第218話「我が家のゴーレム実戦投入の結果その3・まさかとは思ったけども、スズ君モデルの運命がコロンコロンと転がって…」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第218話「我が家のゴーレム実戦投入の結果その3・まさかとは思ったけども、スズ君モデルの運命がコロンコロンと転がって…」
音声【…閣下。これって何ですか?】
ん?何って、そりゃ間違いなく「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」ですが何か?
遂に完成しました!!
錬金術室のど真ん中に、威風堂々と立ち上がる我が家初のゴーレム。
複雑に組み合わされた装甲の様式美。驚愕の多重関節による可動域の確保。しなるようなボディラインに、着色指定までも可能となれば、作成時間が6時間とは思えぬ完成度である。
「見たまえよ?この美しさの中にあるスーパーロボット的な無骨さ!!そして野生的な特徴!!そう、これこそが俺の求めていたものさっ!!」
満足だ。ああ、俺は満足である。もはや、なにも言うことは無い。
『兄上殿…スゴいですっ!!』
「ああ。それもこれも、クロちゃん弟が手伝ってくれたからだよ。ありがとう。」
俺はクロちゃん弟と、ヒシっと抱き合った。共同作業…それが俺たちの心のわだかまりを溶かしてくれたのだ。
音声【…いや、これって猫ですよね?】
はぁ?猫ですが何か?
そう。完成した「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」は、それは猫型スーパーロボットだったのだ!
いや、青い猫型ロボットじゃないよ?4足歩行のちゃんとした猫型タイプだし、長い尻尾型フィンも付いたトラ模様でお洒落な感じに仕上がっている。
「お前には、これがただの猫に見えるのか?」
音声【え…でも閣下。水中型のゴーレムを作るって…?】
フフフ。水中型が魚型と誰が決めた?そんな常識、俺は必要としていないのだよ!発想の転換ですよっ!!
「水中型だからと言って、泳ぐ必要は無い!いや、むしろ泳げるし、走れるのだよ!!そして海底を走り抜けた方が、採掘をしやすいとは思わんかね、君ぃぃぃ??」
『兄上殿!天才ですねっ!!』
ふむふむ。分かってくれるか、クロちゃん弟よ。これぞ、ロボット同好会の始まりと言えようか?
音声【え?でも、猫型って、採掘しにくくないですか?】
フン。バカ天使め。この俺が、そんな落ち度を残すと思うてか?
俺は無言で「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」に近付き、その鋼の多重装甲を撫でた。ヒンヤリと冷たい。
副音声『…ニャウ…』
鳴いた。デジタルっぽい猫の鳴き声である。
そう、ゴーレムには人工知能?が搭載されており、成長型AIのような役割を持っているのだ。即ち、魔道回路である。
そして心臓と言うか、魔力源が賢者の核石なのだ。
「この田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉をただの猫型ロボットと思うなよ!!海中採掘兵モードに変形開始!!」
副音声『…ニャウ!…』
複雑化された多重装甲が組み換えられ、多重関節が変形を開始する。見よ!変形機構を内蔵した、我が家のスーパーロボットの威容をっ!!
ガチャン!!
猫型時に頭部を成していた猫顔は、そのまま胸部に移動。ヤベェ、超カッコいい!!昭和60年代の感じ。
そして下半身はキャタピラ展開し、タンク形態に変貌。右手は鋭利なドリル。左手はノーマルタイプの巨腕がアンバランスで勇ましい。
そして、海中採掘兵モードの頭部こそ、俺がこだわり続けたカトキ色のメリハリ効いたデザインとなっているのだ。やばい。震えてきたぁ!
「どうだ!!この鈍重で無骨な感じ…まさにマリンタイプと言えようがっ!?」
『最高です!兄上殿っ!!』
うんうん。分かってくれるか、クロちゃん弟よ。もはや、ロボット同好会の始まりと言えるぞ、これはっ!!
音声【あ〜。閣下、頭部のデザインに時間が掛かってましたもんねぇ…。】
しかし、まあ、これで準備万端だな。だけども、よくよく考えたら、この「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」ってば、超デカい(汗)。海中採掘兵モードの現状、3メートルはあるんじゃなかろうか?
副音声『…ニャウ?…』
「…いや、猫型モードになっても、ドアから出れなくね?」
副音声『…ニャ〜ウ(汗)…』
「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」も困惑している。困惑するゴーレムの図。逆に新しいなっ(何)!!
音声『旦那様。人造兵は無機質ですので、亜空間に収納が可能ですよ。』
おっと!?さすがは執事長のDSさん、そこまで計算尽くですか。でもって、収納して白ねこ島に持って行くとして、それ出来るの俺だけじゃね?ゴーレム増産計画なのに、ちょっと前途多難であるような…。
「んじゃま、ちょっと収納しちゃうかな…」
『兄上殿っ!!ちょっと、待って下さいっ!!』
おおうっ??急にクロちゃん弟が、「宝物庫〈Ω〉」に収納しようとした俺の行動を遮った。なもんで面喰らう俺だ。
「ん!?どうしたの?」
そしてクロちゃん弟なんだけど、ゆっくりと「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」に近付きつつ、その両手を広げて、まるで懐かしいものを見るように、また優しく囁きかけたわけで…。
『…兄さん。スズ兄さん…戻ってきてくれたんだね?…僕です。クロです。』
ん?
『…ずっと待ってたんだよ。…スズ兄さん。…僕が分かる?』
…んっ??
『…僕たち、またここで会えたんだね…。』
いや、ちょっと待って?
確かに「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」の〈S01〉は「スズ君モデル1号」の略ですけども!!クロちゃん弟の兄弟猫、スズ君をモデルにしたカラーリングですけどもっ!!
でもスズ君ってば、行方不明になったけど、どっかのお宅で生きてる筈だったよねぇ?
「あの…クロちゃん弟?言ってなかったっけ?スズ君、生きてるよ?」
『!?』
俺からはクロちゃん弟の背中しか見えないんだけど、その背中がビクッと震えた。
「その…八幡様に前に聞いたら、生きてるんだって…あっ!?」
あっ!?クロちゃん弟、振り向きもせずに歩き始めた。どこ行くの!?え、そっち出口だよぉ〜??
「ちょ、クロちゃん弟っ。待ってよぉ〜!?」
でもクロちゃん弟、振り返らない。俺の声が聞こえてないのっ??
音声【閣下…やっちゃいましたねぇ…。】
えっ?一体全体、何が起こったのか?俺にはとんと判らないわけで。
だって、クロちゃん弟ってば、俺と同じロボ好きだから、こうして共同作業してくれてたんじゃないのぉ!?
音声『旦那様。察するにクロ殿は…この〈S01〉に御自身の兄弟の魂が宿ているのだと思ったのではありませんかな?』
は?
いや、そんなバカなぁ。そして背中の煤けたクロちゃん弟は、無言のまま錬金術室から去って行った。俺の声は届かない。俺は絶望のどん底に突き落とされたのだった…。
◇ ◇ ◇
青い海。
白い波のさざめき。
冬の寒い砂浜に佇み、ある意味傷心のこの俺は、そのまま入水しちゃって良いのではかろうか?などと頭をよぎり…。
音声【ちょ、閣下!?しっかりして下さいっ!どこに行くんですかぁ!?】
副音声〔僕と一緒に泳ぐ?〕
いや、泳ぎません。むしろ沈む的な?
ここは「白ねこ島」。風光明媚な箱庭?である。傷心の俺は海を眺めにここにやって来たわけでは、勿論ない。
「やめろぉぉ。離せェェ!!」
音声【ちょ、先輩達!?止めるの手伝って下さいよぉ〜!!】
俺を背後から羽交い締めにするバカ天使。やめろぉ!クロちゃん弟の心を傷付けた俺なんか、そのまま沈んじゃえば良いんだよぉぉぉ!
音声《まあ、少しぐらいなら、頭が冷えて良いんじゃないかのう?》
海底資源採掘検証班のG3 (ジザ)さんは、おそらく聞き耳立ててたからの塩対応と思われ。
音声『旦那様。聞けばスズ殿の寿命は間も無くとか…であれば、一時的にその魂を〈S01〉に入って頂く事も可能なのでは?』
何だって!?目から鱗とはこの事だよ、DSさん!?いや、しかし、そんな方法…。
音声【あ、それ良いですねっ!八幡様に頼めば、ホイホイやってくれますよ!】
言い方!八幡様ホイホイみたいに言うんじゃないよ。
「いや、あのなぁ〜?そんな簡単に神様に頼るのどうなの?そもそも、スズ君の気持ちもあるだろうし?」
音声『恐らく、スズ殿も御兄弟であるクロ殿には会いたいのでは?』
…いや、そうだろうけど。現に、クロちゃん弟はスズ君に会いたくて、俺のゴーレム作りに参加してたってわけだからさ(汗)。う〜〜む。
『…ニャウ?…』
砂浜で丸くなっている仕草は猫そのものの「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」。
ロボット的な外観だが、スズ君モデルである〈S01〉はマイペースに待機している。バカデカいけど可愛いなぁ…。
だけども、そうだな。八幡様に頼んでみるのも良いかもね…全てはクロちゃん弟のご機嫌を取るだけの為にっ(何)!!
「何だか光明が見えて来たな…よし!今すぐ、頼んで来ようっ!そうしようっ!!」
って決めたのに、コラお前ら(怒)。なんで俺を止めようとするんかっ!?
音声《待てっ!主人よ!!先にやる事やらんかっ!?何のために白ねこ島に来たと思っておるのじゃぁ!?》
副音声〔そんな事より、僕と一緒に泳ごうよっ!!〕
いやさ、G3 (ジザ)さんはまだしも、トリントンは何なの?なぜに泳ぐこと前提なの?
「…トリントンは、っていうか、何でまだ素っ裸にタオル1枚なの?」
副音声〔え?アドムに怒られたからだよ?〕
ふーん。だよね〜。と言うことで?白ねこ島の砂浜に集まった一同は、俺を初めにDSさん、2L (トゥエル)、G3 (ジザ)さん、トリントンと、そして「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」の5人と1匹?である。
これは勿論、「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」の試験運用を兼ねた「海底神殿?」なるものの調査の為だ。
海底神殿までの案内役は素っ裸のトリントンだ。トリントンは相棒のルカーに乗って、現地まで「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」を誘導する担当。
「だけども、田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉よ!やれんのかっ?」
副音声『…ニャウ!!…』
やる気はあるようだ。毛づくろい(?)をし始めたし。
音声【設計上、白ねこ島の海底圧には耐えられる仕様になっていますから、大丈夫ですよ!!】
ドヤ顔で2L (トゥエル)が言う。
確かに「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」の初陣である。その成果は確認せねばなるまい!この成果次第では、順調に海底資源の採掘が進む事にもなるだろうしな。
「…分かった。ならばチャッチャッと始めるとしようか?あ、ついでにゴーレムの素材を登録して良いかな?」
音声『では、開始しましょう。G3 (ジザ)殿、追跡ビーコンと映像表示をお願いできましすかな?』
音声《了解したのじゃ!!》
追跡ビーコンとか、そんな機能があるんだぁ…。
しかもG3 (ジザ)さんが展開した電子情報枠表示は、どうやら「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」の視覚と結合しているようで、その視線の先、海に向かって走って行くトリントンのお尻がドアップになっている。プリンプリンと揺れてるのが気になるらしい?
副音声『…ニャウ!!…』
「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」が砂浜から立ち上がり、プリンプリンのお尻を追い掛けて走り出した。トリントンもルカーを見つけてスピードUP。ヒラリとジャンプしたお尻を目掛け、自分も海にジャンプしたようで…俺は一体、何を見せられているのだろうか?「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」の視線は、未だにトリントンのお尻を標的にしている。
しかしまあ、華麗なジャンプなこと。ドボ〜ン!!と水柱が巻き起こっていた。俺はルカーに乗ったトリントンに手を振り、上手くいく事を祈り送り出した。
俺の眷属の男達3人は、やいのやいの言いながら、状況分析をしている。想定以上に、「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」の海中走行能力は高いようで。
音声『…海中速度はおよそ、時速70k。多重装甲に支障は見られず。各部関節ともに正常に稼働をしていますな。よもや、猫型が海中でここまで高性能となるとは…さすがは旦那様ですね。』
音声《いや、確かに想定以上の性能じゃが…誰も海中型を猫タイプにしようとは思わんじゃろうし…?》
音声【フッ。G3 (ジザ)先輩はお年寄りですからね。発想の転換が出来ないですよねぇ?】
音声《…何じゃとぉ?》
あっちはあっちで放っておいて、俺は電子情報枠表示を見るけど、お尻しか映ってないなぁ(え)。でも順調には進んでいるようだ。むしろ、海中を70キロで進むとか、ヤバくない?地上なら何キロ出るんだ?と言う疑問だよ。
まあ、いいや。ちょっと時間が出来たから、砂浜だけど出すものを出してしまおう。
口喧嘩が始まった向こうを無視して、俺は「宝物庫〈Ω〉」を開いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《宝物庫〈Ω〉展開》
在庫35種類
◯31万3千312神貨
◯鉄鉱石100kg〈日本国産〉
◯魔鉱石50kg
◯賢者の核石(×1)
◯内部骨格『石棺』(×1)
◯魔道回路(×1)
◯天元突破∞〈超高級神界仕様肥料〉(×1)
◯田崎家秘匿種・竜脈結晶(×1)
◯竜脈結晶〈1/4〉
◯猫の千両箱〈500円玉等価交換 SR〉(猫の小判×110)
◯猫のへそのゴマ〈五百円玉等価交換 UC〉
◯猫のダイヤモンド〈五百円玉等価交換 UR〉
◯グチャグチャ折り鶴〈霊鶴・千寿が宿った折り鶴〉
◯ポイントカード「万華月」〈異世界産業クレセント20ポイント〉
◯損害賠償目録〈八幡宮総括本部対応残りポイント40〉
◯竜宮城割引チケット×5〈お得な割引チケット〉
◯第六周期複合鋼の大太刀(火)
◯第六周期複合鋼製の針(×8)
◯第六周期複合鋼の扇子〈菊華模様〉
◯第六周期複合鋼・軟鋼弓〈小型〉
◯第六周期複合鋼の大楯〈星〉
◯第六周期複合鋼の鞍 (×1)〈小型〉
◯水風船〈神の遊具〉
◯練丹〈下級仙薬〉×17
◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉
◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉
◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉
◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉
◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉
◯布袋の運札〈運命を超える御札〉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
え〜と。白ねこ島に登録したい素材は、それはゴーレム用の素材だ。でも良く見たら肥料も1袋あったんで、これも登録しちゃおうと思う。霊子購入出来るようになれば儲けものだし。
で、俺はポンポンとそれらを砂浜に並べ始めた。腕力が無い俺だけど、ポンポンと出し入れするだけの簡単な作業である。
「…よし、ではMENUを確認してみよう。」
__________________________________
箱庭システムVr01「白ねこ島」改造MENU+
>建設項目LV1>>
>備品>>
>雑巾〈ナイロン製〉〈必要霊子5〉
>段ボール箱(大)〈必要霊子5〉
>ゴムホース5m〈必要霊子10〉
>バケツ〈プラスチック製〉〈必要霊子10〉
>ツチノコ菌〈ガラス瓶封入・使用注意・松の木が最適です〉〈必要霊子20〉
>月兎商店謹製☆文房具一式〈ショー・ストーク男爵限定デザイン〉〈必要霊子30〉
>万能砥石セット〈プロ仕様 隕石鋼製〉〈必要霊子30〉
>照明器具〈必要霊子40〉
>超能力少女「絢彌」フィギュア〈某アニメ化記念作品〉〈必要霊子50〉
>怪力無双「アドミターナル」フィギュア〈精密技巧シリーズ〉〈必要霊子50〉
>オリンポスの少女「宇水」フィギュア〈ラストワン賞〉〈必要霊子50〉
>大型水槽〈必要霊子50〉
>送風機〈必要霊子50〉
>発電機〈必要霊子50〉
>温風機〈必要霊子60〉
>大型ビニールハウス四季対応タイプVS3-41〈必要霊子80〉
>ダンブライト〈白色の原石〉〈必要霊子100〉
>竜宮城割引チケット〈必要霊子250〉
>鉄鉱石100kg〈必要霊子400〉
>魔鉱石50kg〈必要霊子400〉
>猫の小判〈必要霊子500〉
>165mm 妖銀鉱製万能包丁〈必要霊子500〉
>魔道回路〈必要霊子500〉
>内部骨格『石棺』〈必要霊子500〉
>賢者の核石〈必要霊子600〉
>第五元素循環回路〈必要霊子600〉
>竜脈結晶〈必要霊子3000〉
※登録保留「天元突破∞〈超高級神界仕様肥料〉」
__________________________________
…ふんふん。ん?…登録保留??
なぜか?肥料の「天元突破∞〈超高級神界仕様肥料〉」だけが登録保留になっている?
今まで、問題なく登録出来ていたのに?これは初めてのケースだ。
「…どう言うことだ?高額商品だからか?いや、高額商品ってなら、うちの竜脈結晶まで登録されてんだから、おかしいだろ?」
分からねぇ。これは要検証の事案だな。
とは言え、無事にゴーレム用の素材が登録された事は確認した。総額、2400霊子っていうから、俺の総魔力値より多いわけでね、早々に生産とか無理っぽい。それより大根を植えたいし!
「上手くいかないもんだねぇ…。」
ため息が出ちゃうよ。やっぱり、ゴーレムは白ねこ島の資源で生産するほか無しと言う結論でさ。
音声【閣下、大変ですっ!!】
えぁ?
急に2L (トゥエル)が慌てて言うもんで、回収しようとした「賢者の核石」が俺の手を離れて、コロンコロンと砂浜を転がり始めた。あわわ(汗)。
「何てことしてくれたんやねぇ〜〜ん(怒)!?」
音声【あっ!?】
ポチャ〜〜ン!!
沈んだ。追い掛けたけども、時価16000神貨…日本円にして1600億円の「賢者の核石」が海の藻屑と消えてしまった。しかも、海中特化のトリントンと「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」は不在の先行中…。
音声【……。】
「……呼び戻すか?」
トリントンと田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉を呼び戻して、探索をさせるべきだろう。だって1600億円ですよ?
俺はため息と共に、電子情報枠表示を見るけど、あれ?お尻が映ってないよ?プリンプリンのお尻はどこ行った?もう食べちゃったのかな(何)?
何やら、画面には泡がブクブクと一杯で。心なしか、コロンコロンと海中を転がっているようにも見えて…。
音声『…旦那様。申し上げにくいのですが、走行中の〈S01〉の外殻装甲が大破し、内部浸水の結果、機能停止いたしました。試験運用は失敗です…。』
あ、ああ…あんだってぇぇ(驚)!?
俺の「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」が機能停止っ??しかも海のど真ん中でって!?それってどう言う事だ?何が起こったんだ?敵か?海底人の襲撃かぁ??
音声《おそらく、海底神殿?とやらの影響で、想定値よりも海中の霊子圧力が上昇していたようじゃな。神殿に近づけば近づく程に、霊子圧力は急上昇しておると推測する。つまりは人造兵の強度不足じゃなぁ。》
そんな事はどうでも良いのさぁ!!
…問題は俺の「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」はどうなっちゃうのか?と言う問題でしょ!!俺はガックリと両腕を砂浜についた。もうコレ、立ち直れねぇ…。
「…俺のガンプラがぁ…。」
音声『現状、〈S01〉の回収は不可能です。トリントン1人ではどうする事も出来ませんからな…。』
だよねぇ。って事は、トリントンは無事ってことか。それはある意味、ホッとしたけどさ。
だけども、俺の「田崎家仮設ゴーレムPG・MT〈S01〉」は回収ならず、永遠にお別れですか??
「いや、待ってよ!?スズ君の魂をお迎えする筈だった計画もポシャり、俺は再び、魂のズン底に沈んでしまいますよ?あなた達、本当にそれで良いんですか???」
無茶振りしてみた(え)。何とかしろ!的な。
音声『……。』
音声《……。》
音声【…いや、閣下?強度をUPした人造兵を作って、それに〈S01〉を回収させれば良いんじゃないですか?】
…お前は天才かよ?
つまりは、ゴーレム2号機に回収させると!!
音声『左様ですな。しかし、再設計に多少は時間が必要ですし…旦那様。先ほど、何かを紛失されたようですが…?』
「…あ、そうだった。何やらコロリンと海中に没したアレは…どこ?」
沈んだ場所はですねっ…機能停止騒動のせいで覚えてなかったよ!?すっかり忘れていた次第で。あわわ(汗)。
その後、元気に戻ってきたトリントンに「賢者の核石」の探索を依頼するものの、結局、発見される事もなく絶望を味わう俺なのであった…。もう立ち直れませ〜ん(涙)。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真王)〉
階級〈権現〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈57.8+〉
戦闘力 1341+15
防御力 1259+15
生命力 1290+15
回避値 1137+15
知能値 515+5
器用値 25
魔力値 1988+25
無属性1211+15
地属性1243+15
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異世界言語LV1
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
麻黄
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
SRWシャツ〈服〉
属性:化学繊維LV15〈通常級〉
付与効果:操縦技術+
ど根性 (?)
物理抵抗
耐久値:30
ジーンズ〈服〉
属性:厚地織布LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
耐久強化
耐久値:60+α
◆ ◆ ◆