第258話「次元結晶化の検証…その3・とにかく悔い改めよ!最後の勝利者とは?」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第258話「次元結晶化の検証…その3・とにかく悔い改めよ!最後の勝利者とは?」
俺の真っ赤なスイスポが車道を駆け抜けた。
俺の前には誰もいない。俺の後ろにバスが遠ざかる。
「追い抜いてやってぜ!ヤッホーーい!!」
正直、追い付かれては追い抜かし、何度やってんだ?という問題である(え)。
そもそもこちとら、緊急事態だってのさ!もっとも、何か忘れてる気がするが。
さあ、ニャイとBMを乗せたバスを引き離し、スイスポは雑木林の車道を一路、東へと突き進む。周辺には小川とか奇妙な石像が点在している。
「ふむ、到着っ!勝ったな!!」
最後に勝った者が勝利者なのである(え)。
偽ビルディング前にスイスポを横付けし、俺は颯爽と降り立った。勿論、降り立つと同時にスイスポは「宝物庫〈Ω〉」に収納である。
いつもありがとう、スイスポよ!なるたけ早く、ハイオクを輸入したいところだ(汗)。
見てくれだけのハリボテな「錬金術本舗&シャクヤク・ホスピタル」の横にG3 (ジザ)さんの工房がある。
って言うか、この工房も偽ビルディングに入れちゃえば良いと思うのだが?何故か工房の入り口だけという不自然さがあるわけで。
まあ、工房の扉は立派で派手な龍模様。記録石のせいで扉だけがバァーン!と存在している風景です。
おっと、その間に…俺はポケットから小型「電子情報枠表示」を取り出して起動した。
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所有者《田崎 蓮人 》
召喚系術式専用・小型「電子情報枠表示」
MENU〈竜脈使いVr〉
○契約
○契約破棄
○召喚
○送還
○契約鑑定
○眷属召喚
○眷属送還
○眷属探知
○眷属鑑定
○竜脈の盾
○竜脈結晶化
○次元結晶化
○万能鑑定
魔力値 2338/2338
◎緊急通信〈眷属選択〉
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眷属召喚を確定して呼び出すのは…勿論、車酔いでゲロ吐いた4R (シリュウ)である。
散々抵抗したもんで、噴水広場で現場監督していたロッキーに預けてきた次第。
「とっとと来い、4R (シリュウ)。」
ポンっと飛び出した青い小蛇をナイスキャッチで受け止めてみた。
『う〜。まだ気持ち悪いニョロよ。』
「隣のシャクヤク・ホスピタルで酔い止め貰うか?」
『嫌だニョロ。あの樹霊は頭がイかれてるニョロよ。』
うん。俺もそう思う(え)!
しかし、誰しも一長一短あるが、そんな事を言う4R (シリュウ)だって卵依存症気味?なのである。ある意味、頭がおかしい(え)。
そして、赤いヒヨコはいつになったら産まれるのだろうか?
「悔い改めよ…。」
『なにニョロ!?急に神父みたいな感じ??』
ともあれ、俺は4R (シリュウ)をぶら下げたまま、工房の扉に手を掛けた。
「あっちぃぃぃぃ(悲)!!」
扉が熱いっ(汗)!?火傷すんじゃね?ってぐらい熱いんですがぁ?
「どうなってんだぁ!?」
『ちょっと下がってるニョロよ…氷精の柩!!』
キラキラと輝く氷の結晶が周辺に出現し、それが一斉に工房の扉に降り注ぐ。
うわっぷ!?冷気が凄いっ。寒いっ。
『うっ…寒いニョロ。眠くなって来たニョロ。』
「おいっっ!?自分で放った魔法で冬眠するってなんだよっ(怒)!?」
意味不明過ぎる。しかし便利だなぁ…魔法。俺も使いたいなぁと思うのだが(悲)。
「おい、寝るなぁ!!起きろぉぉ!!」
『叩くなニョロよ。起きてるニョロよ…ZZz。』
コイツ…名誉挽回のチャンスを与えてやったってのに…いや、まあ、役には立ったけども(?)。
「ふ〜む。扉は凍った…ようには見えるが?」
と、こういう時こそ「万能鑑定」だよな。
「万能鑑定」を起動してターゲット線を固定。どれどれ?
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〈万能鑑定〉
工房の龍扉〈凍結中〉
種族〈亜空間の扉〉
階級〈龍門〉
カテゴリー〈1.6+〉
火属性
空間属性
固有能力
龍の扉〈神炎炉特化〉
亜空間〈空中庭園〉の多重存在
能力
扉 門 結界 頑丈
称号
工房への入り口
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…正式名称は工房の龍扉かぁ。
まあ、それはどうでもいい(え)。問題は〈凍結中〉の表記だな。
「鑑定の結果、凍っている事に間違いは無いようだ。」
ならば、俺は扉に手を掛けて、一気に開いてみた。観音開きの扉は、むしろ呆気なく開いたのだが。
『…目が覚めたニョロよぉ!!』
冬眠しかかった4R (シリュウ)が飛び跳ねる程に、工房の内部は熱気が渦巻いた状態で。
原因は、どうやら室内中央の神炎炉と覚しい。周囲に炎を噴き出してるし、これはちょっとヤバい。回れ右して帰りたい気分だ(え)。
「おい、G3 (ジザ)さん。これはどういう状況だよっ?」
音声《遅いのじゃ!何をしておったのじゃ(怒)!?》
いやいやいや、なに、その逆ギレ!?俺は急いで来ましたよ?ホントですよ(え)。
「…いや、むしろどうでも良い書類の山が灰になって良かったか?片付けが楽になったな?」
音声《そんな事を言っとる場合かぁぁ(怒)!!》
しかして、工房はごみ屋敷。
G3 (ジザ)さんは御高齢の身なれども、精一杯に「亜空間〈発勁〉」を張って防壁を形成しているようだ。しかし、それも限度があるようで、防壁に入りきらなかった書類は既に黒焦げの灰。扉もその範囲外ってわけだったのだ。よく持ったよなぁ。
「日頃の不摂生…悔い改めたまへ。」
『それなにニョロ?マイブームニョロか?』
黙らっしゃい。そんな場合じゃないので、俺は急いでG3 (ジザ)さんの張った「亜空間〈発勁〉」に潜り込んだ。
「ふぅ…熱かった(汗)。で?どう言う結果?」
音声《むう…そうじゃのう。まあ。端的に言えば、妖怪仙人4号の精製に異常発生中じゃな。》
…ん?苦虫を噛みながら言うG3 (ジザ)さんだが、いや、ちょっと待て。
「妖怪仙人4号って…え?昨日、精製開始したヤツだよな?かれこれ、もう24時間ぐらい経ってないか??」
音声《……。》
おい、返事ぃ!?
神炎炉を使用した精製は、通常、12時間で完成する筈。BMやBLだってそうだった筈だ。
それが、何故か今回は24時間以上経過しても終了しない…だけじゃなく、この炎の熱気…まさかのデジャヴ??
「…大丈夫なのか、工房は?」
音声《危険じゃな。もって、あと6時間程度じゃなぁ…。》
…ふわぁ!?なに言っちゃってるの、このジジイ(え)。
「おぃぃぃ!?何とかしろぉ!このマッドがぁぁ(怒)!!」
音声《ふむ。それは褒め言葉じゃなぁ?して、4R (シリュウ)殿がおるのならば…。》
『俺が凍らせれば良いニョロか?本気でやると制御が難しいニョロから、水属性の方で亜空間の維持をするニョロよ。』
あれよあれよと、俺を置いてきぼりにしやがって(え)。しかして、最後に立っていた者が勝利者であろう(?)。
4R (シリュウ)の「水精の息吹」が工房内部を冷却し、適度な感じにしてくれたわけで。水蒸気を吐く小蛇…シュールな画だなぁ。
「…しかし、湿気が酷いな。」
『水属性を維持しているニョロよ。我慢して欲しいにニョロ。』
音声《これで多少の猶予が出来たじゃろ…4R (シリュウ)殿を連れて来るとは、主もなかなか見所があるのう。》
褒めても何も出ないし、4R (シリュウ)を連れて来たのはホントに偶然だがな(え)。
「で…神炎炉はどうなってんだ?」
猶予は出来てもG3 (ジザ)さんの防壁は解かれてないし、神炎炉自体は真っ赤だし、まだ火を吹いている。ボウボウと(汗)。
音声《そうじゃのう。ちと、見てみるかのう…。》
それは神炎炉の情報電子情報枠表示であった。
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《神仙術式・錬成演算≒NOCTURNE》の開始中です。
現在、精製中。不用意な開閉は不測の事態を招く可能性がある為、注意をして下さい。
この神炎炉は《電脳統合システム〈OMOIKANE〉》と結合しております。
結合パーセンテージ…n^\?*mそ
素材の確定〈錬成演算≒NOCTURNE99%〉
①!|*ai◯$\*!1ぬいぐるみ〈黄色〉
②王桃
③仙骨〈神鉄+仙血〉
適合する技能を確定…選択して下さい。
〈神炎炉〉調整技能-
〈仙骨〉精製技能-
現在の《竜脈生成率…いs¥:9_$|*%》
精製予測〈錬成演算≒NOCTURNE100%〉…「妖怪仙人」変異率¥-8こ%
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文字化けェェ!?
「なんだ、コレは?」
音声《分からぬのう…今までに無いケース?じゃのう。》
『どうするニョロ?』
いや、どうすると言われても、このパターンで行くと亜空間ごと消去するとかG3(ジザ)さんは言いそうだ。
だが、せっかくの妖怪仙人4号が勿体無いだろ…なんか、こう、哀しげな声が聞こえて来るよ…『哀しいんだなぁ、も〜』…ってな。そら耳だよな?
音声《まあ。最悪、工房は廃棄するのじゃ…背に腹はかえられぬのじゃ。》
「待て待て、この声、そら耳だよなぁ??お前ら、聞こえて無いよな!?」
『親方様、どうしたニョロか?ボケたニョロか?』
ボケたのは俺じゃない(怒)。むしろボケて神炎炉を暴走させたG3 (ジザ)さんだろがっ!はっ倒すぞ。
『熱いんだなぁ、も〜。助けて欲しいんだなぁ〜。』
そら耳、そら耳…そら耳かぁ?
「…とにかく、廃棄は最終手段だろ。最後まで諦めんな!」
せっかくのプ◯さんぬいぐるみだぞっ(え)。このままじゃ、替えが効かんし勿体無い。
しかし、どうしたものか…?原因が分からなきゃどうにもならんだろう。
『鑑定はどうニョロか?』
「そう!それそれ。今は少しでも情報が欲しいからな。」
この「万能鑑定」で原因が判明するなんてこれっぽっちも思っちゃいないが、何かヒントはあるまいか?
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〈万能鑑定〉
神炎炉〈暴走=ディ◯ニーの呪い〉
種族〈中華神国産・特例神炎炉〉
階級〈龍式〉
カテゴリー〈1.8+〉
無属性
火属性〈暴走中〉
光属性〈ディ◯ニーの呪いの効果発動…闇属性転換中〉
電子属性〈障害発生〉
固有能力
錬成演算≒NOCTURNE99%内蔵〈障害発生〉
電脳統合システム〈OMOIKANE〉結合〈障害発生〉
竜脈生成〈精製変異〉
神炎効果〈暴走中〉
能力
神炎 精製 変異 竜脈 演算 呪い(NEW)
称号
工房の神炎炉
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「にゃにぃぃぃぃ〜〜(震)!?」
ヒントもヒント、ズバリヒント以外の何物でもなかったぞ!?
『コレは…ズバリ、世界を敵に回しちゃったツケだニョロな?』
「…悔い改めなさいよおぉぉぉ(怒)!!」
俺は止めたんだよぉ!?始めっからディ◯ニーを敵に回してタダで済むはずが無かったんやぁ(え)!!だけど俺は田崎家業務専従L型に羽交い締めにされて、抵抗出来なかったんだよぉ〜(涙)。
音声《何じゃとぉ!?主も合意の上では無いかぁ(怒)!?》
知らん!そんな合意なんざ、知ったことか(え)。悪いのはG3 (ジザ)さんです。間違いありません(え)。
「あ、そもそも呪いなら、G3 (ジザ)さんも呪い使えるんだし、解除出来んじゃないの?」
音声《ふむ…何か腑に落ちんが、やってみるか…神仙術式「呪術」発動!》
むむむ。G3 (ジザ)さんの指先から、なにか良くない色の輝きが神炎炉の方に伸びて行く。
アレが呪術というヤツなのか?まるで蜘蛛の糸みたいで、お近付きになりたくない雰囲気がビンビンとする(汗)。
音声《うおっ!?弾かれたのじゃぁ!?》
バチッ!?てな感じで、輝きが弾き返されて消えてしまった。蜘蛛の糸が火で燃えていくように。
音声《おっと、危ない、危ない。あやうく呪術返しされるされるところじゃったわい(冷)。》
肝が冷えたとG3 (ジザ)さんは言った。つまるところ、呪術の修練度が低い為、解除どころか解析も無理だって事だった。
「使えねぇ…。」
『高齢者に無理させるなだニョロよ…。』
とは言ってもだな。じゃあ、どうするんだと思ったところで、またあのそら耳が聞こえた。
『熱いんだな、もう〜。この炎だけ何とかしてくれたら、自力で出るんだな〜。』
「…と、仰っているのだが?」
音声《何を言っておるのじゃ?ボケたのか、主よ?》
ふ〜む。やっぱりこのそら耳、俺にしか聞こえないらしい?
だが、この声の主人って…何となくだけど、アレじゃないの?熱いって言ってるってことは、この神炎炉の中の素材と言うか、なんと言うかさ?嫌な予感しかしないけど(汗)。
「…おい、4R (シリュウ)。神炎炉の中の炎だけ消せない?凍らせるとか?」
『出来なくもないニョロが、そんな事をして大丈夫ニョロか?あと、あんまり精密な操作は苦手ニョロよ?』
音声《待つのじゃ、主よ!!それは危険じゃぞ!?水や氷で内部を満たしたら、水蒸気爆発してしまうじゃろがっ!?》
あ〜〜。だよねぇ〜。勿論、神炎炉の中は超高温だろうし…?
だけど、それじゃ余計頭抱えちゃうじゃないのぉ?プ◯さんぬいぐるみが弾け飛んじまうぞぉ。
『ガガガ…お待たせしました、蓮人様!!…ガガガ』『ボフッ!ボフッ!』
どうしたもんか?と悩んでいた最中、遂に彼等がやって来た!!バスに乗って、俺から遅れる事…まあ、そんなに時間は経っていないけど(え)。
「ニャイ!BM!!」
黒い鎧の元邪神のニャイと、妖怪仙人1号のBMであった。
そんな彼等を…いや、正直、別に待ってはいなかったけども(笑)。
『ガガガ…おやおや?どうやら、神炎炉が暴走しているのですかな?…ガガガ』
音声《邪神か…見れば分かるじゃろ?》
コラコラ。うちの眷属、どうもニャイを始めとする邪神と相性が悪いようだ(汗)。
初っ端から喧嘩腰とはどう言うことだ?
『今のはG3 (ジザ)さんが悪いニョロな。』
『ボフッ!!』
4R (シリュウ)とBMに責められ、グッと唇を噛み締める高齢者の画。孤立無援とはこの事だ。ザマァ(笑)。
「まあまあ…G3 (ジザ)さんも悪気は無いだろうし許してやってくれ。でだ、なんとか神炎炉の内部の炎を消したいと思うのだがな…。」
その方策を検討しているわけで。
『ガガガ…おや?では、それこそ神炎炉の内部の次元を切り取り、結晶化させては如何でしょうかな?非常に適した手段と思われますぞ…ガガガ』
『…ニョロ!?』
『ボフッ!?』
音声《…っ!?》
ニャイよ…え?まさかのニャイよ?誰も期待していなかったお前の口から、まさかのそんな解決策が出るなんて、誰が想像出来ようかぁ(驚)!?
「まさか、今日の今日、実践しようとしてた「次元結晶化」を…こんな場面で…。」
『ガガガ…大丈夫ですぞ。ワタシが補助しますので、座標の固定と炎を吸収する想像が重要ですよ…ガガガ』
う、うぅむ。それが難しいと思うのだが?そして説明しだすと厨二病を発症するニャイなので、非常に分かり難い(汗)。なんとなくニュアンスで分かるけども。
「じゃあ、ちょっと「次元結晶化」を起動するけども…。」
だけど、今朝も確認したけど、俺には次元属性とやらが無いんだぞ?
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〈次元結晶化〉
使用者:田崎 蓮人 〈bdSi&29($]^$王)〉〈d€}+*現〉
◯指定座標を入力後、次元干渉を即座に起動します。
次元属性適合:0%
指定座標:緯度×経度〈未確定〉
◯適合指数…補正無し。
◯次元干渉…不可。
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やっぱり、変化無しか。だがよく見ると一部、こいつも文字化けがあるな?
『ガガガ…では僭越ながら、ワタシの魔属性で干渉させて頂きますぞ…ガガガ』
うっ。思わず一歩、脚を引いてしまった(笑)。
『ガガガ…蓮人様?…ガガガ』
「いや、すまん。大丈夫だ。やってくれ。」
俺は覚悟を決めた。だが、G3 (ジザ)さんと4R (シリュウ)の目が疑っている。そいつに任せて大丈夫なのか?と。
だが…所詮はニャイである(え)。そんなに期待はしていないわけで。
『その人に任せて欲しいんだなぁ、も〜。そして僕の魂を認識して保護して欲しいんだなぁ。僕はココだよぉ〜。』
そら耳さんよ。無茶な相談だなぁ(汗)。
『ガガガ…蓮人様。どうかリラックスし、身も心も穏やかに…えい、そこですな!…ガガガ』』
あ、何かが身体を突き抜ける感覚?さっきのG3 (ジザ)さんの嫌な感覚じゃないけど、これは唐辛子を食べた時のような(?)ピリッとした感覚だ。
「あ、なんか繋がったような?無性に辛いものが食べたい気分だなぁ(え)。」
『味覚障害ニョロか?』
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〈次元結晶化〉
使用者:田崎 蓮人 〈秘匿種(真王)〉〈権現〉
◯指定座標を入力後、次元干渉を即座に起動します。
次元属性適合:0%〈120%〉↑
指定座標:緯度×経度〈未確定〉
◯適合指数…星神因子補正〈¥:)ks&-93ぜ〉の結果、次元属性適合を120%に引き上げます。
◯次元干渉…災害竜脈に遮られています。範囲内の全ての亜空間は〈田崎蓮人〉の所有空間です。また災害竜脈の影響により一部次元干渉が出来ません。
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あ、何やら情報が更新されたぞ!?
『ガガガ…どうですかな?おお、さすがは蓮人様ですぞ。次元結晶化に関しては全く問題ありませんな…ガガガ』
とは言え、あくまで条件を満たしただけか。ターゲット線が安定しない。
「神炎炉の中の炎を確定するって…見えないせいで難しいんだけど(汗)?」
何しろ、そんなパターンは初めてである。初回からコレは難易度が高過ぎないか?
『ガガガ…蓮人様であれば出来る筈ですぞ。間違い無いですぞ。何より想像が大事なのです。心の目で見るのですぞ…ガガガ』
無茶難題だし過剰な信仰と期待が重たい(え)。説明も分かりづらい。
『僕も応援するんだなぁ、も〜。』
どうやら、そら耳さんの声を意識すると、何となく分かる気がする(?)。
これぞ怪我の功名か?
『そうそう。僕の右上あたりが炎の塊なんだな〜。』
ココか?この範囲が何となく、熱い場所である…気がする?
『そこなんだなぁ〜。』
んじゃ、ココと。俺は指定座標を確定する。
ポチッと意識するように張り付けると…ゴゴゴ!!と何かが生み出された。
「おわっ!?なんだこりゃ。」
それは俺の手のひらの上で、あれだな?竜脈結果の時と似た感じだ。何かが集まってくるような感じで、だけどちょっと違う。これは粘土のように形があやふやで。
『ガガガ…おお、まさかここまで完璧に成功させるとは!?さすがは蓮人様ですぞ!!…ガガガ』
その言い方は何だ?失敗するとでも思ったのか?
「にしても、これはどうしたら良いんだ?なんかムニュムニュしてんだが?」
『ガガガ…結晶化初期であれば、蓮人様の意思で形状を固定化する事が可能なのですぞ…ガガガ』
う〜む。なるほど。よく分からんが、粘土細工的に加工が出来そうである。もう少し分かりやすく説明してもらいたい。
「なら、ここをこうして…こうして…こう!で、どう?」
美術部出身の俺である。お茶の子さいさい…とまではいかないが、シンプルなナイフを作ってみた。サバイバルナイフ的な見た目だ。
『…器用ニョロな。』
音声《正直、意味が分からんのじゃ…。》
『ボッフ…。』
フッ、お前らにはやらんぞ。
だって、完成したらナイフは真っ赤で綺麗な色合いに変化した。これはなかなかの出来ですよ。
ちなみに「万能鑑定」してみた。
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〈万能鑑定〉
神炎のナイフ
種族〈神炎種〉
階級〈短刀〉
カテゴリー〈1.5+〉
火属性
次元属性
固有能力
神炎〈完全燃焼・完全焼却・完全滅却〉
次元結晶化〈自己超修復・自己超再生〉
能力
神炎 変異 ナイフ 刀
称号
神炎を宿す刀
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何やら、高性能っぽい(?)。
「あ、真っ赤だから、弟たちの中で武器を持ってない麻黄ちゃんにあげようかな?」
護身用として、色的にもピッタリじゃないか?まさにナイスアイデア!!
『ガガガ…おお、それが宜しいかと。さすがは愛情溢るる蓮人様ですな!…ガガガ』
照れるじゃないかい。よせやい(え)。
『怖いニョロ…色んな意味で。』
4R (シリュウ)が何を言っているのか分かりませんね。
音声《今更、主に言ったところで仕方あるまいが…そんな事より、神炎炉が停止したのじゃ!!》
そう言えば、粘土細工に集中していて気付かなかったよ(え)。
確かに炎を噴き出していた神炎炉が停止していた。その炎は現在、俺の手の中の「神炎のナイフ」とやらになっているわけで。
「という事は、精製完了したの?」
音声《…じゃと思うのだが…扉が開かぬのじゃ。》
まさか、そら耳さん…いや、そんなバカなぁ(汗)。
「そ、そんな…そら耳さん…お前の名前も考えていたってのに…BとP(プ◯さん)で…お前はBPさん…ああ、なんて呪われそうな名前…(汗)。」
俺はガックリと膝をついた。ああ、さようなら…俺のプ◯さんぬいぐるみ…(涙)。
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《精製終了》
《竜脈生成率…180%》
精製完了…「妖怪仙人・BPさん」変異率100%
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チ〜ン!ってな感じで、それが飛び出した。黄色いアレ…か?
『僕の名前はBPさんなんだなぁ〜。よろしくだぞ〜。』
音声《…ふむ。蜂蜜熊四号…じゃな?》
違う(怒)。だがまたしても、俺たちはやらかしてしまったようだ(汗)。
最後の勝利者のように、BPさんは誇らし気に立っている。
これ、あれだな。出るタイミングを見計らっていた的な?しかし、ほのぼのとした雰囲気のコレに、そんな思慮があるとも思えんのだが(え)?
そして第一印象、やっぱり大きい。体長2メートル、横幅1メートル、重さは…100キロぐらいかな?
顔は…何だろう?穏やかでクリッとした目鼻立ちが呑気な雰囲気を醸し出している…。
ここまで、ヤバい要素しかない(え)。
だが…黄色いボディに赤いマントを羽織っているぞ。手足はなぜか蜂っぽいシマシマ模様だし、ちょっと大元と違う部分があって一安心だな(汗)。
まさに、ギリセェェェェーーーフ!!!
「BPさん…やっぱり、あのそら耳はお前の声だな?」
『そうなんだなぁ。主様、よろしくなんだな、も〜。』
って言うか、こいつもBR同様に喋れている件…明らかにこの口調もヤバい気がするのだが、摩訶不思議だなぁ(え)。今更だけど?
こうして、四体目の妖怪仙人…BPさんが誕生したわけである。
めでたしめでたし…な訳もなく、真っ先にE5(エコ)さんに文句を言われましたが(え)。
{長いトイレですね!}って顔が般若のようで(震)。
あと、追い討ちをかけるように、置き去りにしていたユキヲが泣きまくっていた(汗)。申し訳ないです…。
あ、追伸…アマイモン君との交換メールは当分、やめることにした。アイツ、彼女自慢の写メを送り付けてきやがった(怒)。
何が俺の彼女の「ジシュメちゃん」だ。知るかぁ(怒)!!
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真王)〉
階級〈権現〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈68.3+〉※変化無し
戦闘力 1566+15
防御力 1484+15
生命力 1515+15
回避値 1363+15
知能値 590+5
器用値 25
魔力値 2363+25
無属性1436+15
地属性1468+15
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異世界言語LV1
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
次元結晶化
万能鑑定
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
麻黄
ココちゃん
リリ君
亜弥
葦原
ロッキー
ユッキーナ
BR
ユキヲ
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
冬用上下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
ぬくぬくあったかい+
耐久値:40
◆ ◆ ◆