第236話「真夜中の邪神会議・今宵も大いなる愛を体感したいと言う彼等の大いなる勘違い」
(*^ω^*)今回はいつもと毛色が違います。ニャイ目線の閑話なので、ちょっと短いかも(汗)ペコリ
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第236話「真夜中の邪神会議・今宵も大いなる愛を体感したいと言う彼等の大いなる勘違い」
竜脈生活145日目の深夜。
それは竜脈の中に取り込まれた田崎家の屋上。
屋上の監視員も寝静まった頃合い、夜な夜な開催される秘密の会議…その名も「邪神会議」である。
『ガガガ…一同、よく集まってくれた。今回で邪神会議も…早25回目…ガガガ。』
主催、階段室警備部の部長であるニャイ。
見た目、厨二病溢れる黒鎧が全員を見渡す。中身は無い。
金色の綿毛…フワフワでモコモコなヒヨコが1匹。
黒いタコ…タコと言うより火星人っぽい感じ?
頭上の太陽…擬似太陽たる炎の塊。
そして、何故か片隅に置かれた掃除機…。
『ガガガ…さて。本日の議題の前に…ガガガ。』
『ピッ☆…マタ、イツモノアレ?』
む〜ん。忌々しい金烏がワタシの言葉を遮りおってからにっ(怒)。
『ガガガ…黙レ、ヒヨコ風情メガ!マズハ、我ラガ神…蓮人様ニ感謝ヲスル事…ソレハ当然デアロウガ!?…ガガガ。』
邪神会議…まずは田崎家の家長たる田崎蓮人様を讃える儀式である。これは必要不可欠なもの。断じてこれ無くして始まりはないっ!!
『ガガガ…カクモ偉大ナル蓮人様ニ…永遠ノ忠誠トマタ、究極ノ信仰ヲ捧ゲマス…ガガガ。』
ワタシは膝を降り、そして我が神より賜わった「碧血の七星剣」を頭上に掲げる。ああ、我が忠誠の証し。ワタシは今こそ生きているっ!!
『ピッ〜☆』
金烏めが。またいつもの可愛子ぶりっ子で祈りを捧げている。コイツ、普段は猫を被っているのだ。邪神でありながら、けしからん奴だ(怒)。
『にゅ〜る(-.-;)』
黒いタコもオドオドしながら、8本の手を使って祈っている。器用な奴だ。
これに関しては、つい最近に邪神として覚醒したのだが、元々、こんな性格じゃなかった気がするのだが?
o(`ω´ )oピカッ!!
いや、クツグァよ。ちょっと待て。我が神はただいま睡眠中である。夜間に、あんまりピカピカするのは止めて欲しい(汗)。
『ガガガ…ソウソウ、ソレデ思イ出シタガ、蓮人様ガ3階ノ亜空間ニ太陽ヲ所望サレテイルノダ…ガガガ。』
3階の亜空間…元拡張物置部屋は、現在はすっかり様変わりしている。
そもそも、この狭い?空間内に複数の亜空間が重なり合った状態で安定しているとか、正直に言って意味がわからない現状である。特にヤバいのは「白ねこ島」である事は言うまでも無いが(え)。
『にゅるっ(-.-;)?』
『ガガガ…ン?ソウダ。空中庭園ダナ。アノ場所ニ太陽ヲダ…ガガガ。』
黒いタコ…名前は漁火と言ったか?まあ、お前は元々、クツグァとは対極の水の存在だからなぁ。あそこに太陽?って、そんな嫌な顔をするんじゃない。
『ピッ☆…マア、イインジャナイ?』
お前の答えは聞いてない。そもそも蓮人様が求めた以上、これは確定事項なのだよっ!!
o(`ω´ )oピ〜カッ?
『ガガガ…ソウダ。行ケソウカ?眷属ヲ生ミ出セルカ?…ガガガ』
擬似太陽として封印されたとは言え、クツグァは炎の化身。多様な「火の精」を配下に置いている。いや、いた。
まあ、それはワタシ達も同様だが、この地に封印された以上、もはやソレとは連絡のしようがない。
今となっては、そっちは勝手にやってくれって感じだが(え)。
o(`ω´ )oピ〜カ!ピカッ!!
『ガガガ…フムフム。力ガ有リ余ッテイルノデ、大丈夫ト?…ガガガ』
このクツグァ、普段は竜脈の力を吸収し、擬似太陽として田崎家を照らしているが、かな〜り暇らしい(?)。太陽って普通は東から西に沈むものだが、コレは移動しないしな。
『ピッ☆暇デ良ネェ?コッチハ姉兄ノオ世話ガ大変サァ。蓮人様モ大喜ビデ撫デテクレルシサァ〜?』
『ガガガ…ウルサイ、黙レ。コノ駄鳥メガ(怒)…ガガガ』
ほんとにコイツは(怒)。見ろ、クツグァのやる気がしぼんで行くではないかっ!?
ただでさえ、近付いただけで暑いクツグァだ。蓮人様に触れさせたら大惨事であろうが(え)。
『ガガガ…心配スルナ、クツグァヨ!!我ラガ神ハ見テイテクダサル。ソレガ契約ノ契機トナロウゾ?…ガガガ』
そう。我々の願いはただ一つ。一刻も早く、蓮人様との契約を成す事。そしてゆくゆくは眷属となる事にあるっ。
何故なら田崎家在中の邪神として、その先達として、後から来る予定の課金ガチャ卵の邪神群に先を越される訳には行かないのだよっ(怒)。
ちなみに、課金ガチャ卵1号のツチノコ…葦原はノーカウント。アレは邪神認定しない方向性である。
o(`ω´ )oピカッ!ピッ〜カ!!
ふむ。クツグァもやる気が出てきたようだな。中管理職は辛いよ(汗)。
『ピッ☆次ハ僕ダヨッ!!』
『ガガガ…フッ。駄鳥メ。猫ノ皮ヲ被ッタオ前デハ無理ダナ…ガガガ』
この駄鳥にだけは負けれない。むしろ、いつか叩き潰す(え)。
さて、クツグァがやる気なので、眷属として「火の精」を生み出す事は可能だろう。
それだけの力を擬似太陽として溜め込んで来たわけだし、これはいざという時の為の力なのだが…正直、田崎家を覆う「対竜種防壁「D=N」」は強固と言うより無敵過ぎてそんな心配は不要な気がする(汗)。
『にゅ〜るっ(-.-;)』
控え目に、オドオドしながらも漁火が手を挙げた。
いや、太陽要らない派とか必要ないのだが?え?むしろ水場をもっと増やせと?
『ガガガ…ン?ソウジャ無イ?エ??モウ契約シテル…ッテェェェェ!!??…ガガガ』
青天の霹靂かっ!?
この黒いタコ…いや、漁火の奴、蓮人様と契約してるとか言い出しやがってからにぃ?いや、そんな馬鹿なですよ?
このワタシを差し置いて、邪神1番契約などと…そんな馬鹿なぁぁぁぁぁぁ!!??
『ピッ☆!!??ソンナ阿保ナァァァァァァ!?』
地面にひっくり返った駄鳥を見たら、なんか冷静になれた自分に驚いた(え)。こんなのと同族とか恥ずかしいな(汗)。
しかし、何故だ?なぜ、我ら邪神の中で漁火だけが契約出来たのか?いや、確か奴は「海産物軍団」なる不可解なる存在の一員だった筈…。
『ガガガ…分カリマセンネ…ガガガ』
考えれば考えるほど分かりません。むしろ、カテゴリー数値的には漁火はかつて、最下位に近い存在だったというのに…。
『にゅる(-.-;)汗』
『契約しちゃってゴメンなさい』と、漁火は低頭したので、それは責める訳にはいかないでしょう。そこは忸怩たる想いはあれども、この「這い寄る混沌」たるワタシですからね!
『ガガガ…フッ。大イニ許シマショウ!!コレモ又、ワタシノ信仰ガ試サレテイルノダカラッ!!…ガガガ』
そう、それは些細な問題である。何故なら、ワタシが蓮人様と契約する事は既定路線なのだから(え)。駄鳥は認めんがなっ!!
『ガガガ…デハ太陽ノ件ハ、クツグァニ一任スルトシテ…本題ダガ…ガガガ』
紆余曲折あったが、本日の議題である。
『ピッ☆ソロソロ眠タクナッテ来タヨ…。』
構わん。そのまま永遠に眠るが良い。駄鳥め。
『ガガガ…朗報ダ。蓮人様ガ次元結晶化ヲ習得サレタトノ事…ガガガ』
そう。我らが神が「次元結晶化」を習得されたとの情報を小耳に挟んだのだ。
これは我らが邪神にとり、大いに意味がある事だ。
『ピッ☆!?…何ダッテェェェェ!!??』
『にゅる〜〜(-.-;)!!』
o(`ω´ )oピカッ!!??
ふむふむ。一同、驚愕の顔で固まっている。
かく言うワタシもそれを聞いた時、全ては運命である事を理解したのだ。
まさしく蓮人様は我らが神と。
『にゅ〜る(-.-;)?』
『ガガガ…ソウダ。本来、我ラ邪神シカ持ツ事ガ出来ナイ次元属性ノ力ダ…ガガガ』
もっとも、この地に魂だけが封印された我々は「次元属性」を喪失しているのだが。
そして邪神と言えば次元属性、次元属性と言えば邪神と言っても過言では無い。
あと一部の魔王も保有している。そういった魔王はゆくゆくは邪神になるケースが多い。
まあ、その事実は神界でも極秘事項となっているのだがね。唯一神が定めたルールである。
何しろ、その力は次元を自在に切り取り操る力。神の世界の常識を覆す力なのだから…。
『ピッ☆デモ、ココデハ意味ナインジャ?』
確かに、竜脈に囲まれたこの地は、次元空間ですら無い。邪神にとっても干渉不可である。
「次元結晶化」とは神々の戦いの主流…領域 (亜空間)の奪い合いで絶大な威力を誇る能力なのだから。
『ガガガ…馬鹿メ!ダカラオ前ハ駄鳥ナノダ!!…ガガガ』
全ては、蓮人様という大いなる存在が「次元結晶化」と言う能力を習得した事に意味があるのだよ。
何故なら、蓮人様は邪神でも魔王でも無い。でありながら、配下に我ら邪神を配しただけで邪神の力とも言える「次元結晶化」を習得されたのだ。
眷属に竜種がいる為、竜脈結晶化も既に習得していたが…元来、蓮人様は「竜脈使い」だったけども…。
『ガガガ…蓮人様ノ我々ニ対スル大イナル愛デアルッ!!…ガガガ』
勿論、それは彼等の大いなる勘違いである…。
『ピッ☆ソコハ異議ナシッ!!』
『にゅる〜〜\(-.-;)//』
o(`ω´ )oピッ〜カッ!!
今宵も邪神たちは田崎蓮人の愛?を十二分に堪能したのだった。幸せな邪神たちである(え)。
『ガガガ…トコロデ、コノ掃除機…本当ニ奴ガ入ッテイルノカ?…ガガガ』
ウンともスンとも言わない掃除機。サイクロン式のオレンジ色の掃除機だ。
『にゅ〜る(-.-;)』
『ガガガ…フム。間違イナイカ…ガガガ』
アレは漁火にとっては天敵なる邪神。まだ魂がうまく定着していないのだろうか?
◆ ◆ ◆
ニャイ♂
種族〈這い寄る混沌〉
階級〈侍従見習い→階段室警備部長〉
カテゴリー〈1.9+〉
戦闘力 15
防御力 18
生命力 20
回避値 15
知能値 20
器用値 15
魔力値 19
闇属性15
魔属性19
戦技
瞬殺剣
次元断絶
固有戦技
暗黒物質波動
固有能力
這い寄る混沌〈封印魂〉
混沌なる存在「物理攻撃透過」
能力
邪神 混沌 使徒 奇天烈 器用 忠誠 重鎧 侍従 厨二 剣
称号
侍従見習い
階段室警備担当
精霊系術式
闇精の触手(捕縛・石化)
闇精の狂乱(混沌・支配)
装備
鎧袖・黒燐王〈重鎧〉
属性:第六周期複合鋼LV200〈秘跡武具級〉
付与効果:第六周期複合鋼〈耐久値増強〉
有卦の鬼棘〈攻撃判定+〉
暗黒騎士の戒め〈障壁〉
耐久値:450
碧血の七星剣
属性:王桃LV300〈聖遺物級〉
付与効果:仙骨拡充〈自己修復・自己超再生〉
耐久値:400+α