第229話「白ねこ島の魔王ボーナスその1・それは驚天動地であり自分自身に対する怒りでもあった。」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第229話「白ねこ島の魔王ボーナスその1・それは驚天動地であり自分自身に対する怒りでもあった。」
竜脈生活143日目。
青い空、白い雲。こっちは本物?
正直、よく分からない「箱庭」こと「白ねこ島」へやって来た。
「う〜む。寒いっ。」
1月11日、季節は冬。神のコテージの2階中央室、202号室は鉄腕なアドムが管理しており、常に暖炉の火を絶やす事はない、とはいえ寒いものは寒い。
いつものジャージ姿の俺だが、もっと厚着にするべきだったか?ビニール菜園の中は暖かいんだけども。
「ヘッ…クチュン!!」
音声【閣下。くしゃみが可愛いですねぇ…フフフ。】
うるさい(怒)。ダメ天使な2L (トゥエル)の発言が朝から痛い。
今日のお供は2L (トゥエル)である。そもそもゴーレム配備の件があるから、最近は2L (トゥエル)しか居ないんだよなぁ。仕方ない(え)。
そんな事より、今日の主目的はだな…おっ、どうやら無事に来たようだ?壁の備え付けの収納、その観音扉が横に開く。
『さあ、麻黄。着いたよ。』
『お、お邪魔しますっ!!』
飛び出しましたのは…そう、白ねこ島初の麻黄ちゃんです!!引率はクロちゃん弟ですね。兄らしく、ちゃんと手を結んでの到着に、俺の心はちょっと暖かい(え)。
「いらっしゃ〜〜い!」
俺は笑顔で迎い入れる。ちょっと上等なホテル風の雰囲気に緊張中の麻黄ちゃんだし。
で、アドムは何処に行ったかと言えば、既に1階のラウンジで待機中だ。なもんで、俺たちもすぐに移動する事にする。
今更だけど、無駄に豪華な1階のラウンジについては、もはや一同慣れてしまった感がある訳でスルーしてしまったが、なんて言っても「高級装飾家具一式」だからねぇ。
『えっ!?す、すごいっ!!』
麻黄ちゃん、驚嘆中。呆然である。
『麻黄。螺旋階段に注意するんだよ?転ばないようにね。』
『あっ。はいっ!』
初々しいなぁ(笑)。
俺も初めてラウンジを選択した時は、こんな感じ…だったかぁ?
麻黄ちゃんは全身が炎色なんで、いまいち表情が分からないんだけど、おっかなびっくりって感じで階段を降り来た。
副音声〔博士、紅茶が入りましたよ。ジンジャーティーです。〕
ああ、ありがたい。こんな寒い日には、生姜の成分が丁度いいなぁ。アドムが暖炉前のソファースペースのテーブルに紅茶を準備してくれていた。カップもそれなりに高級品で。
「ありがとな、アドム。」
副音声〔これが僕の仕事ですからね。あ、僕は白ねこ島の侍従、アドムと言います。よろしくお願いしますね。〕
ちなみにアドムは白ねこ島からめったに出ないので、麻黄ちゃんとは初対面なのである。あとトリントンもそうだよな。
だけど麻黄ちゃんが俺の弟枠に加わった事は既に周知してあるのだ。
『よ、よろしくお願いしますっ!!僕、麻黄ですっ!!』
ペコリとお辞儀の麻黄ちゃん。テヘヘッと照れる感じがマジ可愛い(え)。
俺の弟は最高だなぁ。それにクロちゃん弟も…あっ!?
『グルグル…兄上殿…おやすみなさい…。』
迂闊だった(汗)。冬、暖炉前のフワフワソファーという設定だ。これ、クロちゃん弟をダメにする環境だった。猫だけにっ(汗)。そもそも2回目だった。
「お、おい。クロちゃん弟ぉ〜?」
『クロお兄ちゃんっ!?』
いつもはしっかり者の我が家の長男、クロちゃん弟のダレた姿に仰天の麻黄ちゃんである。まあ、今ならモフりたい放題だけども、後で激怒?するので控えよう。俺はそっと飲み干した紅茶のカップを置いた。
音声【閣下。その手は何ですか?】
はっ!?頭では分かっていても、俺の猫愛が勝手にモフろうと動いていた!?いかんいかん(汗)。
「危なかったぁ…。」
ふぅ。ともあれ、クロちゃん弟は放置するしかあるまい。身体もあったまったので、やる事をやってしまおうと思う。
俺は久しぶりに「神のコテージ★改造ROG」を開示。
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神のコテージ★改造ROG
★内部環境設定
>1階
>2階
>3階
>4階追加〈500神貨〉
>5階追加〈1000神貨〉
>地下室追加〈100神貨〉
>外部結界機能追加〈2000神貨〉
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ふむふむ。まだ部屋数は余っているので、4階5階の追加は無いな。むしろ、地下室を追加したいが、今のところ需要が無い。
「さあ、麻黄ちゃん!部屋を選んで貰おうかな?」
そう。今日の目的は、麻黄ちゃんの個室を作る。これだ!!
とは言っても、残っているのは…だね?
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神のコテージ★改造ROG
★内部環境設定
>1階>>
>101号室〈一般装飾家具一式〉選択中
>102号室〈一般装飾家具一式〉選択中
>103号室〈一般装飾家具一式〉選択中
>104号室
>105号室〈一般装飾家具一式〉選択中
>106号室
>107号室〈一般装飾家具一式〉選択中
>108号室
>109号室〈一般装飾家具一式〉選択中
>110号室〈一般装飾家具一式〉選択中
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「残っているのは104号室と106号室、108号室だね。どうする?」
『えっ…と、107号室と109号室は誰ですかっ?』
ん?…ああ、そう言うこと?まあ、105号室は乙女ちゃんの部屋だから、両隣の部屋は避けた方が良いかもねぇ。なんて(汗)。口が裂けても言えない。
「107号室はあやっち。109号室はクロちゃん弟だよ。」
あ、良いんじゃない?ちなみに110号室は俺だ(笑)。
『じゃあ、僕は108号室にしますっ!!』
元気はつらつって感じで決定した。お兄さん組に守られる感じで?あえて橘花くんから離れた感じもあるのかな?橘花くんの部屋は聞いている筈だし。
「了解〜。ポチッとな。」
「一般装飾家具」は10神貨。ああ、安いものであるっ!!こうして俺は泥沼にはまって行くのだろう。
「さあ、完成。部屋は1階奥の右側フロアにあるからね〜。ちなみに、左側は101号室から105号室のフロアだよ。行っといで〜。」
そう言って、俺は麻黄ちゃんを追いやる。何せ、ここは1人で行かせるべきでしょ?男子たるもの、探検みたいでワクワクするものだ。
『い、行ってきますっ!!』
麻黄ちゃんは肩を震わせて行った。ウキウキと。
神のコテージの個室は、選んだ本人によって内装が変わる仕様だ。不思議だけども、本人の内面を反映する的な?いや、俺の部屋ってベットも無い書斎なのは納得いかないけどね!!
「麻黄ちゃんの部屋の内装は気になるけど、それは帰って来てから聞くとして…アドム。トリントンは?」
副音声〔はい、博士。時刻は告げてあるので、そろそろ来ると思いますよ。〕
食器を片付けながら、アドムはテキパキと機械的に働いている。
白ねこ島での連絡事項は、常にアドムを通して任せている。あやっち?あやっちは忙しい子だからねぇ。多分、我が家で1番働いているのは、あやっちじゃない?あやっちには足を向けて寝れないよね(汗)。
『グルグル…や…やめてぇぇ…グルグル…あ、兄上…どのぉぉ。』
しかし、トリントンは海の王子だけあって、朝から晩まで海に潜っているらしい。たまに、海の底でも寝てるらしい(驚)。それは良いけど、居場所が掴めないのが難点だな。
音声【閣下?…モフり過ぎなのでは?】
え?…はっ!?
もうこれ、無意識にモフってたぁぁぁ(汗)!?
クロちゃん弟、ソファで昇天。口から舌を出して、もうダレ過ぎの状態。
「…いかん。無自覚に手がモフるとか、俺の猫愛がヤバい…。」
俺の猫愛は自立稼働なのでは?という猜疑心が俺の中で生まれたわけで。
◇ ◇ ◇
ちなみに、麻黄ちゃんの部屋は純和風であった。
純和風というか、アメリカ人が思い浮かべる日系風の内装で、いろんな提灯がぶら下がっていた。なんか、お祭り騒ぎの雰囲気で逆に落ち着かん(汗)。
まあ、麻黄ちゃん自身が元、提灯だからねぇ…。
コテージを出て白浜に顔を出す。勿論、麻黄ちゃんは海を見るのも初めてで、『はぁぁわぁぁ!?』と驚天動地の様子 (?)。そんな弟の顔を見るのは新鮮でイイね!
勿論、クロちゃん弟はコテージに放置してきましたが。
出来れば、夢の出来事と思ってくれたらイイなぁ…なんて!
しかし、そんな感慨に耽っている場合じゃなかった。こっちこそが驚天動地の事態に陥っていたのだから!!
「なっ…そんな馬鹿なぁぁぁ!?今までの苦労は何なのさぁぁぁ!?」
それは、麻黄ちゃんが神のコテージを出た瞬間のこと。
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箱庭システムVr01にようこそ。
猊下《田崎 蓮人》様と認証しました。
箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU++〈NEW〉
>魔王種の「白ねこ島」への到着を確認しました。
>魔王種〈麻黄〉の白ねこ島 友好値〈60%〉
50%を超えた為、〈箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU+〉は〈箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU++〉にVrUPします。
>以下、更新情報
竜脈結晶の融合>LV2まで、あと0/100個→0/50個
霊子購入値>100%→50%
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はいぃぃぃ!?
麻黄ちゃんは魔王ですが…魔王連れてきたら、箱庭MENUがバージョンUPしやがった(汗)。しかも、全て50%引きだとぉ!?
いやいや、白ねこ島自体が元魔王?だからこそのボーナスか?
「…竜脈結晶の納品数が半分に減ったのは素直に嬉しいな…しかし。」
問題はだ、霊子購入値半額の方だよ!!まさかの全品半額じゃあるまいなっ!?
だとしたら、もっと早く麻黄ちゃんを連れて来なかった俺の大失敗だぞ、これ!?
音声【閣下、大丈夫ですか?】
大丈夫じゃねぇ(怒)。いや、これは自分自身に対する怒りだよ。これなら余裕でゴーレムの素材を購入しつつ、大根やらニンジンを生産できたじゃないのぉ?ああ、後の祭りだけどさ!!
落ち着け、俺。
ともあれ、確認しなければ。落とし穴があるかも知れないし。
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箱庭システムVr01にようこそ。
猊下《田崎 蓮人》様と認証しました。
箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU++(NEW)
>地形改造LV1
>海洋改造LV1
>植生改造LV1
>気候改造LV1
>建設項目LV1
>食料項目LV1
竜脈結晶の融合>LV2まで、あと0/50個
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…竜脈結晶の数値は、間違いなく100個から50個に減っている。
「50個なら肥料を即決で買える気がする…。」
音声【いや、止めないですけど、それはやめておいた方が良いと思いますね…。】
止めないんだ(え)?
超高級神界仕様肥料の「天元突破∞」は1袋5000神貨。50袋で25万神貨 …あ、反応炉が現金引き換えだからダメだった(汗)。破産待った無し。
「分かってるよっ!?そんな無謀なことはしないよぉ??」
さすがの俺も、そんな無茶はしない。ちゃんと理性があるからね!いや、ほんと!!それに、一抹のチャンスはある気がするのだ?
無邪気に白浜を眺める麻黄ちゃんを横目に、俺は「建築項目」を展開。いやぁ、麻黄ちゃん、様さまですよっ!
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箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU++(NEW)
>建設項目LV1>>
>備品>>
>雑巾〈ナイロン製〉〈必要霊子2〉
>段ボール箱(大)〈必要霊子3〉
>ゴムホース5m〈必要霊子5〉
>バケツ〈プラスチック製〉〈必要霊子5〉
>ツチノコ菌〈ガラス瓶封入・使用注意・松の木が最適です〉〈必要霊子10〉
>月兎商店謹製☆文房具一式〈ショー・ストーク男爵限定デザイン〉〈必要霊子15〉
>万能砥石セット〈プロ仕様 隕石鋼製〉〈必要霊子15〉
>照明器具〈必要霊子20〉
>超能力少女「絢彌」フィギュア〈某アニメ化記念作品〉〈必要霊子25〉
>怪力無双「アドミターナル」フィギュア〈精密技巧シリーズ〉〈必要霊子25〉
>オリンポスの少女「宇水」フィギュア〈ラストワン賞〉〈必要霊子25〉
>大型水槽〈必要霊子25〉
>送風機〈必要霊子25〉
>発電機〈必要霊子25〉
>温風機〈必要霊子30〉
>大型ビニールハウス四季対応タイプVS3-41〈必要霊子40〉
>砂鉄50kg〈必要霊子50〉
>ダンブライト〈白色の原石〉〈必要霊子50〉
>竜宮城割引チケット〈必要霊子120〉
>硬化石50Kg〈必要霊子140〉
>水銀鉱50kg〈必要霊子150〉
>銀鉱石50kg〈必要霊子150〉
>金鉱石50kg〈必要霊子190〉
>鉄鉱石100kg〈必要霊子200〉
>隕石鋼50kg〈必要霊子200〉
>魔鉱石50kg〈必要霊子200〉
>妖銀鉱100kg〈必要霊子230〉
>猫の小判〈必要霊子250〉
>165mm 妖銀鉱製万能包丁〈必要霊子250〉
>海深紅玉50kg〈必要霊子250〉
>魔道回路〈必要霊子250〉
>内部骨格『石棺』〈必要霊子250〉
>星砂50kg〈必要霊子250〉
>猫の小判〈必要霊子250〉
>賢者の核石〈必要霊子300〉
>神砂100kg〈必要霊子300〉
>第五元素循環回路〈必要霊子300〉
>神鉄1kg〈必要霊子500〉
>竜脈結晶〈必要霊子1500〉
※登録保留「天元突破∞〈超高級神界仕様肥料〉」〈友好値90%で解除〉
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「半額祭じゃぁぁぁ〜〜い!!!」
思わず、俺は叫んでいた!!そして、この恩恵の張本人、麻黄ちゃんをギュッと抱きしめていた。
『わわわっ!?』
「麻黄ちゃんのおかげだぁ!魔王になってくれてありがとねっ!!」
俺は心の底からそう思う。そして思う存分、麻黄ちゃんを堪能した(え)。羨ましげな2L (トゥエル)は視線の外に追いやって。
しかし、期待していた「天元突破∞〈超高級神界仕様肥料〉」の登録はならずか…。
とは言え、そちらも詳細が増えている。〈友好値90%で解除〉ってのは、恐らく麻黄ちゃんの白ねこ島に対する友好値だろう。現状、60%だったか?パーセンテージが上がるごとに、ボーナスが解禁されると思われ。
「麻黄ちゃん!これからどんどん白ねこ島に来て、探検するんだぞ〜〜?」
『えっ?う、うんっ!』
麻黄ちゃん、俺の手の中でテヘヘッと照れる。白ねこ島は元魔王なんで、麻黄ちゃんとは相性が良いと思われる。
どんどん友好値を上げるべきだと画策しつつ、その2へ続く!!
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真王)〉
階級〈権現〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈61.3+〉
戦闘力 1416+15
防御力 1334+15
生命力 1365+15
回避値 1213+15
知能値 540+5
器用値 25
魔力値 2113+25
無属性1286+15
地属性1318+15
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異世界言語LV1
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
麻黄
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
ジャージ(ADIIDAZU)〈服〉
属性:化学繊維LV30〈通常級〉
付与効果:味出す(?)
物理抵抗
保温・耐寒
耐久値:60
◆ ◆ ◆