第203話「無事に元旦を迎えたい…その1・ちょっと負傷者が多すぎなんじゃないの?だから回復要員集合の巻」
我が家転生…「我は無限の竜脈使い?」…が眷属育成計画中なのですw
第203話「無事に元旦を迎えたい…その1・ちょっと負傷者が多すぎなんじゃないの?だから回復要員集合の巻」
竜脈生活133日目。
って言うか…いま何時だよぉ?こちとら、おせちを食べながら缶チューハイを飲んで、気持ち良い気分でグダグダしていたと言うのにさぁ…。
俺は眠い目をこすり、弟たちを起こさないようにと気をつけながら、キッチンに退避した。差し足忍び足モードだ。
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(*´꒳`*){御主人様。時刻は現在、1月1日のAM2:30ですねぇ。}
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あ〜。そう。
「…んで…麻黄が魔王化したとか、どんな冗談だ?」
ポピコーーーン♪
うぉ!?こんな深夜に、何だよぉぉ!?
「ちょっ、E5(エコ)さん、うるさいぞっ!」
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(*´꒳`*){あら?八幡宮統括本部からメールが届きましたよ?}
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こんな時刻にメールだとっ??
しかも八幡様とか、何か詳細な情報を送ってくれたのか?
「とりあえず、ちょっと開いて。あと、もうちょい静かにな!」
キッチンに避難したとは言え、ここはここでココちゃん達、ヒヨコ3兄弟だって居るのだ。
全く、E5(エコ)さんてやつぁ、気が利かんポンコツだ。
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(*^ω^*){では、完全型メーラー「雷金鳥vr1.5」を起動しますね。}
2021/01/01
差出人:八幡宮統括本部
宛先:田崎 蓮人殿
元旦獣の討伐おめでとうございます。
特典として損害賠償目録の加点10ポイントを差し上げます。
八幡宮統括本部
本部長 鳩山 巴
添付:《損害賠償目録10ポイント》
返信する:YES・NO
メーラに登録する:YES・NO
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違う、違う。そうじゃない〜〜い(怒)。
むしろ、明けましておめでとうだろ?いや、10ポイントありがとう?
「…いかん。取り乱してしまったが、何の解決にもならないか。」
ここは冷静になって考えよう。
そもそも、元旦獣って何やねん?という疑問だな。
そんな元旦獣を倒したのは、お化け提灯の麻黄だと言う。
元旦を迎え討つなどと言う妄想は、クロちゃん弟の説明失敗による副産物であったはずだ。
で、そんな妄想は地下室の妖怪グループが発端となっている。
「…と言うことは、地下室か?だけど、何かあったらイシヒメが報告しに来るだろう?」
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(*´꒳`*){御主人様。普段であればそうですが、今夜は大晦日でしたから。きっと気をつかっているのでは?}
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いやいや。そんなモン◯ンよろしく討伐なんかした日には、さすがの俺も騒音で気付くだろ?全く静かな大晦日でしたけども?
「ここでウダウダしてても仕方あるまい。行くぞ!」
『どこに行くニョロ?』
そりゃ勿論、あんた…って、4R (シリュウ)!?
冷蔵庫の隙間から、ニョロって青い小蛇が顔を出していた。こいつも眠たそうな顔をしてるけども。
『…あんな大きな声で喋ってたら気付くニョロよ?ところで親方様、年越しそばは余ってないニョロか?』
お前は何を言っているんだ?それどころじゃ無いんだよ。
「いや、丁度いい。4R (シリュウ)も来てくれ。不測の事態が起きたからな。」
『え〜〜?あとで夜食を作ってくれるなら良いニョロよ?』
コイツの胃袋はどうなってんだ?
しかし、背に腹はかえられぬ。ココちゃん達は寝ている事を確認し、俺は4R (シリュウ)を引っ張り出した。
『痛たたた。乱暴ニョロよ〜。』
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(*´꒳`*){御主人様。私はお留守番で大丈夫ですか?}
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「うっさい(怒)。E5(エコ)さんが元凶なんだから、ちゃんとついて来なさいよ!」
いかん。つい、言葉を荒げてしまった…。
ココちゃん達は…ちょっと綿毛たちがピクって動いたようだけど、大丈夫のようだ。ホッ。
それにしても、俺はお正月から何をやっているのだろう?
4R (シリュウ)を肩に乗せて、俺たちは地下室に向かった。
湿った階段を一歩一歩、ゆっくりと進む。ああ、怖い。もう帰りたいな(汗)。
だけど、もう既にちょっとおかしい。普段よりも明るい光が垣間見える。常時、地下室は蛍光灯が付けっ放しになっているけど、それにしたって明る過ぎだぞ。
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∑(゜Д゜){あ。御主人様!あれって、紅葉さんですよっ!!}
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ああ、地下室のフロアの真ん中に、円形の光のドームが作られていた。
そのドーム自体が発光してるから、こんなに明るく感じるのだろう。でもって、そのドームを作っていると思われるのが、妖怪グループのリーダーである紅葉だったのだ。
『ボロボロニョロよ?』
4R (シリュウ)の言う通り、壁も床もボロボロだった。
しかし、紅葉自身もボロボロで。
「お、おいっ!?紅葉、どうしたんだっ!?」
『あっ…家主しゃまっ!?』
京人形のお人形さんのような可愛い姿の紅葉である。
黒髪のおかっぱも、ちょっと乱れてチリチリだし、白い着物も煤だらけ。
俺に気付いた紅葉は、ホッとしたように。
『申し訳ないでしゅの。こんな時間に…でも、どうにか元旦を退治しましたのでしゅ。』
むぅ。やっぱりかぁ。
しかしまあ、やりきった感が出ています。ボロボロだけど。
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(*´Д`*){あ、イシヒメさんが!御主人様、あちらを!!}
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うん?E5(エコ)さんが言う方向に、地下室担当メイドのイシヒメがいた。
イシヒメもボロボロだ。銀色のメイド衣装の破損も甚だしい。
副音声『旦那様。御迷惑をお掛けしましたです。』
「おいおい、大丈夫なのか?」
どんだけ激しい戦闘をしたって言うんだ?
副音声『とても巨大な敵だったのです。5メートルぐらいあったのですが、それよりも…重傷者がいるのです。』
「な、何だって!?」
俺は慌てた。重傷者って、付喪神たちにか?
紅葉の、この光のドームも気になるが、それどころじゃないぞ。
「紅葉の方は大丈夫か?」
『はい、家主しゃま。わたしの結界術で麻黄を閉じ込めてあるのでしゅ。余裕はあるので大丈夫でしゅ。』
ああ、この光のドームって紅葉の結界術なんだ?
『この力は…次元断絶に近いニョロよ。面白い力ニョロね。』
俺の肩の上の4R (シリュウ)が食い付いた。4R (シリュウ)も対竜種防壁「D=N」っていう、似たような?力を使うから分かるのだろうか。
って言うか、何故に麻黄を閉じ込めてんの?
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(´∀`=){御主人様!!急いでくださいっ!!牡丹さんがっ!!}
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んあっ?牡丹って誰だっけ?
「4R (シリュウ)は紅葉についててやってくれ。俺はちょっくら行ってくるぞ。」
『分かったニョロよ!』
ピョンと4R (シリュウ)が俺の肩から飛び降りた。
そしてE5(エコ)さんの電子情報枠表示が、いつの間にか冷凍庫の扉を潜っている。
現在では使用していない巨大な冷凍庫は、今では忍者犬のシマの住処となっていた筈だ。俺は急ぎ、駆け込む。
「どうなんだ!?牡丹って誰だっ!?」
あっ。牡丹ってアレだった。元の5重の塔だった(汗)。
5重の塔の牡丹て、もはや原形もなく、歌舞伎の女形のような姿形、風貌になってるわけで。
『家主様!?それはあまりにあまりなでゴワスよっ!?』
ム?ボロボロであるが、抗議の声を上げたのは僧形の…馬鹿デカい武蔵坊弁慶ばりの鬼蕗であった。顔も怖い…あ、それは元々か。すまんすまん。
「鬼蕗、お前もボロボロだなぁ。」
『はっ。拙僧と牡丹は、元旦に対して遊撃を行なっていたでゴワス。小さいながらもとても俊敏な敵で苦戦したでゴワスよ。』
…む?小さい?
まあ、鬼蕗ってば、身長はBM並の3m近くあるから、小さく見えたのかも?
あ、そうそう。この鬼蕗を含めて、妖怪グループの中で牡丹と模擬刀の水楢も喋れるようになっていた。クリスマスの進化の影響だな。
「E5(エコ)さん、例のヤツだ!」
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(*´꒳`*){え?あ、苔精の薬丹ですね?}
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そうそう。早速、緑色の優しい光が牡丹を包み込む。これで一安心かな?
副音声『旦那様。シマ及び、水楢もよろしくお願いするのです。』
何だってぇ。イシヒメめ、重傷者は牡丹だけじゃないだとぉ…。
副音声『水楢は、土産物エリアを守る為に奮起していたのです。妊娠中のユズリハや、お面3兄弟を守っていたのです。』
むう。なるほどな。水楢に関しては、最近はただの幼稚園の保父さん扱いだった。だって、お面3兄弟はほんと、ただの幼児と大差ないわけで。いまだにねっ!!
副音声『水楢、旦那様なのです。』
模擬刀がボロボロになっていた。刃が欠けてボロボロなのだ。
「水楢、死ぬなぁぁぁ!!」
『拙者、まだ死なぬでござるよ?』
うわっっ!ビックリした(汗)。
俺の背後から、いきなり着流し姿の侍が顔を出したのだ。
この飄々とした雰囲気の侍は…そう、これこそが水楢の霊体。本体は勿論、模擬刀の方だけどさ。
「何だ、元気そうだな?」
『そうでもないでござるよ。拙者、本体の状況に左右されるで、消耗が激しく物理化出来ないため、本体を持てないのでござる。』
何を言っているのかと言うと、現在の水楢は霊刀から夜刀に進化して、霊体を外部に構築することが可能となっている。今までのように刀自体がフワフワと浮くわけではなく、霊体が刀を握って移動するわけだ。まあ、不思議。
そんな水楢の身体情報は下記参照。
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〈契約鑑定〉
水楢♂
種族〈霊刀→夜刀〉
階級〈刀の付喪神〉
カテゴリー〈1.4-〉→1.9-
戦闘力 20
防御力 21
生命力 15
回避値 19
知能値 12
器用値 15
魔力値 19
風属性15
闇属性 19
戦技
斬り払い
居合い
瞬殲(NEW)
神払いの太刀(NEW)
固有戦技(NEW)
夜刀の秘剣
固有能力
あやかし再誕〈霊刀→夜刀〉↑
霊鉱物媒体〈妖銀鉱+〉
霊鉱物自動再生〈弱→小〉↑
霊体構築〈物質再構成〉(NEW)
竜脈補正効果(契約)
能力
侍魂 冷静沈着 老獪 飛行 妖怪 銀 刀 霊体構築 指揮(NEW)
称号
田崎家百鬼夜行
装備
着流し(枝垂模様)〈着物〉(NEW)
属性:霊物質LV100〈特殊兵装級〉
付与効果:自浄作用 付与〈闇属性〉
豪華絢爛(幻惑・魅了)
耐久値:200
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面白いのは、完全にサムライ風となっていることだな。
で、今は幽霊のような状態ってことで、確かにダメージを受けているのだろう。
「ふむ。E5(エコ)さんは…まだ向こうでやってるなぁ?」
仕方ない。もう1人の回復要員を呼び出すとしよう。俺はポケットから小型「電子情報枠表示」を取り出した。
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所有者《田崎 蓮人 》
召喚系術式専用・小型「電子情報枠表示」
MENU〈竜脈使いVr〉
○契約
○契約破棄
○召喚
○送還
○契約鑑定
○眷属召喚
○眷属送還
○眷属探知
○眷属鑑定
○竜脈の盾
○竜脈結晶化
魔力値 1838/1838
◎緊急通信〈眷属選択〉
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さて、俺が眷属召喚で呼び出したのは…。
ドスンと落ちたけど、こいつ寝てるなぁ?
「おい、2L (トゥエル)。さっさと起きろ。俺が働いてるのに、お前が寝てるってどういう了見だ?」
音声【え…って閣下、今何時だと思っているんですか?さすがの僕でも、こき使われすぎておかしくなりますよ?最高ですねっ!】
お前は相変わらずだな。
「いいから、早く水楢を回復しろ。」
音声【うわ。これは時間かかりますよ。仕方ないですねぇ。】
寝起きながらも嬉々として2L (トゥエル)は、青い光の治癒をかけ始めた。ふぅ。これで何とかなったか。
「にしても…大分、苦戦したのか?」
『そうでござるな。あれは剣の達人でござったなあ。』
え?なんか、聞くやつ、全員が元旦獣のイメージ違うんだけど?これは気にしたら負けか(え)。
で、お次は忍者犬のシマだな。
『ワフッ!ワフ〜ン!!』
ん?まさに強敵な魔獣だったって?それって獣型ってこと?
分かるだろうか?今、俺の頭の中にはトンデモない化け物の姿が。全部足したらそうなったけど、さすがにそれは無理があるでしょ?
で、シマはそれほどダメージは無いように見える。シマの戦闘法って、影から影に移動しての一撃離脱殺法なんだけど、黒王獣に進化してからのシマってどうなんだろう?
イマイチ分からないな。
「…ともあれ、E5(エコ)さんと2L (トゥエル)は手が塞がっているんで、ここは第3の回復要員を呼び出そうと思う。」
召喚で呼び出すのは…。
『あ、何だネ?こんな場所に権現様?』
出て来たのは…観葉植物6姉妹の芍薬である。ここで榊を呼び出すと思ったあなた、残念でした。
多分、榊は本体に戻って寝ているし、この時間に起きているのはG3(ジザ)さんと芍薬ぐらいだろう?
「起きてたか?」
『ああ。ちょうど、研究題材として苺の葉っぱを1枚貰い受けたのだヨ。成分培養で忙しいのだヨ。』
あ、そう。眼鏡属性で研究家肌の芍薬である。
にしても、その苺の葉っぱって、乙女ちゃんへのクリスマスプレゼントのアレだよね?あんまりマッドな研究に使用して欲しくないのだが…。
『大丈夫だヨ。私の力で最凶の樹霊に進化させるヨ。イイだろウ?』
ダメだよっ。ああ、恐ろしい(震)。何を言っちゃってくれてんだ?あとで乙女ちゃんを叱っておこう。1番、渡してはダメなヤツに渡しちゃうなんてっ!
「そんな事より、芍薬が苔精の薬丹を使える事は知ってるんで、シマを回復してくれ。」
『あんまり得意では無いのだがネ…それで呼んだわけカ。仕方ないネ。』
でも、広めないでくれヨ…と芍薬に口止めされる俺は、「宝物庫〈Ω〉」から練丹の数を確認。ふむふむ、19個かぁ。全然、増えないね。
ついでに芍薬の身体情報も開示しておこう。
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芍薬♀
種族〈長寿の樹霊〉
階級〈高位樹霊→最高位樹霊〉
カテゴリー〈1.7+〉→2.2+
戦闘力 20
防御力 21
生命力 21
回避値 22
知能値 30
器用値 28
魔力値 30
木属性22
土属性20
戦技
解析鑑定
構成因子解析(NEW)
因子培養(NEW)
固有戦技(NEW)
悪性因子増殖
固有能力
高位精霊核〈翡翠(木)〉↑
不死〈苔霊族の培養遺伝子〉
生命樹の「王国」〈生命属性供給回廊〉
竜脈補正効果(契約)
能力
研究 科学 集中 精霊 樹霊 浮遊 自己再生 毒耐性 生命 弓 因子培養(NEW)
精霊系術式
苔精の薬丹(治癒・再生)
苔精の舞踊(鎮静・結界)
錬金術式
〈触媒融合〉錬成技能++
〈魔法薬〉精製技能+
〈魔鉱石〉精製技能+
〈反応炉〉調整技能-(NEW)
神仙術式
〈練丹〉精製技能+
〈神炎炉〉調整技能+
〈宝貝〉作成技能-
称号
観葉植物6姉妹
不死者
装備
樹霊の星弓〈弓〉
属性:緑珠LV100〈特殊兵装級〉
付与効果:樹霊の枝〈攻撃増幅150%〉
第六周期複合鋼〈強固〉
自己再生・自己修復
耐久値:150
水晶華模様の打掛け〈和装服〉(NEW)
属性:生命属性LV120〈特殊兵装級〉
付与効果:耐火耐冷
自己再生・自己修復
耐久値:180
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因子培養とか、やばい能力が増えている事がお分かりだろうか?
コイツ、ゆくゆくは化学兵器とか作りそうな勢いなので、何とかした方が良いかも知れない。
いや、固有戦技の悪性因子増殖とか、もはや化学兵器じゃね?案件であるが。手遅れか?
で、練丹は何に使うかと言えば。
「はい、イシヒメ。今、飲んじゃって。」
副音声『い、いえ。旦那様。私は大丈夫なのです。使うなら紅葉にお願いするのです。』
いやいや。ちゃんと紅葉にも使いますけど?
「紅葉にも使うけど、これはイシヒメの分だから、ちゃんと使うように。使わないとDSさんに報告するからねぇ。」
DSさんて効果あるねぇ。『ヒィ!』てな感じで、渋々イシヒメはゴックンと飲み込んだ。
これまた不思議な事に、練丹の効果でメイド服も新品同様に再生される。これは電子の人形 (オートマトン)だから、衣類も同一化現象とのことだ。
副音声『旦那様。ありがとうございますなのです。』
「ああ、元気になって良かったよ。さてと…じゃあ、紅葉のところに戻ろうか?」
って思った矢先なんだけど、どうしたどうした?急に騒がしくなったぞ?
『牡丹!!目を開けるでゴワスっ!!』
あれ?この野太い声は鬼蕗だな?
で、牡丹って事は、E5(エコ)さん担当じゃね?あいつ、何やってんだ?
「何だ?どうした?」
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∑(゜Д゜){う〜ん?私の苔精の薬丹は効果がある筈ですが。}
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だがしかし、牡丹は微動たりもしない。意識は…無いようだ。
『うぉぉぉぉおおお。拙僧を1人で残していかないで欲しいゴワスゥゥゥ!!!』
ちょ、うるさい(汗)。鬼蕗のヤツ、身体だけじゃなくて声も馬鹿デカいわけで。コイツ、元は可愛いダルマだったのに…。
「いや、落ち着けって。」
『そんなこと言ったって、無理でゴワスよぉぉぉ!!!』
コイツ、こんなキャラだったっけ?
「…牡丹、聞こえるか?」
俺の言葉に、牡丹の目が薄っすらと開いた。
『牡丹、生きるでゴワスよぉぉぉ〜〜!!!』
「ちょ、静かにっ(怒)!!」
『すまないでゴワス…。』
大きなナリして、鬼蕗は縮こまった。何となくコイツの性格が分かった気がする。
「牡丹…どんな状態だ?」
『…家主…様…最後に…お願いが御座います…』
途切れ途切れに、牡丹の口から言葉が紡ぎ出される。
しかし、いやほんと、女形の美貌と鈴の音のような声で、儚げな印象がかなり強い。吸い込まれる魅力って言うの?
「む…なんだ?」
『…どうか…名前を…変更して…』
はい。終了ぉぉぉ!!
いや、そもそも契約で繋がった俺には、ちゃんと牡丹の状況は理解出来るわけでね?コレ、ただの仮病だから。
「改名とかしません!牡丹は牡丹のままだからね?もう元気だよね?」
『クッ!!』
今、クッ!とか言ったよね。ただ単に、名前に不満があるだけの牡丹である。いい加減、諦めて欲しい。
そして、隣にいた鬼蕗の雰囲気が変わっていた。
『ゴラァ…牡丹。お前ェ。仮病だとぉ?』
あ、これヤバイ雰囲気。鬼蕗、鬼の形相になってるけども?
『フッ。致し方ないでございましょう?しかし、さすがは家主様。感服ですよ。』
感服ですよ、じゃないだろ、牡丹め。で、ここから始まる取っ組み合いの喧嘩なのだが、コイツ等に練丹を使うの勿体無いなぁ…。
『牡丹!!ブッ殺すでゴワス!!そこになおれっ!!』
『はっはっは!!そんな鈍重な動きで、私を捉えられませんでございましょう?』
何やってんだ、あいつ等?
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(*´꒳`*){御主人様。放っておいた方が良くないですか?}
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そうねぇ。珍しくE5(エコ)さんと意見があった俺なのであった…その2へ続く。
◆ ◆ ◆
田崎 蓮人
種族〈秘匿種(真王)〉
階級〈権現〉
所属国〈災害竜脈の地〉
カテゴリー〈54.9+〉
戦闘力 1266+15
防御力 1184+15
生命力 1215+15
回避値 1062+15
知能値 490+5
器用値 25
魔力値 1863+25
無属性1136+15
地属性1168+15
固有能力
竜脈適正「最高位」
幸運の加護
雷霆の守護
世界卵の選別
蓬莱の恩恵
王桃の系譜
全能神の祝福
異種言語LV2→異世界言語LV1(NEW)
宝物庫〈Ω〉
聖者の贈物
能力
打撃 調理 計算 博識 精密操作 努力 竜脈 再生 霊子
統治 隠密 命名 返還 猫愛 権現
召喚系術式
契約
契約破棄
契約鑑定
召喚
送還
眷属召喚
眷属送還
眷属探知
眷属鑑定
竜脈の盾
竜脈結晶化
眷属
E5(エコ)さん
DS (ディス)さん
4R (シリュウ)
G3(ジザ)さん
2L (トゥエル)
契約
ルル君
金さん
チョメ君
ミミちゃん
シーちゃん
ミチ
花子さん
タロさん
ロンちゃん
クロちゃん
ハナちゃん
ハッピー
シマ
カア君(若彦)
乙女ちゃん
ユズリハ(野良ネズミさん)
紅葉
菅原くん
橘花くん
リコピン
JOL
葉蘭
水引
葛葉
榊
千歳
鳳来
八手
蒼原
不知火
漁火
八重波
白波
鳴海
夕潮
芍薬
水楢
柏
梛
茜
白妙
牡丹
鬼蕗
BM
BL
ユナイゼス
キュライアー
ビビアンナーシェ
イシヒメ
称号
竜脈使い
装備
魔弾・オレイカルコス〈魔銃〉
属性:中炭素鋼改LV220〈秘跡武具級〉
付与効果:神の遊具〈風属性〉
月光核〈新月〉増幅20%
耐久値強化〈合金〉
耐久値:400+α
小型「電子情報枠」
種族〈電脳媒体〉
階級〈生命樹分体〉
属性:電子属性20
カテゴリー〈2.5+〉
耐久値:500
冬用上下スウェット〈服〉
属性:化学繊維LV18〈通常級〉
付与効果:物理抵抗
ぬくぬくあったかい+
耐久値:40
◆ ◆ ◆