ユナイゼス

キュライアー

ビビアンナーシェ

イシヒメ

麻黄まおう

ココちゃん

リリ君

亜弥あや

葦原あしはら

ロッキー

ユッキーナ

BRベロ

ユキヲ

BPベプ


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


小型「電子情報枠ウィンドゥ

種族〈電脳媒体〉

階級〈生命樹セフィロト分体〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈2.5+〉

耐久値:500


化学記号シャツ〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV25〈通常ノーマル級〉

付与効果:化学技術〈微〉

繊細作業+

物理抵抗

耐久値:30


ジーンズ〈服〉

属性:厚地織布デニムLV18〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

耐久強化

耐久値:60+α


◆ ◆ ◆


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