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第261話「オリハルコンの短剣と包丁と…その3・何か大切なものを奪われた気がした(悲)」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第261話「オリハルコンの短剣と包丁と…その3・何か大切なものを奪われた気がした(悲)」


事件は現場で起こってるんだよぉ(怒)。


即ち、流れ的には解明編か?

結局だね、頼りにしていたイシヒメも怪しいと言う事態。もう俺は誰を信じれば良いのさぁ?


『お兄ちゃんっ、どうなってるのっ!?』『モギュ〜!?』


「ああ、麻黄まおちゃん。ユキヲ。お前たちは大丈夫だよねぇ〜??」


麻黄まおちゃんとユキヲだけは、俺を裏切らないで欲しい(涙)。


『僕は大丈夫だよっ!お兄ちゃんを守るよっ!』『モギュ〜〜!』


ああ、俺はまとめて2人をギュ〜っとしていた。ギュとしたら、心なしか落ち着いてきたぞ(え)。極楽である〜。


「…とにかく落ち着こう。ここは冷静になって、現在の状況を確認しよう(汗)。」


『う、うんっ。お兄ちゃんっ、ちょっと苦しいからっ…。』


『モ〜〜ギュ〜〜(苦)。』


フッ。俺としたことが…弟たちに恥ずかしい姿を見せてしまったなぁ。強くギュし過ぎた模様。


弟たちを開放し、俺は調査に派遣したイシヒメが灰色である事を確信した。

安全地帯と思われた地下室で、何故にイシヒメだけが感染していたのか?そして彼女はそれを偽装していた。


送り出してしまったのは悪手だったかも知れない。しかし、考えようによっては、今こそ安全地帯と言えよう(?)。


麻黄まおちゃん、紅葉もみじに地下室を死守するように伝えるんだ!メイド5人衆及び、観葉植物6姉妹シスターズは絶対に入れないように、と!!」


『う、うんっ。分かったよっ!!』


何度も済まん!と俺は麻黄まおちゃんを送り出した。

だがこうなれば、妖怪グループ一丸となって、ここは守らせる。最後の砦だ。

そして、2階はダメだ。2階がダメと言うよりも、樹霊ドライアドたちがダメだなぁ…。


「…クッ。そうなると…乙女ちゃんや橘花たちばなくんも既に灰色かっ(汗)。」


既に手遅れ…何故だ?何が原因なんだ??


もう少し早く気付けていたら、乙女ちゃんや橘花たちばなくんも無事だったのか?もはや彼らは俺の手に戻ってこないのかぁ(涙)。

最悪、免疫?のある八手やつでを拉致でもして、工房に連れ込み、G3 (ジザ)さんにワクチンとか作らせるべきだろう?


そもそも、G3 (ジザ)さんが感染していないと言う保証も無い(汗)。

う〜〜む。八方塞がりだなぁ。


『や、家主しゃまぁ!!話は聞きましたでしゅ…です!!』


小ちゃな紅葉もみじが駆け寄って来た。振袖のせいで脚がもつれて危ないって!?お前は俺と似て運動神経ゼロなんだからぁ…あ、転んだっ!?顔から行きやがった(汗)。


『…い、痛いでしゅ…でも大丈夫で…す。』


「よ、よく我慢したなぁ…良い子良い子。」


俺はおかっぱ髪を撫でなでして褒めた。痛いの我慢しているのが丸わかりな紅葉もみじである。

にしても、せっかくの純和風美少女の顔が台無しだ。クシャクシャである。


『う…嬉しいでしゅ…。』


喜んでくれるのは嬉しいのだが、そんな場合じゃない。

ちなみに種族は座敷童子ざしきわらし、階級は家守様やもりさま紅葉もみじは、やっぱり感染していない事が判明した。


「ここが生命線だ!死守するんだぞ!麻黄まおちゃんも一緒に守ってやってくれ!」


『分かったよ、お兄ちゃんっ!!』


麻黄まおちゃん、プレゼントしたばかりの「神炎のナイフ」を意気揚々と掲げた。

誇らしげな表情である。


『モギュ〜!!』


「あ、ユキヲは俺の頭の上ね…俺たち、一心同体ねっ!!」


ユキヲを抱え上げてのオンザヘッド!!うん、ジャストフィットぉ!!残念ながら、ユキヲは置いていきませんよ。


『あの…家主しゃま…さま…感染ってでも、筋トレするだけなんでしゅよね?』


うっ(汗)。まさかの紅葉(もみじ)がそんな正論をブチ込んで来やがったぁ(驚)!?


いやまぁ…そうなんだけどねっ。パンデミックとは言っても、実害は無い…のか?


「…よくよく考えると、そんなに気にする事も無いのか?こうなったら、実力行使でイケる気がする!?」


こうなりゃ、やってやるぞっ!と俺たちは走り出した。


◇ ◇ ◇


甘かった。事態の進行速度は圧倒的だった。(汗)

階段を駆け上がった先、1階キッチン前の廊下にて…葛葉かずらは、お前もかぁ!?


観葉植物6姉妹シスターズの長女、黄金色の美しく長い髪を持つ絶世の美女が…なんでこんな場所で?と思うのだが、無我夢中、額に汗して腕立て伏せをしているのだった。


『…101…102…103…104…。』


100回を超えているというのに、なんと言うハイペース(汗)。こっちが汗が出るわ。


そして、そんな葛葉かずらはの周囲には、まるで応援するかの様にヒヨコ3兄弟、白いヒヨコのココちゃん、黒いヒヨコのリリ君、金色のヒヨコのトト君がピヨピヨと声援を送っているではないか!?


「そうだった…お前は無類の可愛いもの好きだったな…。」


最近、葛葉かずらはときたら、あしげくキッチンに通い、ヒヨコ3兄弟を愛でる姿がよく見られていた。

故に、苦痛の中にあっても、その声援を受ける度に葛葉かずらはの顔はダラシなく崩れ、えも言えないデレ顔を浮かべていた。もはやデレデレでヨダレまでダラダラ…である。

即ち、変態である(え)。


「…お前の名誉のために、俺は見なかった事にしよう…。」


『モギュ〜(汗)。』


無論、ユキヲもドン引きである。

無言で俺たちは廊下を後にしたのだが、1階担当メイドのビビさんの姿はそこに無かった。

ホッと一安心である。


しかし気を抜くな!気を抜いた瞬間が一番危険なんだぞ(え)。

引き戸を引いて、俺はヒョッコリと1階の居間に顔出した。


「右良し、左良し、仏壇の上にシーちゃん確認。異常なし!!」


『モギュ〜!!』


ユキヲも一緒に御確認。

1階…仏壇の上が定位置の白猫シーちゃんはうたた寝中。むしろ、触らぬ神に祟りなしである。普段は1階の居間って静かなんだよねぇ。


俺はそっ〜と中央突破をこころみるが…居間を抜けて階段室に飛び込んだところで、ボフ〜ンと跳ね飛ばされた。

あわわわ…いや、別に痛くは無い。むしろ、モコモコで心地良いぐらいだったけどねっ(汗)。


「あたた…ユキヲ、大丈夫かぁ?」


『モギュ!!』


ユキヲは平気そうだ。尻餅をついたのは俺だけだな。俺の頭の上でしがみ付いている。

ちょっと頭皮が痛い(涙)。


『ボフッ!』『ボフ〜ッ。』


うん?よく見たら、モコモコの壁になっていたのは…G3 (ジザ)さん配下の妖怪仙人、BMベムBLベラだった。


クマさん風のぬいぐるみボディで大柄な体格なもんで、気が付かなかったぜ(え)。

しかし、なんか珍しいな…この2人が1階まで降りてくるなんて。むしろ階段室がギュウギュウだ(笑)。


『ボフ?』


大丈夫ですか?ってBLベラが手を伸ばしてきた。大きくて暖かい手だ。

まさに母性本能溢るる暖かさ。もうこのまま眠っちゃいたい(汗)。


「お前たち、空中庭園から出て来るなんて珍しいなぁ…どうした?」


『ボフッ!!』


BMベムが俺に何かを渡そうと手を出した。いや、手がでっかいから面白い。小さい紙切れだな、これは。


「…ん?何か書いてあるな…?」


その紙切れには…「支給、シャクヤク・ホスピタルに来られたし。BYジンブルザド」とな?

暗号か?ちなみに、ジンブルザドとはG3 (ジザ)さんの正式名称である。


となると…俺は推測する。


「…なるほど。この事態を既にG3 (ジザ)さんは把握しており、解決策を用意してあり、それを伝え護送役としてお前たちを派遣したと?」


『ボフッ!』『ボフッ。』


ふむ。出来過ぎな感はある。わざわざ紙切れに伝言を記すとか、慎重に慎重を重ねた様子。

つまりは、慎重に事を運ぶ必要があり、既に敵は大多数と推理する(え)。


しかし、このBMベム達が嘘をつくはずが無い(断言)。心強い肯定の返事を頂きました。ともあれ、行き先は決まった。


「ならば行こう。強行突破だっ!!」


『ボフッ!!』


えっ?ヒョイとまあ、BMベムのヤツが俺をお姫様抱っこしやがった(汗)。

まさか、このまま運ぶつもりかぁ?


「いや、待て。さすがにこれは恥ずかしいぞっ(汗)。」


しかしながら、確かに楽ちんである。それにモコモコで暖ったかい(幸)。

これもアリっちゃアリか?


『ボフ〜!!』


任せろとばかりに、BMベムが意気揚々と走り始めた。階段を駆け上がる。

その後に続くかのように、BLベロがしんがりに着く。

いつも「はぁはぁ」言いながら登る階段が、まるで嘘のような速さ…天国かよぉ。


『モギュ〜(嬉)。』


ユキヲも嬉しそうだぞ。

そう言えば、妖怪仙人たちの居住スペースって、ハッピーの聖域「西竹林」に巻き込まれてるんだっけ?って事は、ユキヲにとっては同郷の仲間みたいなもので?


そんな物思いに耽っていたのだが、何かがバコンバコン!とブツかっている。

なんだ?とキョロキョロしてみたら…。


「おいおい!?大丈夫かぁ!?」


ほら、今度はカボチャ頭のJOLジョリュを吹き飛ばしてやがるっ(汗)。

我が家の唯一の通行路である階段室である。通行量は半端ないわけでね。つまり、まさにBMベムは強行突破をしていたのだ。その通った後にはぺんぺん草も生えない。


このままじゃ、階段室警備部アドレセンスの名折れだぞっ!?


『ガガガ…そこな巨獣ギガンティス、止まるが…よ…ガガガ』


おや、この声はニャイか?黒鎧の邪神、階段室警備部アドレセンスの部長が立ち塞がったものの…まさかのBLベラがカバー!?


『ガガガ…ぬおっ!?ええぃ、離せぇ!蓮人様…原因は…次元属性ウロボロスの…ガガガ』


んぁ?ニャイが何事か呻いていたが、BLベラの巨体に押し潰されて沈んでいった(汗)。BLベラ、サムズアップで階段を落ちていく…お前の犠牲は無駄にしないぜ!とばかりにBMベムは2階を突破した。


俺?俺はもう、こんなお姫様プレイから脱却できないぜぇ。ユキヲの体温がちょうど良い暖かさでねぇ。


『モギュ〜スピィィ。』


お…ユキヲと一緒にウトウトしてたら、青空が広がった。

これって、記録石タブラ・スマラグティーナの青空だな?つまりは偽物の空だ。だが、紫外線の精霊ヴァイオレット君のおかげでポカポカ陽気だよ。

って事は、3階から「空中庭園」に入ったようだ。


「…あれ?迂回するのか?」


『ボフッ!!』


入り口から車道を回避し、茂みの中に突入していくBMベム

そっちは「西竹林」の方向だぞ。だが、こんな外見のBMベムだけど、野性味溢れる足取りと速度で進む、進む(笑)。迂回して西側周りで向かう様子。


『ガフッ!ガフッ!!』『ワフッ!ワフッ!!』


むあっ!?進行方向、犬の遠吠えがっ??この声は…いや、我が家のワンコ(犬)?って2匹しかいない。どう考えても、タロさんとシマの母子じゃね?


シマは俺が調査に送り出した忍者犬だ。

対して、タロさんは犬なのにメイド5人衆の特別枠と言う色物。


「はっ!?メイド5人衆だと!?まさかのタロさん、感染してるのかぁ!?」


こら間違いない(え)。見れば、対峙する二体の姿。母子おやこ喧嘩ですねっ!?


『ガフッ!!』『ワフッ!!』


お互いに、吠えあって牽制するワンコの姿。

ちなみにタロさんの姿は黒銀色の毛並み。黒い体毛で所々、赤色の模様が隈取りみたいに浮き出ているオシャレさん(?)。


ここで俺、小型「電子情報枠ウィンドゥ表示」を取り出して「万能鑑定」してみた。

まあ、契約鑑定でも良かったんだけどさ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


タロさん♀〈辛い物食bs?/\*$~訓練依存症〉

種族〈送り犬〉

階級〈黒柴・常世の霊狼種〉


カテゴリー〈2.5+〉


光属性ルーメン

闇属性テネブライ


固有能力パーソナルスキル

息吹の回法〈常世の位階〉

幽体アストラル複合・ダブル素体〈因子吸収〉

竜脈補正効果(契約)


能力スキル

母性 愛嬌 嗅覚 疾走 牙 冥土 礼儀作法 狼 界渡り 感染(NEW)筋トレ(NEW)


息吹の法


称号

メイド5人衆〈特別枠〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やっぱりかぁぁぁ(叫)。


グッと俺を包むBMベムの手が強くなり、どうやらここも強行突破する見通し。

しかし、忍者犬のシマが牽制しているので、そんな無理する必要もあるまいに?


と思ったら、何故にかシマがこちらを振り向き『ワフッ!?』と驚愕の表情。

シマってば元々は駄犬でね、間抜けな顔がやっぱり良く似合う(笑)。


だがやっぱ、その違和感…これはまさか…。


『ボフッ!!』


いかん!?シマ、逃げテェェェ!!


『ワフッ〜!!』


間一髪、シマは影から影に避難し、BMベムの突撃を回避した。


BMベム、お前っ!?」


そう。俺はこの時、気が付いたのだ。BMベムよ、お前もかぁ…!?


『はい。ちょっとゴメンなんだぞ〜〜、も〜〜。』


気の抜けた声と共に、衝撃が俺たちを襲った。


「あわわわぁ〜〜(汗)。」


ボインッ!と跳ね飛ばされ、ゴム毬のようにゴロゴロ転がった。

俺はBMベムが守ってくれたもんで、何のダメージも受けていない。それより、ユキヲを守るので精一杯でね。


にしても、巨体のBMベムを吹き飛ばすとか、只事じゃないぞ?


『ボ、ボフッ…!?』


『主様を寄こすんだぞ〜、もう〜。』


BMベムの巨大な手を、これまた更にデカい手がこじ開けていく…その手は黄色か?


「…お前はBPベプさん!?」


『うん。僕はBPベプさんなんだなぁ、も〜。』


そう。それは妖怪仙人4号…またの名を「BPベプさん」と言う。

昨日、工房で生まれたばかりのBPベプさんは、黄色いボデイに赤いマントで、手足はなぜか蜂っぽいシマシマ模様…それ以上は言わせないでくれっ(え)。


「いや、とにかく助かった!!緊急脱出だっ!!」


今がチャンスとばかりに、俺はユキヲを抱えたまま、BMベムの懐から飛び出した。

そして今度はBPベプさんに乗り換える。

抱きつきながらウンショと背後に回り込んだ。背中の赤いマントがちょっとゴワゴワして乗り心地は良くないなぁ〜(汗)。


『じゃあ、しっかり掴まっているんだな〜。』


「おし!行けぇ、BPベプさん!!」


押し倒したBMベムを放置して、BPベプさん、走る!!黄色いクマさんが走っております(え)。


『モギュ〜!?』


「おお、確かに速いなぁ。ところでBPベプさん、目的地は?」


『ん〜?確か〜、シャクヤクホスピ…?だったかなぁ〜?よく思い出せないんだなぁ〜、も〜?』


おおぃぃ。大丈夫かよぉぉ???そもそも、BPベプさんの性格がイマイチ分からない。昨日、誕生したばかりなんだけどさぁ…ちょっと忘れっぽくなくない?


BPベプさん、ちょっと万能鑑定していい?」


『良いんだな、も〜。』


了承を得たもので、ちょっと落っこちそうになりながらも、器用に「万能鑑定」を実行してみた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〈万能鑑定〉


BPベプー

種族〈妖怪仙人〉

階級〈蜜熊・玩具種〉


カテゴリー〈2.0-〉


仙属性タオ

風属性エア


固有能力パーソナルスキル

神鉄仙骨〈王桃〉

ダメージ吸収〈ぬいぐるみボディ〉

ディ◯ニーの呪い〈忘却癖〉


能力スキル

妖怪 仙人 温和 マイペース 統括 管理 計算 蜂蜜 呪い


魔力系マグス術式

神仙術式


称号

神兵統括・管理運営部門長

G3(ジザ)さんの助手

最後の勝利者(NEW)


装備

赤マント〈服〉


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


万能鑑定は細かい数値が出ないのが難点である。とはいえ、カテゴリー数値が契約前にも関わらず2.0-と、既にBMベムを上回っている。

単純に腕力でBMベムを押さえ付けられたのは、そのせいだろう。


そして問題の忘れっぽい性格は…ディ◯ニーの呪いだったぁぁぁ(叫)。


大丈夫なのか、この子?存在自体が危険極まりない(え)。

恐らく、妖怪仙人4兄弟の中では1番強いけど、常軌を逸したウッカリさんキャラだと思われるBPベプさん。

そんなBPベプさんにこんな質問しても大丈夫かなぁ?


「ところで…BMベムの持ってた暗号は?」


『ん〜?あれはBRベロ君が主様に届ける筈だったんだなぁ、もう〜。でも捕まっちゃったらしいんだなぁ〜。』


衝撃の事実発覚だ(汗)。そしてBPベプさんは口調ほど、ポンコツでも無かった(え)。


どうやら、本当のG3 (ジザ)さんの使者はBRベロだったらしい…しかしあのやんちゃ坊主、兄であるBMベムと姉であるBLベラにはめっぽう弱いからなぁ。

今頃はグルグル巻きにされているのが眼に浮かぶ(笑)。


「…しかし、分からん。もはや、誰が敵で誰が味方なのやら??」


何故に、妖怪仙人の中でもBMベムBLベラだけ感染していたのか?


_________________________________


(*´꒳`*){それは勿論、麻婆豆腐を食べたからじゃないですかぁ?}


_________________________________


誰ダァ!?林の中を駆け抜ける俺たちに、またしても衝撃の事実を突き付ける声!?


それは電子情報枠ウィンドゥ表示を器用に紙飛行機モードと化した…御存知、E5(エコ)さん登場である。


え?何?紙飛行機モードで普通に飛んでますね?それ、どういう構造でしょうか?


「おい、おい、E5(エコ)さん。麻婆豆腐って、それどういう意味…はっ!?まさか。」


…まさか。感染源は「麻婆豆腐」ぅぅ!?


そして麻婆豆腐を食べた者たち…即ち、食べれる者が感染し、食べれない者たちは感染していない、だとぉ!?


「…いや、確かにそう考えると辻褄は合う…BMベムBLベラは御裾分けの麻婆豆腐を食べたが、BPベプさんとBRベロは食べる事が出来ないと…。」


真実は一つ!!俺の推理に間違いは無しっ(え)。

そして、俺の頭の上のユキヲはニンジンしか食べていないから感染していないと言う事実で。


「つまり、麻婆豆腐を食べれない者…DSディスさん、E5(エコ)さん、G3 (ジザ)さんは味方だという事か!?」


_________________________________


(*´꒳`*){まあ、そう言う意味では感染してませんねぇ?感染したところで、筋トレし始めるだけですけどねぇ。}


_________________________________


むぅ。しかし、筋トレなんかしたくもない俺である。次の日には筋肉痛確定だぞ(震)。


「しかし、そう考えるも、BMベムは俺を拉致しようとしてんだぞ?一体全体、俺を何処に連れて行こうとしていたんだ?」


_________________________________


(*´∀`*){あ、それは多分、感染者達が立て籠もる噴水広場の「夢の国」じゃないですか?あそこなら、御主人様に麻婆豆腐を永遠に作らせつつ、集団筋トレに参加させるつもりだったようですよ?}


_________________________________


冗談じゃないっ(怒)。それって完璧なるブートキャンプじゃあるまいかぁ!?


「何なんだ!?何故に、そこまで筋トレしなきゃいけないんだ!?」


_________________________________


(・ω・){え?だって、それは御主人様がキュライアーとビビアンナーシェとの約束を忘れているからじゃないですかぁ?}


_________________________________


ん?キュラさんとビビさんとの約束…って何だっけ?思い出せないんだけど?



到着しました。シャクヤク・ホスピタル&錬金術本舗の偽物エセビルディング前。


玄関口の自動ドアを潜り抜け、正面の受付カウンターには受付嬢スタイルの田崎家業務専従L型〈L壱〉が待機していた。


副音声《いらっしゃいませ…お客様…何の御用でしょうか?》


「すまんが、DSディスさんとG3 (ジザ)さんは要るかな?」


と、俺が受付カウンターに声を掛けた瞬間、頭上から檻が落ちてきた!?鉄格子風の檻である。何かの漫画でしか見た事がないアレだ(え)。


「おいっ、コラァァァ!?何してんだぁぁぁ(怒)。」


『モギュ〜〜(怒)。』


まるで牢屋に入れられたかのような状態の俺は、憤怒の表情でユキヲと共に抗議の声を上げた。


『見事に引っ掛かったものだネ。』


音声《ふむ。想定時間よりも時間が掛かったがのう?》


はっ!?その声は…眼鏡属性に女医風の格好をした樹霊ドライアドである芍薬しゃくやくと…狂気のマッドサイエンティスト(え)なG3 (ジザ)さんではあるまいか!?


お前達…どうして、こんな真似を?マッドな両名のその邪悪な瞳は一体!?


「はっ!?まさかぁ、お前達が全ての黒幕だったんだなぁぁぁ(怒)!!」


俺の推理がピコーン!と反応している。これは間違いないぞっ(断言)。


音声《何を言っておるのじゃ?感染源が主であるから、感染拡大する前に確保したかったんじゃがのう…。》


…え?感染源が…俺ですと?


「…ははは。何を言っておるのやら?」


_________________________________


(*´꒳`*){麻婆豆腐を誰が作ったか考えれば、それは御主人様ですからねぇ…。}


_________________________________


サラリとE5(エコ)さんが言った。まだ紙飛行機モードのままだけど(え)。


だが、いや、待て待てぇ!?そらまあ、辛い物を食べたくて麻婆豆腐を作ったのは俺ですが?


『安心して良いのだヨ。権現様の体内には、100%の免疫がある筈だからネ。その免疫からワクチンを作るのだヨ。』


そう言って、芍薬しゃくやくはどデカい注射器を取り出しやがった!?


「や、やめろぉ!?そんなバカデカい注射器で刺されたら死んじまうだろがぁぁ(震)!!」


俺の絶叫が響き渡った。注射恐怖症の俺である(え)。

だが虚しくも、その声は誰の耳にも届かない(汗)。


DSディスさんは何処へ?ああ、せめて2L (トゥエル)でも良い…そう思ったんだけど、既にダメ天使な2L (トゥエル)はグルグル巻きにされて床に転がっていました(汗)。


音声【モガ…モゴォ…。】


役立たずめぇぇぇ(怒)。


「あ、おい、やめろ!?BPベプさん、やめろォォォ!?」


ぐおぉぉ。鉄格子の外から、BPベプさんのデカい手が俺を拘束する。

なんて力だぁ!全く、抵抗出来ないぞ。


『モ〜ギュ〜(怒)。』


ユキヲが俺の代わりに怒ってる。BPベプさんに飛びかかって行ったが、無駄な抵抗でしかない。

それでも俺は嬉しいよ、ユキヲぉぉぉ(涙)。


ブスリと刺されました。お尻です。


「ぎいやぁぁぁぁ〜〜(叫)!!」


『情けない声を出すんじゃないヨ。男だろウ…ほら、終わったヨ。』


酷い…何か、大切なものを奪われた気分である(?)。しかも女性である芍薬しゃくやくに…。


『これだけあれば十分だネ…直ぐにワクチンの精製を開始するヨ!!』


芍薬しゃくやくめ。ルンルン気分で院内の治療室へ駆け込んで行きやがった。

怪しい光が治療室で明滅している…正直、近寄りたくない。


「クッソ、覚えてろよぉ…。」


音声《まあ、蚊に刺されたと思って諦めるのじゃな…。》


「ンなわけあるかぁ(怒)。」


しかし、どうやら俺が感染源と言うのは事実のようで?

2L (トゥエル)の奴も麻婆豆腐食べてたからな…と思い出しつつ、事件はまさかのその4へ続く!!


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人〈辛い物食べたい依存症〉〈免疫100%〉

種族〈秘匿種(真王)〉

階級〈権現〉

所属国〈災害竜脈の地〉


カテゴリー〈69.0+〉※変化無し


戦闘力 1581+15

防御力 1499+15

生命力 1530+15

回避値 1378+15

知能値 595+5

器用値 25

魔力値 2388+25


無属性ウーデニア1451+15

地属性(テラ1483+15


固有能力パーソナルスキル

竜脈適正「最高位」

幸運の加護

雷霆の守護

世界卵の選別

蓬莱の恩恵

王桃の系譜

全能神の祝福

異世界言語LV1

宝物庫〈Ω〉

聖者の贈物ギフト


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子

統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現 免疫


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄

契約鑑定

召喚

送還

眷属召喚

眷属送還

眷属探知

眷属鑑定

竜脈の盾

竜脈結晶化

次元結晶化

万能鑑定


眷属ファミリア

E5(エコ)さん

DS (ディス)さん

4R (シリュウ)

G3(ジザ)さん

2L (トゥエル)


契約

ルル君

金さん

チョメ君

ミミちゃん

シーちゃん

ミチ

花子さん

タロさん

ロンちゃん

クロちゃん

ハナちゃん

ハッピー

シマ

カア君(若彦)

乙女ちゃん

ユズリハ(野良ネズミさん)

紅葉

菅原すがわらくん

橘花たちばなくん

リコピン

JOLジョリュ

葉蘭はらん

水引みずひき

葛葉かずらは

さかき

千歳ちとせ

鳳来ほうらい

八手やつで

蒼原あおばら

不知火しらぬい

漁火いさりび

八重波やえなみ

白波しらなみ

鳴海なるみ

夕潮ゆうしお

芍薬しゃくやく

水楢みずなら

かしわ

なぎ

あかね

白妙しろたえ

牡丹ぼたん

鬼蕗おにぶき

BMベム

BLベラ

ユナイゼス

キュライアー

ビビアンナーシェ

イシヒメ

麻黄まおう

ココちゃん

リリ君

亜弥あや

葦原あしはら

ロッキー

ユッキーナ

BRベロ

ユキヲ


称号

竜脈使い


装備

魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉

属性:中炭素鋼カーボンスティール改LV220〈秘跡武具サクラメント級〉

付与効果:神の遊具〈風属性エア

月光核〈新月〉増幅20%

耐久値強化〈合金マテリアル

耐久値:400+α


小型「電子情報枠ウィンドゥ

種族〈電脳媒体〉

階級〈生命樹セフィロト分体〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈2.5+〉

耐久値:500


迷探偵シャツ〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV30〈通常ノーマル級〉

付与効果:超推理・超推測〈微〉

保温効果

物理抵抗

耐久値:50


ジーンズ〈服〉

属性:厚地織布デニムLV18〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

耐久強化

耐久値:60+α


◆ ◆ ◆


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