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第22話「帝釈天様の愚痴。八幡の怒り」

我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw


第22話「帝釈天様の愚痴。八幡の怒り」


仏壇の上に鎮座するシーちゃん。

今日も今日とて仏壇はガタガタと揺れている。


3日目にして、さすがにこれ以上の現実逃避は難しい。

これはアレだな、ポルターガイスト的な?家鳴り的な現象か?


ともあれ、俺は仏壇に手を合わす。電子情報枠ウィンドゥの中でE5(エコ)さんも手を合わす。

そして久しぶりに線香を灯す。チーーン♪


「御先祖様…こんな訳わからん状況になってしまったが…田崎家は兄さんの子供がいるから安泰ですね…南無南無…。」


飛ばされてしまった俺が言うまでもないが、現在、日本で田崎家がどんな立場にいるのか興味深い。電波無いからわからんけども。E5(エコ)さんポンコツだから。聞こえてないよね?


『ニャ。』


大丈夫だよ。と言うかのようにシーちゃんが鳴いた。どっちの大丈夫?



そんなシーちゃんのご飯の準備だ。水皿を取り替え、猫トイレ掃除。

これで一通り終了かな。


揺れが収まった仏壇から移動を開始したシーちゃんを見送り、俺もトイレでオシッコ。

シーちゃんはトイレが長い。クチャい。


昼までまだあるのでゴロンとしてみる。

戻ってきたシーちゃんはカリカリを食べ始めた。そんな様子をボンヤリと眺めてみる。


猫ちゃんで良かったなぁ。

だって犬さんだったら、散歩行かなきゃいけないし、庭どころか地面そのものが無いんだよ。ふぁあ。



いかん。眠たくなってきちゃったぞ…。



◇ ◇ ◇



青空の上。


心地よい浮遊感。


「あっ、またこの感じ…恵比寿エビス様?」


前回、海の中で出会った恵比寿エビス様は鯛の姿だった。でも今回は空の上?悪い雰囲気では無い。まあ、直感ではあるが。



カタカタカタッ……



それはまるでキーボードを打つかのような規則正しい音。


「…え〜と、誰ですか?」


『ふむ。これは失敬した。』


振り返ればそこには、オフィスかと見間違うテーブルが設置され、電子機器が配置された近代的な環境に、スーツでビシッと固めたやり手サラリーマン風の男が立っていた。

PCも計3台が並べられ、何をそんなに使うのか?キーボードとマウスも3台づつ並んでいる。

無論、キーボードを打ち続けていたのも彼だろう。


手を止めて一礼する男。

いや、こちらこそどうも。ペコリ。


『いや、すまないね。不良品の「無償・自我構築プログラム」の修正に手間取ってしまってね。何しろ、そんな不良品を君に渡してしまった自分が口惜しくて貫徹してしまったよ。はっはっはっ。』


「はあ。そうなんですか…。」


ちょっと話が見えないですね。



_________________________________


(´;ω;`)ヒドいです、帝釈天インドラ様!


そんなことより、更新プログラムはまだですか!?


_________________________________



『ふっ。残念ながら、今更、無償・自我構築プログラム「version1.4」の更新プログラムなど時代遅れ。時代は今、この瞬間に出来上がった〈超高度AI構築プログラム「vr・TAISYAKUTENN」〉ですよ!!』



そう言って男は、ドヤ顔で金色のUSBをかかげ持った。眩しいっ!?


_________________________________


(ノД`)ガーーン。


和修吉ヴァースキ様に訴えてやります!


_________________________________



『ほう。御勝手に。私としては九頭龍大権現には、あと10回は土下座をしてもらわねば更新プログラムを作る気はないと伝えたまへよ。』



キッパリと男が言い切り、E5(エコ)さんは挫折した。ヒドい顔色だ。映像だけども。


しかし、これで大体の話の流れが見えた気がする。


「え〜と、あなは帝釈天様ですかね?」


『うむ。自己紹介が遅れたね。私は帝釈天インドラ。君が仏壇の道を開けてくれたおかげで、こうして会う手段を構築できたわけだね。無論、その為に竜脈のお裾分けを転用しているわけだが。』


この人、話が早いな。頭の回転が早いってことかな。


ともあれ、帝釈天って浅草のアレでしょ?偉い神様。風天の寅さんのアレだ。


『神とは言っても、常に神の仕事をしている訳ではないのでな。副業として〈電脳コンサルタント〉をしているわけだ。』


あっ、ここでも心の声がダダ漏れだった。


「う〜む。帝釈天様がスーツ着てバリバリ働いてる姿って違和感ありまくりですね。」


『それはそうだろう。通常、一般人の前に我々は姿を見せないからね。まあ、今回の事例は特例中の特例だろうし、許諾申請が通っているから安心して欲しい。』


そうなんだ。神様の世界でも申請とかあるんだ…。

って言うか、俺も一般人なんですがっ!


「え〜と。そんな帝釈天様が、俺に何の御用が?」


『ふむ。先程も言ったように、不良品では無いこの〈超高度AI構築プログラム「vr・TAISYAKUTENN」〉の提供の為だよ!!』


おい、いちいちそのUSBを掲げるのやめてくんない…ですか?眩しいです。


それにしても、その「超高度AI構築プログラム「vr・TAISYAKUTENN」」とやらを激しく推してくるな。


『ああ、すまんすまん。少し興奮してしまったな。はっはっは。』


「いえ、いいんですが…。」


『そもそも、九頭龍大権現に土下座して頼まれて作った〈無償・自我構築プログラム「version1.4」〉だが、その後の経過を私なりに調べていたら、八幡の奴に絡まれてな。自分の氏子が奪われたって言って激怒していたわけだ。』


ん?八幡って?


確か、うちの近所に「八幡はちまん神社」ってあったよな?夏祭りは毎年恒例でそこでやってたっけ。


『その通り。その八幡だ。君達の世界では八幡大菩薩とか八幡大神とか言われているね。その八幡に泣きつかれて君に接触したわけだ。八幡は竜脈に適合因子を持っていないのでね。今回、私にお鉢が回ってきたと言うわけだ。』


「はあ。神様も大変なんですね。」


『八幡は本来、大陸の唯一神だからな。アレは龍と対立する存在ゆえに不可能なのだ。私の場合は取り込んだ〈毒龍ヴリトラ〉の因子の力さ。』



うーん。またしても情報過多だな。意気消沈のE5(エコ)さんは放置して話は進んでいく。



ポピコーーーン♪



_________________________________


( ´_ゝ`)あら?


〈報告〉


主格《田崎 蓮人〉は固有能力パーソナルスキル〈雷霆の守護「真名・帝釈天」〉(NEW)を獲得しました。


_________________________________



『先に私の守護を渡しておこう。恵比寿エビスばかりに良い格好はさせられないかな。』



これはどうも。ここは素直に感謝しておくべきか。


◆ ◆ ◆


田崎 蓮人

種族〈人間?〉

階級〈一般市民?〉

所属国〈日本〉


カテゴリー〈1.3+〉

戦闘力 6+1

防御力 12+2

生命力 28+2

回避値 24+2

知能値 26

器用値 25

魔力値 24+2


無属性ウーデニア22+2

地属性(テラ1(NEW)


固有能力パーソナルスキル

竜脈適性「中位」

幸運の加護

雷霆の守護(NEW)


能力スキル

打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力


召喚系インウォーカティオ術式

契約

契約破棄


眷属ファミリア

E5(エコ)さん


契約

ルル君

金さん


称号

一小市民?


装備

中炭素鋼バール(中)〈打撃武器〉

属性:中炭素鋼カーボンスティールLV60〈特殊兵装ユニーク級〉

付与効果:物理強靭化・打撃強化

耐久値:100


E5(エコ)

種族〈電子の妖精〉

階級〈緑の蝶妖精フェアリ?〉

属性:電子属性エレクトロン20

カテゴリー〈1.5+〉

耐久値:500


下スウェット〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV15〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

保温

耐久値:40


Tシャツ〈服〉

属性:化学繊維レーヨンLV10〈通常ノーマル級〉

付与効果:物理抵抗

防塵

耐久値:30


◆ ◆ ◆


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