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第278話「飛行実験の結末は…その1・料理の心は母心、全ては包丁の出来次第?」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第278話「飛行実験の結末は…その1・料理の心は母心、全ては包丁の出来次第?」


竜脈生活160日目。


ようやく、日常生活に戻ってきた気がする。

何だかんだあったが、テーマパークで一泊して帰ってくると、ドッと疲れるものだ。


なもんで、午前中はグダグダして過ごした。

久し振りにルル君やミミちゃん、ハナちゃんやロンちゃん達をモフモフしていた。やけにみんな、俺に甘えたがって大変だったけどね。


あ、ユキヲは里帰り。とは言っても、また後で合流する予定だけど!


「さて、行きますか…。」


『フニャ。』


おや?俺の猫天使なルル君が、珍しく一緒に行くよと立ち上がる。

そして、ちっさい翼をパタパタさせて浮遊するのだ。なんともプリティ〜。


「どうしたの、ルル君?でも今日はビビさんと打ち合わせをするだけだよ?」


『フニャ〜。』


それでも良いよ、とルル君が言うもんだから、いつもは大人しくてお利口さんなルル君を連れて歩くのもやぶさかではない(え)。むしろ、望むところだよ(断言)。


じゃあ、行こう。俺は寝室から出て、身だしなみを整える。

ちなみに、「ヴィゾフニルランド」で着用していた名誉講師服は、テーマーパークから出た途端に消えてしまう仕様であり、持ち出し不可。それは弟達の院生服も同様。ある意味、危うい…(汗)。

バッチだけは手元に残り、次回以降の特典が加算登録されるらしい。詳細は不明だけど?


3階から向かう先は1階だ。

最近、我が家は静かである。まあ、ヴィゾフニルランドや白ねこ島もあって、みんなの行動範囲が広がっているってのもあるね。

それはそれで良い事だけど。


『ガガガ…蓮人様、おはようございます!!…ガガガ』


おはようって時間でも無いのだが、お前は相変わらず声が大きいなぁ。階段室を巡回中のニャイと遭遇してしまった(え)。


「おう、ニャイ。異常は無いか?」


『ガガガ…異常はありませんな。ただ、最近は更に田崎家の竜脈濃度が上昇してきているのですぞ…ガガガ』


うん?我が家の階段室警備部アドレセンスの部長たる黒鎧…ニャイがそんな事を言うけど、俺には全く分からない。どの辺が濃度UPしているのやら?


「それって、何か問題があるのか?」


『ガガガ…特にはありませんな。濃度上昇は主要人物が亜空間方面に移動している為、吸収対象不在の影響もありますが、端的に言えば付喪神つくもがみや精霊が発生しやすい状況になっているだけですから…ガガガ』


ふぅ〜ん、なら良いかぁ…じゃないだろっ!?


付喪神つくもがみや精霊が増えちゃうって事だろっ!?…って、別に今までと変わらないか(え)?」


『ガガガ…であれば、蓮人様自身が竜脈吸収率を上げてくだされば、今まで通りになりますよ…もしくは竜脈を結晶化、次元結晶化を…ガガガ』


知らんがな(汗)。


俺って、意識して竜脈とか吸収してないからっ!!何となく竜脈の流れが分かるけど、自分がどうやって吸収しているかとか理解してないからねっ!!

ファンタジー過ぎて理解不能だよ。


『フニャ〜。』


「え?そこはルル君たち「猫八部衆」が頑張っているって?」


『ガガガ…そうですね。特に古参の五徳猫殿や牛猫殿、猫天使殿と招き猫殿は頑張っていらっしゃるようですから…ガガガ』


まさかの事実が発覚!?


それって、シーちゃんとミチ、ルル君とミミちゃんのことだろ?

元々、俺と共に竜脈の中に飛ばされてしまった我が家の飼い猫たちである。


…ん?今、なんか大事な事を思い出したような…気がしたけど?


「あれ?だからシーちゃんは仏壇の上から動かないし、ミチは布団の中から出てこないと…?」


姉御肌のシーちゃんは仏壇を介して亜空間の入り口と言うか玄関?を護ってんのは知ってるけど、ミチの場合は微妙だなぁ(え)。アレはただの怠惰でズボラな性格だけだと思うんだけど…。

あと、ミミちゃんもあんまり出歩たがらないで3階から動かないし、ルル君も同様に俺の寝室が大好きだな?あんまり空中庭園で見掛けないから…。


「そ、そうだったのか…ありがとう。ルル君!!」


俺はルル君をムギュっと抱き締めた。そして思う存分に頬ずりをした(え)。


『フニャ(照)。』


照れるルル君が愛おしい。目に入れても痛くないよね!


ニャイは巡回を再開し、俺たちは1階にやってきた。

この流れで居間の仏壇の上のシーちゃんをギュッと抱き締めたかったのだが、手を伸ばしたら引っ掻かれたァ(涙)。


『ミャ!!』


要約すると『昼寝の邪魔をするんじゃないわよぉ!!』と言っている。目が怖い。


「いや、シーちゃん達が…竜脈吸収で頑張ってるって聞いてさぁ?」


『ミャ〜ミャ。』


要約すると『それが仕事だから、アンタが気にする必要はないわよ。』と素っ気ない態度で。

俺はすごすごと立ち去るしか無かった…。


『フニャ〜。』


ルル君が頑張って、と俺を励ましてくれたけど、何を頑張れというのか?

元々、白猫なシーちゃんは父さんにしか懐かなかった子で、とても面倒な子である(汗)。だが実は、姉御肌で俺の母親目線だったと言う事実が判明で。


「ふぅ。女は怖いねぇ…。」


しかし滅多なことは言えない。我が家は女性比率の方が多いのです。

壁に耳あり、障子に目ありと言うし。


副音声『旦那様、女がどうしたのだ?』


「うわぁっ…って、ビビさんかぁ。」


驚いたけど、ビビさんは1階担当のメイドである。一階の居間にいてもおかしくは無いわけだ。

勿論、ビビさんは女性ではあるが、勇者設定なので性格は男らしいのだ(?)。


「いやぁ、シーちゃんが俺に冷たくてねぇ…。」


副音声『フ。旦那様、それはシーちゃんだけではないと思うぞ?女という生き物はだな、嫉妬深い生き物だからな。』


えぇぇ(汗)。


まさかビビさんの口からそんな言葉が聞けるとは…。


副音声『私とて女だぞ?旦那様は配下の男たちと遊んでばかりだからな…女からすれば良い気持ちではあるまい。まあ、第1の眷属であるE5 (エコ)様がその対応で我慢している以上、面と向かって言える者は居ないがな。』


まさかの嫉妬である!?そしてE5(エコ)さんはアレ、俺の女性の範疇には入っていない事を明言しておこう(え)。

口には出さないけどねっ!!


「いや、確かに最近はユキヲとばっか遊んでたけどさぁ…ビビさん達には毎日お世話になっているし、感謝の気持ちを忘れた事は無いよぉ?」


副音声『それは分かっているぞ。むしろ、それが私たちの使命であるし…私は個人的にそれで十分に満足をしているからな。』


ビビさん、まさに勇者!!カッコイイ(え)。


しかし、確かにそこは考えた方が良いかも知れないなぁ…と思う。

で、ちょうど良かったのでビビさんに相談しよう。


「別件なんだけど、テーマパークで出す北欧風フルコースのメニューで相談があるんだけど?」


副音声『む?カフェのメニュは私が管理しているが、そのフルコースとやらは初耳だな?』


ビビさんの目がキラリと輝く。


確かに「カフェ・ド・ドリアード」の軽食類はビビさんが事前に補充する仕組みになっていた筈。

どうやら2L (トゥエル)の奴、アウズンヴラ学院の食堂レストランに関しては、ヴィゾフニルランド専属業務型ゴーレム〈N06〉ドヴェルTYPE「C」に丸投げの様子で。


副音声『味はどうなんだ?』


「う〜む。正直、不味くもなく、美味くもないレベルだな。」


思い出してみると、サーモンとジャガイモ、キノコばかりを素材に使用したメニューだった。

肥えてしまった俺の舌には、もはやピンと届かない一般的な味わいで…。


副音声『それはアレだな、旦那様。その料理人の熱意が足りないのではないか?』


「いや、熱意と言っても…ドヴェルってニッセくんと同じゴーレムだからなぁ…。」


副音声『それは違うぞ、旦那様!斯く言う私も電子人形オートマトンだぞ!機械にも熱意はあるし、料理とは熱い職人魂と包丁さばきが全てだぞっ!!』


なんか、着けてはいけない炎を俺は点火してしまった模様だ(え)。


『フ〜ニャ〜。』


ルル君が『やっちゃったね〜。』と俺の肩にそっと手を置いた。その優しさに救われる俺である。


副音声『では早速、そのドヴェルとやらをビシバシッと指導しようではないかっ!!さあ、旦那様、案内してくれっ!!ヤッてやるぞぉぉぉ!!』


ヤル気十分かっ!?


「い、いや待って!?とりあえず、そのオリハルコンの包丁をしまってくれっ(汗)!!」


ヤル気と言うか、もはや殺る気だろうか?

ヤバい斬れ味を誇る「金剛石オリハルコンの包丁」を片手に、ビビさんは意気揚々と雄叫びを上げる始末…(震)。


副音声『む?ああ、確かに料理愛に包丁は欠かせないな……そうかっ!?旦那様、包丁だぞっ!!』


「えっ!?包丁ぉ??」


ビビさん、急に真顔で何を言い出すのやら?


副音声『おそらく、その人造兵ゴーレムはろくな包丁を持ってはおるまい?金剛石オリハルコンほどでは無いにしろ、それなりの包丁を揃えてやるのが大事だと思うぞっ!!』


「は、はぁ…。」


俺は押されていた。俺って押しに弱い男である(え)。

だが、ビビさんの言うことにも一理ある…のか?


「…んじゃま、2L (トゥエル)に言って、一通りの包丁を増産させるかな…。」


なんだか、良く分からない方向に向かっている気がしないでもない(汗)。


副音声『包丁が出来上がり次第、特訓を開始するぞ!!旦那様も、どうせ食べるなら美味しいものが食べたいだろう?』


いや、まあそうだけどさぁ…そこで俺は閃いたのだよ!!


「それだよ、ビビさん!!せっかくのフルコースなんだから、我が家の食材で究極のメニューを作ってみたいじゃない!?」


副音声『何だと!?旦那様は天才かぁぁぁあ??』


俄然、俺たちは燃え上がった(え)。そうとなれば、俺たちはキッチンへなだれ込んだのだった…。


◇ ◇ ◇


で、北欧風のフルコースなのだが、きのこのクリームスープOR 魚のスープ、ミートボール(ベリージャム・ クリームソース)、ヤンソン(グラタン)、ハッセルバックポテト、ラックスプディング、サーモンソテー、きのこのキッシュOR スモーブロー(サンドイッチ)というメニュだった。


「量は多いからお腹一杯にはなったが、どれも胃袋に響く一撃が無かったなぁ。」


副音声『問題は食材だと思うぞ、旦那様!』


キッチン廊下である。そんなキッチンで俺はヒヨコ3兄弟と戯れていた。

ココトリスのココちゃん、バジリリクのリリ君、金烏のトト君だ。

それぞれ白、黒、金色の綿毛の雛鳥である。


『ピィ❤︎』『ピュ♡』『ピッ☆』


「可愛いなぁ。ここは天国だなぁ。」


3匹が俺に擦り寄る。綿毛が首筋にこそばゆい感じ。


「うん?ココちゃん達、ちょっと大きくなった?」


『ピィ?』


気のせいかな?でも見た目は変わらずヒヨコのままだ。むしろ、このままヒヨコで居て欲しい。

だって、卵はJYUKAIで買えば良いだけだし(え)。

あと、ルル君はヒヨコ三兄弟に遠慮してか?3階に戻って行きました。出来た子ですね。


副音声『おい、旦那様!!』


「うわっ!?ちょ、ビビさん!包丁を向けないでぇ(震)!?」


危ねぇ。ビビさんは調理となると真剣だからなぁ…。

俺も予備のミスリル製包丁を持って待機しているわけだが。


副音声『旦那様…まずはメニューを厳選しよう。そして素材だ!』


そう言ってビビさんが取り出したのは…あ、それはハッピーの聖域で採れる「聖域タケノコ」じゃないか!!

確かに、聖域タケノコは美味い。美味いし西竹林でしか採れない特産品だ。


「…なるほど。この聖域タケノコを使ったメニューを考えると…スープかな?いや、ヤンソン?もしくは…ミートボールの隠し味?」


副音声『ミートボールに使うとか、旦那様のそのアイディアを使おう!!』


ミートボールのジューシー感を踏まえつつ、タケノコのシャキシャキ感を残す。

果たして、そんな事が出来るのだろうか?


副音声『心配ないぞ。私の秘伝熟成ソースが決め手だ!!』


凄い自信だ。と言うか、もはやビビさんの料理レベルは俺を超えてない??

最初はあくまでビビさん、俺の調理助手でさ、下準備をしてくれていたのだ。


俺だって料理好きってわけでもなく、どうせ食べるなら美味しいものが食べたいから勉強しましたよ?味付けにはこだわる派だし。

だがしかし、秘伝熟成ソースって何さ?最近じゃ、俺が作る料理よりもビビさんの料理の方が弟たちの受けが良いのが事実。悔しいぃぃ。


「…ちょっとビビさん。鑑定して良い?」


副音声『何だ旦那様、藪から棒に?私の身体情報ステータスが気になるのか?』


大いに気になります。一体、何がビビさんの料理を引き上げているのか?上手くいけば、俺だって応用出来るんじゃね?と思うのだ(え)。


で、以下参照。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈契約鑑定〉


ビビアンナーシェ♀

種族〈電子の人形オートマトン

階級〈トゥイーニーメイド〉


カテゴリー〈2.1+〉

戦闘力 23

防御力 25

生命力 25

回避値 20

知能値 10

器用値 15

魔力値 15


電子属性エレクトロン21

水属性アクア15


戦技バトルアーツ

王国正当剣術〈一の剣〉

王国正当剣術〈秘の剣〉

盾術シールドバッシュ(NEW)


固有戦技パーソナルアーツ

水の秘剣〈水属性〉


固有能力パーソナルスキル

霊子核エメット〈ローズクォーツ心臓〉

伝達経路パトス回路「超英雄タイプ」

第五元素アイテール循環回路「生体循環補助〈水〉」

超絶包丁技法(NEW)

竜脈補正効果(契約)


能力スキル

騎士 剣術 勇者 無敵 愛 剛胆 料理→調理(NEW) 礼儀作法 水 飲食 万能 盾 包丁(NEW)


魔力系マグス術式

下位(基本三原理)水属性アクア付加ギフト

下位(基本三原理)水属性アクア魔道弾ブリッド

下位(基本三原理)水属性アクア誘導波動ソリュード


称号

勇者

メイド5人衆「桃色」


装備

金剛石オリハルコンの包丁〈包丁〉(NEW)

属性:光属性ルーメンLV400〈秘蹟武具サクラメント級〉

付与効果:耐久値強化〈金剛石オリハルコン〉α+

物理特化〈硬度調率:4倍〉

光属性ルーメン増幅60% ・魔力ダメージ反射60%

食材超級調理技法〈捌く者〉

耐久値:600+α


第六周期複合セシウス鋼の大楯〈星〉〈盾〉

属性:第六周期複合セシウス鋼LV100〈特殊兵装レア級〉

付与効果:耐久値強化

霊的防御〈守護膜シェル+〉

物理防御〈障壁シールド+〉

星々の瞬き〈反射率リフレクト+〉

成長〈同期20%〉

耐久値:150+α


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…正直な話、色々な能力スキルが追加されているけど…超絶包丁技能とか見なけりゃ良かったと後悔した。


副音声『ほほう。やはり私の包丁鍛錬は間違っていなかったようだ。では旦那様も一緒に包丁鍛錬をして超絶包丁技法とやらを習得するか?』


「…いや、それはどう言う鍛錬方法なのかなぁ?」


副音声『まずは包丁の素振り、1日千回だなっ!!』


いやぁぁぁ(嫌)!!全然、料理の鍛錬と方向性が違ったぁ!!でも結果、それが良い方向に向かっているとか意味がわからない(汗)。


「…無理です。とりあえず、今日はビビさんの腕前を勉強させて頂きます…。」


副音声『ふむ。試験官だな…何と言うか緊張するが、私の成長を見てもらう良い機会だな!!』


ビビさんってほんと、前向きだし男前だな〜って思う。

俺が女だったら100%惚れてたよね?


で、その超絶包丁技法とオリハルコンの包丁の効果が合わさり、何だか分からないうちに試作品が完成していた(え)。

だって、手元が見えないから!?包丁一振りで聖域タケノコはみじん切りとか、もはや俺の理解は追いつかない。


『ピィ❤︎』『ピュ♡』『ピッ☆』


「はははは。」


勉強どころか、ヒョコ3兄弟を戯れることで、現実逃避しか出来ない有様である(?)。


副音声『出来たぞ!名付けて、挽肉と聖域タケノコのミートボールだ!!』


ちなみに、挽肉はA5牛ロース肉を使用している…らしい。


「…これは、匂いだけでも旨さが伝わる甘酸っぱくも食欲を誘う香ばしさ…お米だ!お米を俺にくれっ!!」


自分の語彙力の無さが恨めしい。

だが、このミートボールは確実に旨いヤツだ。日本人には口に合わないジャムを乗せたミートボールとは格段に出来が違うのだろう。


副音声『旦那様、もうすぐ昼だからな。試食はその時で良いのでは無いか?』


「ぐっ…そ、そうね。弟たちの意見も聞くのも良いね?」


苦渋の選択である(え)。

でもせめてと思い、そのソースをペロって舐めたら…ああああ、芳醇な旨味成分が俺の舌の上を暴れ回る始末。これは筆舌に尽くしがたい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


田崎家特製「挽肉と聖域タケノコのミートボール」

種族〈田崎家謹製料理〉

階級〈秘跡武具サクラメント級〉


カテゴリー〈2.0+〉


土属性テラ

火属性イグニス

木属性アルボル

聖属性ボヌム


固有能力パーソナルスキル

旨味エキス〈田崎家抽出〉

聖域タケノコ成分

秘伝熟成ソース〈ビビさん謹製〉

戦闘力24h+10


能力スキル

旨味 歯触り 熟成 芳醇 タンパク質 塩分


称号

北欧風フルコースメニュその1


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万能鑑定してみたら、なんかとんでも無い効果が付いているっぽい?

戦闘力24h+10ってば、戦闘力増加が24時間持続って設定っぽい。なんかRPGみたいなのだが?


まあ、我が家で作った料理って鑑定したのが初めてだから、今まで食べてきた料理も近い効果はあったんじゃないかな?って思うのだが…。


「良いのかな?こんな料理を作っちゃって?」


副音声『今更だと思うぞ、旦那様?それより次は、この秋刀魚を使ってみよう。』


それは、白ねこ島産の秋刀魚新種〈シルバーサマナー〉であった。

我が田崎家の主力商品である!


「なるほど、我が家の主力商品だからなぁ…メインのみならず、2種類は出したいな。」


副音声『そう言うと思ったぞ!なので、メインは秋刀魚の北欧風ソテーで、もう一つは秋刀魚のスープを作ろうと思うのだ!!』


「お任せしますっ!!」


もはや、ビビさんに丸投げである。俺に口を出す権利は無いのである(?)。


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〈万能鑑定〉


田崎家特製「秋刀魚新種〈シルバーサマナー〉の北欧風ソテー」

種族〈田崎家謹製料理〉

階級〈秘跡武具サクラメント級〉


カテゴリー〈2.5+〉


水属性アクア

火属性イグニス

風属性エア

光属性ルーメン


固有能力パーソナルスキル

旨味エキス〈田崎家抽出〉

秋刀魚新種成分

超絶包丁技法〈ビビさん謹製〉

知能値24h+10


能力スキル

旨味 超絶技法 焼き加減 蒸し加減 塩分 芳醇 芳香 優雅 絶品


称号

北欧風フルコースメニュその2


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これまたヤバい。今度は知能値が上がるとか意味が分からん。

だが、ビビさんの超絶包丁技法と焼き加減、塩加減が合わさり、とても繊細な料理と化している模様。

もはや見ているだけでヨダレが出てくるんですけどっ!!


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〈万能鑑定〉


田崎家特製「秋刀魚新種〈シルバーサマナー〉の北欧風スープ」

種族〈田崎家謹製料理〉

階級〈秘跡武具サクラメント級〉


カテゴリー〈2.2+〉


水属性アクア

火属性イグニス

風属性エア

光属性ルーメン


固有能力パーソナルスキル

旨味エキス〈田崎家抽出〉

秋刀魚新種成分

特製魚介ダシ〈ビビさん謹製〉

生命力24h+10


能力スキル

旨味 喉越し 濃厚 塩分 魚介


称号

北欧風フルコースメニュその3


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もはや目にも留まらぬ速度で料理が完成していく…。

俺は何を見せられているの?


完成したスープは黄金色に透き通ってキラキラしている。秋刀魚のスープだけど、秋刀魚の身は入っていない。

だけども、秋刀魚新種〈シルバーサマナー〉のダシが効いているのだろう?まず間違いない一品は生命力さえも増幅させる…ヤバい(汗)。


副音声『さて、次はジャガイモだな。北欧料理と言えばジャガイモだが、我が家には芋明神様から頂いたジャガイモがあるのだ!』


まさかの、芋明神さんからのお届け品だった!?忘れてたわけじゃないよっ(え)。

確かこれ、乙姫と妖精女王の迷惑料込みの贈呈品…だったような?


「なるほど。芋明神さんのジャガイモならば…ヤンソンだな!!」


副音声『そうだな。では早速…。』


ヤンソンってグラタンみたいなものだよね?オーブンレンジで加熱する手間とかあんだけど、色んな意味で常軌を逸した試作が早くも完成した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


田崎家特製「芋明神さんの新ジャガヤンソン(グラタン)」

種族〈田崎家謹製料理〉

階級〈秘跡武具サクラメント級〉


カテゴリー〈1.8+〉


土属性テラ

火属性イグニス

闇属性テネブライ


固有能力パーソナルスキル

旨味エキス〈田崎家抽出〉

芋明神新ジャガ成分

濃厚ホワイトクリーム〈ビビさん謹製〉

防御力24h+10


能力スキル

旨味 甘味 食感 芳醇 感動 感謝


称号

北欧風フルコースメニュその4


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食べると防御力が上がるヤンソンの爆誕である。

濃厚なホワイトクリームがこれでもか?と俺の食欲を刺激する。熱々の湯気とほのかな甘味が嗅覚を激しく突き抜ける!!


「ビビさん、一口だけでも…。」


副音声『ダメだぞ、旦那様。もう少し待つのだ!』


ビビさんが厳しいぃ(涙)。


副音声『さあ、最後のメニューと行こうか!残りは、この固有種の大根とニンジンを使った料理だぞ!!』


遂に、この時が来てしまったか…(え)。


田崎家固有種の金色の大根と、銀色のニンジンだ。秋刀魚に引けを取らぬ我が家の固有種野菜である。


「そうだな…やはり締めのキッシュかスモーブロー(サンドイッチ)を選ぶところだが、ここは熱々のキッシュが良いな!!」


やっぱり、ご飯はあったかいものが食べたいというのが日本人の本能である。

キッシュは言わばピザに近い物であるから、日本人でも食べ慣れている感があるし。


副音声『了解したぞ!では締めはキッシュだな!!』


生地からビビさんは作り始めた。そして具材は細切りにして、飴色になるまで炒める。

この間、僅かに1分である(?)。


「ビ、ビビさん、そのチーズは??」


副音声『フっ。これぞ我が特製の超凝縮モッテァレラチーズだぞ!!』


そんなチーズ、見た事も聞いた事も無いぞ!?

だが、トロけるように伸びるそのチーズは、既に飴色になった野菜と溶け合い、一つとなって輝いている。まるでキッシュの宝石箱やぁ(え)。


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〈万能鑑定〉


田崎家特製「田崎家固有種野菜のキッシュ」

種族〈田崎家謹製料理〉

階級〈秘跡武具サクラメント級〉


カテゴリー〈2.5+〉


木属性アルボル

火属性イグニス

光属性ルーメン

聖属性ボヌム


固有能力パーソナルスキル

旨味エキス〈田崎家抽出〉

ダイコン田崎家固有種成分

ニンジン田崎家固有種成分

超凝縮モッテァレラチーズ〈ビビさん謹製〉

魔力値24h+10


能力スキル

旨味 濃縮 新種 甘味 辛味 統一性 筆舌


称号

北欧風フルコースメニュその5


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…魔力値が上昇するらしい。恐ろしい物が誕生してしまった。


副音声『メニュー数は減ってしまったが、フルコースとしては妥当では無いかな?後はちょっとしたデザートを付ければ良いと思うぞ。』


そうですね。俺が言うことは何もないんですが、そのちょっとしたデザートも色んな意味で怖いですね…。


さて、こうして試作メニューが完成したわけだが、ちょうど正午となりまして、弟たちが1階の居間に戻ってきた頃合い。


「お〜〜い、みんな〜。運んでくれ〜〜。」


『はい、兄上…えっ?これって。』


キッチン廊下に顔を出した菅原すがわらくんが、真っ先に気付いたようで。


『兄上、これってアウズンヴラ学院の料理ですかっ?』


「そうそう。ちょっとアレンジした試作品だよ。味見して欲しくてね〜。」


『お兄ちゃん、すごい良い匂いがするよぉ!!』


橘花たちばなくん、歓喜の模様。喜ぶのは良いけど、ちゃんと麻黄まおちゃんみたいに運ぶのを手伝って欲しい(汗)。

まあ、喜ぶ姿に癒されるのでOKではあるが?


『俺は行けなかったから、興味あるニョロよ。でも、あんまり美味しくなかったって言ってたニョロが?』


ふふふ。そこは4R (シリュウ)よ、黙して驚愕するが良いさぁ。


それと、確かに4R (シリュウ)の奴は昨日、ヴィゾフニルランドのプレ開会式に参加していなかったのだが、一応、対竜種防壁「D=N」の強化をしていたらしい。

なんかの横槍が入る可能性もあって、DSディスさんの指示だそうだ。何も無かったけどね!


『へぇ。私たちが味見して合格なら、これを正規のメニューにする気なの、兄さん?』


「まあ、一応な。」


乙女ちゃんは理解が早くて助かります。


副音声〔サーモンの代わりに秋刀魚を使っているんだね。じゃあ、秋刀魚も増産する?〕


秋刀魚担当のあやっちも協力体制だ。うちの子はみんな良い子ばかりだなぁ(嬉)。


「とりあえず、いっぱい作ってもらったから、味見をしよう!」


予想以上に大量生産になってました(笑)。まあ、フルコースとは言っても、商品として提供する以上は大量生産の方が好都合なのであるが…。


『兄上殿…熱々ですねっ!?』


猫舌なクロちゃん弟である。特にグラタンなどは苦手なのだ。


「そこは俺がふーふーしますよ?」


『…そこまではいいです。やめて下さい。』


断られたぁ(涙)。俺、涙目にクロちゃん弟がそっと目をそらす。


そして『『『『いただきますっ!!』』』』から始まった試食会は…。


『『『『うっ、うまぁぁぁーーーーいい!!!』』』』


もはや混沌と化した食卓。

斯く言う俺だって、これがあのフルコースかと疑うほどの料理の品々に絶句。いや、気絶寸前。味覚が追いつかないのだ(?)。

危うく、俺の魂が飛んで行きそうになったぜぇ…。


「…凄すぎるぅ…。」


『死にそうニョロ!!旨すぎて死にそうニョロよぉ!!』


その割には、爆食いの青い小蛇な4R (シリュウ)である。

既に腹ははち切れんばかりに膨らんでいる。何処に入っているのかな(謎)?


こうして、アウズンヴラ学院の北欧風フルコースメニューは確定した。

と同時に、ビビさんによるヴィゾフニルランド専属業務型ゴーレム〈N06〉ドヴェルTYPE「C」のスパルタ特訓も確定した。合掌である…その2へ続く。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈秘匿種(真王)〉

階級〈権現〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈73.2+〉


戦闘力 1671+15

防御力 1589+15

生命力 1620+15

回避値 1468+15

知能値 625+5

器用値 25

魔力値 2538+25


無属性ウーデニア1541+15

地属性(テラ1573+15


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異世界言語LV1

宝物庫〈Ω〉

聖者の贈物ギフト


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現 免疫 鑑定


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾

竜脈結晶化

次元結晶化

万能鑑定

化石解放


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン

JOLジョリュ

葉蘭はらん

水引みずひき

葛葉かずらは

さかき

千歳ちとせ

鳳来ほうらい

八手やつで

蒼原あおばら

不知火しらぬい

漁火いさりび

八重波やえなみ

白波しらなみ

鳴海なるみ

夕潮ゆうしお

芍薬しゃくやく

水楢みずなら

かしわ

なぎ

あかね

白妙しろたえ

牡丹ぼたん

鬼蕗おにぶき

BMベム

BLベラ

ユナイゼス

キュライアー

ビビアンナーシェ

イシヒメ

麻黄まおう

ココちゃん

リリ君

亜弥あや

葦原あしはら

ロッキー

ユッキーナ

BRベロ

ユキヲ

BPベプ


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


小型「電子情報枠ウィンドゥ

種族〈電脳媒体〉

階級〈生命樹セフィロト分体〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈2.5+〉

耐久値:500


飛行士になりたいセーター〈服〉(NEW)

属性:羊毛ウールLV40〈通常ノーマル級〉

付与効果:風属性+

保温効果+

物理抵抗

耐久値:50


ジーンズ〈服〉

属性:厚地織布デニムLV18〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

耐久強化

耐久値:60+α


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