第208話「ミミちゃんを探せ…その2・俺の入浴ライフに立ち塞がる重大な問題が発覚したのだが…」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第208話「ミミちゃんを探せ…その2・俺の入浴ライフに立ち塞がる重大な問題が発覚したのだが…」
俺は地下室に雪崩れ込んでいた。え?何しにきたのかって?
「あれ?橘花くん?」
『あ、お兄ちゃんっ!』
我が弟、橘花くんが体育座りでそこに居た。何をしているのかと思えば、手のひらに白い蜘蛛…白妙を乗せてまどろんでいる。なんか、癒しの雰囲気?だな。
『…!』
「ああ、白妙。おはようさん!」
真っ白な蜘蛛が頭をペコリと俺に下げた。綺麗な蜘蛛だよね。
『今ね、麻黄の引越し準備をしてたんだよ!!』
え?麻黄って、準備するほど荷物あんの?って言うより…。
「ん?引越しって、3階に??」
『そうだよっ!!だって、麻黄は僕たちの弟だからねっ!!』
そうでした!!お化け提灯の麻黄は俺の弟認定。即ち、それは3階への出入り自由と言う特権…特権かぁ?誰でも自由に来てる気がしないでもないけど?そこのところ、どうなってんの?
「まあ、そこは自由にしてもらって良いんだけどさ…そうそう。俺も麻黄の件で来たんだよね!」
『え?お兄ちゃんも引越し準備手伝いに来たの?』
うん。ちょっと違う。
「いや、俺は紅葉に会いに来たんだけどね。」
いつもであれば、出迎え役の麻黄がフラっと来て、紅葉を呼んで来てもらうんだけど、こりゃ自分で探さねばなるまいなぁ。
『…!!』
あ、白妙が手を上げて、私に任せて下さいってアピールしている。
だけども、白妙ってちっさいから、自分で探した方が早い気がするのだが。
『白妙ちゃんは、糸を地下室に張り巡らしているからスゴいんだよっ!!』
橘花くん、満面の笑顔で言った。いや、白妙ちゃんって。
「んじゃま、白妙ちゃんにお任せするかなぁ?」
白妙、嬉しそうに手足を上げると、スルスルと糸を辿って天井の巣に戻って行った。
ああ見えて、白妙もれっきとした妖怪なのだ。妖怪名は女郎蜘蛛。身体情報を確認しておこう。
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〈契約鑑定〉
白妙♀
種族〈女郎蜘蛛〉
階級〈蜘蛛の怪異→白蠟蜘蛛の怪異〉
カテゴリー〈0.7+〉→1.2+
戦闘力 10
防御力 10
生命力 10
回避値 15
知能値 15
器用値 15
魔力値 12
闇属性12
光属性10
戦技
糸〈攻撃〉
糸〈罠〉
糸〈毒〉
糸〈操糸〉(NEW)
糸〈切断〉(NEW)
糸〈白蠟〉(NEW)
固有戦技
光の糸
固有能力
あやかし再誕〈慈しみの魂→光輝なる魂〉↑
光を目指す者
竜脈補正効果(契約)
能力
愛嬌 慈愛 糸→操糸 妖怪 光 →光輝(NEW)
精霊系術式
光精の燭台(灯・停滞)
光精の目眩(閃光・光輝)(NEW)
称号
田崎家百鬼夜行
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「ほ〜〜う。白妙ちゃんは糸の種類が増えているなぁ。」
糸の効果が攻撃、罠、毒に加えて、操糸、切断、白蠟?って増えている。
汎用性が高そうだね。でもちっさいので、無理はさせたくないけども。
『あ、お兄ちゃん!ほら、紅葉ちゃん、来たよ。』
「む!?早いなっ!!」
予想以上に白妙の伝達能力が高い事に驚きである。これってば、麻黄要らなかった?案件である(え)。
『家主しゃまっ!!よく来て下さりましたでしゅ!!!』
ああ、ちっさい紅葉が駆け寄ってくると、なんか見てるとハラハラするんだよね。着物姿で転びそうでさ。
で、紅葉の後ろには侍姿の水楢が控えているけど、夜刀の水楢の本体ってば、その腰の刀なわけで…。
「おい、紅葉!走らなくて良いぞっ!!」
『あ、はいっ!急ぎますのでしゅっ…あっ!?』
あっ!?
案の定、すっ転んだ。草履が空を飛んだ。
『きゃっ!!』
『あ、危ないでござるっ!!』
水楢、どこかの侍ばりに助けようと手を伸ばす。まさにベストタイミング!!だけども、その手は霊体なのでするりと通り過ぎた。およ?みたいな顔をしてるけど、今更だからねっ!この侍、ちょっと間が抜けてるんだよ。どっかの流浪人ばりに(え)。
『あ、紅葉ちゃん!?』
橘花くんも悲鳴を上げる。
『ワフッ!!』
おっと!!ここで影から我が家の忍者犬、シマが飛び出した!!見事なナイスコンビネーションであるっ!!俺に任せろとばかり、背中で紅葉を受け止める。
『ぎゃっ!?』
ゴチ〜ン!と紅葉は床に大の字になって転がった。何が起きたかと言えば、シマは影から実体化が間に合わず、結局、紅葉はすり抜けてしまったわけだ。
即ち、お前たちは2重の透過壁でしかなかったわけで。
「…いや、お前ら。イシヒメが居たら厳罰ものだからね?」
イシヒメいなくて良かったなぁ…2階玄関で正座謹慎中だからなぁ。
『面目ないでござるよ…自主正座謹慎するでござる。』
水楢め。広間の端っこに行くや、無言で正座をした。まあ、止めないけど、霊体だから正座とか意味ないんじゃないの?とか口にしない理性派の俺である。
『ワフッ!ワフッ!!』
シマのヤツは反省する気は無いようだ。嬉しげに俺にじゃれるばかり。最近、遊んでやってないけどなぁ…でも今はダメでしょ!飼い主としての沽券にかかわる。
「シマ、お座りっ!!」
『ワフッ?』
あ、ダメだ。そう言えば、生前のシマってお手おすわりできない系の犬だった(汗)。もうどうしょもなぁ。その丸い尻尾、振りすぎて取れないか心配だが?
「白妙ちゃん、縛っちゃって!!」
『ワフッ!?』
瞬時にシマは白い糸でグルグル巻きにされていた。あ、これって結構凄くない?天井から白妙が手を振っている。予想以上の高機動能力だよ。ちっさいとか言ってごめんなさい!!
『ワフゥ〜〜ン(涙)』
「いや、お前はちょっと反省しなさいよ?三ヶ日は影化禁止な?」
『ワフッ!!??』
シュンとしたシマを放置して、俺は紅葉に駆け寄った。
紅葉は涙目だったけど、橘花くんにヨイショって助け起こされ、事なきを得たようだ。いや、アレ、痛いの我慢してる顔だよね。
「はい、紅葉。錬丹だよ。」
『あ、ありがとう…ございましゅ…です。』
うんうん。素直で可愛い紅葉である。おかっぱ髪の小さな振り袖姿の女の子でね。練丹を飲んだら即座に回復したようだ。
そんな紅葉を気遣う橘花くんの姿にまた、俺は感動していた。俺の弟は、ちゃんと異性を気遣うジェントルマンばりに成長しているのだと…ああ、兄はとても満足だ。もう言う事はないよ(涙)。
『お兄ちゃん!?なんで泣いてるのっ?』
「…ああ、橘花くんが良い子に成長してくれて嬉しいんだよ!!」
俺は橘花くんをギュッと抱きしめていた。ああ、柑橘系の良い香りと共に、その温もりを感じる。この温もりを俺は離さないよぉ!!
『僕もお兄ちゃん大好きだよっ!!』
キャッキャッと喜ぶ橘花くんに、ああ、俺は癒されるのであった…。
『…家主しゃま。なんの御用で地下室へ…?』
はっ!?忘れてた!?もう趣旨がズレまくって、そもそも何か1番大事なことを忘れてる気がするよ?とりあえず、名残惜しいがハグを解除した…。
「そ、そうだった…いや、まあ。麻黄とお風呂に入ろうと思ってだね?」
『え?お風呂でしゅか??』
…?あ、違うなぁ?
「…違った。麻黄を弟認定しちゃった件で、紅葉に許可を貰ってなかったんで、ちょっと謝らせてくれるかなぁ?」
そうでした。本題はこっちなんだよねぇ。
「ちょっと土下座するんでぇ…それで許して下さぁい…。」
『えっ!?ちょ、ちょっと待って下さいでしゅっ!!??』
俺は有無を言わさず土下座フォームに突入した。とても見事な土下座だ。
『あ、僕も土下座するっ!!』
俺の隣でチョコンと橘花くんも土下座フォームとなった。とんでもなく可愛い土下座に、俺は思わず笑ってしまったわけで。
『やめて下さいでしゅの!?土下座したいのは、わたしでしゅっ!!』
え?何故か紅葉まで土下座をし始めたぞ?意味不明な状況と化しつつある現場。ちょっと顔を上げたら、紅葉は顔面蒼白だった(汗)。
「え?紅葉、大丈夫なの?」
『大丈夫じゃないでしゅ!なんで家主しゃまが土下座してるのか意味が分からないでしゅよ!!』
およ?何故か逆ギレされたけども、隣の橘花くんは土下座が気に入ったようで、大喜びである。土下座フォームのまま、会話は続く。
「いやいや、勝手に麻黄を弟にしちゃったからさぁ…。」
『むしろ、遂に付喪神から弟認定が出て、わたし達は喜んでいるのでしゅが!?』
ん?喜んでいるの?
『だって、クロ様は猫八部衆、乙女様と橘花様は樹霊出身でしゅ!』
…え、そう言う事なの?
『紅葉ちゃん!僕に様はつけないでよぉ〜。君で呼んでって言ったでしょ?』
土下座フォームのまま、橘花くんが不満を訴えている。不満ゴーゴーである。
『ご、ごめんなさいでしゅの…。』
土下座フォームのまま、紅葉が謝った。渋々って感じだけど。
「…あれ?菅原くんは?菅原くんって、テレビから生まれた付喪神じゃないの??」
そうだよ。菅原くんは3階のテレビから生まれたわけで。
『お兄ちゃん!菅原は元が電霊だから、微妙に付喪神じゃないんだよっ!』
え〜?微妙に違うってどういうことよ?まあ、菅原くんは確かにオンリーワンだけども?
まあ、だとすれば…麻黄が付喪神初の俺の弟ってことになるわけだが…そんなことで勢力争いが起きてんの?
んじゃ何か?ゆくゆくは海産物軍団とかにも俺は弟が出来るのだろうか…?え〜と、あの中で弟って感じなの…いないなぁ。そもそも、みんな海産物だからっ!!約1名?海産物じゃない人?もいるけどさっ…。
「いや、無い無いっ!!ホチョさんとか特に無いからっ!!」
『…家主しゃま、大丈夫でしゅか??』
はい。大丈夫です!!ただの気の迷いですからっ!!
「と言うことは…麻黄を弟にしても支障は無いと…むしろ、大喜びであると?」
『はいっ!!どうぞ、煮るなり焼くなりご自由にして欲しいでしゅ!!』
うむ。お化け提灯だけに(何)?
しかし、これで目的は達成されたわけだ。はぁ、悩むほどの問題でも無かったわけで、拍子抜けである。
「じゃあ、用事が済んだんで、麻黄を引き取って帰ろうか?」
『え〜?もう土下座終わりなのぉ?』
…土下座って何だったっけ?橘花くんは、きっと何か勘違いをしているのだろう。だけど、3人とも土下座しつつ会話をしていると言うシュールな絵ズラである。第三者が見たら、これは何をやっているんだろう?と思うのは間違いないわけで…。
『…あの。何してるんですかっ?』
あ、そんな場面に出くわした麻黄本人、ちょっとドン引きしている、かな?
「麻黄!いや、お前を迎えに来たんだけど…。」
で、麻黄は背中に風呂敷を丸めて背負った魔王種形態…即ち、少年形態…いや、弟形態を維持していた。
「荷物、それだけなの?中に何入ってんだ?」
『…え。それは秘密ですっ。』
ちょっと恥ずかしげに麻黄は言った。けども、全身が炎色なんで、ちょっと表情が分かりにくいんだよねぇ。う〜む。
『麻黄!家主しゃまに御迷惑を掛けてはいけませんよ。田崎家百鬼夜行の代表として、恥ずかしく無いように仕えるのでしゅよ!あと、人化の維持訓練を忘れないように!』
『あ、はい…。』
紅葉と麻黄の温度差がヒドいし、俺は弟をそう言う目で見てないからぁ!!でもちょっと気になるのは…人化の練習?してるの?
「え、麻黄ってば、弟形態…じゃなかった、魔王種形態の維持訓練してんの?」
『え…はい。今は30分休憩で1時間維持が出来るようになりましたっ。』
おおぅ。確か、昨日までは1時間休憩が必要だったんじゃなかった?僅か1日でスゴい進歩だよ(驚)。これは人化に手間取っているクロちゃん弟に教えてあげるべきか?
しかしまあ、ちょとモジモジしている麻黄ってば、今まで居なかった弟タイプだから新鮮である(え)。
『ねぇ。麻黄も一緒に土下座しない?楽しいよぉ〜?』
『え?橘花お兄ちゃん…ソレ楽しいのっ?』
怪訝な顔色の麻黄である。そして見事な土下座フォームの橘花くん…団子虫みたいに移動している。モソモソと…あ、なんか楽しそうだなぁ。
「…いや、土下座とかどうでも良いよっ!?そもそも、なんで俺たちって土下座してるんだよっ!?」
土下座している意味が無い。俺はガバッと立ち上がった!!
「よし!麻黄は俺と一緒に2階のお風呂へGOだっ!!」
『えっ!?お風呂っ!??』
俺は麻黄の手首を掴んで、一目散に走り出した。目を点にした紅葉と橘花くんを置き去りにして、俺は脱兎のごとく階段を駆け上がるのだった…。
◇ ◇ ◇
時刻にして…まだ10時手前。贅沢ながらも午前風呂である。役得だなぁ…。
「麻黄の初風呂を祝し、今日はゴールデンラベンダーのバスソルトを使おう。これは超限定品だからねっ!!」
『あ…ありがとうございますっ。』
脱衣室にて所在無げな麻黄。麻黄は…まあ、ほぼ初めから全裸?みたいなものなので、もはや準備OKである。手荷物の風呂敷包みは荷物カゴにINだ。
俺は一気に服を脱ぎ散らかした。それを麻黄は不思議そうに見ている。ジッと見るなよ、恥ずかしいじゃないか(照)。
『僕も…服?着た方が良いのかなっ?』
「え?う〜ん。まあ、今は麻黄って炎一色だし、付いてるものも付いてないし?まあ、良いんじゃないのかなぁ?」
そんな適当な返答でお茶を濁しつつ、俺はタオル1枚を腰に巻いたまま浴室の扉を開いた。
既に浴槽には程よい感じにお湯が溜まっているし、湯気も良い感じになっている。
浴槽にバスソルトをザザッと投入すると、何とも爽やかなラベンダーの香りが鼻を突き抜ける。これは良いものだ。
『あの…良い香りですねっ?』
!?
「そうか…分かってくれたか、麻黄よっ!んで今更だけど、お湯に入っても大丈夫なの?」
うん。スゴい今更な質問だけどねっ!?麻黄は炎一色だけど、ちゃんと実体があるからさ。でもどうなの?
『え…と、入ることは別に問題ありませんけどもっ…。』
問題ないんだっ?うんうん、弟との入浴スキンシップは期待大だよねっ!!ワクワクしますから!!
「んじゃま、一緒にドボンしようかっ!!」
浴槽はちょっと狭いけど、俺と弟1人分のスペースはあるわけで。弟とキャキャウフフするにはちょうど良いのだ。
『…チュ!!』
あ、元ハムスターのチョメ君が器用に扉を開けて乱入してきた。
「あ、チョメ君?」
『チュ、チュウ??』
え?何かを忘れてませんかって??
「分かってますよぉ〜。ちゃんと持って来ましたからぁ〜。」
俺は「宝物庫〈Ω〉」を開いて、例のブツを取り出してみる。
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《宝物庫〈Ω〉展開》
在庫:24種類
◯63万4千312神貨
◯田崎家固有種人参〈白ねこ島産〉
◯竜脈結晶〈1/4〉
◯猫の千両箱〈500円玉等価交換 SR〉(猫の小判×109)
◯猫のへそのゴマ〈五百円玉等価交換 UC〉
◯猫のダイヤモンド〈五百円玉等価交換 UR〉
◯グチャグチャ折り鶴〈霊鶴・千寿が宿った折り鶴〉
◯ポイントカード「万華月」〈異世界産業クレセント10ポイント〉
◯損害賠償目録〈八幡宮総括本部対応残りポイント40〉
◯竜宮城割引チケット×5〈お得な割引チケット〉
◯第六周期複合鋼の大太刀(火)
◯第六周期複合鋼製の針(×8)
◯第六周期複合鋼の扇子〈菊華模様〉
◯第六周期複合鋼・軟鋼弓〈小型〉
◯第六周期複合鋼の大楯〈星〉
◯第六周期複合鋼の鞍 (×1)〈小型〉
◯水風船〈神の遊具〉
◯練丹〈下級仙薬〉×15
◯大黒天の福札〈福を呼ぶ御札〉
◯毘沙門天の武札〈武勇を助ける御札〉
◯弁天の楽札〈楽の才を導く御札〉
◯福禄寿の寿札〈寿を司る御札〉
◯寿老人の命札〈命を延命する御札〉
◯布袋の運札〈運命を超える御札〉
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そう。キッチンから持ってきた田崎家固有種人参〈白ねこ島産〉であるっ!!
『チュ〜〜ウ♪チュウ〜♪』
天にも舞い上がる顔でチョメ君は大喜び。ソレを受け取るや、自分の風呂桶に即座にINしていた。ニンジン風呂の準備完了である、と。予定よりもちょっと早いけども。
「はいはい。お湯を入れますよぉ〜〜?」
俺はお湯をザブンとすくって風呂桶に投入。まさかの男3人の午前風呂の風景だ。これって需要があるのだろうか?
『あ、僕。先に入っていいですかっ?』
「うん。いいよぉ〜〜。」
っていうか、おっかなびっくり浴槽に入る麻黄の姿を見るのも乙ですなぁ…後ろ姿だけどさっ。俺は勿論、じっくり観察中である(何)。
足先が、チョン!と浸かったら戻して、またゆっくり入れる。お尻が震えている(笑)。さすがの俺も、ここで後ろからドボンとかは無いですからっ!鬼じゃないしっ!
「…どうだい、麻黄?」
ゆったりと湯船に浸かった麻黄。その顔色は心なしか、ちょっとポッポッしているようで?
『うん。…温かいですねっ。とても心安らぐ感じですねっ…。』
…これ、キタな?ホンワカな口調で、遂に共にお風呂の良さを体感してくれる弟が誕生の瞬間なのである(?)。
「キタァァァ〜〜〜〜!!!俺もドボンだぜっ!!」
意気揚々と、俺は浴槽に飛び込んだ!!
『うわっ!?』
麻黄が悲鳴を上げた。
「う…ぬ、温いぃぃぃ!!??」
今度は俺が悲鳴を上げた。
あれぇ?何で温いの?超、熱かったのに??湯船のお湯は微妙な感じ。困った顔の麻黄が言った。
『あ…ごめんなさいっ。僕って、熱を吸収しちゃうからっ。』
「…そ、そうなんだ…。」
想定外の事態である。熱を吸収しちゃう身体って何やねん!?これはガス代がかさむ予感…って言うか、ガス代って水道代や電気代と違って、無限使用?出来ないんじゃない?俺、今頃気付いたけどもっ!
だって、ガスのプロパン交換出来なくない?我が家のプロパン交換って誰がやってくれるの??どこの事業者さんに頼めばいいのさっ??これって、俺の入浴ライフの危機じゃないのっ!?想定外の重大な問題だぞ、これはっ!
『チュ〜〜♪』
ただ1人、ニンジン風呂を堪能するチョメ君なのであった…あれ?そう言えばチョメ君って首に怪我したから、御褒美ニンジンだったよね?
そもそも不機嫌なミミちゃんを探索してなかったか、俺?
「…あ、ミミちゃん忘れてたっ!?」
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真王)〉
階級〈権現〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈55.6+〉※変化無し
戦闘力 1281+15
防御力 1199+15
生命力 1230+15
回避値 1077+15
知能値 495+5
器用値 25
魔力値 1888+25
無属性1151+15
地属性1183+15
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異世界言語LV1
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
麻黄
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
ジャージ(DANROOP)〈服〉
属性:化学繊維LV32〈通常級〉
付与効果:厚手生地+
物理抵抗
保温・耐寒
耐久値:50
◆ ◆ ◆